「この内閣はですね、本当に憲法の下に法律を執行するという意味で相応しくない内閣だと思っています。欠陥内閣というしか他ありません。民主党政権の基本的な、本質的な欠陥として、今まで言ってきたように、「法律によらない」、そして、「言葉が軽い」「責任をとらない」「基本政策自体が間違っている」、それから「皇室を大変に軽視している」そういうことが挙げられます。」脇雅史参院議員 於:2/6参議院予算委員会
1.スティーブ・ジョブズ宛の一本のメール
ネットの纏めページの中に、「企業の凄すぎる顧客対応・神サポート集」というものがある。
これは、顧客の問い合わせやクレームに対して、過剰とも思えるほどのサポート対応をした体験を纏めたもので、その素晴らしい対応に驚きと共に、称賛が集まっているようだ。
例えば、「加湿器の「チムニーⅢ」が故障しメールで問い合わせ。すると素早いメールの返信。保証期間の1年を過ぎているし保証書も無いのでもちろん有償だと思っていると、製品を送って欲しいと業者に言われた。後日、空箱が送ってくるかと思っていると新品の本体と付属品が送ってきた。」とか、「ドラゴンクエストⅢ発売時に恐喝されソフトを奪われた子供達が被害届を警察に出すと、エニックスは身元がわかる少年少女達にソフトをプレゼントしていた。」とか、果ては、「故障したファミコン修理を息子から頼まれ、任天堂の本社まで持っていった母親。任天堂の社長室まで招かれ、社長が「いつもありがとうございます。確かに修理お預かりします」と受け取る。」というものまで。
客商売とはいえ、お客が困っていることには、真摯に全力でサポートする。その姿勢がお客に感動と好印象を与え、また、次もここでお願いしようとファンになってゆく。
特に、1ユーザーの声が直接社長に届き、対応して貰えることでもあれば、その感動はひとしおだろう。それが伝説のカリスマ社長ともなれば、それこそその対応が伝説として語り継がれることになる。
こちらのサイトでは、アップル社の神対応について自身の体験を述べている。
この人物は、2009年10月にCore i7搭載の27インチ iMacを購入したのだけれど、液晶に黄ばみムラがあることに気づき、アップル・ジャパン社に問い合わせ交換して貰った。だけど、その交換品の液晶にも違うムラがあった。
再度交換の交渉をしたが、これもムラ。アップル・ジャパン社の担当者の対応も段々悪くなる。時間をかけて交渉して、再々度交換に応じて貰えることになったけれど、ムラがあってもなくても、交換はこれで最後だと伝えられてしまう。そして、不幸なことに、再々度の交換品にもムラがあった。
しばらくは我慢して使っていたものの、そのうち使うのが嫌になり、ある日、Mac系のブログを読んでいて、海外のMacユーザーがスティーブ・ジョブズ氏にメールをしたら、時々返信がかえってくる話題を見かけたことを切っ掛けに、スティーブ・ジョブズ氏に、液晶をなんとかして貰えないかとメールを書いた。
すると、次の日にアップル・ジャパン社のお偉いさんから連絡があり、これまでの対応を詫びた上で、新品と交換して貰えることになった、という体験が赤裸々に綴られている。
これまで、ユーザー窓口に問い合わせてもなんともならなかったものが、社長のスティーブ・ジョブズ氏に出した一本のメールが全てを変えた。
下っ端が駄目でも、トップがちゃんとしていれば、神対応はいくらでも出来る。トップが権限を握っているのだから、当たり前と言えば当たり前なのだけれど、これは政治の世界でも全く変わらない。
2.橋下市長のメッセージ
つい先日、橋下大坂市長が神対応をしたと話題になっている。
これは、1月31日夜、大阪市旭区の山本正広区長は、ある高校生(K君)から病院内で勉強ができる「院内高校」の設立を求める要望を受け取った。K君は、小中学生の時に重病を患い、病院内の「院内学級」と利用して勉学に励み、名門高校に進学したものの、再び入院することになってしまったのだけれど、大阪府には「院内高校」がなく、K君はSkypeなどで授業を中継してもらっていた経緯があり、それが「院内高校」の要望の動機になったのだという。
K君の要望に感動した山本区長は、「府や市の教委にしっかり要望は伝えるし、橋下市長には直接メールします」とK君に直接メールし、翌2月1日、本庁で行われる所属長会に出席する前に、K君の要望を要約して、彼からの文章もファイルで添付して橋下市長に、「K君にひとことでいいから何かメールで声をかけてくれませんか」と添えてメールした。
所属長会には、橋下市長も出席していたのだけれど、1時過ぎに区役所に帰ってメールをチェックすると、橋下市長は、各幹部や府、市の教育委員会などに指示を出していて、K君へのメッセージメールが届けられていた。
山本区長は、橋下市長のメッセージをK君にメールで送り、彼から「素早く対応してもらってすごく嬉しい」というメールを受け取ると、それを橋下市長にメールしようとしたら、それよりも前に、橋下市長から「府教委が対応してくれることになりました」というメールが届いていたという。
山本区長は、このことを自身のブログで公開し、「もの凄いスピードで大阪市は変わろうとしています。」と結んでいるのだけれど、その中で、橋下市長のK君あてのメッセージ(妙)が載せられているので、次に引用する。
K君、貴重なご意見を頂きありがとう。
市長としてK君のこのような状況に思いが至らず、本当にごめんなさい。
僕ら政治家は大きな話をしたがるけど、K君一人を救えないなら政治なんか要りません。
これまで不便をかけて本当にごめんなさい。
K君の意見で、同じような状況で困っている友達が、これからたくさん救われます。
K君、人生しんどいことがあっても頑張れば必ず報われる。人生捨てたもんじゃない。日本社会は捨てたもんじゃない。
K君の頑張りは、文章から溢れんばかりに伝わってくる。
僕ももう一頑張りしないといけないと、エネルギーをもらったよ。
今回のK君の行動こそ公の行動。勉強させてもらいました。
人生なんて楽なもんじゃない。それでも価値がある。
お互いに頑張ろう!
40940
大阪市長 橋下 徹
この橋下市長の対応を"神"と呼ぶ人もいれば、或いは単なる人気取りだと思う人もいるかもしれない。また、全ての人の陳情を聞けるわけでもないことも事実。
だけど、要望を出した本人にしてみれば、市のトップが、一般市民である自分の要望をきちんと聞いてくれた上で、物凄いスピードで対応してくれただけでなく、こんなメッセージまで寄越してくれた。彼が橋下市長に対して、どう思うなんて、もう言うまでもないだろう。
この話には後日談があって、2月2日になって、この山本区長に、大阪府の松井知事から直接電話があり、橋下市長から話を聞いて、指示も出しているけれど、一番最初にK君から来たメールというのを見ていないので送付してくれないか、とのことだった。
橋下市長と松井知事の連携度の深さが伺える。
翻って、民主党はといえば、マニフェストを守らないどころか、言っていないことをやる。そして、陳情は聞かない。いくら国政と地方行政が違うといっても、国民に対する姿勢と言う意味では、地方だろうが政府だろうが何も変わるところはない筈だし、あってはいけない。
「もしドラッガーが江戸時代の日本に生まれたら」のエントリーでも述べたけれど、民主党政権には「真摯さ」がない。
今回の大阪市の「院内高校」に対する対応には、少なくとも「真摯さ」がある。これは将来、大きな差となって現れてくるだろう。
お知らせ
えぇ、サイトの右カラムに、新しく、管理人のつぶやきが追加されているかと思いますけれども、新たにツイッターbotを始めてみました。昼間はツイッターで呟ける環境にありませんので、botを使って、自動つぶやきをさせてみたらどうかな、と。
bot用のIDは kotobukibuneBOT になります。下のフォローミーボタンをクリックしていただければ、登録されます。
自動ツイートは、日比野庵に最近こられた方などに紹介も兼ねて、過去記事リンクに抜き出した一文を添えて、朝7時から夜12時まで、30分おきにツイートします。
たまに、botのIDでも生ツイートするかもしれませんけれども、よろしくお願いいたします。
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橋下市長、一高校生の訴えに神対応 2012.02.08
こちらは山本区長のツイッターアカウント。その後判明したところではK君の親とは以前からの知り合いだったそうで、「もうすぐKさんとこれまでの人生で一番美味しいお酒が酌み交わせそうだ」とツイートしている
2月2日、大阪市旭区長のブログに、市内の一高校生から寄せられたメールを紹介するエントリーが登場。「病院内で通える高校を作って欲しい」という要望に、大阪市の橋下市長がスピード対応したエピソードが紹介されている。
大阪市旭区長の山本正広氏は2日、旭区の公式サイトで公開しているブログ「あさひ、だいすき♪ ~区長見聞録~」で、「K君のこと」というエントリーを公開した。K君は、小中学生の時に重病を患い、病院内の「院内学級」という制度を利用して勉学に励んだ少年。名門高校に進学したものの、再び入院することになってしまったそうだ。ところが、大阪府には「院内高校」というものが存在しておらず、K君はSkypeなどで授業を中継してもらっていたという。そこで、「院内高校」の設立を求めるメールを区長に送ったのだ。
すると、このメールに感動した山本区長はすぐに橋下市長にその旨を伝え、「K君にひとことでいいから何かメールで声をかけてくれ」と依頼。橋下市長がすぐに対応してトントン拍子に話は進み、山本区長は同ブログ内で、橋本氏がK君に送った
「K君、貴重なご意見を頂きありがとう。
僕ら政治家は大きな話をしたがるけど、K君一人を救えないなら政治なんか要りません。
K君の頑張りは、文章から溢れんばかりに伝わってくる。
僕ももう一頑張りしないといけないと、エネルギーをもらったよ」(一部抜粋)
というメールを紹介した。
山本区長はその後ツイッターで、2日の午後には大阪府の松井府知事から直接電話があり、「市長から話はちゃんと聞いているし、指示もした。しっかりやるから」と言われたこと、K君から感謝のメールが来たこと、府教委(大阪府教育委員会)ではすでに具体的な検討が進んでいることなどを報告。このニュースはネット上やツイッターでも話題となり、
「こういった取り組みが全国で広がっていく事を楽しみにしています」
「涙なしでは読めなかった」
「橋本市長の行動の速さも凄いけど、Kくんの行動力も凄い」(原文ママ)
と、関係者の対応を評価する声が上がっている。
URL:http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20120208-00022746-r25
この記事へのコメント
ス内パー
2012.2.8 11:09 産経
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120208/stt12020811090001-n1.htm
あー…野田の人を見る目の無さというか人事下手もここまでくると災厄ですな。
逆神対応としか。
ちび・むぎ・みみ・はな
しかし, トップが大事と言うことなら,
自民党を外すわけには行かないのでは?
自民党国会議員の過半数は増税もTPPも
反対だし, 各々の会もできている.
にも関わらず, 党の主張に反映されない.
民主的な組織としては信じられない.
これが自民党の「古さ」ではないか.
化学でやりましたな. 不純物が溶け込んだ
溶液に吸い取り紙をつけると,
不純物がどんどんと上がってくる.
つまり, 頭の硬い人達が上を固めている.
ところで, 「地震は予知できる!」という
本が出た. 日比野庵的には地震予知は
如何がなものだろうか.
著者の東大嫌いにはシンパシーを感じる.
とおる
民主党が野党だった頃、麻生首相に対して、カップラーメンの値段や漢字の読み方の質問して、マスコミも同調して大騒ぎで政権批判をしていましたが、そのマスコミが、現在では、防衛大臣に対する防衛に関する質問を、「財政危機の中で、クイズみたいな質問をするのは、いかがなものか」という批判しているのは、自分でしてきた事を恥も知らずに、よく言えたものです。
マスコミの意図的な偏向報道なのか、レベルの劣化なのかは分かりませんが、信用を無くせば、長く存続するのは難しくなることでしょう。
白なまず