奇跡のタイミングで爆発した3号機
福島第一原発の3号機が14日午前11時1分ごろ爆発した。
1.福島第一原発3号機の水素爆発
政府発表によれば、水素爆発らしいのだけれど、12日に爆発した1号機と比べて、爆発も激しく、建物の損傷もより酷いようだ。
政府は、3号機の原子炉圧力容器は損傷していないといっているけれど、爆発的ではないにせよ、あれほど爆炎が天高く上がれば流石に心配になる。
放出された放射能は直ちに健康に影響を及ぼすほどではないということらしいけれど、12日に1号機が爆発したとき、第一原発から北へ約3キロの県立双葉高校のグラウンドで、陸自の救援を待っていた、双葉厚生病院の患者や職員3人を含む90人が被曝したのではないかと言われている。
この双葉厚生病院の関係者3人は、12日に放射性物質を洗い流す「除染」をしたのだけれど、その後の検査でも高い放射線量の値を示したらしく、第2次被曝医療機関に搬送されているし、搬送に協力した消防隊員約60人のうち、3人の検査でも、通常時の2倍程度の放射線が検出され、隊員60人の除染を行っている。
また、1号機の爆発当日、避難範囲だった半径10キロ以内の病院で避難誘導に当たっていた、福島県警の男性警察官2人も被曝したことが明らかになっている。2人は、放射線測定を受けた結果、1人は3万4千cpm、もう1人は2万8千cpmが検出されたという。
cpm(カウント・パー・ミニット)とは、放射線測定機に1分間に入ってきた放射線の数を、人体への影響を考慮せずに測る単位で、原発の建屋内で1日作業した場合は多くても5~10cpmだというから、一時的にせよ、爆発時にはそれなりの放射線が出てしまうことは間違いないようだ。
福島県は放射線測定器で1万3千カウンター(CPM)以上の値が測定された人を除染対象としていて、この2人は「除染」処置を受けており、今のところ、健康への影響はないとみられている。
※福島県は、除染対象が多すぎるなどとして14日以降は除染基準をは「10万CPM以上」に基準を引き上げている。
2.放射能雲と移動速度
通常、原発事故の際には、大量の放射性物質が微粒子になって大気中に流れ出すのだけれど、放射性物質は雲のように空気中を漂いながら、風下へ流れ、拡散してゆく。これが、いわゆる「放射能雲」と呼ばれるものなのだけれど、この雲がが頭上を通過する際に、放射性物質の一部を降下させてゆく。
地面や建物に降下した放射性物質、または、服や皮膚に付着した放射性物質からは放射線が放出され、人体がこの放射線にさらされることを「被曝」という。
もし、人間が、放射性物質の微粒子を吸いこんだり、汚染された水や食物をとおして体内に取りこまれると、取り込んだ放射性物質は、体内から放射線を浴びせつづける、いわゆる“内部被曝”の状態になる。
したがって、被曝を防ぐには、極力放射性物質に触れないようにする必要があり、なるべく屋内に入って、外気を完全にシャットアウトしたり、外に出る場合は、ぬれタオルで鼻や口を覆って、皮膚は出さない服装にして、なるべく風下に入らないように注意する必要がある。
この放射性物質の雲が風に乗って移動する、というのが、ポイントで、逆にいえば、放射性物質の雲の通過をうまくやり過ごすことができれば、その分被曝の危険は少なくなる。
14日、アメリカ軍は、仙台近辺で救援活動に当たっていたアメリカ空母艦載のヘリコプターの乗組員17人が、13日の3時半頃に帰還したときの簡易検査で、低レベルの放射性物質に汚染されていたと発表した。
また、同じく、宮城県にある女川原発の敷地境界で、13日の午前0時ごろに1時間に5.7マイクロシーベルトの放射線量を計測し、福島第一原発の爆発による一時的なものだろうと結論づけている。
福島第一原発から仙台までは直線距離で約94km、福島第一原発から女川原発まで直線距離で約115kmあるから、第一原発で発生した「放射能雲」は、だいたい半日から一日かけてこの距離を通過したことになる。
もちろん、当時の風向きやその強さにもよって、通過時間が変わることは言うまでもない。
3.奇跡のタイミングで爆発した3号機
空気中にばらまかれる放射線の強さや放射時間は、その放射性物質の種類や性質によっても様々に異なっていて、原発事故で発生する放射性物質の種類とその強さ、および放射時間の目安は次のとおり。
ここで、放射能の強さを表す単位である「ベクレル」とは、1秒間に1つの原子核が崩壊して放射線を放つ放射能の量のことで、上表にあるヨウ素131なら、1グラムあたり一秒間に4600兆個の原子核が崩壊して放射線を出すことを示す。また、半減期とは、崩壊する原子核、あるいは素粒子の半分が崩壊するまでのの期間を指し、上表のヨウ素131なら8日で半分になる。
だから、半減期が短い放射性物質であればあるほど、時間の経過とともに、その危険度は小さくなる。
これらが大気中に放出され易いかどうかは、当然、常温で気体になりやすいか、または空気に比べて重いのか、軽いのかで変わってくる。
たとえば、放射性クリプトンや放射性キセノンは、常温では気体の物質。クリプトンの沸点は-152.9℃、 比重は2.82(-157℃)で、キセノンの沸点は-108.1 ℃、比重は4.53ととても重い物質で、原発事故の際は、原子炉中のほぼ全量が放出される。
ヨウ素131は、沸点が184℃なのだけれど、もともと原子炉は非常に高温だから、これもまた事故では非常に放出されやすい。ヨウ素は必須微量元素で、咽喉の近くの甲状腺に集められ成長ホルモンの成分になるのだけれど、放射性ヨウ素を体内に取りこんでしまうと、甲状腺に集められて、甲状腺が集中的に被曝してしまう。
だから、逆にいえば、放射性ヨウ素を取り込む前に、放射性でないヨウ素を食べておくことで、甲状腺を無害のヨウ素で満たしてやれば、放射性ヨウ素はそれ以上体内に吸収されずに、体外に排出されやすくなる。放射能対策に昆布がよいというのはこれが理由。
更に、セシウム137は、 融点が450℃、沸点が678℃。これもまた、高温の原発事故では放出されやすい。 このセシウム137は、半減期が30年と長く、また、土壌粒子と結合しやすい性質を持っているため、長期間土壌を汚染する。セシウムがばら撒かれた地面は、そこから放射能を出し続けてしまうから、長期間の立ち退きを余儀なくされる。
最後のプルトニウム239なのだけれど、融点は639.5℃、沸点は3230℃で、比重が19.8と非常に重い「金属」であるため、原発事故ではあまり遠くには飛散せず、そのほとんどが原発を中心とした半径30km以内に留まると考えられている。その代り、プルトニウムは毒性が強く、また半減期は2万3千年とべらぼうに長いため、一度事故か何かで放出されてしまうと、その周囲はほぼ半永久的に足を踏み入れることが出来なくなる。
こうしてみると、原発事故による放射能の拡散といっても、その排出される放射性物質によって様々な特性の違いがあるため、それぞれに適切な対応が必要にある。
もちろん、どの放射性物質が放出されるにせよ、事故現場が一番危険であることには変わりなく、今現在、懸命にメルトダウンを防ごうとしている、現場関係者の頑張りには敬意を表したい。
今回の3号機の爆発にしても、もうこれは駄目だ、と観念するような出来事ではあるのだけれど、よくよく見てみると、物凄い幸運に恵まれていたことが分かる。
それは、爆発した11時の福島第一原発付近の風向きが南寄りの弱い風、もしくは南から北東へという、放射能雲が海に抜けるにはこれ以上ない条件であったこと。そして唐突とも言える輪番停電で、ほとんどの電車がストップしていたこと。そして更に、東北地方の沖合で津波を確認したという誤報が流れて、救助隊含めて、みんな一斉に避難する騒ぎがあったこと。
あたかも、人に放射性物質を極力浴びさせない条件を待っていたかのようなタイミングで3号機が爆発している。しかも3号機は1、2号機と違ってプルトニウムを燃料に使っている炉。
政府や関係者が、水蒸気爆発による圧力容器の爆散を防ぐために、わざとこのタイミングで、3号機の建屋を爆破したとは言わないけれど、もしもこの爆発でも、圧力容器に損傷がなかったとしたら、結果として、最悪の最悪を避け得ているのかもしれない。
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福島3号機で爆発、負傷者11人 半径20キロ内の退避指示も470人残る 2011.3.14 13:25
東日本大震災で被災した福島県大熊町の東京電力福島第1原子力発電所3号機で14日午前11時1分ごろ、建屋内にたまっていた水素によるものと思われる爆発があった。この爆発により作業員や自衛隊員ら11人がけがをした。同原発では13日、原子炉内の燃料棒が冷却用の水面から露出し、燃料棒が溶け出していたとみられている。同原発では12日、1号機でも水素爆発が起こっている。
経済産業省原子力安全・保安院は「水素爆発を確認した。詳細は確認中」としている。爆発により原子炉が損傷したかはまだ分かっていない。同院は同原発から半径20キロ圏内に残っている約600人の住民に対して屋内退避を指示。同日午後1時現在、140人の避難を確認しているが、470人が圏内の病院などに残っているという。
3号機は11日の被災後、緊急停止し、外部の水をポンプでくみ上げて原子炉を冷やす作業を続けていたが、その後、原子炉内に水を注入できなくなっていた。このため燃料棒が溶け出して水素が発生し、建屋内まで漏れだしていたとみられている。
また東京電力は14日朝、東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発3号機で原子炉を冷やすために海水の注入作業を続けていた作業員に屋内退避命令を出した。格納容器の圧力が上がり、放射線を帯びた蒸気の放出を追加的に行うことを検討したため。現在は作業を再開している。周辺では同日未明、1時間あたりの放射線量の制限値、500マイクロシーベルトを超える放射線が測定された。制限値を超える放射線は13日も測定されている。
経済産業省原子力安全・保安院によると、14日午前6時50分、格納容器内の圧力が430キロパスカルまで上昇。東京電力は格納容器内の蒸気を追加的に放出することを検討するとともに、蒸気には放射線が含まれていることから、屋外にいた作業員に対し敷地内の建物内に待避するよう命じた。その後、格納容器内の圧力が低下したたため、注水作業は再開された。
東京電力は1号機では12日から、3号機では13日から海水の注入作業を行っている。しかし14日午前1時10分、貯水槽内の海水がなくなったために注水作業を停止。同午前3時20分から注水作業を再開していたが、その後で格納容器内の圧力が上がったかたちとなる。
また同院によると、同原発周辺で14日午前2時50分、720マイクロシーベルトの1時間あたりの放射線量が測定された。海水の注入作業を中断したことが原因とみられる。これを受けて、東京電力は原子力災害特別措置法に基づき、政府に緊急事態を報告した。同原発周辺では13日に、これまでに最も高い1557・5マイクロシーベルトが観測されている。
URL:http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110314/dst11031411220049-n1.htm
福島第一原発1号機爆発時、90人被曝か 2011年3月13日0時26分
原発事故が起こったら
経済産業省の原子力安全・保安院は12日、東日本大震災で被害を受けた東京電力福島第一原子力発電所1号機(福島県大熊町)で、午後3時30分ごろに爆発音を伴う水素爆発が起きたことを明らかにした。枝野幸男官房長官は同日夜、原子炉の安全性を保つ格納容器は損傷しておらず、今後の損傷を防ぐため、容器を海水で冷やすよう指示したことを明らかにした。一方、福島県は同日、近くの高校のグラウンドにいた3人が被曝(ひばく)していたと発表した。3人を含む90人が救助を待っている間に爆発が起きており、県は全員が被曝した可能性があるとみて検査する。
政府は福島第一原発の避難を指示する対象を従来の半径10キロから半径20キロに拡大した。枝野氏によると、その理由は、海水で冷却するなどの手段について原子力安全委員会など専門家などとも協議した結果、新たなリスクはないと判断したものの、「念のために、万全を期すため」の措置だという。
政府はまた、福島第二原発(同県楢葉町、富岡町)について、避難を指示する範囲を、半径3キロ圏から10キロ圏に拡大した。
東電は12日午後、原子炉格納容器の損傷を防ぐため、容器内の放射性物質を含む空気を外部に放出する作業に着手。同3時30分ごろに現場敷地境界で、1時間あたり1015マイクロシーベルトの放射線を確認した。
この値は、一般人の年間被曝線量の限度(1ミリシーベルト=1千マイクロシーベルト)を、1時間で浴びる放射線量に相当する。日常生活で自然から浴びている放射線は平均で1時間あたり0.27マイクロシーベルト。放射線業務従事者は年間50ミリシーベルトかつ5年間で100ミリシーベルトが被曝限度とされている。
だが、その直後の午後3時36分ごろに爆発があった後、線量は70.5マイクロシーベルトまで落ちたという。こうしたことから、枝野氏は放射性物質の放出に大きな変化はなく、原子炉は制御下に置かれるとしている。
福島県によると、爆発で1号機の原子炉建屋の天井が崩落したことを確認したという。東電社員ら4人が負傷し、病院に搬送されたという。
東電の小森明生常務は12日夜の会見で、第一原発について「現在、原子炉の様子がつかめないが、時間ごとの(放射性物質の)放出の可能性は高い。厳しい状況」と述べた。
放射線医学総合研究所や東電が原発敷地内で、燃料中に含まれる核分裂生成物であるセシウムやヨウ素を確認した。いずれも、ウランが核分裂をした後にできる物質だ。
こうしたことから、保安院、東電とも、炉心溶融の可能性が高いとしている。想定されている原発事故の中で最悪の事態だ。これが進むと、爆発的な反応を引き起こして広く外部に放射能をまき散らす恐れもある。
原子炉圧力容器内の水位は下がり続けており、午後5時28分の段階で、燃料棒(長さ4メートル)の上端から1.7メートル低い位置にある。燃料棒の半分近くが露出した状態になっている。消防車などを使って冷却水を注入しているが追いついていない。このため、東電は海水も使うことを選択肢の一つとして検討していることを明らかにした。
保安院は今回の事故を、国際原子力事象評価尺度(INES)の暫定評価で、1999年に茨城県で起きたJCO事故などと同じ「4」程度と位置づけている。
福島県が被曝したと発表した3人は、福島第一原発のある同県双葉町の双葉厚生病院の患者や職員とみられる。年齢や性別は不明だが、3人とも除染しなくてはいけないという。3人とともに行動していた87人も被曝している可能性が高いとみて、今後調べるという。
県などによると、双葉厚生病院の患者らは避難先までの道路が陥没したのでバスで逃げることができなくなっており、計191人が孤立していた。救援に来た陸上自衛隊のヘリコプターに乗るため、病院を出て第一原発から北へ約3キロの県立双葉高校のグラウンドに移動し、90人が待機していた。
待機中に第一原発1号機が爆発。県は、当時南寄りの風が吹いていたため放射能を浴びている可能性があると見て3人を抽出検査したところ、被曝が判明したという。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0312/TKY201103120521.html
双葉厚生病院の3人、「除染」後も高い放射線量
. 12日に水素爆発が起きた東京電力福島第一原子力発電所1号機(福島県大熊町、双葉町)から3キロ圏内にある双葉厚生病院の関係者3人が、同日に放射性物質を洗い流す「除染」後の検査でも高い放射線量の値を示したため、第2次被曝医療機関に搬送されていたことがわかった。
総務省消防庁によると、病院関係者は自力避難が困難な入院患者21人と一緒に、避難。搬送に協力した消防隊員約60人のうち、3人の検査でも、通常時の2倍程度の放射線が検出されたため、隊員60人の除染を行ったという。
(2011年3月14日11時08分 読売新聞)
URL:http://ninja.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1300085751/
福島第1原発1号機爆発で2警官被曝 12人も可能性 2011/3/14 18:19
中野寛成国家公安委員長は14日の記者会見で、避難途中の住民らが被曝(ひばく)した12日の福島第1原発1号機の爆発で、福島県警の男性警察官2人も被曝したことを明らかにした。除染を行い、現段階で目立った健康被害はない。このほかに12人の警察官も被曝した恐れがあるという。
被曝した2人は爆発時、避難範囲だった半径10キロ以内の病院で避難誘導に当たっていた。別の医療機関で測定を受けた結果、1人は3万4千cpm(1分間に検出される放射線の数)、もう1人は2万8千cpmが検出されたという。原発の建屋内で1日作業した場合は多くても5~10cpmとされている。
URL:http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E3E6E2E4EB8DE3E6E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;at=ALL
警察官2人被曝 福島第1原発で避難誘導中 2011.3.14 17:59
警察庁は14日、東京電力福島第1原発の周辺の医療機関で避難誘導中だった福島県警の警察官2人が被曝(ひばく)したと発表した。2人のうち1人は3万4千カウント(CPM)、もう1人からは2万8千CPMの放射線量が測定された。ほかにも12人の警察官が被曝した可能性があるという。
福島県は放射線測定器(サーベイメーター)で1万3千カウンター(CPM)以上の値が測定された人をシャワーで全身を洗い流す除染が必要な被曝の対象としてきたが、14日以降は「10万CPM以上」と基準を引き上げた。被曝した警察官2人に対しては除染が行われているが、健康への影響はないとみられる。
警察庁によると、2人は12日、同原発1号機で放射線漏れの危険性が高まったことから周辺の医療機関で避難誘導中に、建屋が爆発、被曝した。
避難指示が出ている同原発から半径20キロ圏内には約440人(14日午後1時現在)が残っており、今後、自衛隊のヘリコプターやバスなどで避難させる。
今回の地震では、住民の避難誘導中に津波に巻き込まれるなどして警察官3人が死亡したほか、33人の行方が分からなくなっている。
URL:http://sankei.jp.msn.com/region/news/110314/fks11031418320028-n1.htm
米空母乗員 放射性物質に汚染 3月14日 18時37分
アメリカ軍は、仙台近郊で救援活動に当たっていた空母艦載のヘリコプターの乗組員17人が、低レベルの放射性物質に汚染されたことが分かったと発表しました。この汚染による被ばく量は、最大でも日常生活で浴びる放射線の1か月分に満たないとしていますが、アメリカ軍では、放射性物質が福島第一原発から放出されたものとみて、艦船を原発の風下から移動させました。
アメリカ海軍の第7艦隊によりますと、放射性物質が検出されたのは、原子力空母「ロナルド・レーガン」艦載のヘリコプターの乗組員17人です。乗組員は、3機のヘリコプターに分乗して、仙台近郊での救援活動に当たっていましたが、空母に戻ったあとの簡易検査で、低レベルの放射性物質に汚染されていることが分かったということです。また、ヘリコプターからも、同様の低レベルの放射性物質が検出されたということです。この汚染による被ばく量は、「最大でも日常生活で浴びる放射線のおよそ1か月分に満たない」としており、せっけんと水で洗い流したところ、その後の検査では放射性物質は検出されなかったということです。アメリカ軍では、放射性物質は、12日に1号機の原子炉建屋で爆発が起きるなどした福島第一原子力発電所から放出されたものとみて、予防的な措置として、福島第一原発の北東およそ160キロの海域にいた空母などの艦船を原発の風下から移動させました。
URL:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110314/k10014668841000.html
“女川原発 放射線は低下” 3月13日 19時7分
宮城県にある東北電力女川原子力発電所の敷地境界で13日、国に通報する基準を超える放射線量を計測したことについて、経済産業省の原子力安全・保安院が午後5時20分から記者会見し、「午前0時ごろに1時間に5.7マイクロシーベルトの放射線量を計測し、その後は測定値が下がっているため、福島第一原子力発電所の爆発による一時的なものである」という認識を示しました。そのうえで、この5マイクロシーベルトという値は、胸のX線の1回当たりの量の10分の1程度で、心配するような値ではないと説明しました。
URL:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110313/k10014646111000.html
女川原発、放射線測定値通常レベルに IAEA 2011年03月14日 08:39 発信地:ウィーン/オーストリア
【3月14日 AFP】宮城県にある東北電力女川原子力発電所の敷地内で13日に国への通報基準を超える量の放射線を計測したことについて、国際原子力機関(IAEA)は同日、放射線量が通常レベルに戻ったと発表した。
IAEA発表の声明によると、日本の関係当局から、女川原子力発電所の敷地内の放射線量が通常レベルに戻ったとの報告があったという。(c)AFP
URL:http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2790307/6955100
第一原発周辺 南寄りの弱い風 3月14日 11時57分
気象庁によりますと、東京電力の福島第一原子力発電所周辺の風向きは午前11時現在、南寄りの弱い風が吹いているとみられます。
気象庁によりますと、福島第一原子力発電所の周辺にある観測点では、地震のあと観測データが入らず、風向きや風の強さなどが観測できない状態が続いていますが、福島第一原発から南におよそ50キロ離れた福島県いわき市の小名浜では午前11時半現在、3メートルの南風が吹き、北におよそ50キロ離れた仙台市では、7メートルの西風が吹いています。こうした気象条件などから、原子力発電所の周辺では午前11時半現在、弱い南寄りの風が吹いているとみられ、このあとも南寄りの2メートルから3メートル前後の風が吹くと予想されています。
URL:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110314/t10014658831000.html
「また津波」誤報で避難騒ぎ 仙台市宮城野地区 2011.3.14 22:53
「急いで避難してください」。14日午前、東北地方の沖合で津波を確認したという誤った情報が流れ、被災現場は大混乱になった。仙台市宮城野区のコンビナート付近を取材中、騒ぎに巻き込まれた。(吉田智香)
津波が直撃した一帯は今も焦げたにおいが漂う。巨大な鉄塔はなぎ倒され、大型トラックや並木も横倒しになっている。津波の威力を見せつける現場は製造、物流拠点としての機能が完全にまひしたままだ。
この日は警察や消防による救助活動が行われ、カメラマンとともに早朝から現地入りしたが、午前10時50分ごろ、消防隊員の叫び声が聞こえてきた。
「津波情報が入っています。急いで事務所に避難してください」
現場に緊張感が走る。海岸から内陸へ約500メートルの場所で取材していたが、慌てた様子の隊員らに続いて3階建ての工場事務所に駆け込んだ。
階段で3階に上がると、消防署員や工場の職員ら約40人がすでに集まっていた。大津波が再び襲ってくるのか。全員が海の方を注意深く見つめていた。
まだ地上にいる従業員らを見つけては、消防署員が「ただちに避難しろ。高台に逃げろ」と叫んだ。大津波警報が発令されたという情報で、自分もビルの壁に設置されたはしごをよじ上り、屋上へと上がった。
海岸に打ち寄せる白い波が肉眼でも確認できる。屋上の高さは10メートルほどだろうか。「5メートルの津波が押し寄せるかもしれない」という声が遠くから聞こえ、思わず身構えた。
屋上で待つ間にも、何度か余震とみられる揺れを感じた。「警報は午後0時すぎに解除された」という情報が流れ、事務所から出たときにはすでに午後1時を回っていた。
URL:http://sankei.jp.msn.com/region/news/110315/myg11031500000000-n1.htm
この記事へのコメント
almanos
ちび・むぎ・みみ・はな
> 特におかしくはないと思います。それに
> 仙台の検出は1号機の爆発で排出されたのを
> 検出したのだと思います。
火山灰の様な微粒子だと風に結構流されます.
気体の拡散に対する風の影響はあまり強くない
ということでしょうか?
白なまず
【伊勢ー白山道さんが地震を鎮める為に使わされる様です】
参照 http://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/d/20110314
【祈りの力は想像以上に強いエネルギーを発揮します。海外在住の皆さんも大勢参加されたようです。これから22日まで続けますので、どうぞ皆さん一緒に祈りましょう。】
参照 http://www.y-asakawa.com/Message2011-1/11-message31.htm
日比野
風の影響はそれなりに受けるはずです。日野市の方のカウンター計測でも風向きに連動した動きでした。http://park18.wakwak.com/~weather/geiger_index.html
一号機の爆発時には、南から北北東の風が吹いていたはずなので、その風に乗っていったのだと解釈しています。
きたそら
祈りはエネルギーです。祈っています。
コメント欄、失礼しました。