普通の人以下の宰相

 
「殆ど普通の人の以下の能力ですから。あの人は。だから…いや、あの、はっきり言っとくよ、国民に。ほとんど普通の人以下の能力です。ただ本気です。自分が居なきゃ国が駄目だってくらい信じ切っちゃってるから。余計危険なんですよ。だからこれはね、困った人をねぇ我々は選んでるんで、仕様がないからメディアがね、普通の知識を国民に言うべきなんだ、そういうこと。」
島田晴雄・千葉商科大学長 於:7/11 朝ズバッ

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とうとう、内閣支持率が2割を割り込んだ。NNNが7月8~10日に行った世論調査によると、菅内閣の支持率は16.1%、不支持は69.4%にも上った。

また、おもいつきストレステスト発言についても、「納得する」は30.1%で、「納得しない」は58.7%と倍近い差がついた上に、菅首相の原発をめぐる安全確保の取り組みについて「明確な考えに基づく」と答えた人は10.5%であるのに対して「場当たり的」と考える人は71.9%になっているから、国民には、もうすっかり政権延命のための方策であると見透かされている。

6月からこの方、支持率は下がりっぱなし。このまま何もしなければ、会期末の8月末には、特別な何かが無い限り、もっと下がっている可能性だってある。

特に、ストレステストや、原発の安全確保の取り組みが、納得されず、場当たり的だと見られているのは致命的で、こんな状態では、かねてから噂されていた脱原発解散総選挙なんて「普通」はできない。

だけど、菅首相なら、それでもやってくる可能性がある。なぜなら、まだまだ首相で居続けたいから。

閣僚辞任テロは有りうるか」のエントリーで、菅首相を引きずり降ろすために、今国会会期末に菅政権の閣僚が一斉に辞任して退陣を迫るのではないか、と述べたけれど、その後、菅首相が新たに組閣できなければ、退陣か解散するしかない。

果たして菅首相が、退陣か解散かのどちらかを選ぶかといえば、それは、自分以外の者を慮る気持ちがあるかどうかに拠る。

ここで自分以外というのは、主に民主党のことで、民主党を壊したくない、党の議員を少しでも護りたいという気持ちがあるのなら、惨敗が想定される解散総選挙よりも、退陣して、民主党政権を維持する方法を選ぶだろう。

鳩山前首相は自分が民主党のオーナーだという意識がある分、自分以外の民主党員への配慮はあった。だから、解散せずに退陣することを選ぶことが出来た。

だけど、菅首相が自分以外の者へ配慮することなく、ただただ自分の地位だけを護ることを考えるのであれば、解散総選挙を選択することになる。なぜなら、たとえ分が悪くても、自分の顔で選挙を戦って、勝つことができたなら、それで自分への正当性が認められたことになり、また4年間は首相でいられるから。

果たして、菅首相がどちらのタイプなのかといえば、圧倒的に後者だろうと思われる。なぜなら、先月、国会会期延長を巡って、民主党執行部からの退陣要請を撥ね付けて、彼らを敵に回して平然としているから。この間の松本前復興相の後任を巡って、自分が罵倒した仙谷副官房長官に平然と後任をお願いしたことからみてもそれは明らか。およそ恥という概念がない。



今や、菅首相は、自分を批判するものは、たとえ民主党員であっても敵対視している。

6月27日の内閣人事の後、菅首相は側近に対して「もし、『脱原発』解散・総選挙に勝てば、あと4年間はやる」とか、「いま俺を批判しているヤツらは、みんな悪者になるだけだ」とか、言い放ったそうだから、やはり自分以外の者への配慮は無いように思われる。

だから、菅首相をひとりぼっちにして、閣僚一斉辞任テロにでも出て追い詰めれば、自爆解散する可能性はなくもない。

それにしても、今の状態で総選挙なぞしようものなら、民主党が負けるどころが、自分の選挙すら危ないのに本当にやれるのかとも思うのだけれど、どうも、その辺り読み損なっているような気がしないでもない。

もしかしたら、菅首相は、自分が当選するのは当然として、民主党も今の300議席は無理だとしても、200議席くらいは確保して、比較第一党になれるとでも甘く考えているのかもしれない。

だから、今は支持率が低いかもしれないけれど、解散までに何かをぶち上げて、支持率を持ち上げることができないかと画策している可能性はあるとみる。

だけど、先の世論調査で明らかなとおり「脱原発」のワンイシューによる解散総選挙は、国民にその魂胆が見透かされている上に、各野党もこぞって「脱原発」の流れになってきているから、これはもう争点にはしにくくなっている。ならばどうするか。

ケガレが穢れに蓋すると嘯く日」でも指摘したけれど、原発推進派もしくは東電や官僚を相手にして「戦うカンナオト」を演出する方向にいく可能性があるとみる。一言でいえば、「脱原発」よりもっと過激な「反原発」へのシフト。

或いは、今回の唐突なストレステスト発言もその一環かもしれないけれど、たとえば、国内の火力・揚水発電能力や国内企業の非常用発電能力を調べて、実は、原発が無くても電力は足りているから原発は全部止めても問題ない。悪いのは東電だ、とか、これまで原子力行政を進めてきた自公政権に責任がある、といった「トウデンガー」や「ジミンガー」を連呼して、支持率の底上げを狙うとか。

だけど、仮に、原発なしで国内電力が賄えるとしても、火力発電の比率を増やせば、それだけ重油を使うことになるから、電気代の高騰を招くことになるし、企業の非常用発電にしてもあくまで非常用であって、24時間365日使い続けることは想定されていない。もちろん非常用発電は石油を使う。

だから、その辺りのことをちっとも考えない政策は、あとあと大きな負担や損失を招くことになる。

島田晴雄・千葉商科大学長によれば、菅首相は「ちょっと聞いたらハイって言っちゃう人」で「普通の人以下の能力しかない人」だそうだから、そんな人の思いつきに付き合っていたら、国が無くなる。

自分のことしか考えない輩はリーダーにしてはいけない。




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画像発足以来最低 菅内閣支持率16.1% 日本テレビ系(NNN) 7月11日(月)1時3分配信

 NNNが8~10日に行った世論調査によると、菅内閣の支持率は16.1%で、発足以来最低となった。内閣支持率が2割を切ったのは、09年に民主党政権になってから初めて。

 NNNの世論調査によると、菅内閣の支持率は16.1%(先月よりも8ポイント減)。一方で支持しないと答えた人も発足以来、最高の69.4%(先月よりも8.6ポイント増)にまで上昇した。内閣支持率が2割を切ったのは、09年9月に民主党政権が誕生した後の鳩山内閣、菅内閣を通じて初めて。

 また、菅首相が先週、全ての原子力発電所について新たに耐久性を調べる「ストレステスト」などを実施することを打ち出した方針転換については、「納得する」と答えた人が30.1%で、「納得しない」と答えた人は58.7%だった。

 さらに、菅首相の原発をめぐる安全確保の取り組みについて聞いたところ、「明確な考えに基づく」と答えた人は10.5%にとどまり、「場当たり的」と考える人は71.9%に上っている。

 松本前復興相が不適切な発言をしたとして辞任したことについては、「当然だ」が81.7%、「辞任する必要はなかった」が12.0%だった。

 菅首相が特例公債法案など3つの法案の成立を退陣の条件としていることについては、「支持する」が34.9%で、「支持しない」が51.3%で上回った。

 菅首相の退陣時期については「すぐに辞めるべき」が38.5%で、「国会会期末の8月末まで」が35.1%、「今年いっぱいまで」が10.9%、「できるだけ長く続ける」が9.6%となり、計約74%の人が8月までの退陣を求めている。

 NNN電話世論調査
 【8~10日に調査】
 【全国有権者】2011人
 【回答率】51.7%
 http://www.ntv.co.jp/yoron/

URL:http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20110711-00000000-nnn-pol



画像唖然…恐ろしい“末期カン”の異常執念「あと2年はやりたい」 2011.07.06

 菅直人首相が、この期に及んでも長期続投を描いているという衝撃情報が入ってきた。松本龍前復興担当相の後任人事では、就任を打診した複数の民主党幹部に固辞され、政権は「末期症状」となっている。だが、菅首相自身はまったく気にしていないというのだ。それどころか、側近に対して、「あと2年は首相をやりたい」ともらしたという。内閣支持率が20%未満の「退陣水域」に再突入したにもかかわらず、国民世論や与党の意向はあくまで無視し続ける気のようだ。

 5日の後任人事は醜態の極みだった。

 菅首相は、松本氏の辞表を受理すると、すぐに仙谷由人代表代行(官房副長官)を官邸執務室に呼び、就任を要請した。仙谷氏は、菅首相の「早期退陣」を公然と求めており、首を縦に振らなかった。

 続いて、被災地である宮城県出身の安住淳国対委員長や、国民新党の亀井静香代表にも打診したが固辞された。結局、万策尽きて「副大臣の昇格」という最後のカードを切った。

 求心力低下を象徴する事態だが、菅首相ほど切り替えの早い政治家もいない。元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏が5日の講演で「唯一評価できる点とすれば、権力にしがみついていること。記憶の変容する恐ろしい人」と喝破したように、政権居座りに異常な執念を燃やしている。

 その執念を象徴するような衝撃情報を民主党関係者が明かした。菅首相は先週6月27日の内閣人事の後、側近に対して「あと2年は首相をやりたい」といい、「もし、『脱原発』解散・総選挙に勝てば、あと4年間はやる」「いま俺を批判しているヤツらは、みんな悪者になるだけだ」と言い放ったというのだ。

 先週の菅首相は、29日夜にすし店と焼き肉店、イタリア料理店を3軒もはしごし、終始ご機嫌だったとされる。懸案だった国会延長や内閣人事が一段落し、酒の勢いもあって、つい本音をもらしたということなのか。

 長期続投に関しては、別の情報もある。側近議員が菅首相に対し、「解散・総選挙に打って出て、4年間政権を担当しましょう」と勧めている、というもの。また、「菅首相は、来年秋の民主党代表任期までの続投を模索している」との分析もある。

 実際、菅首相の政権居座り戦略は、日に日にエスカレートしている。

 先月2日の内閣不信任決議案採決は「ペテン師。人間として許せない」(鳩山由紀夫前首相)と揶揄されながら乗り切った。同22日の国会会期末直前には、政府・民主党幹部らと激論を交わし、「特例公債法」と「再生エネルギー法」「第2次補正予算」という重要法案成立のために70日間の国会延長を勝ち取った。

 ただ、政府・民主党幹部とは「8月末までの退陣」で“合意”していたはず。もし、「2年やりたい」「総選挙に勝てば4年間」が事実とすれば“合意”はウソだったことになる。

 ■菅「10月訪中」検討説も

 これと符号するのか、いまや菅首相の数少ない応援団である国民新党の亀井代表は4日、BS11の番組で、菅首相の退陣時期について、「特例公債法案や第2次補正予算案が通ったら、法律的には(メドが)つくが、実態的には震災対策でメドがついたという状況にはなかなかなりにくい」と述べ、さらに続投する可能性を示唆した。

 また、産経新聞は3日付の1面トップで、「菅首相『10月訪中』検討」という記事を掲載した。菅首相が辛亥革命の「武昌蜂起」から100年にあたる10月10日前後の北京訪問を検討しており、周辺に調整を指示したというもの。つまり、8月末までに退陣する気などサラサラなく、今秋以降の続投に強い意欲を示しているというのだ。

 被災地復興のため、与野党が協力して政策実現に当たるべき時に、菅首相は与野党間だけでなく、与党内でも不必要な対立をあおっている。さらに、福島第1原発事故を機に高まった国民の不安に付け込むように、一か八かの「脱原発」解散・総選挙を画策しているとも指摘されている。

 「民主党の黄門様」こと渡部恒三最高顧問は5日、「国民、被災地、民主党のために、1分でも1秒でも早く辞めてもらいたい」といい、菅首相の即時辞任を求めたが、菅首相のホンネは真逆。「1分でも1秒でも長く首相でいたい」なのだ。

URL:http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110706/plt1107061147001-n1.htm



画像「普通の人以下の能力」 大学学長が菅首相をクソミソ J-CASTニュース 7月11日(月)11時2分配信

 「菅首相は、普通の人の能力以下の人」。テレビの情報番組で、島田晴雄・千葉商科大学長がこう酷評した。

 2011年7月11日朝放送の「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS系)で、島田氏(労働経済学)は、菅首相の主導で決まった原発ストレステストをめぐり、厳しい菅首相評を一気にまくしたてた。

■千葉商科大学長「困った人を(首相に)選んだ」

 ストレステストを原発再稼働の条件とする菅首相の発想は誤りだとして、島田氏は、菅首相について「ちょっと聞いたらハイって言っちゃう人」と話した。人から聞いた意見を深く検討することなく、そのまま自分の意見として公表してしまう人物、ということのようだ。

 さらに島田氏は、菅首相について

  「ほとんど普通の人の能力以下の人ですから」

と続けた。厳しい言葉使いにスタジオ陣が少しざわめくと、島田氏は

  「はっきり言っとくよ、国民に。(菅首相は)普通の人以下の能力です」

と繰り返した。

 酷評はまだ続いた。菅首相は、自分がいなければ日本がダメになると信じているため、「余計に危険」。「困った人を(首相に)選んだ」とも解説した。

 あまりの酷評ぶりを受け、小林悠アナが「大変厳しい言葉がありましたが…」と、司会のみのさんや他のコメンテーターにフォローを促すかのような言葉をはさんだが、島田氏の迫力に押されたのか、みのさんは、島田氏にツッコミを入れることもなく、周囲に目を泳がせているだけだった。画面はほどなくCMへ移った。

 鳩山由紀夫・前首相から一時は「ペテン師」呼ばわりされた菅首相だが、基本的能力をここまでさげすまれたことはなかったかもしれない。民主党内では、官邸に籠城してでも菅首相を引きずり下ろそうとの動きも出てきたと指摘されている。

URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110711-00000000-jct-soci

この記事へのコメント

  • almanos

    もともと、責任逃れと責任転嫁以外にたいした能力がないのは解っていた筈なんですけどね。国民にとっては反原発よりも、空き管を選んだ民主党を潰す為の解散総選挙になりそう。海江田氏が辞表を出したあたりで、他の閣僚も一斉に辞任して全閣僚を空き管が兼務という展開になったら迷わず解散するでしょうね。まあ、後がない事は当人が一番解っているでしょう。今後、元市民運動家なんてのには、間違っても議員バッジを手にするチャンスを与えない様にしなければいけないのかもしれません。もう一度内閣不信任案を出すか全閣僚辞任か? どちら海外で状況は動かないし、動かさない限り民主党も詰みでしょう。
    2015年08月10日 15:27
  • sdi

    「脱原発」総選挙ですか。現状では民主党に勝ち目があるとは思えません。議席の1割、2割減で済むとは誰も思っていないでしょう。去年の参議院選挙のときに「消費税増税」掲げたのと同じで、空き缶殿だけが「これで選挙に勝てる」という幻想に浸って突っ走ってるように見えます。
    但し、空き缶殿が民主党という政党に何の愛着も所属意識も持たず、自分の権力基盤確保しか考えていないならそれなりに計算しているのかもしれません。例えば、1918年のイギリス総選挙いわゆる「クーポン選挙」の手法があります。「脱原発支持」か「不支持」か党派に関係なく全候補者に意思表示させて「支持」の候補者に「クーポン」を送りつけ自分の支持候補者にすり替えてしまう手です。
    もっとも、この手法を使っても空き缶殿が総選挙後に首班指名されるとは思えません。
    2015年08月10日 15:27
  • かせっち

    全閣僚辞任では生ぬるい。民主党に「アレ」(by産経・阿比留氏)を一人残して、残り全員で「新民主党」を作るってのはどうでしょうかね(笑)
    2015年08月10日 15:27
  • ちび・むぎ・みみ・はな

    日本の試金石となる選挙はあるかも知れんですな.

    人非人阿例(ヒトデナシのアレ)菅は原理主義者では
    あるが, 全くの馬鹿ではない. 人非人夫婦共々
    二割程度存在すると思われる平和・反核・反原発
    原理主義者の情勢を見極めているに違いない.

    小沢氏ではないから, 選挙は失敗するだろう.
    だから, 選挙が日本をまともにするための天王山.
    2015年08月10日 15:27

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