「何兆円の企業のオーナーである稲盛さんとか、スズキ自動車の鈴木会長とかは、何兆円の企業でありながら、正面切って民主党を応援してくれていた人たちが、本当に一生懸命やっただけに、頭にきちゃって、こんな民主党ぶっつぶせ、もう一度やり直しだと言うくらい失望している。」小沢一郎 於:5/27 WSJインタビュー
とうとうというべきか、ようやくというべきか、民主党の小沢氏から倒閣宣言が飛び出した。これはウォールストリート・ジャーナルのインタビューで、菅首相に対して「一日でも早く代わった方がいい」とコメントして、内閣不信任案に同調することも否定しなかった。
もともと、小沢氏は、菅おろしを仕掛けていて、内閣不信任案への同調を求める署名を集めていたのだけれど、既に小沢氏周辺から「100人以上の署名が集まった」と豪語しているし、先日の合同誕生会に160人もの参加者を集めたことから、それなりに自信を深めているものと思われる。
こうした動きに民主党の執行部も危機感は募らせ、岡田幹事長は、野党が内閣不信任案を出して、それに民主党議員が賛成はもちろんのこと、欠席しても除名処分にする、との考えを表明した。
また、同時に党内引き締めのために、岡田氏は衆院当選1回議員との期別懇談会を行ったのだけれど、その場で、中間派の一人が「もっと前向きな復興ビジョンを出すべきだ」との提言に逆ギレして、岡田氏は 「じゃあ、あなたがやればいいでしょ」とにべもなく答えたという。
先日、横粂議員が離党届を出したときには、届けを受け取らずに慰留したくせに、不信任案賛成や欠席には除名というのは、筋が通らないし、期別懇談会での、あなたがやればいい発言だって、細かいところは分からないけれど、本当に「あなたがやればいい」と思っているのであれば、復興委員に選出するなりなんなりしかるべき立場と権限を与えてから、そう話すべきであって、逆ギレして、お前がやれ、というのもやっぱり筋が通らない。
筋が通らないというか、常識が通じないという意味では、もう今更いうまでもないけれど、菅首相だってそう。
5月21、22日に東京で行われた、日中韓首脳会議だって、当初は福島でやらないかと中国、韓国の両国に打診して、「外交常識では考えられない」と中国外交筋を激怒させたかと思えば、21日に被災地を訪れた中国、韓国両首脳に対して、何の事前打ち合わせもなく、突然、福島県産ミニトマトなどを試食させるパフォーマンスを強要する。
韓国側は、李明博大統領が到着するまで必死に食品の放射線量を調べていたというし、中国の温家宝首相の随行員は心の中で『やりすぎだ』と思っていた、中国の駐新潟総領事館員が漏らしていたそうだから、常識外れもいいところ。
総理を務める人物には、やはり、それなりの資質が求められる。器が要る。企業の課長すら務まらない人間に総理など出来るはずもない。
ドラッガーが指摘する、リーダーが初めからもっていないといけないただ一つの資質である「真摯さ」。それが一ミクロンも持っていないのが、菅首相。
嘘つきは真摯さから程遠い。
菅首相の資質、行動原理は、やはり「けものへん」だったことは最早疑いようもない。
筆者は、菅首相の就任直後から、彼を表す文字は、「けものへん」を持つ漢字であり、就任してからは、「狡」から「狙」、そして「独」へ向かうだろうと言ってきたけれど、全くこのとおりだった。
参院選までは支持率を落とさないよう「狡く」立ち回り、民主党代表戦で再選を「狙い」、その後本性を現して、「独裁」を行い、諫言を受け付けず「孤独」になっている。
ここで、もういちど、菅首相の"けものへん属性"がどれくらいあるのか見てみたい。次に代表的なけものへんを持つ漢字を列挙する。
2画:犯
4画:狂
5画:狗・狐・狛・狙
6画:狩・狡
7画:狽・狼・狹(狭6)・狷
8画:猊・猜・猫・猛
9画:猶・猴・猥・猪(猪8)
10画:猿・獅・猾・獲
13画:獪・獨(独6)
こうしてみると、「狡」「狙」「独」以外にも、いろいろ当てはまるものがある。
たとえば、震災でもうすっかり影に隠れた感のある「外国人違法献金問題」なんかもそう。思いっきり法を「犯して」いるし、人の意見を聞かない心の「狭さ」、了見の狭さ、狷狭。
もう、経済界も菅政権には呆れ果てている。5月27日にはとうとう、経団連の米倉会長が「単にいるだけでは具合が悪く、ちゃんとした政治をやってほしい」と是々非々で向き合う考えを表明している。
ただ、是々非々と意見を具申しても、聞いてくれるようなら、最初から苦労しない。結果はもう半分以上見えている。来月には、内閣不信任案が提出される見通しが高まっているし、菅首相が先手を打って解散する、という噂もある。
こんなときに解散など正気沙汰ではないと思うけれど、先の日中韓首脳会談でのパフォーマンスで分かるように、常識などない御仁なのだから、そんなことを言っても詮無きことなのかもしれない。
もしかしたら、菅首相は、後世、けものへんに"王"がついた首相として歴史に刻まれるのではないかとさえ思っている。


民主党の小沢一郎元代表が進める内閣不信任案への「同調運動」に、岡田克也幹事長ら執行部が危機感を抱き始めた。東京電力福島第1原発事故での政府対応への不信感や、統一地方選大敗の責任を取らない執行部への不満が中間派に広がり、民主党議員の大量欠席で不信任案が可決するシナリオが現実化しつつあるからだ。執行部は引き締めに躍起になっているが、かえって党内の反発を招く悪循環に陥っている。(山本雄史)
「不信任案に賛成すれば自ら党を出ることが当然だ。それでも党にとどまるのなら処分も考える」
岡田氏は26日の記者会見で除籍処分をちらつかせ、小沢氏の側近議員が不信任案同調を呼びかける署名活動を行っていることを強く牽制(けんせい)した。賛成ではなく、欠席した場合の処分も「同じだ」と述べた。
これまで岡田氏は不信任案同調者について「仮定の議論には答えられない」としてきたが、最近は厳しい態度で臨むことを強調し始めた。安住淳国対委員長も25日、「欠席も厳しい処分になる」と発言。首相に近いベテラン議員も26日、「賛成はもちろん、欠席でも即時除籍だ」と声を荒らげた。
執行部が強硬姿勢を示し始めたのは、小沢グループの一部にとどまるとみられてきた同調論が、中間派にも広がり始めたからだ。
当初、小沢グループ内ですら署名活動を「過激すぎる」とみる向きがあったが、小沢氏周辺は「100人以上の署名が集まった」と豪語。中間派若手の一人は「小沢氏とは行動したくないが、不信任案には同調したい。本会議を欠席する議員が続出する可能性がある」と予測する。
執行部の引き締め策の一つが岡田氏と衆院当選1回議員との期別懇談会だ。17日には中間派の一人が「もっと前向きな復興ビジョンを出すべきだ」と提言したが、岡田氏の一言で場が凍り付いた。
「じゃあ、あなたがやればいいでしょ」
懇談会を終えた議員の多くが「趣旨が分からない」と漏らすのが常だ。31日には3回生との懇談会を開くが、岡田氏がかえって「敵」を増やしているようなもので、不信任案同調の流れを後押ししている。
もう一つが中間派の動向に影響を与える鳩山由紀夫前首相の取り込みだ。岡田氏は26日、鳩山氏の事務所を訪ね、政権への協力を要請。鳩山氏から「党を割るようなことをしてはいけない」との言質を取った。
一方、自民党では26日も各派領袖(りょうしゅう)が不信任案の早期提出を求めた。
町村信孝元官房長官は「6月1日の党首討論が一つの山場だ。一刻も早く菅政権を代えることを強く求める」と強調。伊吹文明元幹事長は、首相に不満を持つ民主党議員を「菅さんが嫌だというなら、思い切って不信任に賛成することが言行一致だ」と挑発した。
だが、肝心の谷垣禎一総裁は26日の記者会見で提出時期について「いろいろ慎重に判断する」と述べるにとどめた。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110526/stt11052622050016-n1.htm

菅直人首相が今月21、22日に東京で開かれる日中韓首脳会談の開会式を福島市内で行う案を中韓両政府に打診したことが分かった。東京電力福島第1原発事故による風評被害を和らげる狙いがあるが、中国側は「原発事故は収拾しておらず、温家宝首相にそこまでのリスクは負わせられない」と難色を示しており、実現の見通しは立っていない。
政府関係者は「事務レベルで打診したが、返事はない」と語った。政府は、温首相と韓国の李明博大統領に仙台空港経由で福島市内に入ってもらい、福島県庁などで開会式を実施後、東京に戻って会談する日程を想定。菅首相の発案だが、中国外交筋は「外交常識では考えられない」との不満を漏らした。
URL:http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110511k0000m010150000c.html

22日に開催された日中韓首脳会談に先立ち、中国の温家宝首相と韓国のイ・ミョンバク大統領は菅直人首相とともに東日本大震災の被災地を訪問、福島県産のトマトを試食して食品の安全性をアピールした。このパフォーマンスについて、中国の外交官と見られる人物がミニブログ上で「日本側が突然求めてきた」と背景を明かした。台湾メディア・旺報が伝えた。
中国の人民網上にあるミニブログ「人民微博」に21日、「新潟総領館朱麗松」を名乗る人物が「温総理訪問福島」というタイトルで写真と記事を連続して掲載した。記事には温首相が被災地を訪問する様子の写真とともに投稿者によるコメントが付けられている。トマトの試食パフォーマンスにも触れており、「日本人は我々にこの件を伝えていなかった。韓国の人はイ大統領が到着する前までの間に必死に食品の放射線量を調べていた」と記述した。
旺報は、パフォーマンスの目的が被災地産食材の安全性に対する疑念を打ち消すためのものであり、菅首相は会談終了後に両国首脳に対して「お2人が被災地に赴いてくださったことで、日本食品の安全性を効果的にアピールできた」と感謝の意を示したと紹介した。一方で、両国首脳の対応を「外交儀礼上パフォーマンスを承諾し、日本首脳のメンツを保ち、現地農民に対してよいところを見せた」とし、「中韓双方の随行者は心の中で『一体どういうつもりなのか。度が過ぎている』と思っていたに違いない」とミニブログの書き込みを分析した。(編集担当:柳川俊之)
URL:http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0523&f=politics_0523_010.shtml

25日付の香港紙、明報は、中国の温家宝首相、韓国の李明博大統領が日中韓首脳会談で訪日した際、福島県産のミニトマトなどを試食したことについて「日本側から事前の打ち合わせがなかった。随行員は心の中で『やりすぎだ』と思っていた」と中国の駐新潟総領事館員(24)がブログに書き込んでいたと伝えた。
記述は既にブログから削除された。同総領事館によると、書き込んだとされる館員は温首相に随行していたが、総領事館は「書かれたことは事実ではなく、総領事館の見解を代表していない」としている。
明報によると、館員は温首相と李大統領が21日、福島市の避難所を訪れた際の野菜試食について「事前に聞かされておらず、儀礼として食べざるを得なかった」と書き込んだという。(共同)
URL:http://sankei.jp.msn.com/world/news/110525/chn11052521130003-n1.htm
この記事へのコメント
とおる
管首相も同様に、事前に検討もせずG8で「自然エネルギー2020年20%」を発表。
管首相は、ルーピー鳩山の後継者として、ルーピー2世。
民主党がルーピー政党だと思われる分には構わないが、日本人全体がルーピーと思われるのは、たまらない。
・菅首相の太陽光目標「聞いていない」 海江田経産相しばし沈黙
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110528/plc11052800530003-n1.htm
・自然エネルギー2020年20%「決して不可能な目標だとは思っていない」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110528/plc11052800380002-n1.htm
デイトレーダー
ちび・むぎ・みみ・はな
ことだが, 自民党上層部の危機感のなさにも驚く.
彼らに, 今が日本の最大の危機だ, ということが如何程
理解されているのだろうか. 平和な時期に乱世を忘れた
亡国の輩は「国の危機」がどの様に訪れるかを知らない.
逆に, 今が最大のチャンスであることも知らない.
自民党に国民の政党の気持ちが残っていれば, 何時までも
永田町の論理でグダグダやっていることはなかったろう.
団塊の世代の谷垣役立たずしは自民党総裁を去れ.
もう貴方たちの時代ではない.
sdi
自民党の谷垣氏の戦下手を批判する声は高いですが、現実には民主党内部の同調がなくては菅政権を倒すことはできません。倒した後も彼らの協力なしには議会運営もままなりません。谷垣氏はじめ自民党の現執行部は民主党内の造反派を信用仕切れていないのではないでしょうか?なにしろ内閣不信任案は一回しか提出審議できません。6月に出す不信任案が秘訣されたら次の国会が開かれるまで出せません。かりに国会を開きっぱなしにすれば内閣不信任案は提出できず事実上、菅政権の続投容認です。
クマのプータロー
利害の一致を見るまで行うのが外交です。依然として既存マスコミという「サイバー空間」が実効性あるとみてサイバー侵略を完成させるだけでは戦前の「日帝」より稚拙だと言わざるを得ません。