未来予知と希望について


今日は、オカルト的内容になりますけれども、雑感的に述べてみたいと思います。

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1.未来予知と未来人の干渉

東北地方太平洋沖地震以降、世間の防災意識が俄かに高まっているように思います。百貨店などでは、防災グッズの売り上げが好調だとも聞きます。

まぁ、あれだけの災害を目の当たりにしては、今度自分のところに来たらと備えるのは、ある意味当然でもありますけれども、ネット等を見ていると、それ以上に、次は何時だ、とか何処だ、とかいった、デマとは言わないまでも、いろんな書き込みを目にする機会が多くなっているように感じられます。

もとより地震列島の日本。あの3月11日の地震に続く大きな余震を体感すると、不安になるのも無理もないことかと思います。

これからどうなってしまうのか。噂される東海地震は来てしまうのか。

筆者は、予知能力など有りませんから、出来る限りの情報を集めるくらいしかできないのですけれども、"その手"の話題にも目を通すことくらいはしますし、別にオカルトを否定しているわけでもありません。

地震に関するオカルト的話題となると、たとえば「地震雲」などもそうかもしれません。まぁ、これは、オカルトからやや市民権を得つつあるような気もしますけれども、逆にもっとオカルトチックな話だってあることはあります。そういえば、先月、民主党の前広島県議の梶川ゆきこ議員が、東北地方太平洋沖地震に対して「人工地震だ」とツイッターで述べて、一部で話題になっていましたね。

まぁ、筆者も「地震兵器」ですとか「気象兵器」ですとかは聞いたことはありますし、一部のネットでそれらを主張している方々もいらっしゃることは承知していますけれども、正直なところ、「地震兵器」、「気象兵器」となると、オカルトというよりは、頭の"オ"の字を抜いた扱いになっているように思います。今のところ、筆者も評価は保留しています。

因みに、日比野庵での過去エントリーから、オカルト傾向のある記事を久々に検索してみたのですけれども、次の記事あたりは、やや該当するかもしれません。

ハイヤーセルフ仮面」 
生まれ変わる太陽 祝福のリング」 
宇宙戦艦ヤマトの予言
天空舞う五色の鳳凰 海神(わだつみ)煌く伝説の緑光
天使の鼓動 ~Angel Beats!~」 

・・・前ふりが長くなりました。

最近筆者が「オカルト的」に気になっていることがあり、そっち系の情報、まぁ、主に2ちゃんねる方面ですけれども、ちらちら見ているものは、「未来予知」または、「未来人からの干渉」ものなんですね。

まぁ、おそらくは、3.11の大震災以降、これからどうなってしまうのか、といった、漫然とした深層心理下の不安か何かが表面意識にシグナルを送っては、そっち系の情報に注意を向けさせているのだろう、と勝手に解釈しているのですけれども、確かに、ここ数年あたりは、タイムトラベル系を扱った、作品、アニメが増えているようにも思います。原田知世主演の「時をかける少女」は古いでしょうけれども、最近もリメイクされていますし、少し前では「いま、会いに行きます」なんかもそうですね。

アニメでは、古典的には、「ドラえもん」でしょうけれども、ネタとしては面白いことは間違いなく、漫画などでは、割と古くから扱われてきたネタかと思います。今年もいくつかの作品でタイムトラベルを扱った作品がありますね。

尤も、この手の話は、所謂「未来人が、過去に戻って歴史を改変する」というのがメインで、ドラえもんがのび太のところにやってきたのも、元はいえば、のび太の人生を好転させるためですから、これなんか、そのものズバリ、歴史改変です。

ただ最近のアニメ作品では、単なるタイムスリップではなくて、パラレルワールドとか時間ループとかを絡めたものがあったりなど"高度化"していて、その意味では時代が進んでいるのかもしれません。




2.当事者は"歴史の改変"を認識できない

さて、「未来予知」または「未来人からの干渉」についてですけれども、これらは「未来の情報」を現在にもたらす、という意味において同じ質を持つ、と言えます。

未来予知は、現在に生きる人が、その予知能力を発揮して、未来の情報をキャッチすることになるでしょうし、未来人の現代への干渉は、未来に起こったことを知っている未来人が、現代人にそのことを何らかの形で知らせる、ということですから、どちらも"未来情報"を現在に持ち込んでいる。

もちろん、それが当たる、当たらない、といった問題はありますけれども、いわゆる「予言」とか「黙示録」なるものが、この世に存在して、それが消えずに残っている、という事実は否定できないと思うのです。

この、現実のものとなっていない情報が書き込まれた「予言」とか「黙示録」が現存するということは、それを読む人がいる限り、それらは、読んだ人に何らかの影響を与えることになります。縁起の理法的にいえば、予言という"因"が、それが読まれるという"縁"を得て、読んだ人に何からの影響を与えるという"果"を生み、その結果という形での"報い"を与える、ということですね。

予言者は、「予言をするのは警告であって、そうならないために予言しているのだ」という言い方をよくしますけれども、たとえば、予言が為されることで、人々が、これまでの生活なり考えを改めて、別の行動をとり、その予言が回避されたとします。それは、すなわち、未来に起こるはずのものが結果的に起こらなかったことを意味しますから、正に"歴史改変"にあたると思われます。

ただ、残念なことに、現在の世界線上に生きている、予知能力など持たない普通の人にとっては、それは、単に「予言が外れた」というだけであって、歴史が改変されたかどうか認識することさえできません。まぁ、アニメなんかだと、主人公だけは、改変される前の歴史を覚えていて、歴史が変わった、または、よく似たパラレルワールドに移動した、と気づいてしまう、といった都合のよい設定になっていて、そこに作品としての面白さがあるわけなのですけれども、現実はそうではない、ということですね。

かくして、予言者は、変人扱いされ、往々にして社会から排斥されてしまいがちになるわけですね。まぁ、気の毒といえば気の毒です。

また、「未来人からの干渉」という面からみると、本当にそんなことがあるとするならば、おそらく、どの時代に干渉してくるかが重要になるのではないかと思います。

というのも、過去に干渉するということは、そのまま未来を変えることを意味することになりますから、彼ら未来人にとって、最少の労力で最大の効果を上げるであろう時代を選択すると思われるからです。

たとえば、よく歴史IFものであるように、"もしも織田信長が本能寺で死ななかったら"とか、"もしも太平洋戦争時ミッドウェーで負けなかったら"とか、仮定の歴史が語られるように、歴史上重大なポイント、すなわち、歴史の転換点となる時代は過去をみてもあるわけです。仮に現代人がタイムスリップするか何かして、信長を本能寺から救出したとする。そうしたら、おそらく歴史は大きく変わってしまうでしょう。

これは未来人からみても多分同じで、未来人が認識する歴史の転換点がやはりあるわけで、それがいつなのか、という問題があると思うんですね。

仮に、未来人が現在に干渉してきているとするならば、彼らにとって、今の時代が歴史の転換点ということになりますから、ほんの少しの考えや行動の変化で未来が大きく変わってゆく可能性があるということです。逆にいえば、それだけ大事な時代でもある。

まぁ、未来人が、そんな巨大なタイムパラドックスを引き起こすくらいの干渉をするリスクを侵すのか、という疑問は当然あるわけですけれども、そこは、きっとそうならないように「禁則事項」が設けられているのでしょう(笑)。

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3.予言が示す警告と希望

さて、仮に、そうした未来からの干渉も含む、予言や予知が全くない世界、或いは予言が、在りがちな悲惨な未来を示す警告ではなくて、バラ色の未来だけ述べるものしかなかったとしたらどうなるか。

まず、予言、予知が全くない世界があったとしたら、少なくとも、「警告」という意味での予言が存在しないことになり、自らの生き方の過ちに気付く機会そのものが失われている状態になるわけです。勿論、予言が「警告」にあたる場合に限ってのことです。

けれども、たとえ恐怖の予言であったとしても、少なくとも、予言がある世界は、その真偽に関わらず、いままでの在り方を見直す機会だけは与えている面はあるといえます。

また、この「警告」という面を広義にとらえるならば、今回の地震なり、津波なりを「天の警告」と捉える考え方も成り立ちます。今回の震災後、「ひとりは心細い」と結婚願望が強くなった人たちが急増した、と言われていますけれども、これも捉え方によっては、震災は"結婚せずにいることに対する警告"だと考えることも可能だといえば可能です。

そんなの単なるこじつけだ、という意見もあることは重々承知していますけれども、"日本人の結婚願望が強くなった"という事実と、その原因としての震災という因果関係がはっきりしていることだけは確かですし、震災を因として、その後の人々の行動や考えが変わり、多くの人々の人生が好転するのであれば、結果として震災は「警告」の役目を果たしたことになります。もちろん、それが何に対する警告なのかの捉え方が人によってまちまちであるかもしれないことは当然の前提としてありますけれども、大きくいって、震災になんらかの警告的側面があると捉えたとしても、左程、差し支えはないように思われます。

少なくとも、多くの人々にショックを与えた以上、その後の行動に変化が起こる可能性は極めて高いのですから、あとはそれを如何に良い方向に転化していくかが大事だと思いますね。

その意味では、天罰発言で物議を醸した石原都知事は津波を「日本人の我欲に対する警告」だと捉えているわけですね。ですから、もしも、今後、日本人の行動が我欲を無くしていく方向に動いていくのであれば、石原氏の"警告"の解釈は正しかった、ということになるかと思います。



次に、バラ色の未来だけ述べる予言しか存在しない世界だとしたらどうなるか。これは功罪両面があると思われます。

まず、功についてですけれども、これはもちろん、未来への希望を与える、ということですね。それに付随して、その未来を現実のものにしようという意欲を生んで、本当のものにしてしまう可能性を高めるという効果もありますね。

たとえば、「ドラえもん」にしても、ドラえもんがポケットから取り出す"未来のひみつ道具"という一種の予言的未来イメージが多くの人々に広まることで、本当に現実のものになってしまうという効果はある筈です。たとえば、羽織ると姿が消える「透明マント」などは、ほとんど実用化されるところまで来ていますし、はめるだけで力持ちになる「スーパー手袋」もそれに近いものが開発されていたりします

すでに未来の姿がイメージとして、出されているのですから、あとは開発するだけです。新製品を開発するにしても、そもそも何を作るのかというコンセプトなりイメージがないと始まりませんから、その意味では未来イメージ、未来ビジョンを描くというのは、非常に大きな力があると思いますね。

次に、功罪の罪の面についてなのですけれども、大きくは2つ考えられるかと思います。

ひとつは「警告的予言」がなされないために、自らの過ちを気づく機会がないこと。これは、予言がない世界と同じ欠点ですね。

もうひとつは、バラ色の未来に安心して、それに向けて努力しなくなる可能性があるということです。これは、ある意味、占いに似たところがあるかもしれませんけれども、普通は、いい運勢を言ってもらうと安心して何もしないけれども、悪い運勢を言われるとそれを避けるための行動を取ったりするなんてのはよくあるわけです。

けれども、バラ色の未来といっても、それは、天から降ってくるわけではなくて、それを現実のものとする人々の努力と汗があるわけですから、そのための行動が必要になります。バラ色の未来予言だけだと、浮かれてしまって、努力を怠り、それが現実にはならない。そういった危険があるかと思います。

ですから、予言とか予知とかは、それが悪いものであれば、それを回避するように、自らの考えや行動を改めるよう努め、良い予言であれば、希望を持って、それを現実のものにするよう努力する、そうした真っ当な考え方が大事だと思うのです。




4.未来ビジョン

最後に、未来ビジョンを見たという人の書き込みを紹介したいのですけれども、まず、書き込み原文を次に引用します。

248 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/04/10(日) 03:57:52.89 ID:ED81pqj50

未来ビジョンを見た。
・既に政権が変わっている。
・甚大な被害を受けた東北地方は長期にわたる復興支援により経済的基盤が回復する。一部エリアは放射能汚染により立入禁止区域となっている。
・巨大なソーラーパネルのようなものが東北地方に設置されている。
 ただし現在のような太陽光発電ではなく、宇宙空間からエネルギーが送信され、これを受信するタイプの発電装置だった。
・日本は独自技術で、クリーンで無尽蔵に近いエネルギーを獲得したようだ。
・さらに数年後、放射能汚染を除去する技術が開発され、人工的に作られたほぼ全ての元素の放射能を除去することが出来るようになっている。
・またオイルによる汚染も除去できるようになった。
・この分野に於いて日本は世界の独断場となっている。
・実際の作業にはロボットが使われるため放射能やオイルの除去で人間が危険に晒されることが無くなっっている。

予言・予知スレ結構な数watchしてるけど、いくつかがリンクしててそういう発見が楽しい。絶望的なビジョンは頭の中に入れてないw
早く復興するといいね。

日本の未来を予知するスレ 26 より
 

これを見つけたのは、つい先日なのですけれども、非常に驚きました。というのも、筆者が4月26日にエントリーした「東日本復興への未来ビジョン」と驚くほど一致していたからです。

該当エントリーでは、「クリーン東北2100」構想として、放射能汚染の浄化技術開発と、クリーンエネルギー開発をセットにして進めたらどうか、と述べたのですけれども、この予知された方の未来ビジョンでも、クリーンエネルギーの開発と、放射能汚染除去技術の開発が述べられています。特に、宇宙空間からエネルギーが送信され、これを受信するタイプの発電装置としてのソーラーパネルが設置されている、という部分は、まさにSPS(宇宙太陽光発電衛星)を示していると思われ、正直、背筋が寒くなりました。

是非とも、こうした希望のある未来ビジョンを描いて実現させていきたいものですね。




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この記事へのコメント

  • 白なまず

    やはり日比野さんに何らかのインスピレーションが働いているように思えます。春の土用も丁度おわった5月6日にオカルト系記事ですか。春の季節が終わり夏前の土用も終わり夏になります。夏マケは来年だと思っているのですが、油断は禁物です。来年の夏は太陽からの影響が夏マケの原因だと予測していますが、今年の夏も猛暑や干ばつで農作物が大変になる可能性があります。今まで食べ残しや勿体ない事を散々して来たと思いますので、この機会に食べ物の事を考え直すチャンスだと思います。
    それから、最近の天災は天罰ではありません。輪廻転生の仕組みが地球から無くなり地球の役割が変わる時期が来ていて、今までの延長線上の生命活動が終了するようです。それに伴い人間が作り出した神様や悪霊や魑魅魍魎等が神界、幽界に存在していた者達が今後どうなるのか分からず右往左往しているようです。今回は太陽系の建て替え、建て直しなので、地球意外の天体も同様に大きく変わるようです。この時期に次元上昇して新たな地球に住まうか、従来の輪廻転生の中でやり残した事を達成するまでチャレンジするかは本人の意志のようですので、特に心がける事は自分に正直に生きる事のみ
    2015年08月10日 16:46
  • グー

    前向きになれる未来志向のエントリーですね。子供の時の見た「鉄腕アトム」の未来を想像させる様なイメージ。ん?「アトム」「ウランちゃん」、現時点では人類はまだ手塚治虫さんの描いていた未来予想図、原子の力を程良くコントロールする時代には至っていない様ですが。兎も角、歩を前に進めるには手順として現政権に下野願うことからでしょうか。我欲のために政治家になろうとする人間から、人のため、社会のために政治を志す人間に変わってもらわなければ、長い先の未来図は描けないでしょうから。
    2015年08月10日 16:46
  • 日比野

    白なまずさん。どうもです。
    >やはり日比野さんに何らかのインスピレーションが働いているように思えます。

    いやぁ。私もびっくりです。SPSについては、記事を書いている途中で、100年先だからSPSも実用化できるよな、と思いついて、一文を差し込んでおいた程度の積りだったのですけど、ここまでどんぴしゃだと薄気味わるいですね。やはり、なんらかのデンパを私もキャッチしちゃったりしてるのでしょうか…(苦笑)

    >それから、最近の天災は天罰ではありません。輪廻転生の仕組みが地球から無くなり地球の役割が変わる時期が来ていて、今までの延長線上の生命活動が終了するようです。

    これについては、私は分かりませんが、食べ物の事を考え直すチャンスというのは言えてるかもしれませんね。
    2015年08月10日 16:46
  • ちび・むぎ・みみ・はな

    予言・警告とは, 結局, 世の中の真理が何であるかを
    改めて思い知らしめるものなんでしょうな.

    人間の真理とは「子孫の繁栄をもたらしめること」以外
    にはないのではないか. それが, 私の幸福, 私の生活,
    私の気持ち, 私の○○, etc. に収斂していくと人間は
    実に脆い存在となり, 災害で淘汰される. そこに至る
    前段階が警告であり予言なのだろう. であるなら,
    石原都知事は全く正しい.

    我々の真理とは「日本人の子孫の繁栄をもたらしめること.」
    経済・政治・国土保全は全てこの目的のためにある.

    だから, 現憲法の前文は誤り.
    日本人の繁栄をこそ第一に詠うべし.
    2015年08月10日 16:46

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