「実は、あの-。きょう、昼前にですね、現地に、クライストチャーチに住んでおられる日本人の方から、悲痛な電話をいただきました。あの、わが自民党本部にお電話があったんですが、あの-、富山の方々が通っておられる学校、2次災害等々心配されるんで、救援活動が止まっていると。・・・日本からの救援隊が命綱だと。1日も早く政府専用機と救援隊を送ってもらいたい。・・・もうすでに、2時過ぎに日本から発たれたようですから、この方々たちにはご苦労ですが、がんばっていただきたいと思います。ただ、私はですね、これ、きのう民主党はいろいろ、党内のいろいろのもめ事を解決しておられたと思いますが、私は昨日から取り組まれたら、昨日の夜にはもうたてたんじゃないか、そうすると、今朝には着いて、もう行動を開始できたんじゃないか、こういうふうに思います」谷垣総裁 於:2/23 党首討論
2月22日、突如ニュージーランド南島のクライストチャーチを襲った大地震。被災された方にお見舞い申し上げると共に、一刻も早い安否確認と救助を祈りたい。
23日までのライストチャーチ市の発表によれば、死者75人、行方不明者300人に上っており、地震の規模はM6.3、震度6強とみられていることから、阪神淡路大震災並みの強い地震だったと言える。
被災者の中には日本人も含まれていて、23日午後5時現在で連絡が取れなくなっている日本人は24人。
現地では、今も懸命な救助活動が続いている。政府は22日の夜に、現地に調査チームを派遣、続いて23日には、ニュージーランド政府の要請を受け、国際緊急援助隊70名の派遣を決めたまでは良かったものの政府の指揮系統に混乱があった。
22日夜、前原外相は、現地に派遣する救助隊の乗せる政府専用機に、安否不明の家族を同乗させる案を打ち出していたのだけれど、結局、搭乗者数の制限などから出来ないと不可能となった。
政府専用機の座席数は、貴賓室、会議室、随行員室その他を除いた、一般客席は89席しかないから、ここに救助隊70人が乗れば、安否不明者の家族を乗せる席は殆どない。
だから、駄目になった、というのは分からなくはないけれど、元々、それくらいは当然おさえておくべきだし、それを踏まえた上で、対応策を用意したうえでの発言をしてしかるべき。
安否不明者の家族が住む富山市の森市長は「家族はかえって失望してしまう。確度の高い情報を出す必要がある」と批判している。それはそうだろう。お粗末に過ぎる。
菅首相は、党首討論で迅速な対応ができたと胸を張っていたけれど、一分一秒を争う救援活動で迅速な対応なんて当たり前。為政者としては、何故もっと早くできなかったかを悔やむくらいでないといけない。
震災現場などでは、被災後72時間経つと、生存率が急激に低下すると言われている。菅首相は党首討論でぐちゃぐちゃと救助隊は24日の午前1時に到着するなんて説明していたけれど、実際の救助活動は夜が明けた24日の朝から。22日の朝に被災して、24日からの救助活動までにすでに48時間経過していることになる。
22日の夜に2、3名の調査チームを派遣できるのなら、その時に、救助隊も一緒に派遣できなかったのか。そうすれば、谷垣氏の指摘するように、23日の朝から救助活動を開始できた筈。
民主党は相変わらず、危機管理に鈍いと言わざるを得ない。宮崎口蹄疫のときから進歩していない。
危機のときこそ、政治家の本質が明らかになる。
週刊朝日3/4号に、菅首相が、ダボス会議出席時にあった内幕を暴露した記事が掲載されているのだけれど、それによると、ダボス会議に行った1月28日には、例のエジプトの民主化デモ騒乱で、約500人の邦人がカイロ空港で足止めされていた。
そこで外務省が政府専用機を邦人救出に使おうと提案したそうなのだけれど、菅首相は、「専用機はオレが使う。勝手にエジプトに行った奴をなぜ助けるのか」、と切れたのだという。
この記事が、本当だとすれば、為政者としてあるまじきこと。有り得ない発言。
国民を守る気のない政治家は、政治家である資格はない。菅氏は根本的に為政者の適性がないのではないかと疑ってしまう。
こんな記事が漏れて出てくること自体、菅政権の求心力が失われていることの証だとは思うけれど、それにしても酷すぎる。
それに昨日の党首討論だって、前回からさらに内容が酷くなっている。谷垣氏がマニフェストを実行する気があるのか、それともお払い箱なのかという質問に対して、菅首相は全く答えずに、予算を成立させる気があるのか、と逆質問。これでは、都合の悪いことは、一切討論する気がないと見られても仕方ない。
菅首相本人は、もしかしたら、自分がテレビに映って、闘う姿勢を見せて、改革の意思を示せば、支持率が上がるとでも思っているのかもしれないけれど、声を荒げて、居丈高に反論する姿は目を覆うばかり。とても与党党首の態度には見えない。
これでは、党首討論をやればやるほど支持率は落ちるばかりだろう。
危機のときこそ、政治家の本質が明らかになる。
菅首相は、谷垣氏に対して、「解散することが国民にとってプラスになるのか」と言っていたけれど、それを言うのであれば、自分たちが出す、政府予算案が、国民にとって確実にプラスになることを示せなくちゃいけない。
谷垣氏が、再三再四、マニフェストを実行する気があるのかどうか、と、民主党の予算案がいかなる考えに基づいたものなのかを質しているのに、それに答えず逆質問ばかり。
とても国民のことを考えているとは思えない。だけど、もう国民もそんな見え透いた誤魔化しは見抜いている。菅政権が激震に見舞われる日は近い。
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富山市長が政府批判「家族を失望させた」 専用機同乗が一転、不可で 2011.2.23 12:31
ニュージーランド地震で現地に向かう政府専用機をめぐり、富山市の森雅志市長は23日、同市の富山外国語専門学校の関係者を同乗させられないと、政府側が連絡してきたことを明らかにした。
前原誠司外相は22日夜、現地に派遣する国際緊急援助隊が乗る政府専用機で、被災した生徒の家族らを同乗させる考えを示していた。
森市長は23日の市幹部を集めた会議で「やっぱり無理と言われた。希望を募っておきながら、いかがなものか」と政府側の対応に苦言を呈した。
市によると、外務省は22日夜、学校側に同乗をいったん提案したが、搭乗者数の制限などから不可能と伝えてきたという。森市長は「家族はかえって失望してしまう。(政府は)確度の高い情報を出す必要がある」と批判した。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110223/plc11022312320013-n1.htm#R_JPN
自民党が対策本部初会合、公明党も本部設置 2011.2.23 11:15
自民党は23日午前、ニュージーランド地震の被害者救出対策本部(本部長・谷垣禎一総裁)の初会合を党本部で開き、政府に邦人保護で万全の対策を取るよう求めることを決めた。谷垣氏は会合で、ニュージーランドのケネディ駐日大使に22日に、電話で邦人の安否確認と救出に最善の努力をするよう要請したことを明らかにした。
また公明党も23日午前、山口那津男代表を本部長とする党ニュージーランド地震救援対策本部の設置を決めた。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110223/stt11022311190005-n1.htm
菅直人、ダボス会議出席時、カイロに足止めされていた約500人の邦人を見捨て、救出のための補助用の政府専用機派遣を拒否@週刊朝日3/4号
菅ちゃん、ここまで
国民無視の俺様野郎
だとは思いませんでしたね、ええ。
昨日発売の週刊朝日3/4号に、こんな見出しが。
真実の口 エジプト騒乱で菅首相がキレた「邦人救出よりも自分の外遊」
どういう中身かをtwitter上で、平野浩さんが明かしてくれているので、一連のtweetを転載する。
http://twitter.com/#!/h_hirano/status/40177415451840512
菅首相がダボス会議に行ったのは1月28日。実はそのときエジプトでは約500人の邦人がカイロ空港で足止めされていた。そこで外務省が政府専用機を邦人救出に使おうと提案したところ菅首相がキレた。専用機はオレが使う。勝手にエジプトに行った奴をなぜ助けるのか、と。「週刊朝日」3/4より
http://twitter.com/#!/h_hirano/status/40179085019717632
困った外務省は前原外相と相談。外相は首相を説得したが、首相は聞き入れず、28日夕に出発し、30日午後に帰国。ここで許せないのは「勝手に外国に行った奴を政府専用機まで使ってなぜ救うのか」という発言。一国を代表する宰相の言葉とは信じられない。「週刊朝日」3/4より
http://twitter.com/#!/h_hirano/status/40180219956432896
外務省関係者の言。「国民を切り捨てるなんて首相として許しがたい。他国では救援機を送っている。一体何のための飛行機で費用はどこから出ていると思っているのか」と。これが市民派宰相、菅直人の正体である。「週刊朝日」3/4より
http://twitter.com/#!/h_hirano/status/40181419753873408
ついでにもうひとつ。政府専用機は2機あり、不測の事態に備えて1機は空のままついて行く。これを使ってダボス会議の帰りにエジプトに立ち寄り邦人を救出できたはずである。そうすれば話題になり、支持率も向上したと思われる。しかし、菅首相の頭の中には邦人救出の4文字はなかったのである。
とまあ、
俺様が使う政府専用機を勝手にカイロに行った奴らなんぞに使わせるな
だったわけね。
政権末期だから出てくる話なんだが、これで
ほぼ詰み
かと。
URL:
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2011/02/50034-ec98.html
首相、協力求めるも「居丈高」=自公はそっぽ-党首討論
菅直人首相は23日の党首討論で、衆院解散・総選挙を求めた自民党の谷垣禎一総裁に対し、「政局より国民生活が重要」と声を張り上げて反論した。2011年度予算関連法案の柱である特例公債法案は成立が絶望的となり、民主党内では首相退陣論が拡大。追い込まれつつある首相は、世論の批判が野党に向けられることに活路を見いだそうとしているのか、討論では、関連法案成立への協力を拒む谷垣氏らへの攻撃的姿勢ばかりが目立った。
「金融国会では、自民党も与野党協議をやったではないか。過去の例も見て、国民や歴史に対して責任を持てる行動を取ってもらいたい」。首相は討論で、与野党協議に応じなければ「歴史に対する反逆」と挑発した1月の民主党大会を想起させるフレーズを用い、自民、公明両党に予算関連法案成立への協力を迫った。
首相が挙げた「過去の例」とは、自身が民主党代表だった1998年秋の臨時国会のこと。参院で過半数割れしていた小渕政権は、金融再生法の修正協議で民主党案を「丸のみ」し、成立にこぎ着けた。くしくも当時の大蔵政務次官が谷垣氏だった。
その谷垣氏は「お互いに信じていることを国民に問うてリセットしていくことが早道だ」と解散ありきの姿勢を崩さず、「選挙が終わったら与野党を超えて衆知を集めることができる」と、与野党協議はあくまで次期衆院選後と強調した。
これに対し、首相は「予算執行が国民生活にとって最も重要」と繰り返した。討論終了後は記者団に「国民にとって予算の成立と執行が大変重要だと訴えた。これからも理解を得られるよう頑張っていきたい」と語ったが、どう喝まがいの姿勢で協力を呼び掛けても、「戦闘態勢」に入っている野党の反発を買うだけなのは明らかだ。
谷垣氏に続いて質問した公明党の山口那津男代表は、「イラ菅」ぶりを発揮する首相をこうたしなめた。「『協議をしろ、しないのは自民党のせいだ』と言わんばかりの居丈高な姿勢。北風をピューピュー吹かせても、相手は身を固くするばかりだ」(2011/02/23-22:09)
URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&rel=j7&k=2011022301079
この記事へのコメント
mayo5
「スペアがあるなんて知らなかった」
・・いつもトルコに縋るわけにはいきませんしね。トルコの件、菅首相が知っているとも思えませんねえ。
白なまず
「治に居て乱を忘るべからず。 天下将に乱れんとすと覚悟せよ。 」
、、、もともと兵術は詭道だから、決して平和の人事に応用してはいかんのだ。乱世のとき悪をこらすためにだけ用いるべきものだよ。人間はふだんは公明正大にふるまうのが根本の道だ。策士なんぞというものは、いつでも成功するとはかぎらんな。
、、、いわばわしの軍人哲学だ。【天の道、剣の道(天剣漫録)】
一つ、一身一家一郷を愛するものは悟道足らず。 世界宇宙等を愛するものは悟道過ぎたり。軍人は満腔の愛情を君国に捧げ、上下過不及なきを要す。
一つ、吾人の一生は帝国の一生に比すれば、万分の一にも足らずと雖も、吾人一生の安を偸めば、帝国の一生危し。
一つ、敗くるも目的を達することあり。 勝つも目的を達せざることあり。 真正の勝利は目的の達不達に存す。
一つ、人生の万事、虚々実々、臨機応変たるを要す。 虚実機変に適当して、始めてその事成る。
一つ、虚心平気ならんと欲せば、静界動界に修練工夫して、人欲の心雲を払い、無我の妙域に達せざるべからず。 兵術の研究は心気鍛錬に伴ふを要す。
参照URL
ちび・むぎ・みみ・はな
> 疑ってしまう。
ありません!
私闘の方が国民の命より大事なんでしょう.