「マニフェストは、われわれが政権にいないときに、霞が関が民主党には十分な情報を提供していただいていない中で、『心眼で見るとこうじゃないか』ということで作った部分がある」江田五月法相 於:1/18の記者会見
1月18日の記者会見で、江田法相は、平成21年夏の衆院選マニフェストは「心眼」が作ったと述べた。言うに事欠いて、官僚が情報を出せないからだなんて、国民を馬鹿にするにも程がある。いくら当時野党だったからといって、今現在、政権与党の立場にある以上、言っていいセリフじゃない。
おそらく「心眼で見るとこうじゃないか」という表現は、データがないから適当に作ざるを得なかったんだ、という意味合いで発言したと思われるのだけれど、そうだと分かっていて、敢えて、ツッコミを入れておきたい。
辞書で「心眼」の言葉を引くと、次のように定義されている。
しんがん [心眼] :物事の本質を見抜く心の働き.
物事の本質を見抜くことが心眼の力と定義されている。従って、「心眼で見た」のであれば、今の日本の問題点、改革点の本質を鋭く見抜いた上でマニフェストが作成されている筈。
必然的に、その本質を見抜いて作られたマニフェストの政策を行なえば、日本は確実に良くなるはずだったし、そうでなければならない。ロジックからいけばそうなる。
だけど、現実はその真反対。
民主党のマニフェストに謳われていた埋蔵金はなく、事業仕分けしても無駄なんて出て来なかった。それどころか必要な災害対策費まで削って、国民に被害を与え、混乱の渦に陥れている。
それを今頃になって見直すという。にっちもさっちも行かなくなったから、マニフェストを変更しますなんてのは、スポーツや何かで、自分に有利になるように種目やルールを変えてしまうようなもの。
サッカーでどう頑張っても勝てないと分かったからといって、突然「サッカーで勝つといったのは間違いだった。明日からラグビーで勝つことにする」とか、「ボールを足でしか蹴れないから駄目なんだ。次の試合からは手を使ってもいいことにする」なんて言えると思うのか。
観客はサッカーの試合を見るためにチケットを買ったのであって、ヘンテコなラグビーもどきの試合を見にきたわけじゃない。
先日、民主党が衆院再議決には3分の2以上の賛成を必要とするルールが厳しいから、過半数にしようなんて野党に呼びかけていた。これなんかは正に自分勝手なルール変更そのもの。
「ゴールキーパー(参院野党過半数)がいるから点が入らないんだ、ペナルティエリアに入ればゴールしたことにしよう」なんて監督が言おうものなら、相手チームも観客も"ふざけるな"と怒号が飛び交い、発炎筒が投げ込まれるだろう。
これと同じことを民主党はやっている。
「心眼」で見て作った筈のマニフェストの中身が、てんで嘘っぱちだったということは、民主党のマニフェストは"本質"を何一つ見ていなかったということ。だから、民主党は「マニフェストを心眼で見て作った」ではなくて、「マニフェストを自分の節穴で見て作った」というべき。
言い訳をする暇があったなら、入閣した与謝野氏が、日本にとって"福の神"なのか"貧乏神"なのか、そのお得意の"心眼"とやらで、少しくらい見てみたらどうなのか。
デフレ不況の最中に増税をしようとする菅政権。
だけど、「埋蔵金がなかったから、増税します」なんてのは通らない。マニフェストを見直すのであれば、やはり、国民に信を問うべき。
与謝野氏に経済相を追われた、海江田経産相は1月18日の閣議後の記者会見で、消費税率引上げするのなら、「国民に『ご理解をいただきます』と解散をするのが筋ではないか」と述べている。これはそのとおり。
それにしても、たった一度の政権選択の間違いが此処まで大きな被害を受けることになる、というのは国民も身に沁みて知ったのではないか。
政権交代前、現実を見ることもなく半分眠りの中にいたときには、いかにも良さそうに見えていた民主党。
今や、国民の目が開いて、全てが明らかになってしまった。
民主党にうっすらと抱いていた"信心"を止める人が、日に日に増えている。
だけど、目の当たりにしてから、失敗だったと後悔するのではなくて、結果が出る前に、事の"本質"を見抜いて行動することができていれば、こんな酷い目に遭うことは無かった筈。むしろ、それが本来あるべき姿。
勿論、これは、「言うは易く、行いは難し」なのだけれど、出来ることなら、目を開けてからではなくて、目を開ける前に気づいた方がいい。
「心眼」を本当に持たなければいけないのは、私達国民。
「あ~ぁ、夢か…。」
「さ、御飯ができました。一生懸命信心してね。」
「お竹、おらもう信心はやめだ」
「昨日まで思い詰めた信心を、なんでお前さん今日ンなって止す気になったの?」
「へへへっ、めくらってぇのは妙なもんだねぇ。寝てぇるうちだけ、よォく見える……」三遊亭円朝作 八代目桂文楽「心眼」より


江田五月法相は18日の記者会見で、民主党が国民との契約としていた平成21年夏の衆院選マニフェスト(政権公約)の見直しに入ったことに関連して、「マニフェストは、われわれが政権にいないときに、霞が関(の官僚)が民主党には十分な情報を提供していただいていない中で、『心眼で見るとこうじゃないか』ということで作った部分がある」と指摘した。
その上で、「実現するには、いろんな隠れた障害があった。実際に政権を担当して、いろんなことが分かってきている。世の中の状況の変化もあり、マニフェストについて一度きっちりと点検をし、より成熟させる部分があればそうしていく」と強調した。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110118/plc11011812440065-n1.htm

与謝野馨経済財政担当相は18日午前の閣議後会見で、消費税を含む税と社会保障の一体改革について「6月までに内閣の案を作り、各党に検討してもらう。案がないのに協議できないという野党の主張はもっともだ」と述べ、与野党協議は政府案の策定後になるとの認識を示した。
政府・民主党は、参院で野党が多数派を握る「ねじれ国会」の下で一体改革を実現するため、野党側に超党派の協議を呼びかけている。だが野党側は「与謝野氏と民主党がどういう案をつくるか判断材料がない。協議しても無駄だ」(自民党の石原伸晃幹事長)として、応じる姿勢をみせていない。
このため与謝野経財相は会見で「野党の主張は当を得たもの。(政府)案よりもっと良い案があるかもしれない」と野党側を持ち上げ、政府案の事前策定を前提に交渉のテーブルにつくよう促した。
また、消費税率の引き上げを含めた税制改革について「平成23年度までに必要な法制上の措置」を取ると明記した21年度税制改正法に基づき、23年度内の法整備を目指すとした藤井裕久官房副長官の発言について「法律にのっとった至当な発言」だと賛同した。
URL:http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110118/fnc11011811530039-n1.htm

海江田万里経済産業相は18日、閣議後の記者会見で、消費税率の引き上げについて「国民に『ご理解をいただきます』と解散をするのが筋ではないか」と述べ、消費税増税に踏み切る場合には総選挙で国民に信を問うべきだとの考えを強調した。
もっとも「1日も早く景気を回復しデフレから脱却をすることが大切で、消費税率引き上げのタイミングはそれをみながら」とも指摘し、時期については日本経済の状況を見極めた上で判断すべきとの考えも示した。
URL:http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110118/biz11011811590075-n1.htm

菅第2次改造内閣の発足を受け報道各社が14~16日実施した世論調査によると、内閣支持率は26%(「朝日」)、29%(「毎日」)、34%(「読売」)など昨年12月調査から1桁の微増にとどまりました。
一方、不支持率は60%(「日経」)、53・9%(共同通信)など支持率を大きく上回り、菅政権は依然厳しい立場に立たされていることが浮き彫りになりました。
支持率増といっても支持理由のトップは「ほかに適当な人がいない」46・7%(共同通信)、「政治のあり方が変わりそうだから」64%(「毎日」)というもの。
「政策に期待できる」は1割程度にとどまり、「菅内閣は今後、政策面で実績を上げられるとは思わない」70%(「読売」)などとなっています。
菅直人首相が内閣改造の“目玉”とした与謝野馨経済財政担当相の起用に対しては、いずれの調査でも半数が「評価しない」と回答。民主党の小沢一郎元代表が政治資金規正法違反事件で強制起訴された場合の対応では「離党すべきだ」77%(「毎日」)、「議員辞職すべきだ」58・7%(共同通信)などとなっています。
消費税率引き上げについて「読売」調査では「必要」が61%で、「そうは思わない」の35%を上回りました。しかしこの設問は「財政再建や、社会保障制度を維持するために」と条件を付けたもの。「消費税の引き上げに賛成か、反対か」をたずねた「朝日」調査では「反対」48%で「賛成」の42%を上回っています。
URL:http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2011-01-18/2011011802_01_1.html

うちのSNSを見ていると、面白いことがしばしば書いてある。
http://nikaidou-sns.com/member/
与謝野を発足当初から大臣起用した場合、
村山首相…94年6月から96年1月の1年半で退陣。
小渕首相…98年7月に就任したが00年5月、在任中に非業の死をとげる。
麻生首相…08年9月からの1年足らずで、政権交代の憂き目にあう。
途中入閣の場合
安倍首相…07年8月27日の内閣改造で与謝野氏を官房長官にしたが、約1カ月後の9月26日に退陣。
福田首相…08年8月2日の改造で与謝野氏を経財相にしたが、9月24日に退陣した。
(両内閣で、改造後に入閣したのは与謝野氏ただ1人)
第3次小泉改造内閣は、小泉政権最後の内閣で、任期は1年に満たなかった。
URL:http://www.nikaidou.com/archives/9652

落語の名作。気の利いた短編小説を読む心地よさです。
浅草馬道に住む、目が不自由な按摩(あんま)の梅喜(ばいき)。
今日ははるばる横浜まで流しに行ったが、ろくに仕事がなかったと、しょんぼりと帰ってくる。
顔色が真っ青なので、恋女房のお竹が、何かあったと勘づき、聞いてみると、こらえ切れずに泣き出した。
両親を早く亡くした梅喜が、幼いころから育てた弟の金公に、大恩ある兄の自分が藁(わら)にもすがる思いで金を無心に行くと、事もあろうに目の不自由なのをあざけられ、「『また食いつぶしに来やがった』と抜かしやがった。
もう悔しくて口惜しくて、いっそあのちくしょうの喉笛に食らいついて……と思ったが、こんな不自由な体だから負けてしまうし、いっそ面当てに軒ででも首をくくって死んでしまおうと本気で考えたものの、親身になって心配してくれるおまえがさぞ力を落とすと思い、人間は一心になったらどんなことでもできるのだから、茅場町の薬師さまを信心して、たとえ片方だけでも目を開けていただこうと気を取り直し、横浜から歩いて帰ってきたと、いう。
お竹は懸命に慰めて、あたしも自分の寿命を縮めても、おまえさんの目が開くようにお願いするからとなだめ、その夜は寝かせる。
翌日から、さっそく薬師如来に三七、二十一日の日参。
ちょうどその満願の日、目が開かないので梅喜が絶望して、いっそあたしを殺してくれと叫んでいるところへ、得意先の上総屋のだんなが声をかける。
おまえ、目が開いているじゃないかと言われてはっと気がつくと、なるほど、見える見える、何もかもはっきりと目に映る。
さては夫婦の一念が通じたかと狂喜し、いちいち「へえ、あれが人力車……あれが……」と確かめながら、だんなについて浅草仲見世まで行く途中で、自分が男前であること、女房のお竹は人三化七の醜女だが、気だてのよい貞女であることをだんなから聞かされた梅喜、わが女房ながらそんなにひでえご面相かとがっかり。
そこでぱったり出くわしたのが、これもお得意の芸者・小春。
誘われるままに富士横丁の「釣堀」という待合に入り、杯をさしつさされつしているうち、小春が「実は、ずっとおまえさんを思っていた」と告白し、誘惑する。
すっかり有頂天になった梅喜、化け物面のお竹なんぞはすっぱり離縁して、おまえさんと一緒になると怪気炎。
二人はしっぽり濡れ、いつしか一つ床に……。
そこへ、二人が待合に入ったという上総屋の知らせで、お竹が血相を変えて飛び込んでくる。
いきなり梅喜の胸ぐらをつかんで、
「こんちくしょう、この薄情野郎っ」
「しまった、勘弁してくれっ、おい、お竹、苦しいっ」
途端にはっと目が覚める。
「うなされてたけど、悪い夢でも見たのかい」
という優しいお竹の言葉に、梅喜我に返って、
「あああ、夢か。……おい、お竹、おらあもう信心はやめるぜ」
「なぜさ?」
「目が見えねえてえなあ、妙なものだ。寝ているうちだけ、よォく見える……」
URL:http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/08/post_c179.html
この記事へのコメント
ちび・むぎ・みみ・はな
> かったんだ、という意味合いで発言したと思われ
> るのだけれど、
ご苦労様です. 本当に小学生でももう少しまともな
ことを言うのではなかろうか. せめて, こんな醜態も
工作を隠す策略じゃないかと思わないと, およそ同じ
日本人とは思えない. やはり朝鮮人民主党と言う
しかない.
この前のセンター試験の公民や現代社会などで
良い点をとった高校生の方が絶対にまともだ.
落語の落ちではないが, これは夢だったと言うこと
にならないだろうか.
それにしても, 国民の二割は無条件でこの朝鮮人
民主党を支持しているのですな. 自虐世代は早く
影響力のあるポジションから引退して欲しい.
ナノ材料の工場を朝鮮に作るとか言っている首脳も
おかしな贖罪意識に因われているのだろう.
almanos
白なまず
今度は2度めです。前回は安政7年3月3日(1860年3月24日)。時節が近づいています。
同じ過ちを犯さないか試されています。森山栄之助も泣いています。彼のような外交官が現代でも居るのであれば日本の為に立ち上がって欲しいものです。
ひふみ神示 第22巻 青葉の巻 第七帖
いやな事は我が血統に致さすなり、他人傷つけてはならんなり、ひふみにも二十ઊ (ふとまに)、五十ઊ (いづら)、いろはにも二十ઊ (ふとまに)、五十ઊ (いづら)、よく心得なされよ。何彼の事ひふみ、いろはでやり変へるのぢゃ、時節めぐりて上も下も花咲くのぢゃぞ。誰によらず改心せなならんぞ、この方さへ改心致したおかげで今度の御働き出来るのぢゃ、同じこと二度くり返す仕組ざぞ、この事よく腹に入れておいて下されよ。同じこと二度、この神示 神と仏のふで。八月二日、一二◉ 。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%95%E6%9C%AB#.E5.AE.89.E6.94.BF.E3.81.AE.E5.A4.
独立不羈
「ど」の字
それには、日本人を衰退・解体の方向にミスリードする日本マスコミをどうにかしなければいけないんですがね。
もう既存マスコミの自浄に期待が出来ない状況ですから、潰れてもらうしかないでしょう。
mayo5
とおる
YouTube - 【阿比留瑠比】どう読む?菅改造内閣発足[桜H23-1-17]
http://www.youtube.com/watch?v=YYm57vXCmCw
八目山人
それにしてもテレビは優しいですね。
この映像を全く使いません。