「挙党態勢と言うが、自分の仲間だけで決めてしまう。枝野幸男幹事長は昨夏の参院選で負けたのに、その責任を忘れているのか。理解できない人事だ」鳩山前首相 1/16 於:インド
菅首相の「独り」ぶりが際立ってきた。
今回の改造内閣について、鳩山前首相までも公然と不満を述べるようになった。その原因は、組閣に当たって、鳩山氏に事前に相談することもなく、また、国会で鳩山氏を痛罵した与謝野氏を入閣させたからだと報道されている。
まぁ、相談といっても、相談相手が嫌がる人を入閣させたいと、当の本人に向かっては中々言い難いことは確かだろうから、分からなくもない。
尤も、鳩山氏にしてみれば、民主党の結党時には菅首相と共同代表であったのだから、自分だって民主党のオーナーの一人だという意識はあるだろう。
にも関わらず、それを蔑ろにするあたり、菅首相が礼を失している部分があるとは言える。
そこへいくと、あからさまに敵視されている小沢氏が「人事は首相、代表の専権事項なので好きなようにやればいい。」という態度でいるのは潔い。ただ、内閣が適正・公正なものかは国民が判断することだ、と付け加えて釘を刺す辺り、あまりいい印象は持ってないものと思われる。
それはそうだろう。これほど敵視され、人事でも完全に干しあげているのだから。
小沢氏は、内心怒り心頭なのかもしれないけれど、「絶対正義は勝つ。真心は勝つ。最後に勝利を得ると信じている。お天道様が見てる」などと、しれっという辺り、食えない御仁ではある。
だけど、これまでがこれまでだけに、今更、正義は勝つ、真心は勝つなんて言われても、国民は鼻白んでしまう。
ただ、世論調査では、小沢氏の離党か議員辞職を求めている声が大勢ではあるものの、以前ほどの盛り上がりには欠けているように感じている。
極端なことをいえば、世論調査で聞かれたから、答えるけれど、もっと政府としてやるべきことがあるだろう、という具合に、世論の関心の中では、もう小沢氏問題が占める割合は相対的に減ってきているようにも思う。
もしも、小沢問題が盛り上がらなくなっているとするならば、それは、おそらくこれ以上新しい展開がないからなのだろうと思う。
今の状況では、小沢氏の新党立ち上げも、民主党内で復権することも期待できない。だから、これ以上の新しい展開は望めない。
小沢氏の今後の展開は、強制起訴されて、政倫審なり証人喚問なりに出るかどうか、そして民主党を離党するか議員辞職するかどうかだけ。順番が入れ替わったりすることはあっても、それ以上の何かが起こるわけじゃない。
それに、小沢氏が政倫審なり証人喚問なりに出たとしても、「自分はやましいことはしていない」と言い張るだろうことは、うすうす皆分かってる。
だから、政倫審なり、証人喚問をしたところで、国民にとっては、もう、ただの"通過儀式"になってしまっていて、あとは、シナリオ通りに離党なり辞職なりして、「民主党内ゲバ劇」の幕を下ろしてくれればいいくらいにしか思っていないのではないかと思う。
要するに、小沢問題はもう飽きた、ということ。
そして、一番肝心なことは、小沢氏問題が解決しようがしまいが、現政権の問題が何一つ解決しないだろう、と国民が知ってしまっていること。
菅首相は、小沢氏を離党なり、辞職させれば、まだ、内閣支持率も上がるはずだと思っているかもしれないけれど、今回の改造内閣を見ても、閣僚人事や党人事で一層「脱・小沢」を徹底し、小沢グループを排除してしまっている。これは即ち、政府方針や国会運営、政策レベルにおいて、とっくに小沢氏を"辞職"させてしまっていることを意味してる。
だから、国家運営において起きる問題は、小沢氏から切り離された所で起きている問題であって、小沢氏とは無関係なこと。すなわち、菅政権自身が責を負う事柄になる。
それなのに、改造内閣に対する世論調査では、菅内閣が政策を実現できると思っていない人が7割もいる。外から与謝野氏を迎え入れてさえもこの数字。
今では、もう小沢氏問題と、現政権の問題は切り離されてしまってる。だから、小沢氏を辞職なり、離党させたからといって、それで支持率が急上昇することはないだろうと思う。
これ以上、何ら新味の無い小沢氏に対して、菅首相は新味だらけ。
今年に入ってから、菅首相は、TPP参加や消費税増税、公務員の人件費削減などの方針を、「期限付き」で次々と打ち出している。
菅首相は、これらの政策実現に向けて「政治生命をかける」と啖呵を切っていたから、さぞ、党内調整や国会対策が進んでいるかと思いきや、なんにも議論されてなくて、「首相の独自判断」とまで言われている。
これでは単なる、"独りよがり"にしか過ぎない。
独善。独走。独りぼっち。
「独」に磨きがかかってる。
「狡」から「狙」、そして「独」へと、ひた走ってきた菅首相。
いくら、新しい料理をつくりたいといっても、何の準備もなく、何の手順も踏まずに作った料理が美味いという保証なんてあるはずがない。
味が良いのならまだ救いはあるけれど、ひき肉やら沢庵やら、塩辛、ジャム、煮干に大福とその他いろいろ何でもかんでも鍋にぶち込んで、さあ新味が出来たと言われても、食わされる国民は堪ったもんじゃない。
菅首相の"政策シチュー"からは、不気味な匂いが漂ってくる。
「旨いか美味しいかどっちだ?」と感想を聞かれても、とても"凄い"とは答えられない。
菅直人首相と鳩山由紀夫前首相の関係がかつてないほど険悪になっている。今回の内閣改造・党役員人事で、首相が鳩山氏に事前に一切相談しなかったことに加え、首相時代の鳩山氏を「平成の脱税王」と面罵した与謝野馨元財務相を入閣させたからだ。
「挙党態勢と言うが、自分の仲間だけで決めてしまう。枝野幸男幹事長は昨夏の参院選で負けたのに、その責任を忘れているのか。理解できない人事だ」。鳩山氏は16日、訪問中のインドで記者団に対し一連の人事を酷評した。
鳩山氏の怒りの矛先は、人事の内容だけではなく、首相の態度にも向かう。首相は昨年12月31日、ハワイで冬休み中の鳩山氏に電話し、「帰国されたら、真っ先にお会いしたい」と面会を要請した。鳩山氏は「人事の相談か」と連絡を待ったが、その後、音沙汰はなかった。
あげくの果てに、実母からの資金提供問題をめぐり、鳩山氏を国会で「母親に子分を養うお金をせがんでいる」と激しく攻撃した与謝野氏が入閣。いっそう神経を逆なでされることになった。
1996年の民主党結党時には、菅、鳩山両氏が共同代表を務め、「鳩菅」時代と評された。鳩山内閣では菅氏が「盟友」として副総理で入閣した。だが、昨年9月の代表選前後に、鳩山氏が小沢一郎元代表の要職での処遇を求めたのに対し、首相は「脱小沢」を貫き、関係にほころびが見え始めていた。(ニューデリー=今野忍)
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0120/TKY201101190537.html
菅第2次改造内閣の評判がひどい。報道各社の世論調査で、内閣支持率は数ポイント上がったものの、30%以下の「危険水域」を抜け出せない調査が複数あるのだ。命運を賭けた内閣改造の失敗。24日召集の通常国会で、菅首相は来年度予算案の早期成立と、消費税増税を含めた税と社会保障の一体改革に取り組む構えだが、国民の理解を得るのは簡単ではない。
「日本の危機を乗り越えるため、一致団結してやりましょう」
菅首相は16日午後、閣僚や党幹部を集めて公邸で開いた勉強会でこう語った。自分の足元に危機が近づいているのを感じているようだ。
「有言実行内閣」「実務強力推進内閣」など、菅首相や閣僚が自画自賛した改造内閣だが、各社の支持率は別表の通り。いずれも爆発的な回復は見られず、すべて30%の「危機ライン」前後という体たらく。読売の調査では、「地味・不人気」で知られた福田康夫元首相が2008年8月に行った内閣改造後の41%を下回る最低記録を更新した。
目玉とされる増税論者・与謝野馨経済財政担当相の起用についても、朝日が「評価する」31%、「評価しない」50%。読売が「評価する」34%、「評価しない」49%などと、批判的意見が多い。自民党比例で議席を得ながら、民主党政権に協力する「永田町のユダ」ぶりが嫌われたとみられる。
参院で問責決議を受けた「影の宰相」こと仙谷由人氏の官房長官交代については、読売は「適切だ」67%、「そうは思わない」20%。毎日は「評価する」53%、「評価しない」39%。最後の最後まで、官房長官留任を模索したポストへの執着ぶりも不評だったか。
世論調査で、内閣支持率が小幅上昇にとどまったことについて、菅首相と距離を置く民主党の鳩山由紀夫前首相は16日夜、訪問先のインドで同行記者団と懇談し、「首相が最強の内閣と胸を張るほど、国民のみなさんは期待していない」と指摘。「挙党態勢を望んでいると言いながら、どうして身内だけでやろうとするのか」と批判した。
内閣改造の失敗で、今後、鳩山氏や小沢一郎元代表を支持するグループの反発が強まりそうだが、彼らの頭痛の種は、小沢氏が近く、政治資金規正法違反事件で強制起訴されること。
この件については、毎日が「離党すべきだ」77%、「離党する必要はない」18%。読売は「衆院議員を辞職する」56%、「議員は辞職しないで離党する」25%、「辞職も離党もする必要はない」15%などと、小沢氏に「議員辞職」か「離党」によるケジメを求めている。
もはや国民は「菅首相も小沢氏もダメ」となりつつあるようだ。
URL:http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110117/plt1101171234001-n1.htm
【新報道2001詳報】
民主党の小沢一郎元代表が自身の「政治とカネ」の問題やマニフェスト(政権公約)見直しなどについて語った。
【「脱小沢」路線】
--「百術不如一誠」が座右の銘だと聞くが
「僕自身色々とご批判をいただいてますが、自分が正しいと思ったこと、やるべきことに、ひたすら誠意を尽くすことを貫いてきたんで大好きな言葉です」
--菅直人首相は「脱小沢路線」で小沢氏に辞職勧告しているようにみえる
「菅さんが何を言っても腹を立てたりしていない。人事は首相、代表の専権事項なので好きなようにやればいい。内閣が適正・公正なものかは主権者の国民が判断することですから」
--挙党一致に見えない 「大多数の国民が大変な勇気をふるって政権を変えたわけです。その熱い期待を政治で成功させなくてはいけない。国民に約束した通り、古い制度を変革しなくてはいけない。その思いは大多数は同じです」
--一誠は百術に勝つか
「絶対正義は勝つ。真心は勝つ。最後に勝利を得ると信じている。お天道様(てんとさま)が見てる」
【政治とカネ】
--政治とカネ問題は説明すべきではないのか
「政治とカネが何を指しているのか分からない。1年以上国家権力による強制捜査を受けた結果2度も不起訴になった。事実私は何も不正なことはしていない。やましいことはない。何を言われてもその点は平気ですけども…」
「私は衆院政治倫理審査会に出ないとは一度も言っていない。司法手続きが進む問題で立法府で並行的に議論するのが本当によいのか。原則として司法の場で説明し、明らかにするのが筋。立法府で同じ議論をするのは妥当ではないでしょ。ただ国会運営がスムーズに行くなど政治的効果があるならば出席すると岡田克也幹事長に伝えました」
「私のことで国会運営が障害をきたしたらそれは申し訳ない。その時は国会冒頭にでも出席しますよ。そうでなければ『国民の生活が第一』なので優先順位はまず予算案。衆院通過、成立に全力を挙げるべきだ」
--国会開会前に政倫審に出席する可能性は
「なんで出席しなきゃならないのか。休会中に出席する理由が分からない。私の問題で審議がどうこうとは野党も考えていないと思うんですね」
--強制起訴されれば離党勧告すべきとの声もある
「検察審査会は秘密のベールに閉ざされ、民主主義国家として非常に特異な制度だと思うんですけど制度は制度。捜査当局による起訴とは全く異質で政治家が強制起訴になればそれも初めて。この際、政治家も国民も考えるべき問題だ」
【マニフェスト修正】
--マニフェスト見直しが検討されているが
「今政権を担って党運営をされている菅首相以下がどう考えるかはそれぞれのご自由だが、昨年8月の総選挙でマニフェストを掲げて政権を任された。全部を1年や2年で実現するのは難しいが、一歩でも二歩でも前進させる努力をしなければいけない。財政上厳しいという反論は分かり切っている。今のシステムを変え、無駄をはぶいて財源に充てると国民に言ったのだから努力を継続すべきだ」
--見直しならば解散で信を問うべきか
「民主党全員が変えちまうんだとなると国民に信を問うような大きな問題だ、という意味じゃないか」
【与謝野氏入閣】
--与謝野馨経済財政担当相は囲碁相手だ
「碁は別に誰とでも…」
--入閣に批判は多い
「菅さんがどういう考えで登用し、どういうふうに仕事をするか。国民が注視している」
【非主流派】
--小沢氏は政権交代の最大の功労者なのに今は干されている
「国民の期待に応えられる政治を菅内閣がやっていただければいい。僕は首相になりたいとか、ポジションを何が何でもという気持ちは最初からありません」
【政界再編】
--二大政党制をどう考えるか
「2つの大きな政党があり時に応じて国民が政権を選ぶシステムが理想だ。そういう意味でも民主党政権を成功させなければいけないという思いを誰よりも強く持っている」
--政界再編で理想的な二大政党制を作った方がよいのでは
「日本人、特にマスコミはせっかちすぎる。次々と政局レベルで話をする。英国も何百年かけて議会制民主主義を定着させた。ようやく第一歩がでてきた。私は最初のレールを敷きたいと思ってやってきた」
【TPP】
--菅首相は6月をめどに環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加の方向性を示すと言うが
「私は基本的に自由貿易論者でTPPも悪いとは思ってません。ただ、国内の生産者や産業従事者が安定して再生産できるセーフティーネットを作らなきゃいけない。小泉改革で雇用が不安定になり格差を大きくした例がある。TPPは米国の世界戦略の一環なんですよ。政治の大事な場に携わる人はその面も考慮してやんなきゃいけない」
--日本は交渉に乗り遅れているとの声もある
「乗り遅れているのではなく対応が遅いっちゅうことでしょう。対応できていればいつでも乗れる。その場その場で場当たり的に対応するから振り回される」
--農業関係者の支持離れにつながりかねない
「僕はずっと前から言ってます。それでもおかげさまで当選している。戸別所得補償もセーフティーネットとして農家が安心して生産に従事できるよう公約のメーンに入れてもらった」
【消費税】
--英国のように消費税率を法律ではなく政策的に決められるようにしては
「成熟した民主主義国家ではいいが、日本は役所が強いですから。決定をフレキシブルにすると役所の思惑で『ちょっと足りないから上げろ』となる。当面は国会で決める方が安全だ」
URL:http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/485011/
菅首相が今年に入り、独自の政策方針や、達成に向けた「期限」を次々と打ち出し、周囲が戸惑う場面が増えている。
環太平洋経済連携協定(TPP)への参加問題や消費税増税、公務員の人件費削減など、党内外で意見対立が続く複雑な課題ばかりで、政府内では、“空手形”に終われば政権基盤が揺るぎかねないと懸念する向きも強い。
「平成の開国と社会保障制度の改革、財源の問題は先送りできない課題だという認識で取り組んでいる」
11日夜、首相は首相官邸で記者団にこう語り、主要政策の実現に強い意欲を示した。
首相は7日のインターネット番組で、2009年の民主党衆院選政権公約(マニフェスト)を見直す考えを表明。5日のテレビ番組でも国家公務員の給与削減について、「(民間の水準より)もっと削減できる仕組みを法案として提案する」と大幅カットに踏み込んだ。消費税を含む税制と社会保障制度の改革に関しても、同番組で、「政治生命をかける」と言い切った。
TPP参加問題も、年頭の記者会見で、6月頃に最終判断する方針を表明した。これらは党内で議論を積み重ねた政策方針ではなく、「首相の独自判断」と言われている。
背景には、首相が年末の予算編成を通じて財政再建の必要性を痛感したことがある。内閣支持率が低迷する中、指導力を発揮して「反転攻勢」(首相)をかけたいとの思いもにじむ。
だが、公務員の総人件費削減について、首相は代表選で「人事院勧告を超えた削減を目指す」と公約したが、勧告通りで決着した。11日の関係閣僚の会合では、2009年の衆院選公約で13年度までに実現するとした「総人件費の2割削減」も事実上、断念するなど、かけ声倒れの面は否めない。
党内でも、「首相は、十分に議論して発言すべきだ。参院選前に消費税増税を唐突に表明し、大敗した反省が全くない」(ベテラン)との反発が出ている。
(2011年1月11日23時48分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110111-OYT1T01022.htm


この記事へのコメント
ちび・むぎ・みみ・はな
彼は日本料理ではなく外国のために「日本を料理」
するのを手伝っている.
つまり菅独チョクトは売国者. それ以外の何もの
でもない.
マズイに決まっていますね.
almanos
クマのプータロー
白なまず
その先の事を考えると誠の政治家を応援するしか日本は浮かばれないでしょうね。
、、、砂場に磁石をかざして砂鉄を集めるように、「邪気」を持つものは「悪の磁石」に引き寄せられる。そして「悪」には「悪を裁く悪」も含まれる。他人の悪を裁く「外道の善人」もまた、「悪の磁石」に引き寄せられる。神が許さぬものは形にならず。形あるのは神が許した証拠。原因なければ結果なし。神が許さねば形にならず。神が許して形にしたものを裁くは、神を裁くのと同じ。そして最後に「悪」は一網打尽となる。
「悪をもって悪を祓う」仕組み。
参照URL http://jinga123.blog118.fc2.com/blog-entry-205.html
sdi
先日の「首相が画面に現れたとたん視聴率が下がった」ニュース番組出演を見て「民主党政権の未来に希望が持てた。菅首相は日本の抱えてる問題点をよく理解している」という評価をする方々もおられるのですから、何をかいわんや。
空き缶殿含め現民主党執行部は、「とにかく支持率を上げろ」「野党を切り崩せ」以外はアウトオブガンチュウなのでは?。先日のテレビ出演や執拗な小沢叩き、さらには与謝野入閣もさの方針に従ったものでしょう