でんこちゃんと家庭用蓄電池
計画停電はとりあえず終了したものの、界隈の節電は相変わらず続いている。日中のコンビニなんかは半分しか電気をい点けていないところも多い。皆意識して節電してる。
4月13日に、新潟で、どれくらいの節電ができるかの実証実験が行われた。これは、震災の被害を受けた東北電力が電力需要の増える、夏場の電力を供給できない見通しであることを受けて、新潟県が企業や一般家庭などに呼びかけて実施したもの。
実験は、一般に、電力需要がピークになる時間帯、すなわち午後5時から午後7時までの2時間の間、新潟県の全域で、工場の操業を一時止めたり、小売店の照明を一部消したり、各家庭でも暖房をやめたり、テレビを消したりして節電を行ったところ、なんと、実験中の県内の消費電力量は198万kW/hで、去年の同時期と比べて17%減。目標の15%減を軽くクリアしてしまった。
新潟県では、県民に実験を更に周知して、27日にもう一度実験を行うという。
それにしても17%とは凄い。ちりもつもれば電気でも。意外と節電も馬鹿にならない。こうした「協力停電」で15%以上も削減できるのなら、悪名高い"計画停電"なんぞより、こっちのほうがよっぽどいい。
あの無茶苦茶な猛暑だった去年夏の東京電力管内の電力需要は最大6000万kW、例年なみだと、およそ約5500万kW必要になるだろうと見込まれている。
この夏には東京電力は運転休止中の火力発電を復旧させるなどして、4500万kWから5000万kWにまで引きあげる予定だというから、仮に例年並みの5500万kW必要だとすると、だいたい1~2割程度の節電、仮に去年並みの猛暑で6000万kW必要だとすると、2~4割程度足りなくなってしまう。
無論、政府は4月8日、それに備えて節電策を発表している。概要は以下のとおり。
大企業など大口 :25%節電(場合によれば、「電力使用制限令」も使う)
スーパーなど小口:20%節電
一般家庭 :15~20%
まぁ要するに2割節電してくれということ。政府の試算では、家庭で消費する電力も、照明をこまめに消したり、エアコンの設定温度を1度上げたりといった"でんこちゃん"ばりに頑張れば、2割の節電は可能ということになっている。
まぁ、今は国民の電気に対する意識が高いし、新潟の実験で、17%削減していることを考えると、なんとかやってのけてしまう気がする。
ここで、各家庭のエネルギー消費の割合を見てみると、2010年エネルギー白書によれば、冷暖房と給湯、動力・照明でだいたい3割づつくらい使っているから、ぶっちゃけた話、これらの家電の消費電力を2/3くらいにすることができれば、目標の2割節電は可能になる。つまり、更なるエコ家電の開発を促進するという手がある。
また、電力ピークの時間帯を抑えることさえできればいいから、揚力発電の原理のように、各家庭に蓄電池を用意しておいて、夜に電気を溜めておいて、ピークの時間は蓄電池の電気を使うという具合にすれば、ピークの電力不足は軽減される筈。
既に、東芝やパナソニックなど家電大手が、家庭用蓄電池の販売前倒しを計画していて、東芝などは、平成24年に予定していた家庭用蓄電池の発売を今年の6月に繰り上げる方針だという。
ただ、値段が、1キロワットのもので40万~50万円くらいだそうで、一般庶民にはちと高い。政府も補助金を検討しているようだから、額にもよるけれど、徐々に普及していくだろう。または、新築マンションか何かには、マイクロ水力発電と蓄電池をセットで設置して共用で使えるようにするのもいいかもしれない。
節電と蓄電。この2つがこの夏の流行りになるかもしれない。
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新潟 節電社会実験で17%減 4月14日 19時40分
13日に新潟県内全体でどの程度節電ができるかを検証するために行われた社会実験の結果、ピーク時の消費電力量が、去年の同じ時期と比べて17%減ったことが分かり、新潟県が目指していた15%以上削減する目標は達成できたことが分かりました。
節電の社会実験は、東日本大震災で発電所などが被災した東北電力が、このままでは電力の需要が増える夏に大幅な電力不足になる見通しを示しているのを受けて、新潟県が企業や一般家庭などに呼びかけて実施されました。電力の需要が1日でピークになる午後5時から午後7時まで、2時間にわたって新潟県全域で行われ、工場の操業を一時止めたり、小売店で照明を一部消したりしたほか、各家庭でも暖房をやめたり、テレビを消したりするなど、節電に協力したという報告が多く寄せられたということです。その結果、実験中の県内の消費電力量は198万キロワットアワーで、去年の同じ時期と比べて17%削減され、新潟県が目指していた15%削減の目標を達成しました。新潟県の泉田知事は「協力に深く感謝したい。実験の周知が十分ではなかったという指摘もあったので、徹底していけば夏場を乗り切れるのではないかと思う」と評価しました。一方で、夏の暑さが厳しくなれば十分ではないとの意見もあることから、新潟県は、今月27日にもう一度、節電の社会実験を行い、さらに対策を検討することにしています。
URL:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110414/t10015318381000.html
家庭用蓄電池、相次ぎ前倒し投入 家電大手、夏の電力不足見据え 2011.4.14 22:09
東芝やパナソニックなど家電大手が、家庭用蓄電池の販売前倒しに乗り出す。東日本大震災に伴う東京電力福島第1原子力発電所の事故により、今夏は首都圏を中心に電力不足が予想されることから、夜間などの余剰電力を蓄え、昼間の節電をはかる家庭の需要を取り込む考えだ。
東芝は平成24年に予定していた家庭用蓄電池の発売を今年6月に繰り上げる方針。夏場に予想される電力不足を踏まえ「早めに対応する必要がある」と判断した。蓄電能力が1時間当たり1~5キロワットの3種類で持ち運びが可能。付属のコンセントに家電をつないで使用する。価格は1キロワットのもので40万~50万円程度を見込む。
また、パナソニックも今年度中を目指していた家庭用蓄電池の発売を前倒しする検討に入った。子会社の三洋電機も家庭用蓄電システムの開発を進めており、同社では「震災以降、蓄電池について自治体などからの問い合わせが確実に増えている」と話す。
このほか、大和ハウスやシャープなどが出資するエリーパワー(東京都品川区)は、業務用に昨年9月からリース販売している蓄電池(蓄電能力1時間当たり2キロワット)を、今年秋以降、家庭向けに販売する考えだ。1台100万円台後半を想定する。
各社が開発中の蓄電池は、電気自動車にも利用される高容量のリチウムイオン電池を組み込み、太陽光発電や電力消費の少ない夜間などの余剰電力を蓄える。経済産業省では「蓄電池の需要は家庭用も含めて今後伸びる」(情報通信機器課)とみており、補助金など具体的な支援策も検討する方針だ。
URL:http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110414/biz11041422110042-n1.htm
この記事へのコメント
八目山人
電力の問題は、電気を使う企業を首都圏(関東圏)から移転させれば、即解決します。
東北で被災した人を東京に連れてこればよいなどと、馬鹿な事を言っている人がまだ居ますね。
人を東京に集めれば経済成長するなどと、トンデモ論を言っていた人もたくさん居ましたね。
東京圏一極集中は、一つの籠に卵を盛るなという諺のとおりの事なのに、いまだに東京圏一極集中をやめようという論が出てこないのは、日本人がいかに論理的に物を考えられない民族かが分かります。
白なまず
【非 電 化 工 房】
http://www.hidenka.net/jtop.htm
【非電化冷蔵庫】
http://www.hidenka.net/hidenkaseihin/frig/frig.htm
【モンゴル非電化プロジェクト】
http://www.hidenka.net/mongolia/mongolia.htm
almanos
以下リンクです。
太陽熱でビルを冷やす「ソーラー空調システム」の仕組み
http://wiredvision.jp/blog/yamaji/200910/200910091801.html
続き物です。
冷暖房と給湯で一時減ってしまった太陽熱に地熱、後ガス冷暖房を加えて大幅な補助金を出して普及させれば冷暖房と給湯での電気使用量を減らせるかもしれません。ガス冷暖房の方が手っ取り早くはあるのですが、電機業界は嫌がるでしょうね。まあ、節電できるところはして余裕を持たせるべきなのでしょうけど。
クマのプータロー
ちび・むぎ・みみ・はな
ですな. 丁度良いから, パチンコを賭博と正式認定
したら良いでしょう.