「菅直人首相の権限だから、『解散しない』と言う必要はない。状況に応じてあるかもしれない」岡田幹事長 於:1/9 NHK番組
自民党の谷垣総裁は9日のテレビ番組で、今月の通常国会への対応に関して、早期の衆院解散を要求。解散のタイミングについては、3月末以降を照準とする方針を示した。
それに対して、民主党の岡田幹事長は、自民党や公明党との連立はすぐには難しいと、政策ごとに野党の協力を得る「部分連合」を模索する意向を表明し、11年度予算案の修正にも柔軟に対応する考えを示した。
ただ、今の段階で総選挙になってら、民主党はぼろ負けになるのは目に見えている。
なにせ、統一地方選に向けて、民主党の公認を受けたがらない候補者が増え、菅首相との2ショットポスターから、菅首相の顔写真部分を折り曲げて見えなくしたり、切り取ったりした“菅隠し”ポスターが出始めているという状況にある。
それどころか、民主党幹部は統一地方選候補者に対し、ポスターで民主党のロゴマークを小さくするよう助言しているというけれど、政権与党が自分の党を隠さないと選挙を戦えないというのは、はっきりいって異常事態。
これは、民主党の「党としての信用」が失われていることに他ならない。
こんなとき、党の信用を回復させようと思えば、本当は「正論」をいう議員がもっといて、しかも目立たないといけないのだけれど、そんな動きは見られない。
あるのは、小沢切りに代表される、菅首相と小沢氏の対立という内ゲバばかり。
まぁ、これも菅首相に対する党内からの引きずり降ろしの動きだといえなくもないけれど、互いに相手が悪いというばかりで、国民に対してどうだという議論がない。
マニフェストを見直すのは結構だとしても、ほとんどなに一つ実行できなかったことに対する責任を国民に対してどう取るかという観点を疎かにして、単に見直すといったところで国民の理解は得られない。
一番分かりやすいマニフェストを実現できなかったことに対する責任の取り方は、もちろん、解散総選挙なのだけれど、それが出来ないのであれば、少なくとも、地方に足を運んで、少しでも多くの地元の声を真摯に聞く姿勢が大切なはず。
それが地元に帰るのが怖いなどといい、先の参院選や、敗北を続ける地方選の責任を執行部に問う声が、民主党の国会議員から聞こえてこないという状況が続くのであれば、党の信頼は落ちる一方だろう。
筆者は知らなかったのだけれど、政局DIという指標があるそうだ。これは、内閣支持率から不支持率を引いたもので、当然内閣が退陣するときには、大きくマイナスに振れる。
過去の政権での、退陣直前の政局DI値を見てみると、健康問題で突然の退陣に見舞われた安倍政権を除いて、福田政権が-34で麻生政権は-42。そして政権交代して、鳩山政権が-47で、昨年末の菅政権が-39。
はっきりと危険水域に入っている。
民主党の岡田幹事長は先のテレビ番組で、衆院解散の可能性について、あるかもしれない、とぽろっと言っていたけれど、党内でもこのままでは政権は持たないと感じている可能性はある。
菅首相は1月7日の夜、インターネット番組に出演して、「過去の首相が比較的短く辞めた原因がなんとなく分かる。気持ちがなえる。俺はこんなにやってるのに、なぜ評価されない。これ以上やってもだめだ、となえる。」と発言したようなのだけれど、国民からみたら、「あなたの一体どこが、『こんなにやってるのに』になるのか、あれだけ大言壮語したマニフェストを何一つ実現できずに、マニフェストに書いてないことばかりやって、『なぜ評価されない』なんて言われても評価のしようがない」と感じているのではないか。
民主党が今行うべきは、国民と向き合うことであり、それなくしての責任の果たし方などあろうはずもない。


自民党の谷垣禎一総裁は9日のNHK番組で、月内に召集される通常国会への対応に関し「菅政権は正統性を失っている」として早期の衆院解散を菅直人首相に改めて要求した。その上で、解散に追い込むタイミングについて「2011年度予算関連法案を採決する3月末や、年度が明けての重要法案をどうしていくかなどいろいろある」と述べ、3月末以降に照準を合わせて政権と対決する方針を明らかにした。
予算案は衆院の議決だけで成立するが、執行に必要な税制改正などの関連法案は、野党多数の参院で否決されれば、衆院で3分の2以上の賛成で再可決しないと廃案になる。予算案処理後に審議が予定される重要法案も同様で、谷垣氏は参院を主戦場に、政府・民主党の出方などを見極めながら、首相を解散に追い込みたい考えだ。同番組で、みんなの党の渡辺喜美代表も「一日も早い解散が大事だ」と同様の考えを示したが、公明党の山口那津男代表は「解散ありきで(国会に)臨もうとは思ってない」と一線を画した。
一方、民主党の岡田克也幹事長は同番組で「自民党や公明党との連立となると、現実にはすぐには難しい。当面は個別のテーマごとに(野党の)賛成を得られるよう努力していく」と述べ、政策ごとに野党の協力を得る「部分連合」を模索する意向を表明。11年度予算案の修正にも柔軟に対応する考えを改めて示した。
URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110109-00000028-jij-pol

民主党の岡田克也幹事長は9日午前のNHKの番組で、衆院解散の可能性について「菅直人首相の権限だから、『解散しない』と言う必要はない。状況に応じてあるかもしれない」と述べた。28日召集で調整されている通常国会で自民、公明両党など野党が対決姿勢を強めてくることが予想される中、野党側をけん制した発言とみられる。
岡田氏は一方で、「財政も経済も国民生活も待ったなしの中で、解散に国民の賛同が得られるかも考えなければならない」と指摘。「今年は成果を出す年。野党と真摯(しんし)に議論し、早く2011年度予算案を成立させたい」とも語った。
URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110109-00000012-jij-pol

菅直人首相は7日夜、インターネット放送の番組で、「過去の首相が比較的短く辞めた原因がなんとなく分かる。気持ちがなえる。俺はこんなにやってるのに、なぜ評価されない。これ以上やってもだめだ、となえる。日本の(政治)システムは、タイトな国会審議など首相をなえさせる要素がたくさんある」とぼやいた。
ただ、首相は世襲政治家が首相に多かったことを念頭に、「私はやや変わり種で、徹底的にやってみようと思う」と政権維持への意欲を強調。「気持ちがなえて『やーめた』ということは選択肢にない。成長、財政、社会保障、地域主権、外交に次の展望が見えるところまで頑張る」と語った。
URL:http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110108k0000m010090000c.html
この記事へのコメント
白なまず
ちび・むぎ・みみ・はな
> 分かる。気持ちがなえる。俺はこんなにやってるのに、
> なぜ評価されない。これ以上やってもだめだ、
> となえる。」と発言したようなのだけれど、
萎えても続けると言うのだから, 皆ゲンナリしますな.
「死んだふり」をして機会を伺っているのだろう.
うっかりと追求を緩めてしまうと国全体のやる気が
失せる. だから, 今こそ世界の中の日本の役割という
観点, そして民主党がマルクス主義反日政党である
という原典から, これからの国会と地方選挙に取り組む
必要がある. 萎えるのは民主党だけで結構.
almanos