電気と水と野菜の問題を全部解決する方法

 
暗いニュースが続く中、今日は夢のある記事をエントリーしたいと思います。(笑)

ずばり、「電気と水と野菜の問題を全部解決する方法」についてです。多分に大上段に振りかぶったテーマですけれど、素人の放言ということで、大胆な解決策(?)をエントリーみたいと思います。

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1.中長期的課題である「電気と水と野菜」

これから被災地の救援および復興が行なわれていくと思いますけれども、そのあと、中長期的に問題になるであろうことは、次の3点になるかと思います。すなわち、今日のエントリーの題名にも挙げた、電気と水と野菜の3つです。

まず電気については、今現在、電力が不足して(無)計画停電が行なわれていますけれども、今年の夏には、需要に対して、供給が大幅に不足するといわれています。

東京電力によれば、東電の最大供給電力は、震災直前には5200万KWだったところ、震災後は、3100万KWに低下。その後、火力発電所の復旧や他の電力会社から電力を回してもらって、23日現在で、3750万KWまで回復しています。

東電は今度更に供給能力を高め、5月までに4300万KWまで、夏までには5000万KWまで増やす計画のようです。ただ、今年も、去年の夏のように猛暑になると6000万KWくらいまで電力需要が伸びる可能性があり、電力不足の問題が囁かれています。

まぁ、およそ1000万KW程度不足するということですね。しかもこれは、福島原発問題が解決し、残った原発が稼動しない限り、常に不足する危険を孕んでいますから、なんとかしないといけない、というわけです。

次に、水と野菜の問題があります。これは、もちろん福島原発から放出された、放射性物質が福島県および、北関東を中心に広く飛散して、土壌や河川におちて、ホウレンソウを中心とする葉物野菜や、飲料水から基準値以上の放射性物質が検出されて、出荷停止や摂取規制が行なわれている問題です。

特に放射性物質であるセシウムは、土壌と結びつきやすい性質に加え、半減期が30年と長く、長期に渡って土壌が汚染されるという問題があります。

ある場所では、汚染が酷く、土壌を入れ替えなければならないという話さえ聞きます。

また、水については、それ程深刻なことにはならないかもしれませんけれども、放射性物質であるヨウ素とセシウムの飛散状況を考えると、これまでどおりの水質にまで戻るのに、ある程度の時間は必要になると思われます。

では、これらの問題を今後、ずっと引きずっていかなければならないかといえば、私はそうでもないのではないかと思うのです。

ではどうするか。

解決策として、2つ考えられます。ひとつは海洋温度差発電。もうひとつが野菜工場です。




2.海洋温度差発電で電気と水をカバーする

まず、海洋温度差発電についてです。これは、深海の海水と表層の海水との温度差を利用して発電するものなのですけれども、簡単にいえば、温度の高い表層の海水を蒸発させてタービンを回して発電し、発電に使用した蒸気を今度は、温度の低い深海の水を使って、真水に戻すという発電方式です。

普通、海水を蒸発させるなんて100度以上の温度が必要になると思ったりするのですけれども、気圧を低くすると、100度でなくとも水は沸騰するので、そこまでの温度がなくても別によい訳です。

実際は、海水を直接蒸気にする方法と、海水の温度だけを使って蒸発しやすいアンモニア水を蒸気にしてタービンを回す方式やそのハイブリッドなど色々な方式があるのですけれども、海水を直接蒸気にして、それを冷やして水に戻した場合、その水は所謂「蒸留水」になっていますから、真水として飲用に使うことができます。

つまり、海洋温度差発電所を建設するだけで、電気を作りながら飲み水も作れてしまうというわけです。しかも蒸留水ですから、たとえ、海水がヨウ素やセシウムなどの放射性物質で汚染されていたとしても、蒸留時にそれらは原則除去されるという利点もあります。

海洋温度差発電は、世界各国で実証実験が進められていますけれども、たとえばインドは、1000kWの実証試験プロジェクトと海水淡水化のプロジェクトを開始していて、2007年には一日あたり1000トンの真水の製造に成功しています。

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日本は、海洋温度差発電技術研究でも世界トップクラスであり、現在の技術では、海水の温度差が15度あれば電気が作れ、5度の温度差があれば、大量の真水が作れるところまできていて、たとえば、発電出力1万KWの海洋温度差発電プラントを、海水温度差15度の環境で稼働させると、1日あたり、12000立法メートル、すなわち12000キロリットルの真水が作れるそうです。

この12000キロリットルというのは、仮に、一人当たりの飲料水として毎日2リットル消費すると仮定した場合、600万人分の真水に相当しますから、東京都の人口およそ1300万人のうちの半分近くを賄うことができる計算になります。

ですから、海洋温度差発電プラントを、不足するといわれる1000万KW分、1万KWの海洋温度差発電プラントなら、1000基ほど作ってやれば、電力不足を補って、尚且つ、1200万キロリットルという膨大な量の真水を毎日生産できることになりますから、電気と水の問題は一気に解決することになります。

海洋温度差発電は、日本近海でも十分発電できるポテンシャルがあるとみられていますし、工場排水などの温水も利用できますから、たとえば、茨城県や千葉県の工場地帯からの温排水を利用しながら、効率的な海洋温度差発電だって出来るわけですね。

今回の震災の復興で、莫大な復興費用がかかるでしょうから、ついでといってはなんですけれども、海洋温度差発電プラントを国家プロジェクトとして大々的に作ってみる手もあると思います。

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※超大型海洋温度差発電プラントイメージ





3.野菜工場は土を使わない

次に、野菜工場です。野菜工場、別名植物工場ですけれども、これは、たとえば、ビルの中で水耕栽培などで野菜をつくるというもので、光や温度、湿度といった植物の生育に必要な環境を人工的に作りだして、季節に関係なく連続的に野菜を生産できるという利点があります。

土を使わない水耕栽培が主流なので、何処ででも出来、今では全国に50~60の工場があると言われています。

これを、福島原発から半径20~30km圏、要するに、今回の避難区域ですね、ここに放射線対策をばっちりやった上で、野菜工場を大々的に作ってやる。野菜工場なら土は使いませんので、土壌が汚染されていようが関係ありません。ですから、放射線さえちゃんと防いでやれば、いくらでもビルの中で作れるわけですね。

なんとなれば、植物工場を地下に造ってやれば、それだけである程度の放射線対策になると思いますね。地上と比べて、地下のほうが放射線の影響は少ないはずです。

地下に大規模な植物工場を作ってやって、地上部分には向日葵でも菜の花でも植えておけば、勝手に土壌から放射性物質を除去してくれますから、却って、地下に野菜工場を作ったほうがいいかもしれません。

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※超大規模地下野菜工場イメージ


そして、野菜工場には、避難された福島の方に優先的に働いてもらうとかすれば、雇用対策にもなり、かつ故郷の土地にも関われるメリットもあります。

それになにより、福島、および近県のホウレンソウなどの葉物野菜から、基準値を超える放射性物質を検出されて、出荷停止や摂取制限をうけて、農業生産に大打撃を与えていますから、それを補う意味でも野菜工場建設は意味があると思います。

しかも、野菜工場は、具合のよいことに、葉物野菜が良く育ちますし、消費者からみても、福島県産だけれど、野菜工場で作ったものだとアピールすれば、それほど敬遠されることはないと思われます。

それに、福島原発から半径20~30km圏は、今回の件で土地の値段もぐっと安くなるでしょうし、国としても買収しやすくなるでしょうから、原発周辺地域の復興もかねて、大規模野菜工場の建設という手は有効だと思いますね。

このように、福島原発事故で、周辺地域は汚染されてしまったかもしれませんけれども、それを逆手にとって、別形式の生産体制を作ってしまうことで、"災い転じて福となす"的な復興をしてしまうという手もある筈です。

海洋温度差発電と、大規模野菜工場の二つは、電気と水と野菜の問題を全部解決する一つの方法になるのではないかと思います。




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この記事へのコメント

  • リトル愚礼

    はじめまして。
    拙ブログは「死のグループ」と言われる第一グループに属しており、昨夜も停電でした。毎日毎日停電で死にそうです・・・

    >海洋温度差発電プラント

    いいアイデアです。
    しかし、夏までに間に合うのでしょうか?
    カネは印刷機を使えば何とでもなりますが、時間はそうもいかない。
    今のままの体制で夏にも計画停電となればどんな惨状になるか(特に●立ち区)・・・。

    それにしても何で23区は停電対象外なんだ?クソッタレ。
    2015年08月10日 16:47
  • とおる

    もしかしたら、雑草を使うと、土壌から放射性物質を除去するのが効果的かも?

    ・原発から40キロ、福島・飯舘村の雑草からセシウム265万ベクレル ヨウ素254万ベクレル
     http://sankei.jp.msn.com/region/news/110324/fks11032418330004-n1.htm
     福島第1原発から約40キロ離れた福島県飯舘村内で採取した雑草の葉から、1キログラム当たりヨウ素254万ベクレルとセシウム265万ベクレルを検出したと文部科学省が24日、発表した。
     厚生労働省によれば、同村で採取したブロッコリーからは1キログラム当たりヨウ素1万7千ベクレル、セシウム1万3900ベクレルが検出されているが、雑草からの検出量はこれを大幅に上回る。
    2015年08月10日 16:47
  • ぽぽ

    子持ちの主婦です。先日、ツイッターで土を使わない方法で野菜を作って子供に優先的に与えて欲しいとつぶやいた後に、こちらのブログを見つけました。
    3月の時点でこの様な考えをお持ちとは、本当にすごい方だなぁと思いました。しかも私は野菜工場を作って、被災された方達がそこで働けたら更によいなともつぶやいてしましました。
    本当に本当にすぐにでも実現してほしいです!!
    2015年08月10日 16:47
  • おお

    いいですね。
    妄想にしては良く出来ています
    2015年08月10日 16:47

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