おめでとう。なでしこJAPAN。
感動の決勝戦だった。あきらめない心が読んだ勝利。
5月18日に、アメリカ遠征したなでしこJAPANはアメリカ代表と親善試合をしているのだけれど、その動画を決勝戦前に見ていた。結果は0-2でアメリカ代表が勝ったのだけれど、その運動量の凄さに圧倒された。これは厳しい。決勝前の率直な感想。
何でもアメリカの女子サッカーでは、入団テストで1600メートル走で7分を切らないと合格しないそうで、高校での女子サッカー部は、陸上部と一緒に練習するようだ。毎日16キロくらい走りこむらしく、なるほど、この下地があってこその運動量かと納得した。
フィジカルに優れ、運動量も多い。弱点らしき弱点など見当たらず、しいてあげるとすれば、日本ほどのパスやシュートの精度がないくらい。親善試合を見る限り、これは勝てないと思った。
これまで日本とアメリカは25回対戦して、3分け22敗。要するに、一度も勝ったことがない。2011年に入って、アメリカは日本に対して3連勝中。
特に、FWのワンバックは反則なくらいフィジカルが強く、ハイボールでは他を圧倒している。一体どうやって抑えるのか。
実際、決勝戦でも、ポゼッションこそ日本が若干上回っていたようだけれど、試合全体、特に前半はアメリカが押していて、我慢の展開だった。後半24分に失点したときなどは、もう駄目か、と正直思った。
ところが後半34分に宮間が技ありの左足のアウトサイドでの同点弾。あれで流れが少し変わった。
延長になって、前半終了間際、ワンバックのヘッドでアメリカが勝ち越し。窮地に追いつめられた後半12分、澤の難易度の超高いヒールでのボレーが決まり、同点。凄い。
PK戦に突入したときは、勢いは日本にあり、いけるかもしれないと期待した。
PKではエース澤が蹴らなかったので、どこか故障でもしたのかと思ったのだけれど、どうやら、澤自身がPKは苦手でけりたくないから最後にしてくださいと佐々木監督に頼んだのだそうだ。
周囲からは「ええっ」「澤さん、ずるい」などと声が上がったそうなのだけれど、監督は延長後半の澤の同点ゴールをさして「さっきお仕事をしてくれたから」と聞き入れ。笑いが起きたという。いいチームだ。
それにしても、決勝のなでしこにはツキがあった。普通にアメリカと対戦すれば、10回に7回くらいは負けていると思うけれど、残りの3回をこの決勝にもってこれた。
日本に勇気を与えてくれた。ありがとう。そしておめでとう。なでしこJAPAN。

この記事へのコメント
opera
「その者青き衣をまといて
金色の野に降りたつべし。
(失われし大地との絆をむすび
ついに人びとを青き清浄の地に導かん。)」
という台詞がtwitterで拡散したそうですが、
雰囲気がピッタリですね。
日比野
>「その者青き衣をまといて金色の野に降りたつべし。
私もそれ見ました。後で正面からの写真も出て、白じゃんというカキコも(笑)
共同ペンさん
>澤のゴール、ESPNには前からの映像もありますね。
正面映像探してました。感謝です。どうやら、右のアウトでのゴールのようですね。
ちび・むぎ・みみ・はな
このストレートに出てくる情熱を男どもに分けてあげたい.
特に谷垣氏には.
共同ペン
http://espn.go.com/sports/soccer/news/_/id/6778775/japan-finds-reason-celebrate-women-world-cup-win
ヒール…ではないみたい、かな。