
今日は、例の皆藤愛子の「タクシー怖かった」発言について。
1.「タクシー怖かった」発言
9月27日放送の『笑っていいとも!』で、タレントの皆藤愛子氏の発言が注目を集めている。
それは、『笑っていいとも!』中の「中居正広のまさかのオールYES」というコーナーで、「タクシーで怒ったことがある?」という質問に対してのもの。
皆藤氏は、外国旅行中にタクシーに乗ったら行き先と違うところに連れて行かれ、怖くなって、「途中で『降ります!』って怒って降りました」と回答し、中居正広から「何処の国だったの?」と聞かれ、「韓国」と答えた。
筆者が、発言のやりとりを見る限りでは、皆藤氏は、ごく普通に自分の体験を話しただけという感じであって、特に台本があったようには見受けられなかった。生放送ということもあり、特に細かい打ち合わせはしてなかったのかもしれない。
韓国メディアはこの発言を取り上げ、「日本のタレントが韓国を侮辱する発言」として詳細に紹介し、「韓国を侮辱した」などと批判的な報道をしたようだ。
まぁ、どの国だって、危ないところはあるものだから、それが韓国にもあったとしても別におかしくはないと思うのだけれど、実際そういうケースがあるのかどうかといえば、やはりないこともないようだ。
外務省の海外安全ホームページで、韓国の「安全対策基礎データ」を見ると、次のような記述がある。
3. 日本人の被害例
≪中略≫
(ニ)詐欺
* タクシーの運転手や空港での無資格ガイドに観光案内を依頼し、法外な料金を請求された。また、無理矢理ショッピングに連れて行かれ、高額な商品を購入させられた。
* ソウル市内の繁華街で、日本語のできる見知らぬ者に誘われ、クラブで飲酒したところ、法外な料金を請求された。
* 親しくなった韓国人に嘘の仕事もしくは投資話等を持ちかけられ詐欺に遭った。
(ホ)違法タクシー
空港や駅などのターミナルに限らず、市内においても違法タクシーによる被害に遭った。(違法タクシーの中には、車両は真正でありながら偽運転手による違法営業やタクシーそっくりに外装した貨物営業者(コールバン)による違法輸送もあり、一見では一般タクシーとの見分けが困難な場合もあります。また、「自家用コールタクシー」と呼ばれるレンタカーを使った違法タクシーも存在します。これら違法タクシーの被害を未然に防ぐためには、タクシーに乗車する前にナンバープレートの上部にある二桁の番号が30番台(一般タクシーは30~39番)になっているか否かを確認し、乗車した後は、ダッシュボード上に掲示されている運転手の身分証明書にある写真が実際の運転手であるかを確認することが必要です。また、タクシー乗り場以外での客引きに応じないようにするとともに、これまでに使ったことのあるタクシー会社があれば事前予約することも一案です。違法タクシーに乗車してしまうと、法外な料金が請求されるばかりでなく、万一事故に遭遇しても何ら補償が受けられない可能性があります。違法タクシーに乗車しないよう注意してください。)
≪中略≫外務省 海外安全ホームページ より引用
と、違法タクシーによる詐欺被害に対する注意が呼びかけられている。だから、皆藤氏の例の発言も、まったくの出鱈目と言い切ることはできないだろう。
まぁ、皆藤氏の発言が、昨今、韓流偏重だとしてデモを受けている、フジテレビの『笑っていいとも!』だというのが、なんとも皮肉なもの。
フジテレビは9月2日に、同社に寄せられた質問や意見について説明する「皆様へ」と題した文書を公式サイトで発表し、その中の「編成方針および番組制作」についての説明で、「韓流ドラマが多いのでは? というご批判がありますが、韓国制作の番組やアメリカ制作の番組も含め、どのような番組を放送するかは、総合的かつ客観的に判断し決めております」と回答し、韓流偏重ではない、と説明している。
確かに、韓国メディアが侮辱していると批判する発言を、バラエティ番組とはいえ放送したということは、悪戯に韓国を持ち上げる放送ばかりではない、という証左の一端ではある。
だからこそ、この発言をめぐって皆藤氏に対する扱いが変わることがあってはならないし、ましてや、例の俳優の高岡蒼甫氏が、フジテレビの韓流放送の批判をきっかけに事務所を退社したようなことなどあってはならない。
そんなことをすれば、フジテレビは自ら韓流偏重をしていると証明することになる。
韓国が皆藤氏の発言に対して抗議するのは自由だけれど、皆藤氏の発言は報道番組ではなく、バラエティ番組での個人の体験の話であることに加え、韓国国内でのタクシーによる日本人の被害例があると、外務省の海外安全ホームページで注意を呼びかけられている以上、それを訂正する理由はない。
これを例えば、韓国国民の感情を傷つけたという理由をつけて謝罪するのであれば、フジテレビのスポーツ中継で日本の国旗掲揚や国歌斉唱シーンをカットしたり、サッカーの日韓戦を「韓国対日本」とか「韓日戦」と表記することで、感情を傷つけられた日本国民だって同じようにいるのだから、彼らに対する謝罪もしなくちゃいけない。
2.愛は地球を救う
以前「高岡蒼甫氏のツイッター騒動と情報グルメの時代」のエントリーで、メディアについて、料理に例えたことがあったけれど、マスコミの公共性というものに焦点を当てると、それは、有る意味、交通機関に似ているかもしれない。
国家にとって、交通インフラは、その国の発展の土台となる非常に重要な資産だから、どこに線路を引いて、何処に駅をつくるかというのは非常に重要な問題になる。なぜなら、鉄道によって人や物の大量輸送が可能になり、経済活動が活発になってゆくから。
日本の最初の鉄道は官営鉄道から始まったけれど、国営であれ、民営であれ、鉄道くらい社会に影響があるインフラともなれば、公共輸送を確保する視点を外すわけにはいかなくなる。畢竟、国や地方自治体の意向を無視することはできない。
リニア中央新幹線計画にしても、東京-名古屋間をどのルートで通すかで、地方自治体とJRがすったもんだしていたし、当初は、中間駅など作る予定がなかったところが、各県の強い要請で、各県一駅設置することになったことをみても、その影響力の大きさはいうまでもない。
同じように、マスコミを"情報の交通機関"として捉えた場合、テレビは丁度、電車に、新聞・雑誌はバスやタクシーに当たるといっていい。それくらいの影響力があるし、公共性があると認められていることは疑いない。
韓流偏重の抗議デモを受けたフジテレビは、「嫌なら見なければいい」という論理を振りかざしているけれど、"情報の交通機関"という観点でいえば、それは「電車がいやなら乗るな、歩いて行け」というようなもので、人々の利便性を著しく阻害していることになる。
では、電車の代わりのバスやタクシーはどうかとなると、確かに電車の代替手段ではあるかもしれないけれど、電車ほどの大量輸送(発行部数)と運行間隔(テレビ:1日18時間放送、新聞:1日1回ないし2回発行の差が存在)があるわけではないから、やはり、テレビには大きく劣る。
ならば、ネットならどうかというと、これはさしずめ、自家用車といったところで、自分の好きなところにいける反面、"自分で運転"しなければならないという大前提がある。車を運転できるだけのスキルが要求される。
これは、乗りさえすれば、あとは座っているだけで、勝手にどこかに連れて行ってくれる電車やバス・タクシーとは根本的に異なる点。
フジテレビへの韓流偏重抗議にしても、要するに、フジテレビという鉄道会社が海外(韓国)にばかり線路を引いて、そこにばかり駅を作るようなもので、国内の住民を考えていない、おかしいじゃないか、ということに当たるだろう。
こうした抗議に対して、マスコミは、韓国の土地が安いから線路を引きやすいんだ、営利企業として当然の選択だ、すなわち、「コストが安く、その割に視聴率をとる韓流ドラマを多く放映するのは、営利企業として当たり前の選択だ」と企業利益を持ち出して反論する。
だけど、それならば、鉄道を通すという「公共性」を掲げて、線路の土地代を格安に、即ち、放送権料を安くしてもらっているという、国から優遇されている部分は是正されなくてはならない。
国は、公共に資するという前提のもとに優遇しているのであって、それを無視したマスコミの利益を上げるために優遇しているわけじゃない。
お笑いタレントの、ロンドンブーツ田村淳は、8月21日、フジテレビデモについて一言ありませんか、とツイッター上で質問され、「今日は愛で地球を救う日なのでは?」と返したそうだけれど、"愛は地球を救う"、それはそのとおり。だけど、愛は決して甘やかすことではないし、間違いを見過ごすことでもない。
一人の間違いを見過ごして、その結果、大勢を苦しめることになったとしたら、それは愛とは呼べない。一人を救った積りで、万人を地獄に突き落としてしまったら、歴史はそれを間違いとするだろう。
愛は地球を救うのであれば、そこに住む全ての人々も救えなければ、救ったことにはならない。
愛は地球を救うというのは、公共を守るということでもあるのだから。


フジテレビ「めざましテレビ」の元お天気お姉さんで、現在はキャスターも務める皆藤愛子が、「笑っていいとも!」(フジテレビ系列)の番組中にて発言した内容が注目を浴びている。
問題の発言は9月27日に放送された番組内の人気コーナー、「中居正広のまさかのオールYES」にて。このコーナーにゲスト出演した皆藤は、「タクシーで怒ったことがある?」という質問に「YES」と回答。
「外国でタクシーに乗った時に、行き先と違う知らない道、人気のない暗い所に連れて行かれてしまい、途中で『降ります!』って怒って降りました」
と、海外旅行でタクシーを使用した際に遭遇したアクシデントの話をした皆藤。母親と二人で利用したそうだが、雨の中タクシーがどんどん違う方、それも暗い所に行くので彼女はドアをガチャガチャ動かしたりして抵抗したらしい。皆藤はその時の印象を「怖かったですね」と述べていた。
中居が「どこの国ですか?」と質問した所、皆藤は「韓国です!!」と答えた。これには流石に中居にタモリも苦笑い。他の出演者も答えに詰まっていた。
というのも、この日のテレフォンショッキングのゲストは人気K-POPグループの東方神起。また、彼女の出演している「めざましテレビ」でもK-POP情報の紹介は人気のコンテンツ。韓国のイメージダウンに繋がりかねない皆藤の発言に、視聴者からも「こんな事言っちゃって大丈夫?」と彼女を心配する声が上がっていた。
とはいえ、海外旅行にトラブルはつきもの。日本人は特にトラブルに遭いやすいと言われているし、それが非力な女性ならば尚更だ。彼女の経験談は、楽しいだけが海外旅行ではない、海外ではもっと身の危険に対して注意をすべきという事を伝えるキャスターならではの良い発言だったと言えるだろう。
彼女の発言にこれからも注目していきたい。
URL:http://news.livedoor.com/article/detail/5895455/
この記事へのコメント
とおる
韓国(など)が主張する「正しい歴史認識」に通じる精神構造から来る話に思えます。
愛信
ついて、チェルノブイリ原発事故(1986年)で子どもへの健康被害が続出したウクライナ・ルギヌイ地区に匹敵
する汚染濃度だと分析した。
一方、汚染の少ない「無管理地域」の割合はルギヌイ地区の1・5%に比べ、郡山市が27・1%、福島市はほぼ
10%と多くなっているとも指摘。「移住義務」「移住権利」と「無管理地域」の割合や平均値を相対的に分析した
結果、原発事故後の両市の子どもにも、ルギヌイ地区で現れた甲状腺疾病などの高い罹患(りかん)率が暗示
されるとしている。
矢ヶ崎氏は「政府は年間20ミリシーベルト以下の場所であれば『直ちには健康に被害は現れない』と言い続け
ている。根拠のない言明に反し、今後、極めて高い疾病率が日本の子どもや住民を襲うことが懸念される」と指摘。
「国は内部被ばくを無視した国際放射線防護委員会(ICRP)の基準よりさらに悪い住民切り捨ての考えを捨てる
べきだ。子どもの疎開を含む被ばく回避措置に全力を挙げるべきだ」と訴えている。
ソース:沖
almanos
sdi
彼女の発言を疑う気はないです。米国外務省は韓国の治安について女性の単独行動についてワーニングだしてましたし、女性が自家用車と同じ程度に安心してタクシーを使える国となると逆に世界では少数派かもしれません。日本、英国は問題ないでしょう。仏独はちょっとわかりません。アメリカはチョット用心が必要かもしれませんね。この点からすると韓国のタクシーはアメリカより落ちるレベルですかね。