７月１８日、民主党の岡田幹事長は沖縄県与那国町で記者会見し、菅首相の退陣時期について「平成２３年度第３次補正予算案を中身のあるものにしないといけない。新しい体制の下でしっかりとした議論をする時間的余裕が必要だ」と８月の早い段階での退陣が望ましいとのコメントをした。
そして、２０日には、自民党の石原幹事長がニッポン放送の番組で、民主党岡田幹事長から「８月７日に代表選をやりますから」と伝えられたことを明らかにした。ただ、同時に、８月には、広島、長崎の「原爆の日」や８月１５日の終戦の日など、菅首相がまた何やら延命を図る発言をするのではないかと指摘し、辞めないのではないかとした。
この石原幹事長の曝露発言は、民主党内で波紋を呼んだようで、安住国会対策委員長は、「自民に報告する話ではない」と否定し、また民主党幹部の一人は「６月２日に首相が退陣表明したころの古い話だ。自民党に『８月上旬には新代表も決まっているから、特例公債法案を通してくれ』と伝えたものだが、今は状況が違う」と、これまた火消に回った。
曝露したことを、党幹部が否定に回った以上、少なくともこの８月７日という日程で民主党代表戦が行われる可能性は少なくなった。
今回の石原発言については、「岡田氏の願望が石原氏に伝わって暴露された」との観測もされているようだけれど、 自民としては、なるべく菅首相に醜く居座って貰って、どんどん民主党の評判を落としてくれることを狙っているように見えなくもない。
自民党は、「菅首相拉致関係献金疑惑追及プロジェクトチーム」を立ち上げて調査を開始している。もしも自民党が、菅首相の北朝鮮絡みのスキャンダルに的を絞って追及する方針を固めたのであれば、尚の事、菅首相には居座って貰った方が都合がいい。国会で集中砲火を浴びせることが出来る。
既に内閣支持率は時事通信の世論調査では１２．５％、民主党の支持率は１０％と自民党の１５％に対して５ポイント水をあけられている。退陣時期についても、「直ちに退陣」と「２次補正成立後退陣」と合わせて６０％を超えている。この状態で居座り続ければ、居座り続けるほど、もっと支持率は落ちてゆくだろう。おそらく自民はそれを狙っているのではないか。選挙をするにしても菅首相のままでいたほうが戦いやすい。民主党内部で盛大に内ゲバをやっていただいて、双方ズタボロになってくれ、と。
もちろん、民主党は民主党で、このままではジリ貧になることは十分承知しているはずだから、なんとか菅首相に８月には退陣してもらって、党を立て直したい。
この間は、菅首相の即時退陣を求める民主党の若手・中堅議員の決起集会があったけれど、参加人数は３０人余りで、大きな動きにはなっていない。呼びかけ人の一人である、長島昭久衆院議員は１８日午後のＴＢＳテレビの番組で、即時退陣のために１００人超の署名を集める考えを述べているのだけれど、民主党小沢グループはこの動きに同調せず、静観の構え。
小沢氏は１９日、都内の事務所で、自身に近い高嶋良充元参院議員と会談して「菅降ろし」について「８月中に岡田幹事長ら党執行部の責任で辞めさせるべきだ」と述べ、同時に、「執行部でもない議員が動いて首相の首を取れるわけがない」としている。
これまで菅首相が徹底的に脱小沢を進めてきたお蔭で、皮肉にも、小沢グループは、菅首相によって沈みゆく泥船民主党から少しだけ離れた立ち位置にある。
このまま、菅首相が引きずり降ろされ、代表戦になったとき、世論の風向きによっては、小沢グループが主導権を奪い返す可能性も残されている。
７月１日～４日にかけて実施されたロイターの個人投資家調査によれば、次期首相に最もふさわしい政治家の１位は自民党の石破政調会長で２２．５％だったのだけど、２位は小沢氏の２２．３％で僅差。３位は前原氏の１０．９％だから、石破、小沢の両氏が頭一つ抜けている。
だから、今後、ますます、次の体制をめぐっての党内主導権争いが起こるだろうと思われる。
首相にしがみつきたい菅首相と、引きずり降ろしたい民主党執行部と、復権を狙う小沢氏と、菅首相のままで民主党の自滅を狙う自民党と、それぞれの思惑が重なって、ぐちゃぐちゃになってきているけれど、すべてのネックとなっている菅首相がどう動くのかが、やはり大きな要素。
菅首相が次々と繰り出す延命策は、混乱を加速させるだけ。日本を破壊する首相など要らない。
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「民主代表選８月７日」自民・石原氏明かす 配信元:2011/07/20 12:24更新自民党の石原伸晃幹事長は２０日のニッポン放送の番組で、民主党の岡田克也幹事長から８月に民主党代表選を行う考えを伝えられたことを明らかにした。石原氏は「この間、『８月７日に代表選をやりますから』といきなり言われた」と述べた。
石原氏は「（岡田氏に）そうですか。頑張ってくださいとしか言わなかった」と語り、「岡田さんは今のまま菅政権が続くことは台風の停滞と同じように非常な足踏みだから変えなければいけないと思っている」と解説した。
一方で、石原氏は「首相は辞めないんじゃないか。８月になると、菅（直人首相）さんがものを言いそうな日がポンポンポンと来る。また何か言うのではないか」と指摘。広島、長崎の「原爆の日」や８月１５日の終戦の日に政権延命を図る発言を行うのではないかとの見方を示した。
URL:http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/519003/
「退陣、８月早い段階で」３次補正にらみ岡田氏 配信元:2011/07/18 20:27更新民主党の岡田克也幹事長は１８日、視察先の沖縄県与那国町で記者会見し、菅直人首相の退陣時期に関し「平成２３年度第３次補正予算案を中身のあるものにしないといけない。新しい体制の下でしっかりとした議論をする時間的余裕が必要だ」と述べ、８月の早い段階での退陣が望ましいとの認識を示した。
岡田氏は、こうした意向を首相に伝えているとした上で「思いは共有してもらえると思っている」と強調。「あまり（退陣が）遅くなると３次補正に政治の意思が入らなくなってしまう」と述べた。
URL:http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/518689/
代表選日程「暴露」、岡田氏の願望が石原氏に？ 読売新聞 7月20日(水)20時30分配信自民党の石原幹事長が２０日のラジオ番組で、民主党の岡田幹事長から菅首相の後継を選ぶ党代表選を８月７日に行うと伝えられたと発言し、民主党内に波紋が広がった。
民主党の安住淳国会対策委員長は国会内で記者団に、「いつ辞めるかは首相のご判断だ。自民党に報告する話ではない」と述べ、石原氏の発言に否定的な考えを示した。
党幹部の一人は「６月２日に首相が退陣表明したころの古い話だ。自民党に『８月上旬には新代表も決まっているから、特例公債法案を通してくれ』と伝えたものだが、今は状況が違う」と説明した。
８月７日に代表選を行うには、遅くとも８月初めには特例公債法案を含めた「退陣３条件」の法案がすべて成立し、さらに首相が退陣を明言することが必要となる。
しかし、特例公債法案成立の前提となる子ども手当見直しで、民主党と自民、公明両党との意見の隔たりは大きい。首相も続投に意欲的な言動を繰り返し、民主党内では「８月上旬の代表選は困難」との見方が広がっている。
このため、石原氏の発言については、「岡田氏の願望が石原氏に伝わって暴露された」との観測も流れている。 .最終更新:7月20日(水)20時30分
URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110720-00000977-yom-pol
小沢氏と小沢グループ、「菅降ろし」静観 2011.7.20 07:36 民主党の小沢一郎元代表は１９日、都内の事務所で、自身に近い高嶋良充元参院議員と会談し、菅直人首相に早期退陣を迫る党内の動きとは当面、距離を置く意向を示した。「菅降ろし」について「執行部の責任でやるべきだ」と述べた。
高嶋氏が、首相に「即時退陣」を求めて署名活動を始めている同党の長島昭久衆院議員らの動きを念頭に「（長島氏が）本気でやるなら明智光秀にならないといけない」と述べると、小沢氏は「そうだな」と応じたという。小沢氏を支持する中堅・若手議員グループ「一新会」も１９日の会合で長島氏らの動きについて、グループとして関与しない方針を確認した。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110720/stt11072007360000-n1.htm
小沢氏の党員停止処分が確定 7月20日 21時49分民主党は、小沢元代表の党員資格を、政治資金規正法違反の罪で強制的に起訴された裁判の判決が確定するまで停止するとした処分について、２０日、小沢氏からの不服申し立てを却下することを決め、小沢氏の処分が最終的に確定しました。
政治資金規正法違反の罪で強制的に起訴された小沢元代表に対し、民主党はことし２月、裁判で判決が確定するまでの間、党員資格を停止する処分を決定しましたが、小沢氏は「処分の合理的な理由はない」などとして、翌３月に不服を申し立てました。その後、東日本大震災が起きたことなどから、民主党は小沢氏からの申し立ての扱いを先送りしていましたが、２０日、倫理委員会を開き、「起訴された事実に変わりはない」として申し立てを却下することを決めました。同時に倫理委員会は、小沢氏が岩手県選出の国会議員として被災地の復興に携われるよう、執行部に配慮を求める意見を添えることを決めました。そしてこのあとの常任幹事会で倫理委員会の決定が了承され、小沢氏の処分が最終的に確定しました。倫理委員長を務める渡部最高顧問は、記者団に対し、「政治とカネの問題は、政治家が最も襟を正さなければならない問題であり、党としても厳しい対応をしなければならない。ただ、被災地から選ばれた議員であり、党が一つにならなければならないときでもあるので、付帯意見を付けた」と述べました。
URL:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110720/t10014339821000.html
この記事へのコメント
白なまず
岩戸開く役と岩戸しめる役とあるぞ。一旦世界は言ふに言はれんことが出来るぞ、シッカリ身魂みがいて置いて呉れよ、身魂みがき第一ぞ。この道開けて来ると、世の中のえらい人が出て来るから、どんなえらい人でも分らん神の道ざから、よくこの神示読んで置いて何んな事でも教へてやれよ、何でも分らんこと無いやうに、この神示で知らして置くから、この神示よく読めと申すのぞ。この道はスメラが道ざ、すめるみ民の道ぞ。みそぎせよ、はらひせよ、臣民 早くせねば間に合はんぞ。岩戸開くまでに、まだ一苦労あるぞ、この世はまだまだ悪くなるから、神も仏もこの世には居らぬのざといふところまで、とことんまで落ちて行くぞ。九月に気をつけよ、九月が大切の時ぞ。臣民の心の鏡凹（くぼ）んでゐるから、よきことわるく映り、わるきことよく映るぞ。今の上に立つ人、一つも真の善い事致しては居らん、これで世が治まると思ふてか、あまりと申せばあまりぞ。神は今まで見て見んふりしてゐたが、これからは厳しくどしどしと神の道に照らして神の世に致すぞ、その積りでゐて呉れよ。神の申すこと、ちっともちがはんぞ。今の世に落ちて
almanos
とおる
次回の総選挙では、民主党が消滅するくらいの追求を。
報道しないマスコミは、それがバレた時に、信用を失墜するくらいに。
ちび・むぎ・みみ・はな
> に的を絞って追及する方針を固めたのであれば、
> 尚の事、菅首相には居座って貰った方が都合がいい。
> 国会で集中砲火を浴びせることが出来る。
自民党は馬鹿だね.
国会中継なぞ殆んどの国民は見ないし, NHK,
朝(鮮)日(報), 毎日, 読売という関所があるのに
国会で玄人っぽいことをしても国民に伝わる
訳がないではないか.
自ら戦うことを避けた党に運命は微笑まない.