内ゲバ京都市 和菓子の餡

 
「人として、ああいうやり方は納得いかなかった」
松木謙公衆院議員 於:2/23 記者会見

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民主党の内ゲバの第2ラウンドが始まった。

民主党の松木謙公農水政務官は24日、鹿野道彦農水相に辞表を提出。農水政務官を辞任した。

辞任の理由は菅首相の政権運営への不満ということになっているけれど、23日、BSフジ番組に出演して、小沢氏の党員資格停止処分を決めた執行部への不満を述べていることから、まず、小沢グループによる倒閣運動の第二の矢と見ていいと思われる。

この動きに対して、閣僚は不快感を示しながらも静観の構えを見せているけれど、原口前総務相は、古い壁を壊すためには大胆な勇気ある行動も必要だ、と松木氏を同志としている。

そして、その原口氏は、自ら3月中に正式発足を目指す「日本維新連合」を結成。23日に初会合を開いている。その会合には山岡賢次副代表ら58人の議員が集まった。

この「日本維新連合」は、2009年の衆院選マニフェストで掲げた地域主権の推進などが設立主旨というから、マニフェストの見直しを宣言している菅首相の方針とは対立する。

それゆえ「日本維新連合」は、小沢氏「別動隊」だという見方が取り沙汰されているのだけれど、その可能性は極めて高い。

この「日本維新連合」が初の会合で58人もの議員を集めたということは、菅首相サイドへの一定のプレッシャーになるものと思われる。

なぜなら、58人のうち53人が衆院議員で、その中で、民主党所属議員は51名。そして、これらの中に、先の会派離脱を宣言した造反16人組に属する議員は、熊谷貞俊議員と渡辺義彦議員の2人だけ。

だから、もし「日本維新連合」と造反16人組が結託して、今の菅政権に造反したとしたら、衆院での民主党の現有議席304のうち、65議席(=51+16-2)に反対票を出される可能性がある。304議席から65議席を引くと、239議席だから、衆院過半数240を割ってしまう。

こうなったら、衆院2/3での再可決どころか、普通の法案さえ通らなくなってしまうし、なによりも、野党から内閣不信任案が出された場合、可決してしまう可能性だってある。

尤も、「日本維新連合」と造反16人組の皆が皆、足並み揃えて統一行動を取れるのかというと疑問が残るところなのだけれど、可能性として考えられる限り、菅首相としても、まるっきり無視はできないだろう。

彼らが結託して造反しないように監視の眼を強化するかもしれない。

そして、また、23日に、鳩山邦夫元総務相が、都内の中国料理店で民主党の中堅・若手議員8人と会談して、「俺が受け皿になってやるよ。新党を作るのなら1年くらい面倒を見てやってもいいぞ」と勧誘していたと報道されている。

正に、内部崩壊を始めている民主党は、内から外から次々と揺さぶりを掛けられている。



以前「大連立へのとある妄想」のエントリーで、政界再編に、鳩山邦夫氏が絡むことについて触れたことがあるけれど、次に、引用する。

…小沢氏から見ても、鳩山氏が新党結成に乗ってくれるのは非常に有難い話でもある。

というのは、鳩山グループの議員を何人か引きぬいてくれるであろうことは勿論、鳩山氏自身が「財布」でもあるから。これは物凄く大きな要素。

新党を立ち上げるには何かと金が必要なもの。党の幹事長を離れた小沢氏に党の金は動かせない。強いて言えば、1月に分配される政党助成金を当てにするくらい。もしも、解散総選挙まで視野に入れているのなら、そんなのでは全然追いつかない。

だけど、鳩山前首相が加わるとなれば、その問題も一気に解決する。だから願ったり叶ったり。

とはいえ、鳩山前首相が、そんな「タカられる」可能性が極めて高い新党結成に乗るのかという疑問があることはある。

それでも、この会合を自ら呼び掛けているということは、もしかしたら、なんらかのバーター的な取引を提案しているのかもしれない。たとえば、鳩山邦夫元総務相を、党首として新党に迎え入ると約束してくれるのなら、結党資金を提供する準備がある、とか。

これまで無所属で、いわば「新党ひとり」状態だった鳩山邦夫氏にしても、党首として迎えられるのなら満更でもないだろう。

まぁ、新党の人数にも依るけれど、現民主党が衆院過半数を割ることにもなれば、かつての細川政権のように、野党連合で政権を奪う可能性だってある。

日比野庵本館 2010.12.10 「大連立へのとある妄想」より

このエントリーでは、鳩山前首相のお金で、小鳩新党を結成して、その党首に鳩山邦夫氏を迎え入れるというプランを述べたのだけれど、もしも、鳩山邦夫氏が民主党の何人かの受け皿になって、新党を結成するのなら、それは、鳩山邦夫氏を党首とする「邦夫新党」ということになるのだろう。

そこに、小鳩新党が連携するようなことがあれば、新党の人数にもよるけれど、十分、政界再編の一勢力になる可能性はあると思う。

最早、菅政権、民主党はガタガタ。政権交代とは一体何だったのか。民主党政権は、この一年半もの間、一体何をやったのか。

国内外を敵に廻しこそすれ、生産的な何かをやったという記憶がない。

特に、菅政権になってからの1年近くの間、民主党がやっていたのは、"内ゲバ"ばかり。ポスト菅として有力視されている前原氏のお膝元の京都でさえも、"内ゲバ"がおきているという

最早、菅首相がどれだけ、政権の実績を吹聴しようとも、どれだけテレビで巧言令色を並べようとも、今や、国民の眼は肥え、その嘘はとうに見破っている。

特に、自分で情報を収集して、自分で考えるような人達には、誤魔化しは通じない。テレビがいくら、菅首相のボロボロ答弁を見せないように上手く編集して流したとしても、彼らは夜な夜な、ネットでノーカット動画を視聴している。

そして、ツイッターやブログでつぶやき、主張し、様々な角度から検証しては、その嘘を暴いている。

マスコミも政治家も、"星降る夜は千の眼を持つ"国民に見られていることを知らなくちゃいけない。

民主党は、国家運営をまるで"和菓子の餡"か何かのように甘いものだと思っていたかもしれないけれど、現実はそんなものでは全然なかった。

民主党が、"永田町高校"から卒業する日は近い。

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画像松木辞表提出騒動 小沢系の政権攻撃“第2波”内部崩壊が始まった 2011.2.23 23:49

 民主党の松木謙公農水政務官の辞表提出騒動によって、菅政権に激震が走った。松木氏は単独行動だと説明しているが、民主党の小沢一郎元代表に近い衆院議員16人が17日に会派離脱届を提出したのに続く小沢氏支持グループによる政権攻撃の第2波の意味を持った行動であるのは間違いない。波状攻撃はさらに続く可能性が大きく、菅政権の崩壊がまた一歩近づいたとも言えそうだ。

 「新しいルールを作ってはダメですよ。普通は(資格停止期間は)6カ月なのに、小沢さんなら半永久でいいのか。小沢さんにも人格はある」

 松木氏は23日夜、BSフジ番組に出演し、小沢氏に党員資格停止処分を決めた執行部への不満をぶちまけた。

 執行部が小沢氏に衆院政治倫理審査会への出席を求めた昨年末から、松木氏は辞任のタイミングを探ってきた。周辺にはあくまでも単独行動であることを強調。小沢氏にも事前に相談していないという。松木氏が事務局次長を務める小沢グループの中核組織「一新会」所属の他の政務三役は同調しない考えを示した。

 松木氏の動きに対し、首相周辺は「単なるパフォーマンスだ」と静観し、岡田克也幹事長も記者団に「内閣で対応することだ」と平静を保って答えた。

 しかし、松木氏の行動が連鎖反応を呼ぶ可能性は大いにある。

 「古い壁を壊すためには大胆な勇気ある行動も必要なのだろう。松木氏はもちろん同志だ」

 小沢氏に近い原口一博前総務相は23日夜、記者団にこう語った。原口氏は同日昼、自らが結成した「日本維新連合」の会合を開催。松木氏ら小沢系議員を中心に約50人が集結し、党分裂前夜を印象付けた。

 会派離脱届を提出した16人も同日、国会内で会合を開き、24日午後に予定されている代議士会に欠席する方針を決めた。執行部は離脱届を受理していないが、「すでに民主党会派を離脱した」という認識で一致しているから、代議士会に出席しないのだ。

 一方、鳩山邦夫元総務相(無所属)は23日夜、都内の中国料理店で民主党の中堅・若手議員8人に「俺が受け皿になってやるよ。新党を作るのなら1年くらい面倒を見てやってもいいぞ」と語りかけた。誘い文句に、内部崩壊で翻弄される民主党議員たちは無言になったという。

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110223/plc11022323510037-n1.htm



画像「維新連合」準備会合に出席した国会議員一覧

 23日の「日本維新連合」準備会合に出席した国会議員は以下の通り。(事務局調べ。数字は当選回数。敬称略)

 【民主党】原口一博〈5〉、山岡賢次〈5〉、川内博史〈5〉、牧義夫〈4〉、松野頼久〈4〉、奥村展三〈3〉、小宮山泰子〈3〉、中塚一宏〈3〉、中津川博郷〈3〉、松木謙公〈3〉、逢坂誠二〈2〉、大串博志〈2〉、太田和美〈2〉、中野譲〈2〉、福田昭夫〈2〉、松崎哲久〈2〉、横山北斗〈2〉

 石原洋三郎〈1〉、石森久嗣〈1〉、石山敬貴〈1〉、今井雅人〈1〉、岡本英子〈1〉、奥野総一郎〈1〉、勝又恒一郎〈1〉、加藤学〈1〉、金子健一〈1〉、木内孝胤〈1〉、京野公子〈1〉、熊谷貞俊〈1〉、斎藤恭紀〈1〉、佐藤夕子〈1〉、杉本和巳〈1〉、菅川洋〈1〉、空本誠喜〈1〉、高野守〈1〉、高橋昭一〈1〉、高橋英行〈1〉、高邑勉〈1〉、橘秀徳〈1〉、玉城デニー〈1〉、中後淳〈1〉、野田国義〈1〉、萩原仁〈1〉、橋本勉〈1〉、畑浩治〈1〉、平山泰朗〈1〉、三宅雪子〈1〉、山岡達丸〈1〉、山崎摩耶〈1〉、和嶋未希〈1〉、渡辺義彦〈1〉=衆院

 広野允士〈2〉、小見山幸治〈1〉、外山斎〈1〉、藤田幸久〈1〉、安井美沙子〈1〉=参院

 【新党大地】浅野貴博〈1〉=衆院

 【無所属】中島正純〈1〉=衆院

(2011年2月24日10時09分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100806-849918/news/20110224-OYT1T00271.htm

この記事へのコメント

  • ちび・むぎ・みみ・はな

    何だか南京陥落みたいな感じだ.
    蒋介石鳩山は既に城外で知らん顔.
    攻める日本国民軍に逃げ惑う支那朝鮮民主党員.
    督戦隊長菅は逃げる支那朝鮮民主党員小沢を撃つのに夢中.
    ある者は他党へ, あるものは「維新なんたら」
    の看板を挙げた便衣兵. 時が来ればまた
    マルクス革命を狙うのだろう.
    2015年08月10日 16:47
  • almanos

    空き管は何があろうと首相を辞める気はないでしょうから、引きずり下ろす以外の選択肢がない。で、引きずり下ろされれば、道連れに解散を強行する。自分の公認が受けられない云々は関係ないでしょう。というか解散した時点では考える頭がない。だから解散を前提に仕込みをしている。その様に見えます。少なくとも、民主党という看板を捨てないと地方選のチャンスはない。隠してもそこを突っ込まれれば終わり。
     もし、エジプト騒乱時の首相専用機を巡る首相のやりとりの音声記録が出てきたりしたら、文字通り政権が吹き飛ぶ。内閣不信任案による解散が速く行われて欲しい。
    2015年08月10日 16:47

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