2006年3月に開港した、新北九州空港の1階到着ロビーの観光案内所には、アニメ『銀河鉄道999』のキャラクター、メーテルロボットが観光案内をしている。
これは、「銀河鉄道999」の作者の松本零士氏が北九州市小倉の出身である縁から実現したもの。
ロボット本体は九州工業大学、音声認識システムは九州工業大学発のベンチャー「KIT HIT」が担当し、新北九州空港開港時から案内を続けている。
メーテル・ロボは訪れた人々にビルの各施設や交通・宿泊、名所情報など約200種類の質問に身ぶり手ぶりで答える。
ぱっと見では、メーテルの等身大人形が喋ってる感じで、ロボットなのか、マネキンなのか、微妙な印象なのだけれど、顔の造形は、品川プリンスホテルにあるメーテルの等身大人形の造詣を行った職人に依頼して造ったもので、その人は、松本零士氏が唯一認めた人なのだそうだ。
北九州空港のメーテルロボも、品川プリンスホテルにあるメーテルの等身大人形と同じサイズにしていて、身長170センチ。松本零士氏によれば、これが公式サイズ。
メーテルの声は、アニメで声を担当した声優の池田昌子さんに吹き込んでもらっており、録音はアイウエオ50音のみなのだそうだ。それを音声合成で滑らかに喋らせる技術を使い、あたかも普通に話しているかのようにしている。
メーテルロボの動作は、首と肘、および体全体を回す部分が可動するようになっているのみで、限定されているものの、まぁ、ロボットが案内していると思えば許容できる範囲ではあると思う。
北九州市は、ロボット開発に熱心な都市として知られ、2003年に、公道をロボットが自由に動き回ることができる、国内初の「ロボット開発・実証実験特区」に認定されていて、ロボット産業の集積地を目指している。
今後、他の都市でもロボットがどんどん導入されていけば、こうした案内ロボットを目にする日がくるかもしれない。
では、アニメキャラを模したロボットではなくて、人間そっくりのロボットは、どこまで実現可能なのだろうか。
既に、見た目とちょっとした動作に限っていえば、かなり人間に近いものは開発されている。
たとえば、2007年11月に東京ビッグサイトで開催された「2007 国際ロボット展」に出展された、ココロ社の歯科実習用ロボット「シムロイド」などもそう。
なんでも、大学の歯学部における実習で用いる人体模型マネキンでは「反応がない」ため、治療中の患者の反応や表情に応じて適切な対応をとる訓練ができない問題があるという。
そのため、「シムロイド」は、かなり細かな表情や反応ができるように作られていて、実際に歯科医師が「シムロイド」で練習をしても、その治療が下手だと「痛い!」とか声を上げ、眉間にシワまで寄せる。また、不安な表情や不快・苦痛な表情、更には吐き気などの反応も可能で、医師の問いかける言葉 にもきちんと言葉で答えることが出来る。そして、診療終了後は専用パソコンに診療技術や対応の結果が記録・再生されるシステムになっている。
まぁ、シムロイドの動画を見てもらえばわかるけれど、お笑いの鳥居みゆきに似ていなくもない「シムロイド」は驚くほど人間そっくりで、瞼も動けば、目玉も動き、皮膚の動きやその柔らかさ加減と相まって、人間そっくりの"表情"を作りだしている。
この表情技術は関係者の間で高く評価されていて、「シムロイド」は、すでに日本歯科大学などに導入されている。
このシステムによる教育・実習によって、患者の痛みや不快感など心理面にまで気を配ることができる歯科医師の育成につながるのだそうだ。
「シムロイド」の開発にあたって、歯以外の人体部分の製作と制御を担当したココロ社は、愛知万博でも、同じく人間そっくりの会場・施設案内ロボット「アクトロイド」を出展していたのだけれど、来場者の口コミで、結構人気を得ていたのだという。「アクトロイド」のログに残っている音声認識の記録には、『すごく会場が混んでいてどこのパビリオンにも行けなかったけど、あなたと会話できてよかった』とか『あなたはアクトロイドですよね。お話をするのは2回目です』といった会話があったのだそうだ。
ココロ社は、こうしたロボット開発において、技術一辺倒のアプローチではなく、人を楽しませるもの、喜んでもらえるものを目指していて、「不気味の谷」に挑戦しているわけではない、としつつも「不気味の谷」を越えることができたのではないかと自信を覗かせる。
本当に「不気味の谷」を超えて、見た目は人間と区別のつかないロボットが出現する日は意外と近いのかもしれない。


3月に開港した北九州空港の1階到着ロビーの観光案内所で、アニメ『銀河鉄道999』のキャラクター、メーテルを再現したロボットが活躍している。原作漫画の作者、松本零士が北九州市出身という縁だ。
身長約170cm、長い金髪に黒い衣装、声もテレビや劇場作品でメーテル役を演じた声優の池田昌子さんが担当するなど、細部まで凝っている。
このロボットは九州工業大学(北九州市)と北九州産業学術推進機構(FAIS)が共同で開発したもので、質問者の声を自動認識して、空港内の施設や、北九州市内の観光スポットなどを案内し、空港を訪れる人々をもてなす。
北九州市は2003年に、公道をロボットが自由に動き回ることができる、国内初の「ロボット開発・実証実験特区」に認定されている。同市はロボット産業の集積地を目指し、今年3月に産学官が一体となった推進組織「北九州ロボットフォーラム」を設立した。
6月にドイツで、ロボットによるサッカーのワールドカップ「ロボカップ」が開催され、北九州市からは3チームが出場し活躍した。さらに同じ6月に北九州市は、産業用ロボット分野で国内トップクラスの安川電機(北九州市)と、ロボット産業の振興に向け連携を強化することで合意した。
今後はFAISが開発した下水管検査ロボットや、FAISと安川電機が共同開発中の荷物搬送用ロボットの公共施設での実証実験を予定している。
URL:http://response.jp/article/2006/09/10/85696.html

「ここまでリアルにする必要があるの!?」と思えてしまうほど、人間のリアルな女の子にソックリな歯科実習用ロボットが話題となっている。しかもこのロボット、「あっ……!」や「痛いです……」など、身体が敏感に感じ、思った事を話すのである。
皮膚、髪の毛、眼球、まぶた、まつ毛、鼻、クチビル、耳、そして肉体、すべてにおいてリアルな女の子の容姿をしており、しかもかなりの美少女で色気タップリなのである。ちょっとこれ、彼女にしちゃう男性が出てきちゃうんじゃないの? と思えるほどキュートでセクシー!
動きも非常に女の子らしく、目をトロ~ンとウツロにしたり、感情を表情に表すことができるのだ。特に驚いたのは、この美少女のクチビルである。リップを塗っているかのようにピンク色をしており、ツヤツヤでプルンプルンで非常に官能的。もちろん歯科実習用ロボットなので、歯並びや口内の粘膜の色もリアルに再現されている。
ここまで女の子を忠実に再現していると、惚れてしまいそうになるのだが……。将来、もしかするとこの技術は、恋人のいない男性を慰めるロボットに使われるかも!?
この動画は情報サイト『DigInfo TV』が報じたもので、視聴者からは「すげぇw やたらとリアルだなw」や「すっげえ……なにこれ!? 本物の人間かと思ったらロボットだったのか」、「モテない歯学部の学生で、この子に恋をするヤツが出てきそうな気がする」、「ターミネーターみたいな世界にならないことだけ祈る」などの声が寄せられている。
ここまで外見にこだわる必要があったのか? という声が多くあるようだ。確かに、ここまで美少女でリアルな女の子にする必要があったのかは、チョット疑問である。でも、こんなロボットに「キスして」と迫られたら……思わずチューしてしまうかも!?
URL:http://rocketnews24.com/?p=67550&utm_source=feedburner&utm_medium=feed
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