「民主党政権は縦割りどころではなく、“俺割り”。一人一人、言うことが違う」東京都・猪瀬直樹副知事
高い支持率で始まった野田内閣だけれど、早くも綻びがちらちら見えだした。兎に角、各閣僚の発言が不用意な上に、整合性もないから、内閣が全然纏まってないように見える。
たとえば、内閣発足直後の9月2日の一川防衛大臣の「素人だが、これが本当のシビリアンコントロール(文民統制)」発言は波紋を呼んだし、小宮山厚労相の「たばこ700円」発言を巡るドタバタもそう。
そして、7日には、前原政調会長がワシントンで講演し、PKO参加5原則と武器輸出三原則の見直しにを言及した。
ところが、相変わらずというかなんというか、防衛相への根回しは何もなかったらしく、8日には、一川保夫防衛相が、前原発言は、政府と調整した上での発言ではないと否定した。
まぁ、一川防衛相は、自分で「素人」と言っているくらいだから、「PKO参加5原則と武器輸出三原則の見直し」が如何なる目的と意味を持つものかについて、どこまで理解しているのかは分からない。
本来、文民統制とは「政治が軍事に優先する」という考え方。だから、この件についても当然、「政治的な判断」を下せなければいけない。それこそがシビリアンコントロール。
だけど、一川防衛相は、前原発言について、「党内意見として纏められるかどうかも分からない」と発言している。これは、シビリアンコントロールの大前提である、政治サイドの意見が纏められないということを意味する重大な発言。
なぜなら、政治が何も決められないと、シビリアンコントロールを守っている限り、軍は何もできないから。それは、結果的に、文民が軍をコントロールせずに放置することに繋がってゆく。
だから、一川防衛相の「政府との調整した上での発言ではない」とコメントは、100歩譲ったとしても、「党内意見として纏められるかどうかも分からない」というのは口が裂けても言ってはいけないことだったと思う。
これは、国内外に「今の政権は、シビリアンコントロールなんてできません、PKO参加5原則と武器輸出三原則に絡んだ、法改正ができるかどうかは分からない。」と白状したも同然。
防衛大臣は、自らの発言がどれくらい外交に影響を与えるか熟慮した上で発言するべきであって、「素人」だから何を話してもいいわけではない。せめて、前原発言の前に根回しなり、摺合せなりしておけば、まだ違ったのだろうけれど、こんなにバラバラだと、早晩行き詰まることは目に見えている。
果たして、野田首相が閣僚に対して明確な方針を出していないから、閣僚がそれぞれ自分の言いたいことをいっているだけなのか、それとも野田首相が閣僚達を纏める力がなくて、事実上の野放しになっているのか、本当のところは分からない。だけど、今や、「民主党とはこんなにまとまりのない党だった」ということが、白日の下に晒されている状況にある。
まぁ、民主党は元々、党の要綱がなく、未だにそれを決めることができていない。だから、今の姿は当然といえば当然ではある。
菅前政権では、たとえば3党合意のように、執行部を中心に強引に物事を進めていたけれど、いざ党内融和だといって、党内の意見を集約しようとすると、今度は、党内が政権交代を目標にしてきた寄り合い所帯であるという本性が顔を出してくる。
だから、一部でお子様内閣だとも揶揄されていた、鳩山内閣、菅内閣から脱却して、真面目に政権運営をしようとする段になって初めて、民主党はその自分の本性と向き合わなけばならなくなったということ。
野党のうちであれば兎も角、政権与党で、しかもこの国難の時期に、これは重い。
先日の、台風災害に対する政府の対応の遅さを見ても分かるように、野田政権が、現実のスピードに追い付いていないことは事実。
9月7日、平野国対委員長は、臨時国会で、予算委員会を開かない理由について、「不完全な内閣で、十分な答弁ができない」と言ったけれど、不十分なのは答弁だけじゃない。
今は、人事だけでなんとか、党の形を保っているように見えるけれど、実際に国を動かす段になると、こうした矛盾が次々と噴出してくるだろう。
早急に手をいれないと、このバラバラ内閣は不完全なまま、機能不全に陥る。野田首相に残された時間は実は少ない。
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前原氏発言、政府と連携ない=武器三原則見直し―一川防衛相 時事通信 9月8日(木)17時51分配信
一川保夫防衛相は8日、報道各社のインタビューで、民主党の前原誠司政調会長が武器輸出三原則の見直しの必要性に言及したことについて「(政府側と)何も連携は取れていない。直接、前原さんから聞いたことはない」と述べ、政府と調整した上での発言ではないと強調した。「党全体の意見として取りまとめられるか、それすら分からない」とも語った。
防衛相はまた、前原氏が主張した国連平和維持活動(PKO)の武器使用基準緩和についても「厳格に対応しないといろんな面で誤解される危険性がある」と指摘。「(過去に)現地に派遣された自衛隊の意見を踏まえ、どういうルールが現場で対応しやすいのか、国民の理解が得られるのか、よく詰めた方がいい」と慎重姿勢を示した。
URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110908-00000095-jij-pol
民主・平野国対委員長の予算委開催難色・閣僚テレビ出演自粛要請に、野党が強く反発 フジテレビ系(FNN) 9月8日(木)12時17分配信
民主党の平野国会対策委員長が、内閣が不完全な状態と発言して、予算委員会の開催に難色を示したうえ、閣僚のテレビ出演自粛を政府に要請したと述べたことに対し、野党は強く反発、波紋が広がっている。
8日午前10時半ごろ、公明・山口代表は「国対委員長が今の内閣は不完全な状態だと、こういうことを言うようでは、これはもうなんたることかと。野田総理はそういう認識なのか」と述べた。
7日の与野党国対委員長会談で、平野氏は、臨時国会に関して、「内閣が不完全な状態では、十分な答弁はできない」と、野党が求める予算委員会の開催に難色を示した。
野党側が「閣僚はテレビに出て発言している」と指摘すると、平野氏は、閣僚のテレビ出演の自粛を政府に要請したことを明らかにした。
自民党の石破政調会長は「政策を国民にご理解いただくべく、メディアに出るっていうのは、わたしは閣僚の責務だと思います。ぼろを出すのは嫌だから、テレビに出るのはやめろというのは、これをして本末転倒」と述べた。
これに対し、民主党幹部は「滑り出しの良い内閣だから、失言する場を与えないのは当然」と述べた。
一方、藤村官房長官は会見で、内閣として、テレビ出演を自粛する考えはないと述べた。
8日午前11時すぎ、藤村官房長官は「平野さんから(テレビ出演自粛の要請は)あったかと思うんですか、とおっしゃいましたが、ありませんでした。ございません」と述べた。
URL:http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20110908-00000099-fnn-pol
この記事へのコメント
せみまる
そうではなく、文民統制とは軍事の素人が軍隊を指揮監督するということです。
ちび・むぎ・みみ・はな
ついでに支那軍機も尖閣当たりをうろうろと.
これが東アジアにおける野田内閣への答.
ロシアと支那がつるめば明日にも尖閣諸島を
取られてもおかしくはない.
opera
「シビリアン」なんて手垢の付いた言葉を使うから、「市民」だの「素人」だのを連想してしまい、その間違いにも気づかない。まして、政権与党としての必須の能力だとも思われていない訳ですから。
外国籍を持つ者に因縁をふっかけられたら
執拗で偏狭な左翼コメントを毎回貼り付けて行く奴がいて うっとうしいので ここにIPアドレスを晒します
p5210-ipbfp404yamaguchi.yamaguchi.ocn.ne.jp
↑
これです。勿論 投稿すればことごとく削除します。このブログからは当然、日本国からすみやかな退去を勧告します。あれこれ名前を変えては長々しいくだくだしい文章を貼り付ける迷惑野郎です。二度と来るな 馬鹿野郎
てめーなんかに関わっているヒマな国難じゃないんだ。
自我境界の危うさが出てる
お前って痴漢の冤罪作りの名人じゃないの。
いつでも削除・制限かけろって言ってるのに、「投稿すればことごとく削除します」って、全く違うこと言ってヘロインかシャブのやり過ぎだと思うよ。
外国籍を持つものが、犯罪の正当化を与えて、何が言いたいの?
いつでも制限かけろと言ってるのに、結局因縁だけを大きくしていくだけだよ。
来るなと言ったからもう来ないが、日本国から出ろと言った以上、日本国に来れないようにするから、次に来日する時は、命取りに来なさい。
かつて喧嘩を避