石原慎太郎と救国内閣

 
石原慎太郎氏の国政への復帰が囁かれている。

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石原氏は来季の都知事選への出馬をめぐって、11日にその態度を明らかにする、としているけれど、これまでに漏れ伝え聞くところによれば、おそらく都知事選には出馬しないだろうと見られている。

もう年も年だし、そのまま引退するかと思いきや、テレビで「日本人を覚醒させる運動をしたい。」と発言したり、イギリス紙インディペンデントのインタビューで、中国の脅威に対抗するため、日本は核兵器をつくるべきだとの見解を述べている。

また、昨年4月には新党「たちあがれ日本」の結成にも携わり、都政から国政を意識した発言も増えてきている。

そこへきて、昨今の民主党政権の体たらくが、石原氏への支持をより一層押し上げている面もあり、今の時期に解散総選挙があるのなら、一気に国政に復帰するチャンスだとも言える。

それに、 国民新党の亀井氏が、何やら政界再編を睨んだかのような動きを活発化させている。

亀井氏は、2月23日の記者会見で、「いつまでも田舎大名をやっているんじゃない」と石原氏に話したことを明かし、自身が提唱する「救国内閣」への参加を促しているし、2月28日には、鳩山前首相、自民党の森喜朗元首相と会食して、超党派による「救国内閣」樹立を提案している。

更に、3月7日には、都内の日本料理店で自民党の古賀元幹事長、山崎前副総裁と懇談して「救国内閣」構想を説明して協力を求めている。

また、たちあがれ日本の平沼代表は2月2日、BS11の番組収録で、菅内閣の退陣後の政権構想について「最後のご奉公で『救国内閣』をつくるための捨て石になりたい」と述べ、亀井氏も 民主党から離れれば、首相の資格者だ、と話している。

実は水面下で相当話が進んでいるのかもしれない。



それが、大連立なのか、超党派による連立政権なのかは分からないけれど、民主党がどうだ、自民党がどうだ、とかいう雰囲気でもないように感じている。

亀井氏は、3月9日、毎日新聞のインタビューに対して、「大連立という言い方はもう古い。第一、国民はもう政党に期待してないんだから。政党政治という制度になっているけど、政党に対する期待感がない。だからそういう古い次元に立った組閣ではなく、新しく人材を登用し政策を実行していく。政党の枠組みなんて考えることはない」と答え、党にとらわれないで、人材を広く求める考えを示している。

今月のJNN世論調査でも、民主党の支持率は16.1%と低迷しているのだけれど、その分自民党の支持率が上がっているかといえば、そうでもなくて、19.1%にとどまっている。一番多いのは、支持する政党がない、という回答で、実に54.6%が支持政党がないと回答している。

なるほどこれでは、亀井氏が国民が政党に期待していない、というのも分からなくはない。

だけど、政党に期待しないということは、政治そのものを完全に諦めているか、たとえば、大統領のように、強力なカリスマを求めているということにもなるから、その意味では、国民が、政党よりも個人に目を向けだしているのではないかとも言える。

ただ、そうした気運が本当に国民にとっていいのかどうかは分からない。

今の民主党政権にしたって、参院選で負けて、ねじれ国会になってくれたからこそ、民主党が好き勝手できなくなったという面もあるわけで、国民の選択が誤った時の、一種の防波堤の役目をしているとも言える。

だから、もし、そうした強力なリーダーシップを持っていそうな、カリスマを求める世論になったとしても、それが本当に国民を幸福に導いていってくれる人物なのかをしっかり見極められるようにならないと、ちょっと危うい面があろうかと思っている。つまり、リーダーに最高の権力を与えるのならば、それなりの選択ができるだけの裏付けが必要になる、ということ。

民主党の"嘘フェスト"に騙されてしまったことは、今更どうしようもないけれど、では次の選挙で騙されないような仕組みなり、目利きなりが、国民の中にしっかりないと、何度選挙しても同じことになってしまう。

先の衆院選で、民主党を選んで失敗したと思うのなら、なぜ失敗だと思うのか、どうしてあの時そうした選択をしてしまったのかという自省と、その失敗に対する対策が、果たして今の国民にあるのか、またはないのか。そうした事を問われている時期に来ているのだと思う。

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画像慎太郎、東京1区で“救国出馬” 与謝野、海江田に殴り込み! 2011.03.09

 東京都の石原慎太郎知事(78)は都議会最終日の11日、自らの進退を明らかにする。すでに都知事選(4月10日投開票)への「不出馬」を周囲にもらしているが、注目は「次なる一手」。混迷する国政に復帰して「救国内閣」の先頭に立つ可能性がささやかれているのだ。その新たな“居城”として浮上しているのが、与謝野馨経済財政相(72)や海江田万里経済産業相(62)と激突する「東京1区」という。

 「あいつもサンドイッチになってかわいそう。けれど、親子の関係と、政治家の関係は違いますから」

 石原氏は8日、「4選出馬」の要請を続けている長男で自民党の石原伸晃幹事長に責任を問う声が上がっていることについて報道陣にこう語った。都知事選不出馬の意志はどうにも固いようだ。

 現時点で、石原氏は去就に関する直接的な発言はしていないが、先月27日のフジテレビ系「新報道2001」ではこう語っている。

 「日本人の心の荒廃を取り戻す運動をしたい。日本人を覚醒させる運動をしたい。国民全体が、政治家を含めて強い意思を持たないと。米国の言うことだけを聞いていちゃダメ。自分で自分のことを決められなくなったら、国家は終わりだ」

 石原氏は、民主党政権がデフレ経済から脱することができず、日米、日中、日露外交でも大失策を重ね、国民全体が意気消沈していることに強い危機感を抱いているとされる。周囲にも「国の政治がしっかりしないとダメだ」と語り、国政復帰の可能性を示唆している。

 こうした中、与野党の選挙担当者の間では、「もし、石原氏が立ち上がる(=次期衆院選に出馬する)とすれば、どの選挙区か?」が話題となっているという。

 自民党議員時代の地盤・東京3区(品川区、大田区北西部、大島、三宅島など)は、3男の石原宏高前衆院議員がリベンジを目指して活動しており、「子供の領地を取り上げるわけがない」(自民党関係者)と除外。

 菅直人首相の地盤・東京18区(武蔵野、府中、小金井市)は、「打倒民主党」「打倒菅政権」という意味では象徴的だが、ここでも、自民党の土屋正忠前衆院議員が日々熱心に活動している。

 土屋氏は夕刊フジの取材に「石原氏は能力も魅力もある。私も大好きな政治家だ。国政復帰は考えにくいが、私の選挙区から出ることはない。有権者が許さない。彼は誇り高い男だけに18区はないよ」と語る。

 では、一体どこか?

 実は、東京1区(千代田、港、新宿区)が有望視されているのだ。自民党関係者が語る。

 「ここは、石原氏も結党に協力した『たちあがれ日本』の同志らを裏切って民主党政権で入閣した与謝野氏と、民主党の小沢一郎元代表に近い海江田氏という大臣2人の選挙区。石原氏は、与謝野氏を『軽蔑します』と突き放す一方、政界有数の『小沢嫌い』としても有名。国会議事堂や都庁がある東京1区は日本の中心でもあり、『東京のど真ん中から日本を変える』という強いメッセージにもなる」

 石原氏は先月中旬、旧友である国民新党の亀井静香代表や自民党の野中広務元幹事長、古賀誠元幹事長らと会食し、亀井氏が提唱する超党派の「救国内閣」について熱く語ったという。

 亀井氏はこの救国内閣のトップに、自民党内にも民主党内にも支持がある石原氏を考えているとされ、「いつまでも田舎大名をやっているんじゃない!」とげきを飛ばした。亀井氏も石原氏の「東京1区」出馬を検討しているとの指摘もある。

 都知事退任後は文筆活動に専念するとの見方もまだ強い石原氏だが、「救国」「憂国」を大義名分に出馬する可能性は十分。その出陣場所として、東京1区は最もふさわしい選挙区と言えそうだ。

URL:http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110309/plt1103091640006-n1.htm



画像「いつまでも田舎大名やるな」亀井氏が石原氏にアドバイス 2011.2.23 17:32

 国民新党の亀井静香代表は23日の記者会見で、次期東京都知事選に不出馬の意向を固めた石原慎太郎都知事に対し、「いつまでも田舎大名をやっているんじゃない」とアドバイスしたことを明らかにした。亀井氏が提唱する超党派の「救国内閣」設立へ向け、参加を求める狙いがある。

 また、菅直人首相の周辺で衆院解散・総選挙がささやかれていることについて、「まだ2年以上衆院議員の任期がある。(平成23年度予算関連法案の)状況が悪くなったから解散なんて責任放棄だ」と批判した。

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110223/stt11022317330012-n1.htm



画像亀井、古賀、山崎氏が会談

 国民新党の亀井静香代表は7日夜、都内の日本料理店で自民党の古賀誠元幹事長、山崎拓前副総裁(落選中)と懇談した。亀井氏が与野党から幅広く閣僚を起用する持論の「救国内閣」構想を説明、協力を求めた。
 会談後、山崎氏は「わが党は(菅政権を)衆院解散・総選挙に追い込む方針なので党内の考えとは一致しないが、(党内で)相談してみる」と記者団に語った。(2011/03/08-00:15)

URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011030800010&m=rss



画像「石原都知事が核武装論」英紙報道 「中国に対抗」2011年3月9日11時51分

 【ロンドン=橋本聡】英紙インディペンデントは8日、東京都の石原慎太郎知事が同紙とのインタビューで、中国の脅威に対抗するため、日本は核兵器をつくるべきだとの見解を述べたと報じた。

 記事は石原氏が、日本は1年以内に核兵器を開発することができ、世界に力強いメッセージを送れるとの見方も示したとしている。

 また、石原氏の言葉を引用して「隣国である中国、北朝鮮、ロシアは核兵器を持っている。同じ状況に置かれた国が世界にほかにあるのか?」「人々は(核開発の)費用のことなどを言うが、現実には外交交渉力は核兵器を意味する」と語ったと伝えた。

 石原氏は「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」の非核三原則を以前から批判している。記事を書いたのは東京在住の英国のジャーナリスト。

URL:http://www.asahi.com/national/update/0309/TKY201103090148.html?ref=goo

この記事へのコメント

  • ちび・むぎ・みみ・はな

    亀井氏も, 古賀氏も, 山崎氏も, 既に国政の中心
    に立つ資格を失った人達. 民主党を潰すことだけを
    考えて欲しいもの.

    石原氏は惜しい人材だが, 都知事を辞めるなら引退.
    読売の社主に引導を渡すのが最後の役割だ.

    今後の政治は安倍氏の世代のものだ.

    嘘つきマルキスト民主党を政権の場に立たせたのは
    メディアのトップにいる全共闘世代. 彼らが, 投票数の
    約半数を占める全共闘世代を操ったのだ.

    後数年で, メディアのトップの世代は変わる. そうすれば
    日本の空気はもっとさわやかになり, 「美しい日本」
    がもっと映えるだろう.
    2015年08月10日 16:47
  • almanos

    石原都知事は、もともとあの性格が災いして自派閥すらできなかったので、都知事に転身したはずですが。ただ、古すぎる。亀井氏としては郵政改革を事実上終わらせないと支持基盤である特定郵便局長達から見限られる。で、話を石原氏に持ってきて旗振りをしている。そんなところでしょう。言っては何だが石原都知事は都政でも実績にはいくらか疑問がある。
     いっそ、小泉議員のような若手を中心にした世代交代内閣の方がまだ希望が持てる。個人的には青少年健全育成条例の改正案での彼の言動から見て、石原都知事はそもそも政治をやるべきではない人間に見える。オリンピック招致の為にあっさり中国に阿った事を忘れるべきではないだろう。
    2015年08月10日 16:47
  • ス内パー

    保守派は100点じゃなきゃ赤点、売国奴は3点取れれば花丸ってネタが脳裏を


    西田議員、佐藤議員、小泉jr辺りまで若返るのはひとつの手でしょうが副作用も大きいかと。石破議員や石原議員の世代の人材をものすごい勢いで潰しかねないこと、小泉jrはなにげにジミンモーよく使う(「自民党も反省しなければなりません」は彼の質疑じゃ必ず出るフレーズ)んでそこを起点に妄動起こされる危険があること(頭良い人だから状況見て封印するだろうけど)とか。
    2015年08月10日 16:47

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