謹賀新年 2012


皆さま、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

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本年も、また気分を新たに日比野庵ブログを営業したいと思っています。

御蔭様で、今年の日比野庵は、UUで一日あたり、約300から500人の方にお出で頂いています。ただ、最近、気づいたのですが、今使っているアクセス解析ツールのUU数は、どうやらPCからのアクセスだけしかカウントしないようで、携帯からのアクセスは入っていないようです。

どおりで、アクセス数で700~1000になる記事をアップした日でもUU数が500そこそこだった理由が分かった気がします。記事のアクセス数からみて、携帯も含めると、もう少しUUがあるかもしれません。

誠にありがとうございます。

さて、去年の正月のエントリーで、「煙草税増税による財務省の税収試算結果の謎」というエントリーを取り上げ、財務省のいうようにたばこ税の税収が減るのか疑問であると述べたのですけれども、果たして1年経ってどうだったのか。

実は、税収は増えているんですね。昨年の12月1日、財務省は、昨年11月から今年10月までの1年間のたばこ税収が、前年同期比5・3%増の9396億円だったと発表しています。財務省は、「想定していた増税後の税収見込みより上振れしている。予想より数量が減らなかった」と説明したようなんですけれども、そもそも想定の売上本数は通年ベースで1710億本で、2割以上の落ち込みです。

JTのサイトによれば、たばこの販売本数実績は、2009年度は2339億本、2010年度は2102億本で、5~10%程度の減少です。

財務省は、当時、2010年度の販売数量は2009年度から15.9%減の1950億本となる見積もっていましたから、もうこの時点でハズレてますね。そして、2011年度の販売本数は、まだ第2四半期までしか出ていませんけれども、四半期では大体450~550億本の売り上げで、前年度からそう大きく落ち込んでいるわけではありません。四半期で500億本平均の売上があると仮定すれば、年間では2000億本になりますから、財務省の見積もりの1710億本は厳しく見積もりすぎていたということです。

率にすれば、およそ15%のズレになりますから、もうこれは、明らかに誤差とはいえないですね。果たして、財務省は、本当に1710億本まで減ると思っていたのでしょうか。

あぁ、軽く流すつもりのネタでしたけれども、だらだらと・・・(苦笑)

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◆ 閑話休題 ◆

昨年末、「プロの知的生産術」という新書(PHPビジネス新書)を読んだのですけれども、中々面白かったです。まぁ、題名でどんな本かお解りになるかと思いますけれども、裏表紙の内容紹介には次のように書いてあります。

「情報があふれかえっている現代。やみくもに情報収集・整理をしたところで成果は出ない。本書はトップ・コンサルタントとして、そしてビジネススクール教授として活躍する著者が、確実に成果につながる「アウトプットを重視した」知的生産術を説くもの。情報と付き合うための基本スタンスから、独自の情報活用法、各種メディアからの情報収集術、著者こだわりのデジタルグッズまで盛りだくさんの一冊。」

と、アウトプットに重点をおいた知的生産術の本なのですけれども、面白いと思ったのは、3章の"情報を最大限に生かすための「二十の引き出し」"なんですね。これは要するに、仕入れた情報は、紙やメモに取っておかずに、頭に引き出しを作ってそこに入れておけ、どうせ、自分にとって重要なものしか思い出せないからそれでよいのだ、というものなんですけれども、これは筆者にはよく分かる気がします。

というのも、筆者が毎日のエントリー記事を考える上で、この方法を知らず知らずのうちに使っているからなんです。

日比野庵の記事には、実はいくつかのテクニックというか、仕掛けを施しているのですけれども(詳しくは日比野庵の裏日記にて)、その一つに、複数のネタを絡めて一本に仕上げるというものがあります。全部が全部そうとはいいませんけれども、たいていの記事は2つや3つのネタを一本の記事に纏めた構成になっています。そのとき、バラバラにインプットされるネタをひとつに結び付けていく思考過程においては、紙やメモを見るだけでは出来ないんですね。なぜなら、筆者は、ひとつのメモにはひとつのネタしか書かないのを基本にしているからです。一枚のメモ(ファイル)に複数のネタを書いてしまうと、後で検索が非常にしにくくなるので、筆者は面倒でも、ひとつのメモには、ひとつのネタしか書きません。

それでも、メモを何枚も並べてざっとみればいいじゃないかという意見もあるかと思いますけれども、メモを並べるスペース(画面サイズ)にも限りがありますし、全部見るにも時間がかかる。要するに効率が非常に悪いんですね。

それと比べると、頭の中に入れた断片情報同士の検索は非常に早い上に、スペースも要りません。それに不思議なことに、脳内検索をすると、考えていたテーマに対して、それまで全く忘れていた情報をふと思い出して、それらが関係していることに気付くことがよくあったりするんですね。実に不思議な感覚なんですけれども、そうなんです。

ですから、この本でいうところの「頭の中の二十の引き出し」方法は有効であると思うし、皆さんも知らず知らずのうちに似たようなことはやっているのではないかと思うんですね。

まぁ、筆者は、頭の中に"二十もの引き出し"を持つなんて、器用なことは到底無理ですから、たったひとつの"脳内ずた袋"になんでもかんでも、キーワードだけ放り込むだけなんですけれどもね…。

ともあれ、本年もよろしくお願いいたします。


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この記事へのコメント

  • 初投稿

    携帯で拝見させて頂いてます。
    政治経済には疎いですが、「なるほど」と思いながら読んでます。
    沢山の「なるほど」、去年への感謝と今年への期待とを込めて、これからも宜しくお願い申し上げます。
    2015年08月10日 15:26
  • 日比野

    初投稿様

    明けましておめでとうございます。

    >沢山の「なるほど」、去年への感謝と今年への期待とを込めて、これからも宜しくお願い申し上げます。

    暖かいお言葉、ありがとうございます。
    今年もたくさんのナルホド記事をエントリーできるよう頑張りたいと思いますので、よろしくお願いたします。
    2015年08月10日 15:26

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