ちょっと待て その無所属の 黒歴史

  
29日投開票された水戸市長選は、無所属、自民推薦の高橋靖氏が、初当選した。

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水戸市長選には、他に無所属候補が3人立候補していたのだけど、そのうち、NPO法人役員で市議を2期務めた川崎篤之氏は、もともと、民主系会派に所属していたのだけれど、ここのところの民主党不人気を受け、無所属での立候補を表明。5月9日に離党して、民主色を消して、保守票の取り込みを狙ったのだけれど、得票数を見る限り、あまり効果は上がらなかったようだ。

得票数は23時35分確定で次のとおり。

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当選した高橋氏が49218票集めたのに対して、川崎氏は14167票で3位。トリプルスコア以上つけられての敗北。

まぁ、いくら地方選で負けようとも、少しも悪びれず、責任も取ったことのない民主党執行部だから、水戸地方選の結果もシカトするのだろうけれど、この結果を見る限り、もう民主党の看板を隠して立候補しても駄目で、何やら民主党だったこと自体が黒歴史化している気がしないでもない。

5月26日に行われた、新報道2001の世論調査でも、次期衆院選の投票先として、民主党を選んだのは14.8%なのに対して、自民が28%。こっちでも殆どダブルスコアとなっている。

内閣支持率も、浜岡停止要請でほんの少し上がったものの、また下がりだして、今回調査では支持が23.6%。不支持は73%。

だから、今のままであれば、菅首相を担いでいる限り、次期総選挙では民主党は壊滅的に負ける可能性が高いといえる。

内閣不信任決議にしても、菅首相や執行部は、総選挙や除名処分をチラつかせて、与党内を脅しにかかっているけれど、不信任案が可決して、即選挙で負けるか、2年後の任期満了選挙で負けるかといった、早いか遅いかの違いになっている。

もし、野党が内閣不信任案を出して、否決されたとしても、民主党は、歩く災害首相を引きずり降ろすこともできない集まりだと見られて、ますます支持率が落ちるだけだし、幾人か同調して賛成に回ったら回ったで、除名なり離党なり何からの動きがあるだろうから、その場合は、民主党が割れることになる。そうなったら、法案はますます通すのが困難になり、場合によれば、野党案の丸飲み以外、ほとんど何も通らなくなる。



岡田幹事長は、三重県川越町での記者会見で不信任案に対して、「出てくれば粛々と否決し、早く次の局面に行きたい」とコメントしているけれど、その次の局面が民主党にとってバラ色のものになるとは限らない。むしろ、今以上に厳しい局面になる可能性の方が高いと思われる。

まぁ、それならそれで、自民公明が自分の案を丸飲みさせて、災害復興を進めるという考えもあることはあるとは思うけれど、民主党にそんな懐があるくらいなら、党内とぱっと纏める政治手腕があるということだから、菅首相なぞとっくに引きずり降ろせるはず。

また、野党側としても、内閣不信任案が否決されても、今度は、参院での問責決議案を可決して、法案を参院でストップさせまくるというカードもある。

だから、今国会で、内閣不信任案を出すということは、もう殆ど、国会審議がストップ若しくは難航することを意味してる。

そうしたところに、超党派の民自連は、週内に菅首相に対して、通常国会の会期延長を求める方針を明らかにした。 これは、現民主党執行部が今国会の会期を延長しない姿勢でいることに対して、野党の口を封じて内閣改造みたいな話はおかしいと、通年国会にしてでも2次補正をすべきだ、としているのがその理由。

この提言を、菅首相が蹴った場合は、内閣不信任案を提出する理由が増えると共に、民主党内での同調を誘発する理由にもなりえるから、簡単には扱わない可能性はある。

もしかしたら、この国会延期の提言にたいする態度も、内閣不信任案の提出時期に微妙に作用するかもしれないけれど、ここまできたら、可決にせよ否決にせよ、出すだけで民主党にはダメージになるのだから、野党としては今国会で出さない手はないと思われる。

そのうち、民主党という名は黒歴史として語られるような気がしてならない。


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画像水戸市長選で元県議の高橋氏が初当選

 東日本大震災の影響で延期された水戸市長選2 件は29日投票、即日開票の結果、無所属新人の元県議高橋靖氏(45=自民推薦)が、無所属新人で元市議の野村真実氏(57)ら3人を破り、初当選を果たした。投票率は47・68%で、前回を5・59ポイント下回った。

 統一地方選延期特例法で先送りされた市長選の実施は初めて。

 震災復旧や、大きな被害を受けた市庁舎の移転問題などが争点になった選挙戦で、高橋氏は復興計画を早期策定する考えを強調。水戸市議10年、県議5年の実績もアピールし、幅広く支持を集めた。

 高橋氏は同日夜、事務所で「地域の防災計画を見直し、市民の安心や安全を確保しながら、速やかに復興を進めたい」と語った。

 野村氏と、無所属新人の元市議川崎篤之氏(33)、共産党公認で党県書記長の稲葉修敏氏(49)の3人は、知名度不足などで及ばなかった。

 34人が立候補した水戸市議選(定数28)も29日の投開票。(共同)

 [2011年5月29日22時33分]

URL:http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20110529-783075.html



画像雨に負けじ 最後の訴え 水戸市長・市議選 きょう投開票 2011年5月29日

 水戸市長選と同市議選(定数二八)は二十九日、投開票される。東日本大震災の影響で約一カ月遅れとなった選挙戦は二十八日、雨の中、各候補が街中に繰り出し、最後の訴えに力を込めた。市長選の新人四候補は、商店街や駅前などで政策を力強くアピールした。 (北爪三記、井上靖史)

 元市議で社会福祉法人理事の野村真実氏(57)=無所属=は、泉町や本町の商店街を小まめに歩き「水戸の問題点はしがらみを断ち切れないこと。利権と決別し、市民の手に市政を取り戻そう」と店主らに訴えた。

 共産党県書記長の稲葉修敏氏(49)=共産=は終日、市内を回って街宣活動。中心部の商店街では「市が被災者に手を差し伸べるべきだ。復旧・復興は生活再建が最優先。開発優先の市政を変えよう」と呼び掛けた。

 元市議でNPO法人役員の川崎篤之氏(33)=無所属=は、駅前やスーパーなどで「水戸が停滞したのは、過去の市長選で活発な議論がなかったから。街が変わるにはドラマが必要。三十三歳の私に託して」と訴えた。

 元県議で会社役員の高橋靖氏(45)=同、自民推薦=は、市中心部などで街頭演説。自民党の国会議員らの応援を受け、「政治力を発揮するとともに、市民目線に立った復旧・復興計画を立てる」などと支持を求めた。

 市議選には三十四人が出馬している。

URL:http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20110529/CK2011052902000054.html



画像超党派の「民自連」が週内に首相へ提言 長島氏明かす

 民主党の長島昭久前防衛政務官は29日のフジテレビ番組「新報道2001」で、超党派の「国難対処のために行動する『民主・自民』中堅若手議員連合」(民自連)が週内に菅直人首相に対し6月22日までの通常国会の会期延長を求める提言書を提出する方針であることを明らかにした。

 民自連の呼びかけ人の一人である長島氏は、民主党幹部らが今国会の会期を延長しない考えを示していることについて「簡単に国会を閉めて野党の口を封じ、内閣改造みたいな話になっているが、それはおかしい」と批判した。

 そのうえで「平成23年度第2次補正予算案をきっちりやって、通年国会になるくらいの勢いで、国会議員の責務を果たすべきだ」と指摘した。

 ただ、菅首相への退陣要求については「今こんなところで言うべきことではない」と述べるにとどめた。

▽産経ニュース
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110529/stt11052920320009-n1.htm



画像星雲状態の「ポスト菅」 首相の高笑いが聞こえる 2011.5.29 18:00

 小沢一郎元代表に近いグループのみならず、もはや菅直人首相の支持勢力にまでも「菅降ろし」がくすぶり続けているのに、どうして首相はその座にとどまっていられるのか。早い話が首相ポストをうかがう有力な後継者の顔がまったくもってみえないという、人材不足このうえないお寒い党内事情に尽きる。

 民主党にとっては、さらに辛いことに、首相が党・政権運営でふがいなさを露呈すればするほど、かような事情がことさら浮き彫りになり、党支持率の低迷に結びつく負のスパイラルにはまっていることだ。抜け出す術さえ見当たらず、政治に閉塞(へいそく)感をもたらしているのだから、事態は深刻化するばかりなのだ。

 「菅降ろし」の動きは広がっているのに、いずれの仕掛けも決め手を欠いて、結局は、ズルズルと菅政権が続いていく最悪のシナリオが現実味を帯びているようだ。

 民主党内でささやかれている「ポスト菅」に浮上している国会議員を列挙すると、おおよそ以下のような人物ではないか。

 【首相支持派】

 前原誠司前外相、玄葉光一郎政策調査会長、野田佳彦財務相、枝野幸男官房長官、仙谷由人官房副長官ら

 【反菅勢力】

 鹿野道彦農水相、原口一博前総務相、田中真紀子元外相ら

 【中間派】

 樽床伸二元国対委員長ら

 例えば、野田、枝野、仙谷3氏については、重要閣僚として菅政権をど真ん中で支えているわけだから、「菅政治の踏襲」が受け入れられる政治状況にでもならない限り、政治的には無理だろう。玄葉氏に対しては、「まだ若いので政治経験がない。もう少しもまれないと」(幹部)との空気が大勢である。

 前原氏は、ことあらためて言うまでもなく、外国人からの献金問題で外相辞任をしてからまだ日が浅く、名乗りを上げても果たしてどこまで支持を集められるか未知数だ。

 鹿野、田中両氏は、反菅勢力を一本化できるかさえもが疑問視されている。原口氏は、31日に立ち上げる自身の勉強会「日本維新・V・デモクラッツ」の参加議員が思うように集まっていないというから、さしたる存在感はない。

 民主、自民両党の若手・中堅議員による超党派議連を立ち上げた樽床氏にも、「『派閥ごっこ』の『ごっこ』もできてない」(別の幹部)と冷めた評価が強いのが実情だ。

 党内を見渡す限り、「ポスト菅」に名を連ねる議員は、どれも帯に短したすきに長しで、星雲状態の極みにあるとなれば、首相の心境たるや、想像するに難くない。

 昨年の参院選で惨敗し、先の統一地方選で伸び悩んでも責任をとることなく、前原氏と同様、外国人からの献金が発覚しても、国民への説明をしなくても、居座っていられる-という、邪な思念が脳裏を占めていても致し方あるまい。

 このようにも考えているであろう。党内から、自発的辞任を求める声が出ても、「ポスト菅」として、党内はもちろん、国民からの認知を受けている議員がいないのだから、「反菅」勢力はまとまらず、「菅降ろし」は大きな流れにならない。だから、真剣に耳を傾けている風を装っていればよろしい、と。

 実際に先だって話す機会を持ったとある「反菅」勢力の中堅も、このジレンマを認めたうえで、「首相を降ろすことでは足並みがそろっても、「担ぐ御輿(みこし)」の話題になると、微妙に温度差がでる」とこぼすのだ。

 自民党など野党が提出する衆院不信任決議案で退陣を迫る手段はどうか。この中堅によれば、野党に同調する70~80人の議員は確保しているそうで、可決させることに並々ならぬ自信をみせていた。

 そこで次のような質問をしてみた。「離党して『小沢新党』を結成する腹ですか」と。不信任案に賛成すれば、離党-新党は自明の流れであり、そうでなければ国民に理解されまい。その際、名古屋市の河村たかし市長や、樽床氏らの超党派議連と連携できるかどうかが最大のポイントになる。

 つまりは、政界再編の道筋をどこまで描いているのかという含意を込めた質問なのである。ところが、答えは「皆目見当がつかない」「そのときになってみて」ということであり、これまでのお付き合いから、平気で嘘をついたり、その場しのぎのカムフラージュをする政治家ではないと確信しているだけに、大それた仕掛けなど本当にないのだと感じた。

 首相とすれば、隔靴掻痒の感が色濃く出ている「反菅」勢力の動きを横目に、6月22日が会期末の通常国会を延長せずに閉じ、次期臨時国会で平成23年度第2次補正予算案の処理を終えれば、息つく間もなく24年度本予算の編成が視野に入ってくる。

 かくして、日本の政治は形容すべからざるの深い闇でもがきつづけるのである。

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110529/plc11052918010006-n1.htm



画像不信任賛同は被災地に無礼…前原氏が小沢系批判

 野党側が衆院に提出を予定する内閣不信任決議案への対応をめぐり、与野党から29日も発言が相次いだ。

 民主党の安住淳国会対策委員長はNHKの番組で、同決議案を「否決する自信がある」と強調した。同党の小沢一郎元代表を支持するグループが同調する構えを強めていることについては、記者団に「有権者を裏切り、自ら与党を否定する話だ。自分の選挙区で対立する(野党)候補者を利することにもなる」と語り、強くけん制した。

 岡田幹事長も三重県川越町で記者会見し、「出てくれば粛々と否決し、早く次の局面に行きたい」と語った。前原誠司前外相は福岡市内での街頭演説で、「党内から賛同すると言われている議員がいることは(東日本大震災の)被災地に無礼だ」とし、小沢系議員の動きを批判した。

 一方、自民党の谷垣総裁は佐賀市での党会合で「野党として必ず責任を果たし、勝負を挑んでいかねばならない」と述べ、同決議案提出への決意を改めて強調。さらに、「首相周辺は解散権をちらつかせているが、東北3県は県議選もできないのに、そんなことができるのか」と訴え、可決の場合、首相は衆院解散・総選挙ではなく、内閣総辞職を選択すべきだとした。

(2011年5月29日20時45分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110529-OYT1T00598.htm

この記事へのコメント

  • クマのプータロー

    この選挙の結果で一番gkbrなのは茨城県医師会ではないでしょうか。
    2015年08月10日 15:27
  • ちび・むぎ・みみ・はな

    民主党の飯を食った議員はやはり「臭う」のだろう.
    平和・反核・反原子力・9条命で国民を丸め込もうと言う
    独特の臭い. 明日が心配な国民は違和感を感じるのみ.

    > 内閣不信任案を出すということは、もう殆ど、国会審議
    > がストップ若しくは難航することを意味してる。

    心配は谷垣さん.
    土壇場で大空砲をやらかすのではないか.
    2015年08月10日 15:27
  • almanos

    地方組織の崩壊が進んでいる現状では、不信任案を出すも地獄、出さなくても地獄というのが民主党所属議員の心境でしょう。ただ、出せば明日への芽が残るのも事実。執行部が恫喝に出ているという事は逆に言うと、恫喝しないとならない位不信任案可決への流れができているということ。後は、谷垣氏等が今週の内に出せるか? へたれと見なされてますからねあの方。で、水戸市長選ですが、くだんの候補は民主党だった事を隠しても、なんというか民主党臭さが感じられる人だったのではないかと。つまりサヨク臭い人と。村会議員のレベルまでサヨクが議員バッジをつけられる状況が無くなれば日本は変わるかもしれない。民主党とうい転換点のおかげで。そう思いたいです。
    2015年08月10日 15:27

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