石原慎太郎新党構想と消費税増税解散

 
石原慎太郎新党構想が、まだ動いているようだ。

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これは、石原慎太郎・東京都知事を党首として、来年1月以降の結党を目指す構想で、国民新党が中心になり、たちあがれ日本や民主、自民両党の一部議員にも参加を呼びかけているという。

今月20日にも準備会合を行い、新党結成を視野に入れた政策づくりのスタートとしたい考えのようだ。「消費税増税議論と政界再編」のエントリーでも触れたけれど、この石原新党構想は、国民新党の亀井代表が構想を描き、石原都知事や、たちあがれ日本の平沼赳夫代表に新党構想を伝え、準備を進めていた。

亀井氏の新党構想が最初に話題に上がったのは、先月後半のことだったけれど、そのときは、亀井氏の一人芝居だと周囲はつれない反応だった。

だから、ぶち上げただけだろうという観測もあったのだけれど、今またこんな話が出てくるということは、未だに亀井氏は諦めてなくて、色んな人に働きかけていたということなのだろう。

だけど、やはり周りの反応はぱっとしない。

たちあがれ日本の幹部は、20日の会合開催の呼びかけがあったことは認めたものの、「新党の準備会合ではない。亀井氏が石原氏にどうしても会いたいと言うから、仕方なく付き合っている」と語っているし、肝心の石原慎太郎東京都知事は、16日の定例記者会見で「亀井君の思惑もいろいろありましたからね。亀井さんに聞いてください」と突き放している。

実際、亀井氏は、14日に石原慎太郎氏と都内で会談したのだけれどが、結論には至らなかったとみられている。その証拠に、亀井氏は会談後、周囲に「年内は早過ぎる」と先送りを示唆している。

また、亀井氏の足元の国民新党自身も揺れている、同じく、14日に行なわれた国民新党の議員総会で、森田高総務政務官が、亀井氏に「どういうつもりで解党とか新党と言っているのか。党員に説明ができない」と批判したことに対して、亀井氏は「新党は法案を通すためのテコだ」と答え、さらに森田氏が8日の野田佳彦首相との党首会談について「詳しく説明してほしい」と求めたが、亀井氏は「全部言えるわけがないだろう。遊びじゃないんだ。俺を信じられないのなら勝手に離れろ!」とはねつけたている。

とまぁ、裏ではどうか分からないけれど、表でこんな状態では、新党構想とて不発で終わる可能性もあるのだけれど、それもこれもやはり、来年総選挙になるという観測が流れていることが大きいのだろう。



民主党の小沢氏は17日、仙台市で党所属議員が開いた会合で、「自分の今までの経験から、来年は選挙がある」と述べていて、また、民主党で愛知15区選出の森本和義衆院議員は14日、東海日日新聞社を訪れ、一期生議員グループで、自ら幹事長を務める礎会(いしずえのかい)を中心に議員定数削減運動を旗揚げしたことに加え、小沢グループはじめ与野党関係者が「来年6月選挙」に向かって動き出していることなどを明かしている。

この森本議員は、結構地元の新聞社を訪れて、記事を起こしてもらっているようで、13日も、地元の東愛知新聞社と東日新聞社を訪れ、それぞれ、「消費税増税の前に定数削減」「来年6月解散有力」といった記事を掲載して貰っている

森本議員が参加している礎の会とは、先の総選挙で初当選した新人衆議院議員10人により、2011年8月19日に結成された会で、先の代表選では、党内で一定の影響力を持つことを狙ってグループ一致で行動していたと言われている。

メンバーは、石津政雄(茨城2区)、 森本和義(愛知15区)、 藤田憲彦(東京4区)、奥野総一郎(千葉9区)、中林美恵子(神奈川1区)、山尾志桜里(愛知7区)、玉木雄一郎(香川2区)、白石洋一(愛媛3区)、緒方林太郎(福岡9区)、道休誠一郎(比例九州・宮崎2区) の10人で、会長は石津議員、幹事長は森本議員がそれぞれ務めている。

まぁ、次の衆院選を考えれれば、落選の可能性が高い、一回生議員としてみれば、地元に入って声を聞いたり、或いは、このまま泥船民主党に乗っているよりは、一か八かで、離党を考え出す議員がいてもおかしくない。

現実に、消費増税に反対する民主党の若手衆院議員数人が年内にも離党する動きを見せているという。離党も辞さない意向を示しているのは衆院当選1~3回の数人で、東北地方選出の議員(当選1回)は「次期衆院選に民主党から出ることは絶対ない」と年内にも離党届を提出する構えで、東京選出の議員(当選1回)も「このまま民主党にいると消費増税の片棒を担いだことになる」と反発を強めているという。

実際、野田首相が進める「消費増税」について、党内の反発は激しく、小沢氏が消費税増税反対の署名を集めているほか、18日には、鳩山元首相も、「復興のため頑張ろうという時に増税は水をかける。いまの民主党ではとても選挙で国民の信任を受けられない」と批判していて、党内で自身のグループを率いる長から反発されている状態。

それに加え、民主党若手議員、特に1回生議員は選挙基盤が弱いから、尚の事、世論の動向が気になるのだろう。その意味では、森本議員が度々、地元の新聞社を訪れて、記事を起こしてもらっていることは、次の選挙を睨んだ動きであるとも言えなくもない。

亀井氏が主導している新党構想も、こうした、離党組を吸収することを見据えての動きかもしれないけれど、いずれにせよ、鍵の握るのは世論が何を求めているかということと、総選挙の争点が何になるかということ。

もしも、消費税増税が争点になるのであれば、選挙に有利になるほうに寄り添う動きをするだろうことはいうまでもないけれど、増税の是非を意思表示するのは、有権者だから、やっぱり世論がものを言う。

説明不足に過ぎる今の野田政権では、国民に増税の必要性となぜ今、増税をやらなければならないのかを説明し納得させることは難しい。TPPについてもまた然り。

来年6月に総選挙が行われるのであれば、やはり増税とTPPが焦点になるのは避けられないだろう。




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画像石原新党:20日に準備会合予定 年明け結党目指す

石原慎太郎・東京都知事を党首とする新党構想が動き出し、20日に準備会合を予定していることが16日分かった。国民新党が中心になり、たちあがれ日本や民主、自民両党の一部議員にも参加を呼びかけている。準備会合を重ねた上で来年1月以降の結党を目指す。

 「石原新党」構想は、国民新党の亀井静香代表が唱えてきた。消費増税をめぐって来年は衆院解散・総選挙が予想されることから、生き残りをかけて少数政党や民主、自民両党の一部に同調する動きが出てきた。

 20日の準備会合は、新党結成を視野に入れた政策づくりのスタートとしたい考え。来年の政党交付金目当てで年内の駆け込み結成を狙ったと批判されるのを避ける判断もあり、新党結成は年明け以降にずれ込む。都知事としての実績がある石原氏を前面に出し、地方分権や道州制導入を政策の柱とする方向。大阪市の橋下徹新市長や愛知県の大村秀章知事らとの連携も狙う。

 民主党内には小沢一郎元代表のグループの一部に新党結成を模索する動きがあり、小沢グループの若手議員の一人は「来週くらいには動きが出てくる」と参加の可能性を否定しなかった。別の議員は「元代表からは慎重に行動するように言われている」と語った。

 たちあがれ日本の幹部は毎日新聞の取材に対し、20日の会合開催の呼びかけがあったことは認めたが、「新党の準備会合ではない。亀井氏が石原氏にどうしても会いたいと言うから、仕方なく付き合っている」と語った。

 石原氏は16日の定例記者会見で新党構想について、「亀井君の思惑もいろいろありましたからね。亀井さんに聞いてください」と述べるにとどめた。

毎日新聞 2011年12月17日 2時36分(最終更新 12月17日 8時39分)

URL:http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111217k0000m010137000c.html



画像民主党:若手衆院議員数人、離党の動き 消費増税に反発

 政府・民主党の消費税増税論議が週明けから本格化するのを前に、消費増税に反対する同党の若手衆院議員数人が年内にも離党する動きを見せている。野田佳彦首相は年内をめどに税と社会保障の一体改革の素案をまとめる方針だが、来年にも想定される衆院解散・総選挙へ向け、選挙基盤の弱い若手議員の間に不安が広がっており、党分裂を回避したい党執行部との駆け引きが激化しそうだ。

 離党も辞さない意向を示しているのは衆院当選1~3回の数人。東北地方選出の議員(当選1回)は「次期衆院選に民主党から出ることは絶対ない」と年内にも離党届を提出する構え。東京選出の議員(同)も「このまま民主党にいると消費増税の片棒を担いだことになる」と反発を強める。

 ◇「新党」に合流も
 ただ、離党後の展望が開けているわけではなく、消費増税路線を批判する小沢一郎元代表も自身のグループの結束を重視して「早まらない方がいい」と若手を説得している。石原慎太郎東京都知事らの新党構想への合流を検討する議員がいる一方、別の議員は「自らの意思で党を飛び出したい」と語るなど「離党予備軍」も一枚岩ではない。【青木純】

URL:http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111218ddm002010102000c.html

この記事へのコメント

  • ゴンザレス

    【「雛祭り」替え歌】

    1.国を売りましょTPP
     税率を上げましょ消費税
     国賊だらけのミンス党
     自殺者増え行く日本国

    2.三度のご飯を二度にして
     娯楽も控えましょ金が無い
     それでも消費税増税だ
     国民いじめのミンス党

    3.買い物を控えましょ消費税
     貧乏暇無し低賃金
     酒もたばこも増税だ
     不景気加速の悪の国

    4.贅沢三昧官僚と
     貴族暮らしの付き合いで
     ロボット政権生き延びて
     若者死に行く行く日本国

    5.年金制度はもう破綻
     おまけに増税ダメ押しだ
     経済政策丸で無し
     不景気で潰れ行く日本国

    6.世襲議員のボンボンと
     贅沢三昧の官僚が
     無能政権を操って
     増税政策に走り出す

    7.朝令暮改の鳩ポッポ
     続いてイラ缶のダメ政権
     とどめは野ダメが出て来たぞ
     ミンス政権泥の船
    2015年08月10日 15:26
  • almanos

    亀井氏も懲りないというか何というか。このまま選挙になれば、民主党のお先棒を担いでいた国民新党の議席は凄く運が良くても、現状維持という状態でしょう。そこまで運が良ければ現状の新党云々でドタバタしないから、最悪亀井氏以外の議席無しという状態に陥りかねない。亀石自身も危ういと考えてもおかしくない。そうなると大樹の会も見捨てるでしょうし、それで必死なのでしょうね。新党が受け入れられるとしたら、橋本市と同世代で構成された若い勢力以外は難しい。だって、今の日本の為体は老いて尚しがみついている老害世代のせいだと思っている国民は多いでしょうから。高齢者ですら思うでしょう。お前等こんなに情けなくなってどうするんだよと。石原氏も元々国政で芽がないから都知事選出た人ですし。国政ではあの人使えないでしょう。次の総選挙は「増税」と「老害」がキーワードになるかもしれないと思います。
    2015年08月10日 15:26
  • yutakarlson

    こんにちは。亀井さんは、日本の財政破綻を「フィクション」と断じていました。それは、正しいのですが、ただし、その根拠として、「右のポッケと左のポッケのどちらにお金入っていても同じ」としていました。これは、本人は理解しているのでしょうが、聞いた人は何のことかわかりません。表現力があまりに乏しいので、私は、亀井さんが大きな勢力の中枢を占めることはないとみています。それは、石原さんも、同じです。ただし、石原さんは、日ごろの発言は、財政均衡重視です。だから、石原さんも同じことでしょう。ところで、ある方が、会社の中で、「『何卒、ご回答をお願いします。』とのメールに『大卒です。』と返信した期待の大物新人が隣に座っています」というツイートをしていました。さてこのお話笑い話として書かれていますが、しかし、今の日本では、本当に今の若者が愚かだといって笑っていられる状況にあるのでしょうか?今の総理大臣は、国会で「現在日本政府は、1000兆円の財政赤字を抱えており、これは、生まれたばかりの赤ん坊まで入れて国民一人当たり700万円の借金を背負っていることになる」だから、増税しなければならないと述べました。しかし
    2015年08月10日 15:26
  • ちび・むぎ・みみ・はな

    消費税もあるだろうが, 国民が今一番聞きたいのは
    日本をどの様に発展させていくのかという筋道.
    反原発というのは一定の支持を得ているようだが,
    それで国を発展できるとは誰も思わない. 全学連
    世代より下は観念では発展しないことを理解している.

    最終的には, 国を発展させ希望の持てる将来を
    提示できるところが民意を得るだろう.
    橋下新党が支持を得ているのは大阪都構想そのもの
    よりは, その指し示す将来への希望が大きい.

    亀井氏が国民の支持を集められないのは何を
    実現したいのかが分かり難いことではないか.
    小泉総理は既に引退している.
    そのアンチテーゼとしての亀井氏は既に抜け殻.
    嘘付党と一緒にいることがそれを証明している.
    2015年08月10日 15:26

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