北朝鮮電撃訪問は実らない

 
「そうした予定や、準備を進めていることは全くない」
菅首相 於:7/26 衆院東日本大震災復興特別委員会

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菅首相が、また新しい"延命盤"を取り出してきた。

北朝鮮への電撃訪問模索がそれ。昨日のエントリーで、菅首相に新しい延命の盤を出させてはいけないといったばかりでもうこれ。正直やってられない。

7月21、22日に、中井洽元拉致問題担当相が、中国・長春で北朝鮮の宋日昊大使と極秘に接触して、拉致事件解決への進展を求めたという。ただ、この協議では、交渉の継続は確認したものの、拉致問題の具体的進展は見られなかったようだ。

実は、中井、宋両氏は今春から数回にわたり第三国で極秘交渉を行っていて、「日朝国交正常化と日朝首脳会談実現」を目標に話し合いが行われていたとされる。

ただ、北朝鮮側は「拉致問題は解決済み」との立場を崩しておらず、出来ると見られているのは「日本人妻の帰国とよど号犯引き渡し」に留まるようだ。しかも、小泉元総理訪朝時には、国交正常化後に日本から1兆円ともいわれる経済協力が提示されていたのだけれど、拉致被害者の一部を日本に帰国させたにも関わらず、その後、日本の世論が硬化したこともあり、未だに国交正常化は成されておらず、当然、経済協力も行われていない。

だから、もし、北朝鮮への訪問があるにしても、北朝鮮は今度は相当強行にくる可能性があるし、さらに、小泉元総理に騙されたという感情を持っているかもしれず、事によれば、同じ手でやり返してくるかもしれない。

つまり、先に、金なり何なり、経済的対価を寄越せと要求して、万が一、日本が先に金を渡しても「日本は、小泉が騙した責任を取らなくてはならない」とか何とか言って、日本人妻の帰国も、よど号犯引き渡しもせずに、金だけふんだくるのではないかということ。

だけど、それに対する日本側の体制は何とも心許ない。第一、今回の中井氏と北朝鮮の極秘会談とて、外交ルートを無視してる。



7月23日には、バリで日米韓外相会談が開かれているのだけれど、そこで、6カ国協議再開に向けて、北朝鮮にウラン濃縮計画への対処など非核化に向けた具体的行動を促し、拉致問題解決のため北朝鮮に行動を取るよう要求する共同声明を発表している。

それと時を同じくして、菅首相の命を受けて、北朝鮮との単独の極秘会談を持ち、しかもそれを外務省に知らせていない。勝手に事を進めるのも結構だけれど、そのとき、あらゆる方面からのチェックや精査を怠ると後でどんなしっぺ返しがあるか分からない。

何せ、菅首相は、拉致事件容疑者の長男が所属する政治団体「市民の党」から派生した政治団体「政権交代をめざす市民の会」に、連携支援と称して、6250万円の献金をするような御仁。

だから、自分の延命に目がくらむあまり、北朝鮮に騙される可能性を考えることもなく、唯々諾々と金だけ払ってしまう可能性だってある。

どうも菅首相には、国家を自分の私物と考え、国富を簡単に売り渡す気(け)があるように見えて仕方がない。国や国民を守る意識が感じられない。

ただ、唯一の救いかもしれないのが、極秘であるはずのこうした計画が、次から次へとバレて公になることで、それがブレーキになってくれる可能性が残されていること。

今回の極秘会談だって、具体的に話が進展する前にバレたお陰で、国会で追及され、あわてて否定する羽目になった。脱原発依存発言にしても、後で"個人的思い"だと修正せざるを得なくなったときと同じ。

だから、やはり、国民が菅首相が持ち出す新しい盤に惑わされず、しっかりNOと意思表示することが大事だと思う。それが菅首相に日本を壊させない唯一のブレーキになる。


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画像首相が電撃訪朝を検討 中井氏が北高官と数回接触 2011.7.26 01:30

 菅直人首相が北朝鮮への電撃訪問を模索していることが25日、分かった。首相の意向を受けた民主党の中井洽元拉致問題担当相が21、22の両日、中国・長春で北朝鮮の宋日昊・朝日国交正常化交渉担当大使と極秘に接触。中井氏は日本人拉致事件解決への進展を求めたのに対し、北朝鮮側は見返りを要求したもようだ。首相は拉致問題に進展の可能性が見いだせれば、自ら北朝鮮を訪問し交渉に臨む意向だ。

 日朝関係筋によると、中井、宋両氏は今春から、数回にわたり第三国で極秘交渉を行っている。日本側は拉致問題の具体的進展を求め、最終的には「日朝国交正常化と日朝首脳会談実現を目標」に協議しているとされる。これに対し北朝鮮側は「拉致問題は解決済み」との従来の主張を繰り返し、可能なのは「日本人妻の帰国とよど号犯引き渡し」であることを示唆しているという。

 21、22両日の協議では、交渉の継続では一致したが、北朝鮮側は何らかの「見返り」を要求し、拉致問題の具体的進展は見られなかったもようだ。

 首相は、自らへの退陣圧力が強まると予想される8月上旬を目標に、北朝鮮側との合意を目指している。電撃訪朝による拉致被害者の一部帰還も視野に入れている。

 しかし、最近の対北外交をめぐっては、クリントン米国務長官が北朝鮮の金桂寛第1外務次官をニューヨークに招き、6カ国協議再開に向けた予備交渉を開くことを表明するなど、多国間交渉の枠組みが再スタートする兆しがある。このため、日本単独の対北交渉には政府内にも慎重論が根強く、「拉致被害者が全員帰ってくるなら別だが、政治パフォーマンスなら世論や党内の理解は困難だ」(外交筋)との批判もある。

 これまでの日朝協議では、福田康夫政権時代の平成20年8月に、北朝鮮による拉致問題の調査再開、日本による対北制裁の緩和で合意。しかし、福田氏の首相辞任や金正日総書記の健康問題を理由に、北朝鮮側が合意を一方的に反故(ほご)にして以降、公式な政府間交渉は行われていない。

 中井氏の極秘交渉について、枝野幸男官房長官は25日の記者会見で「政府への連絡は特にない。事実関係自体、承知していない」と説明。伴野豊外務副大臣も「外務省としては事前に承知していなかったし、現時点でも一切関与していない」と述べた。

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110726/plc11072601310001-n1.htm



画像「裏切り行為」自民から批判噴出 菅首相訪朝模索と中井氏の極秘接触 2011.7.26 11:35

 菅直人首相の北朝鮮訪問を念頭に中井洽元拉致問題担当相が北朝鮮の宋日昊・日朝国交正常化交渉担当大使と21、22両日に中国で極秘に接触していた問題について26日、自民党外交部会で批判が噴出した。

 小野寺五典部会長は同日の外交部会で「日朝の直接会談を首相の命を受けた人がやっているということは外交上、大変な裏切り行為だ」と指摘。北朝鮮問題解決のため南北会談の優先を確認した日米韓外相会談と同時期に首相側が「非公式なルートでの接触」を行ったことを問題視し、国会などで首相や中井氏を追及していく考えを示した。

 一方、外務省は中井氏の行動について「事前に承知していなかったし、一切関与していない」と説明。その上で「いますぐ日朝対話を調整していることはない」と述べ、日朝の直接交渉よりも南北対話を優先する考えを強調した。

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110726/plc11072611370015-n1.htm



画像訪米、訪中に続き…すべては「延命」のために 2011.7.26 01:30

 菅直人首相が水面下で北朝鮮訪問を画策しているのは、地を這(は)うような低支持率を挽回(ばんかい)し、さらなる延命を図る目的がある。首相としては、8月中に金正日総書記との年内の会談実施を発表できれば、たとえ退陣の3条件に挙げた再生エネルギー特別措置法案などがすべてクリアされても、首脳会談を政権維持の口実にできるとみているようだ。首相の延命のために、国家主権も拉致被害者の人権も踏みにじられかねない。

 すでに退陣表明しているにもかかわらず、首相は外交日程固めに余念がない。9月前半には訪米してオバマ大統領と会談し、同月21日からニューヨークで始まる国連総会への出席も検討。さらに、中国が辛亥(しんがい)革命100年の記念行事を予定する10月10日前後の訪中にも強い意欲を示す。

 そこには、国内の退陣圧力を「外交上の約束」を盾に乗り切るという意図が透けてみえる。

 また、北朝鮮訪問カードをちらつかせることで国民に拉致問題での前進の期待感を抱かせ、政権浮揚につなげる目的もある。

 平成14年9月の小泉純一郎元首相の初訪朝は、同年1月の田中真紀子元外相の更迭以降下落し、3~4割にとどまっていた内閣支持率を大きく押し上げた。

 このとき、北朝鮮側が日本に伝えた「5人生存8人死亡」という情報は不正確で不誠実な内容だったが、小泉氏の訪朝決断は高く評価された。「小泉氏を強く意識している」(周辺)という菅首相はこの政治手法に目を付けたとみられる。

 ただ、北朝鮮が「死に体」の菅政権に手をさしのべるとすれば、相応の見返りを期待してのことだ。

 実際、今回の交渉では北朝鮮側は拉致問題では色よい回答は示していないとされる。たとえ首相が訪朝を強行しても、日本側が外交的な「取られ損」に終わる可能性は高い。

 小泉氏の初訪朝時には、当時の官邸、外務省幹部にも一部しか知らされないまま北朝鮮側に、国交正常化後に日本が実施する「1兆円」といわれる経済協力が提示されていた。北側はその後、拉致被害者の一部を日本に帰国させたのに約束の見返りは得ていないと日本側に不信感を募らせており、同じ金額では折り合おうとしないだろう。

 また、北朝鮮が仮に数人程度の拉致被害者の帰国を約束しても、首相が「拉致問題は解決した」との言質を取られてしまえば、重大な主権侵害かつ人権侵害である拉致問題はそこで立ち往生してしまう。

 さらに、これまで日本と協力し対北朝鮮包囲網を敷いてきた米国と韓国のはしごを外すことにもなりかねない。首相の延命欲のもたらす危険性は、もはや計り知れない。(阿比留瑠比)

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110726/plc11072601300000-n1.htm



画像日米韓外相会談:北朝鮮非核化へ具体的行動促す

 【ヌサドゥア犬飼直幸】松本剛明外相、クリントン米国務長官、韓国の金星煥(キムソンファン)外交通商相は23日午後、バリで日米韓外相会談を開き、22日の南北対話を歓迎しながら今後も継続・前進すべきプロセスだと強調した。一方、6カ国協議再開に向けて、北朝鮮にウラン濃縮計画への対処など非核化に向けた具体的行動を促すことで一致し、共同声明として発表した。

 声明では、北朝鮮の挑発行為には結束して対応する姿勢を示す一方、中国やロシアとの協力を一層進めることも一致したと記述。拉致問題解決のため北朝鮮に行動を取るよう要求した。

 会談で松本外相は「南北対話の進展後、米朝、日朝対話を経て6カ国協議の再開につなげるという流れを我々は支持する」と強調し、南北対話の進展次第で日朝協議も検討する考えを示した。

毎日新聞 2011年7月24日 東京朝刊

URL:http://mainichi.jp/select/world/news/20110724ddm002030120000c.html



画像“売国菅”裏切りの訪朝画策「全真相」…これじゃ世界の笑いもの 2011.07.26

 菅直人首相が、北朝鮮への電撃訪問を模索し、極秘交渉を指示していたことが分かった。菅首相の意を受けた中井洽元拉致問題担当相が今春以降、北朝鮮当局者と極秘交渉を重ねていたという。菅首相は26日、訪朝検討を否定したが、国民的悲願である拉致問題解決をダシに政権延命を図ろうとする姑息な思惑が見え隠れする。そもそも、この時期の訪朝は自らの外交オンチぶりを披露するだけで、世界中の物笑いになりかねない。

 「そうした予定や、準備を進めていることは全くない」

 菅首相は26日午前の衆院東日本大震災復興特別委員会で、訪朝検討と報じられたことについて否定した。

 枝野幸男官房長官も同日午前の記者会見で、「首相、外相、拉致問題担当相に確認したが、『誰がそんなことを検討しているのか』という反応だった。全くの事実無根だ」と述べた。

 これが従来の政権ならば、国民も納得するかもしれないが、福島第1原発事故のデータを国民に隠し続け、退陣表明をめぐって前首相から「ペテン師」呼ばわりされた菅首相が率いる政権だけに、とても信用できない。

 菅首相や枝野氏が否定せざるを得ない理由もある。

 実は、松本剛明外相とクリントン米国務長官、韓国の金星煥外交通商相による日米韓外相会談が23日、インドネシア・バリ島で開かれ、北朝鮮問題解決のため南北会談を優先すると確認したばかり。菅首相がもし訪朝すれば「外交上、大変な裏切り行為」(自民党の小野寺五典外交部会長)となるのだ。

 秘密交渉は21、22の両日、中国・長春で、中井氏と北朝鮮の宋日昊・朝日国交正常化交渉担当大使との間で行われた。日本側は拉致問題の具体的進展を求め、北朝鮮側は「拉致問題は解決済み」と主張。日朝交渉再開に向けた協議継続では一致したが、具体的進展はなかったという。

 注目すべきは、外務省抜きで進められたとされる極秘交渉が発覚した「25日」というタイミングだ。

 東日本大震災対策の総額1兆9988億円を計上した第2次補正予算が同日夕に成立している。民主党執行部は、残る2法案について自民、公明両党との協議を進めており、8月末の国会会期末を見据えて、菅首相の退陣Xデーへの圧力を強めることが確実だったのだ。

 「党執行部5人組としては、8月末までの新内閣発足を目指してきた。国会日程などを逆算すると、菅首相の『お盆前後の退陣表明』は不可欠だったが、赤字国債の発行に必要な公債発行特例法案の先行きが不透明になっている」(永田町関係者)

 ちなみに5人組とは、仙谷由人代表代行(兼官房副長官)を筆頭に、岡田克也幹事長、玄葉光一郎政調会長(兼国家戦略相)、安住淳国対委員長、輿石東参院議員会長。

 自民、公明両党の協力を取り付けるため、岡田氏は先週末、2009年衆院選マニフェスト(政権公約)の不備を認めて陳謝したが、「大嘘のマニフェストの片棒を担ぐような、安易な妥協には賛成できない」(自民党の石破茂政調会長)などと両党が反発。公債発行特例法案処理の前提となる、子ども手当の修正協議が難航しているのだ。

 民主党ベテランは「報道各社の世論調査で、菅内閣の支持率や、民主党の政党支持率が過去最低まで急落している。自民、公明両党としては、菅首相に解散・総選挙に踏み切らせて、一気に政権奪取を狙っているのだろう」と分析する。

 これに対し、下野や落選におびえる民主党内では「菅首相には絶対に解散・総選挙はさせない」という意見が大勢。「反菅」の急先鋒である仙谷氏も25日、「そろそろケジメをつけ、行動に表す段階に来ている」と、改めて菅首相の早期退陣を促した。

 このタイミングでの「電撃訪朝模索」の発覚について、自民党閣僚経験者は「政権延命や支持率アップのために動いていたのを、官邸周辺が間違ってリークしたか、マスコミにキャッチされたのだろう。ただ、内政の失敗を外交で補おうとすると、北朝鮮側に足元を見られかねない」と警告する。

 そもそも、菅首相や民主党には、北朝鮮絡みのスキャンダルが直撃している。菅首相をはじめ、民主党の国会議員や地方議員の資金管理団体などから、拉致事件で国際手配されている森順子容疑者(58)と、よど号ハイジャック犯の故田宮高麿元リーダーを両親に持つ長男(28)が所属する政治団体など3団体に、総額2億496万円もの政治献金がされていたスキャンダルだ。

 法的問題をうんぬんする以前に、菅首相や民主党の国家意識や、北朝鮮との不透明な関係が問われており、自民党は「菅首相拉致関係献金疑惑プロジェクトチーム」(PT)を立ち上げ、徹底調査を開始している。

 自民党の石原伸晃幹事長は26日午前の記者会見で、菅首相の訪朝検討について、「自らの延命のため、あるいは支持率回復のために外交を利用するならば国益を著しく損ねる」と批判。

 公明党の山口那津男代表も「退陣を表明し、国民の信頼が著しく落ちている首相が重大な外交課題について内外の信頼を持って進めることができるのか極めて疑問だ」と指摘した。

 こんな外交を続けていたら、世界中からバカにされるだけだ。

URL:http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110726/plt1107261420003-n1.htm

この記事へのコメント

  • ちび・むぎ・みみ・はな

    何でヒトデナシの次の一手を待つのか.
    何で倒閣国民運動が起き(起こさ)ないのか.
    嘘付党のこの支持率で国民運動を起こせば一発.
    はっきり書けば,

    「自民党は何で国会で話を付けようとするのか.」

    自民党の執行部には日本国民に対する不信感が
    存在するのではないか. 政党が主体的に行動を
    起こさなければ, 事態はマスメディアにコント
    ロールされる.

    国民を信頼できない政党に日本国民の支持が
    集まるのは難しかろう.
    2015年08月10日 15:27
  • 774

    >ちび・むぎ・みみ・はな

    君さ、三橋氏のブログでも指摘されてたけど、そうやってブログのコメント欄にひたすら自民党が自分の思うような行動をしない事をひたすら愚痴って悪口書いて楽しいかい?

    君のこれまでの主張からいわゆる「真正保守」らしいけど、真正保守とやらが自民を下野させて今日の惨状を招いた、ある意味ではOQよりはるかに罪深い連中なんだけど。
    2015年08月10日 15:27

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