地球型惑星は銀河に溢れていた
2月2日、NASAが生命に適した環境を持つ可能性がある太陽系外の惑星を54個発見したと発表した。これは、2009年3月に打ち上げられた、ケプラー宇宙望遠鏡の観測によって明らかにされた。
このケプラー宇宙望遠鏡は、系外惑星探査を目的としていて、次の3つのミッションを帯びている。
1)惑星軌道のサイズ・形状の分布を決定する
2)惑星系を持つ恒星の特性を決定する
3)地球型惑星がハビタブルゾーンにいる確率を決定する
ケプラー宇宙望遠鏡は、まるで「一本だけの角松」のような形状で、開口部0.95m、主鏡口径1.4mで、地球周回軌道外の宇宙望遠鏡の中では最大。焦点面には、1024×2200素子の冷却CCDが42枚が並べられていて、その解像度は約9500万画素。これにより、従来では不可能であった小型のサイズの惑星も検出も可能になるという。
ケプラー宇宙望遠鏡は、地球の周回軌道には乗らずに、太陽をまわりながら観測を行うのだけれど、太陽光の影響をさけるため、黄道面から離れたはくちょう座の方角、3000光年を観測対象としている。
銀河系のサイズからみると、ケプラー望遠鏡で観測できる範囲なんて多寡が知れているのだけれど、それでも、この範囲に450万個もの恒星がある。
この中で観測対象としている恒星は約15万6千個あり、これらに地球型惑星があるかどうか3年半に渡って観測を行う。
私たちの太陽系には3種類の惑星があり、それらはそれぞれ、地球型惑星、木星型惑星、天王星型惑星と呼ばれている。
地球型惑星とは、主に岩石からなる惑星のことで、主成分は岩石および鉄、衛星は少なくリングは持たないという特徴を持つ。
木星型惑星とは、ガス惑星のことで、主成分は水素とヘリウム。核には氷・岩石・鉄があり、多数の衛星を持ち、リングもある。太陽系では木星と土星がこれに分類される。
最後の天王星型惑星は、別名氷惑星とも呼ばれ、主成分は氷、メタン、アンモニアで、岩石や鉄でできた核がある。これも木星型惑星同様に多数の衛星を持ち、リングもある。太陽系では、天王星と海王星がこれに分類される。
ケプラー宇宙望遠鏡がこれまでの観測で発見した惑星候補は、実に1235個にも及び、そのうち68個が地球サイズ、288個がスーパー地球サイズ。そして662個が海王星サイズで、165個が木星サイズ。更に19個がスーパー木星サイズだという。
これらの中で、ハビタブルゾーン、すなわち、生命が住むのに適した地帯にある惑星候補が54個あるというのが、今回のNASAの発表になるのだけれど、この54個のうち、5個が地球サイズなのだという。
では、これらの太陽系外の惑星をどのようにして観測するのか。従来のように望遠鏡で恒星を覗いて、周りの惑星を探す方法では、恒星と惑星とではあまりにも明るさに差が有りすぎて見つけることができない。
そこで、使われているのが、トランジット法と呼ばれる観測方法。トランジットとは、「前面を通過する」という意味の言葉で、恒星の前面を惑星が通過することを観測する。
恒星の前面を惑星が通過していると観測できれば、その恒星系に惑星があることが確認できるのだけれど、恒星の前を惑星が通過するとき、惑星の影で恒星の光が僅かに減光する。そして、惑星は恒星の周りを公転しているので、この減光現象は周期的に発生することになる。これを捉えるのがトランジット法。尤も、減光を捉えるといっても、トランジットによる減光は1万分の1程度しかない。そんな僅かな変化を捉えなけえればならないのだから、近年の計測技術の発達によって漸く、現実のものとなった観測方法であるとも言える。
もちろん、この観測方法は、恒星の前面、すなわち恒星の直径の範囲内に惑星が通過しなければならないから、ケプラー宇宙望遠鏡と、観測している恒星を結ぶ直線上を、惑星が丁度横切る軌道を持っていないと観測できない。だから、この方法で惑星を確認できる確率は、実はとても小さい。
観測目標となる恒星の直径内に惑星の軌道が重なる確率を、太陽系に置き換えてみると、地球サイズの惑星が、地球軌道を回っているときに、トランジット法で地球が観測できる確率は僅か0.47%。より太陽に近く、トランジット条件がよい金星でも0.66%。直径が地球の11倍ある木星にしても、木星は地球に比べて太陽から離れているため、トランジット条件としては地球より悪く、たったの0.089%しかない。
それでも、実際に、ハビタブルゾーンに位置する地球型惑星が恒星前面を通過するのは、年に一度くらいの頻度で発生しているそうなのだけれど、その確認のためには、3回のトランジットを必要とするから、都合3年は必要になるという。
ケプラー宇宙望遠鏡は、2009年5月から運用しているのだけれど、確認に3年を要することを考えると、2011年になって発表された惑星候補群は、運用開始間もない時点で発見されていたものが、その確認が終わってようやく発表に漕ぎ着けたものであると思われる。
したがって、これからも確認が終わった惑星候補が次々と発表されるのではないかと思う。
わずかゼロコンマ数%しかキャッチできない「トランジット法」という確率の低い観測方法で、1235個もの惑星が見つかり、そのうち54個がハビタブルゾーンに位置する地球型惑星だということは、銀河系には、地球型惑星なんてザラにあることを予感させる。
NASAエイムズ研究所のウィリアム・ボルーキ研究員は記者会見で「宇宙では生命はありふれたものだろう」とコメントしているけれど、いよいよ、地球外生命もSFだけの話では無くなってきたといえるだろう。
生命に適した太陽系外惑星54個発見…NASA 読売新聞 2月3日(木)12時3分配信
【ワシントン=山田哲朗】米航空宇宙局(NASA)は2日、生命に適した環境を持つ可能性がある太陽系外の惑星54個を宇宙望遠鏡「ケプラー」で発見したと発表した。
ケプラーは銀河系の400分の1をカバーしているに過ぎず、地球のように生命を宿せる惑星は予想以上に数多く存在する可能性が高まった。
NASAエイムズ研究所のウィリアム・ボルーキ研究員は記者会見で「宇宙では生命はありふれたものだろう」と話した。
NASAは2009年にケプラーを打ち上げ、惑星が前を横切ることによる恒星の光の微妙な変化を観測。1235個の惑星候補を特定し、うち54個は熱すぎず冷たすぎず、液体の水が存在して生命に適していると推定した。特に5個は地球に近い大きさだった。 .
URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110203-00000486-yom-sci
密集する6個の系外惑星を発見、ケプラー望遠鏡 2011年02月04日 12:53 発信地:パリ/フランス
【2月4日 AFP】米航空宇宙局(NASA)などの研究チームは、宇宙望遠鏡「ケプラー(Kepler)」によって地球から2000光年離れた恒星「Kepler-11」を周回する6個の系外惑星を発見したと、3日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表した。どの惑星も比較的小さい上、6個が密集していることに驚きを表明している。
内側の5個は質量が地球の2.3~13.5倍で、恒星からの距離は太陽~水星間より近く、公転周期は50日以内。この5個からかなり離れた所にある6個目の惑星は公転周期が118日で、太陽系の外側の惑星同様「ガス惑星」と見られる。6個のうち最も大きいと考えられるが、それでも海王星か天王星程度のサイズという。
なお、内側の惑星は、大気中に水蒸気が含まれ、水素とヘリウムガスに覆われている可能性がある。恒星の近くを公転する小型惑星は大気が薄く、太陽放射で吹き飛ばされるという定説の再考を迫られそうだ。(c)AFP/Richard Ingham
URL:http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2784437/6770212
惑星候補1200個を発見 NASA、54個には水?
【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は2日、ケプラー宇宙望遠鏡を使って太陽系以外で約1200個の惑星とみられる天体を発見したと発表した。うち68個は地球と同サイズ、54個は生命に欠かせない液体の水が存在する可能性があるという。
これまでに地上の望遠鏡などで確認された太陽系外惑星の数は約500個で液体の水が存在できるのは2個とされる。今回の発見が最終的に確認されれば、地球外生命探しの対象が一気に増えることになる。
研究グループは2009年に、はくちょう座とこと座の間の領域を観測。惑星が恒星の手前を横切ると恒星がわずかに暗くなる現象を調べ、観測対象にしている15万6千個の恒星のうち、1235個が惑星を持つ可能性があることを突き止めた。
ほとんどが地球より大きいが、68個は地球とほぼ同じ大きさ。54個は恒星からの距離が適度に離れているため、惑星表面に液体の水が存在する可能性がある。大きさが地球とほぼ同じで水も存在し得る惑星候補は5個だという。
2011/02/03 11:00 【共同通信】
URL:http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011020301000227.html
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白なまず
【宇宙は生命だらけ?=米天文学者、銀河系の恒星を調査】
http://mihoh.seesaa.net/article/84709377.html
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アルバート・アインシュタインさんの言葉を借りるとすれば、「私たちの、この3次元世界で抱えている問題は、この3次元世界での発想では、すべてを完全に解決することは出来ない」と言っていたそうです。それほどまでに私たちの、これまでの世界は、狭められた知識と了見でしか、判断できないものだということです。多次元領域の宇宙は、もっと膨大な情報量と、想像力豊かな世界で成り立っています。
almanos
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