国壊菅氏在 津波襲沿岸
呑家壊原発 残存瓦礫山
宰相好会議 自己避決断
政府船頭多 混乱船上山4/19 東京新聞投書欄より
4月19日の東京新聞の投書欄に、杜甫の「春望」になぞらえた漢詩が掲載された。
どなたが詠まれたのか知らないけれど、実に見事な五言律詩で、今の現状を実によく表していると思う。
公の媒体に載るという意味は決して軽いものじゃない。こんな漢詩が投書され、それが紙媒体の新聞に掲載されるということは、少なくとも、そう思っている人がいて、それに多くの共感が得られるだろうと判断した人がいるということ。
もちろんこれは、民主党内でも同じように思っている人たちがいる。
4月16日、小沢氏はインターネット番組に出演して、菅首相の原発事故への対応を批判し、「今のような状況を政治が続けるのは許されない」と厳しく批判し、菅内閣不信任案への同調をも示唆しているし、小沢グループ系の「一新会」のメンバーは、19日の定例会合で「菅内閣では国や国民が救えない」として倒閣を目指すことを確認している。
だから、最終的に何処まで反菅勢力が結集するのか分からないけれど、集まる数によれば、内閣不信任案が可決する可能性は十分にある。
今の調子で、菅内閣が復興のための有効な手立てを打てないなら、今の通常国会が終わる6月に内閣不信任案が提出されるかもしれない。
今のような非常時に首相を代えて、政治空白を作ってはならないとはよく言われるけれど、もう既に官邸が機能していない「政治空白」状態そのものだから、そんな心配はいらない。
むしろ、菅首相が居座る時間だけ、政治空白が長引くだけ。かつての阪神大震災で村山内閣が1ヶ月で出した震災関連の緊急法案は16本。それに対して、菅内閣は、統一地方選を延期する特例法案1本だけ。
素直に実績だけ比較すれば、村山内閣以下の内閣が現内閣。
原発の収束へ力を注ぐのと並行して、復興のための手立てを打たなくちゃいけないのに、いつまでも愚図愚図してる。
菅内閣は、やる気がないのか、それともやるだけの力がないのか。
実は先週末、知人と話す機会があり、その彼が面白いことを指摘していた。それは、今の内閣が何もやらないのは、政治家が動かないとどうにもならない今の被災地の状態を放置することで、自分達の存在意義を確認しているんじゃないか、と。
最初はえっ、と思ったけれど、震災後間もない3月19日に、政府がメーカーに要請して乾電池190万個を用意したまでは良かったけれど、自治体から要請がないからと、ほったらかしにしていたり、3月24日に南相馬市の桜井市長がYOUTUBEで市の窮状を訴えて大騒ぎになっていることを見ると、或いは本当に無意識のうちにそうした行動をとっているのかもしれないと思えてきた。
だけど、国会議員が国民の代表だとはいえ、いくらなんでもこれは酷い。特に南相馬市のように、一度、屋内退避に指定した区域は、物流の移動が制限されるのは当たり前なのだから、政府が責任を持って物資の輸送をしないといけない。
それを、兵糧攻めの如くほったらかしにする。市長がyoutubeで訴えるなんて、前代未聞。まるで、尖閣衝突事件で、一色氏が衝突の一部始終をyoutubeに流したのを彷彿させる。
菅政権は日本を破壊している。戦後60年で作り上げてきた日本を引っくり返そうとしてる。ある意味では、それは"戦後"の終わりを意味するのだろうけれど、後に残るのは荒涼たる更地。
菅直人と呼ばれている「歩く厄災」を除染しないと日本の春は望めない。
←人気ブログランキングへ
「菅内閣は国民救えぬ」 小沢氏系中堅議員、倒閣で一致 2011年4月19日17時39分
. 民主党の小沢一郎元代表直系の中堅衆院議員約40人でつくる「一新会」は19日の定例会合で「菅内閣では国や国民が救えない」として倒閣を目指すことを確認した。小沢氏は16日のインターネットの番組で「民主党政権がうんぬんのレベルではない。政治家としてどうすべきか、考えなきゃならない時期だ」と述べ、菅直人首相を退陣に追い込む姿勢を鮮明にしていた。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0419/TKY201104190373.html
この記事へのコメント
グー
どちらも該当するでしょうが、
もう、意図的に破壊していると捉えるべきじゃないでしょうか。
本人の中に設定されている目的には沿った行動なのかも知れません。
クマのプータロー
mayo5
ちび・むぎ・みみ・はな
荒涼たる廃虚の中に役立たず氏が立つ.
ドサクサに紛れてTPPと増税をやろうとしている.
困るのは自民党リベラルが, つまり谷垣・石破が
同調していること. 本当にこの世代は実際の
役に立たない.