アジアカップ優勝!

 
29日の深夜は、TVの前で熱く燃えた。

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サッカー日本代表が、アジアカップで2大会ぶり4回目のアジアカップ優勝を成し遂げた。

それにしても、ドラマ仕立てかのような、激戦の連続。予選からのスコアをちょっと振り返ってみる。
□予選リーグ
対ヨルダン戦    1-1 後半ロスタイムで吉田のヘッドで同点!ドロー。
対シリア戦      2-1 GK川島退場するも、西川が好セーブ。審判に苦しむ。
対サウジアラビア戦 5-0 岡崎のハット。前田も2得点。

☆決勝トーナメント  
対カタール戦    3-2 吉田退場後勝ち越されるが、10人で試合を引っくり返す。  
対韓国戦      2-2 PK3-0 延長120分の激闘。川島神がかりセーブ連発。
対オーストラリア戦 1-0 耐えに耐えて、最後の一瞬のチャンスをものにする。

決勝のオーストラリア戦では、フィジカルと高さで勝るオーストラリアは前線にどんどん放り込むシンプルな攻撃で日本を再三ピンチに陥れた。

後半3分には、ウィルクシャーに入れられたクロスがクロスバーを叩き、詰めていたケイヒルの体に当たって、ゴールラインを割ったかと思えたが、吉田がクリアしてなんとかセーフ。肝を冷やした。

後半27分には、最終ラインから前線にロングボールを送られ、キューウェルが抜け出し、川嶋と1対1に。キューウェルのシュートを川島が右足でスーパーセーブ。

そしてついに、延長後半4分。左サイドから長友が中央へ早いクロスを上げると、前田に代わって入っていた李忠成が、どフリーでボレーシュート。ゴールに突き刺さる。やった!

そのまま逃げ切って日本が優勝を決めた。



試合後ザッケローニ監督がコメントしたように、まさにチーム力の勝利だったように思う。替わって入った選手が活躍するのは、勢いのあるチームにはよく見られることだけれど、アジアカップの日本代表は正にそうだった。

カタール戦では、途中から入った伊野波が値千金の決勝ゴールをあげたし、韓国戦では、これも途中出場の細貝が、本田のPKがこぼれたところを押し込んだ。

そして、決勝のオーストラリア戦でも、交代で入った李忠成が決勝弾。

写真家・ライターの宇都宮徹壱氏は、アジアカップの日本のジンクスをを取り上げ、次のように述べている。
アジアカップ決勝に関して、日本には心強いデータがある。それは「決勝で抜てきされた選手が救世主となる」というもの。たとえば2004年の中国大会決勝では、出場停止となった遠藤に代わって起用された中田浩二が、勝ち越しゴールとなる2点目を決めている(かなりハンドくさいゴールであったが)。そして00年のレバノン大会決勝でも、これまた出場停止となった稲本潤一の代わりに出番を得た望月重良が、劇的な決勝ゴールを挙げてチームを救った。このように、過去2回のアジアカップ決勝で日本は、いずれも思わぬ救世主の活躍で優勝を果たしている。
Sportsnavi コラム「救世主の登場に期待する」より

今回のアジアカップでも、このジンクスは生きていた。



大会MVPは本田圭佑が選ばれたけれど、筆者個人的には、香川の才能も光っていたけれど、長友の活躍が一番だったと思っている。特に韓国戦、オーストラリア戦の長友の運動量、スタミナ、スピードどれも半端じゃない。

決勝リーグでの日本の各試合の走行距離のトップ3は次のとおり。

対ヨルダン戦 :香川11.12km、長谷部10.72km、長友10.51km
対韓国戦   :長友14.15km、岡崎13.83km、本田13.59km
対オーストラリア戦:長友15.29km、岡崎14.97km、長谷部14.85km

よく走っている。全力疾走をあんなに繰り返して全然運動量が落ちない。長友は左サイドを制圧していた。早晩、ビッククラブから声がかかるのではないか。

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そして、ザッケローニの采配。交代そのものは非常に理に適ったものだと思うけれど、勝負師というか度胸があるというか流石だと思わされた。たとえば、準決勝の韓国戦で、PK戦になったとき、延長前半にPKを外した本田が第一キッカーにだったこと。PKキッカーの順番がザッケローニの指示なのか、選手達で決めたのかどうか分からないけれど、本田にPKを蹴らせたことそのものに、ザッケローニの選手達への信頼が伺える。

それに、決勝後半、藤本に代えて岩政を入れたあと、今野をサイドバックに回して、長友を一列上げる策にも唸らされた。

これまで、試合では殆ど試したことないオプションではないかと思うのだけれど、決勝でそれを許す度胸。
左サイドバックの長友を左MFに上げる案は選手達で話し合って決めたらしい

試合後の記者会見でザッケローニは、「交代については、中盤を厚くすることをまず考えた。なかなか中盤でゲームが作れていない印象があったからだ。…チョイスとしては今野をアンカーの位置に置くことを考えたが、彼はセンターバックでやってきていて、中盤のラインに入るのはちょっとということでサイドバックに入れようと。そして長友を1つ前にずらすことにした。長友はあのポジションもできるし、スピードもある。」とコメントしているけれど、確かにそれで、攻撃が活性化されて、結果的に長友のアシストを生んだ。

これで、日本代表はザッケローニ就任以来、負けなし。

おめでとう。ザック・ジャパン!












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この記事へのコメント

  • クマのプータロー

    え~、何度もつぶやいておりますが…「強将の下、弱卒なし」
    2015年08月10日 16:47
  • 白なまず

    お祭りと同じ効果が見込める様です。日本の霊性向上に貢献できると言うことですね。
    私はスポーツには興味有りませんでしたが、これからは気に留めたいと思いました。少し前の参照ブログから抜粋します。

    大規模なスポーツ・イベントを通しての光の伝達は、国体エネルギーの上昇に寄与することが分かりました。

    【光のネットワークに繋がるための秘訣】
    参照 http://mihoh.seesaa.net/article/156219442.html

    西暦2010年のサッカーのワールドカップが終了しました。
    前回、6月30日付から今日までの間に、
    世界各国の国体エネルギーは、さらに、
    1-8ポイントまで上昇しています。
    これは、誰か一人の成せる仕事ではなく、
    光のネットワークに繋がった皆さまの成した、
    光のパワーの仕事です。

    このことで、世界各国が参加する
    大規模なスポーツ・イベントを通しての光の伝達は、
    国体エネルギーの上昇に寄与することが分かりました。
    2015年08月10日 16:47
  • ちび・むぎ・みみ・はな

    昭和初期は悲壮感, 戦後は萎縮傾向があったが,
    本来の日本人は楽天的でパワフルだったのだと思う.
    国民を信じることができる国は幸せだ.
    2015年08月10日 16:47

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