悪化する日韓関係の煽りを受けて、韓国との貿易に影響が出始めている。
日本への600万ドル（67億ウォン）の輸出契約を締結していた、韓国のカラーゴルフボール生産会社であるボルビック社は、日本スポーツ用品流通会社から、「輸入を暫定保留する」という通知を受けた。ボルビック社のムン・ギョンアン会長は「日本の会社が輸入しても売る自信がなく、自社のイメージまで悪化するおそれがあるといって取引を保留してきた…独島の葛藤はいつ解消するか分からないので、事実上、輸出が中断されたのではないだろうか」とコメントしている。
そして、韓国トヨタは、李大統領の竹島上陸後、韓国五輪サッカー代表チームの後援を中断。韓国日産も新車発表とマーケティングについて慎重な態度に変わっている。
更に、日本に進出している韓国企業も宣伝を自粛し始めていて、コチュジャンとホンチョを輸出している大象（デサン）は、当分は新製品の発売やマーケティング活動を保留することを決めた。大象の担当者によると、「日本の消費者が韓国製品に対して非常に鋭敏になっているので、積極的なマーケティングはしないことにした」と述べている。
また、芸能界でも、15日、BS日テレとBSジャパンが、韓流ドラマの『神と呼ばれた男』と、『強力班～ソウル江南警察署～』の放送をそれぞれ延期すると発表している。これは、このドラマに出演している韓国俳優のソン・イルグクが、慶尚北道蔚珍（キョンサンブクド・ウルチン）から、独島まで泳いで渡る「８・１５独島横断プロジェクト」に参加したことが問題視されたため。
早速、女性週刊誌なんかが、韓流ファンの女性100人にアンケートを取ったりしているのだけれど、今回の竹島問題について、47％が「韓国のことを許せない」と回答している。
それでも、「政治と芸能は別だと思うのでファンはやめない」と答えた韓流ファンの女性は7割くらいはいるのだけれど、夫の韓国に対する目が変わったことから喧嘩になるケースもあるようだ。
これまであれ程、強気に韓流、韓流と持て囃していたテレビ業界なんかが、いきなり慎重になってしまう辺り、相当な風当たりの強さを感じているのではないかと思われる。まぁ、しばらくは様子見に徹すると思われるのだけれど、それで逆風が収まってくれるかどうか…。
李大統領の竹島上陸だけならいざ知らず、陛下の謝罪要求発言をしてしまったことは致命的。いくら忘れやすい日本人とて、これは許容できるものじゃない。
自民党内からは「韓流だとかK-POPとかも禁止したらいい。少女時代もＫＡＲＡもアウト。韓国製の電化製品なども日本に入ってきますが、不買運動もきっと起きますよ」などと、文化交流停止の話も上っているという。
韓国が、野田首相の親書を突き返すという国家間最上位レベルでの交流を拒否してしまった以上、そこから下のレベル、即ち、日本と韓国の間の全ての交流について見直しすることは自然の流れ。
現に、政府は次官級以上の協議と韓国政府職員の招聘の凍結を予定し、全府省庁は日韓両国が関わる政策、会合など交流事業を再点検している。
これらは勿論、政府が、国内で高まる反韓感情を抑えるためのものであるのだけれど、それと並行して、既に民間企業が韓流商品を扱うことに慎重になるなど、民間レベルで影響が出てきていることは間違いない。
だから、政府の追加対抗策が遅ければ遅い程、また、対抗策が弱ければ弱い程、国民感情は収まらず、民間レベルでの制裁措置が進むことになる。
まぁ、制裁措置といっても、民間レベルのそれは、"関わり合いにならない"というものが基本になるから、不買運動などの行動が主になる。だけど、これが長期にわたると地味に効く。何せ不買なのだから、民間レベルの制裁は、韓国にとって、経済的打撃を意味する。なんだかんだいって経済制裁は時間はかかるけれど、一番効果がある。
だから、逆説的かもしれないけれど、韓国にダメージを与えたければ、政府は持っている制裁カードを、チラつかせ、小出しにゆっくり出してやって、その間に民間レベルでの制裁をどんどん進めてやった方がいい。一旦、市場が奪われてしまったら、それを取り返すには非常に時間がかかる。なぜなら、市場は多くの人を相手にしないといけないから。
政府による制裁措置であれば、政府を相手に交渉して話をつければ、その時点で制裁措置は解除される。何となれば、トップ会談をやって、政治判断を下すことで一気に解決することができる。これなら相手国首脳だけを相手にすればいいから、それこそ、ロビー活動なり、ハニートラップなり、何でもありの工作をして、一気に取り返してしまうことだってなくはない。
だけど、民間の市場が相手だとそうはいかない。対象となる人数を考えると、一人一人回って、詫びをいれて許してもらうなんて到底無理。市場に愛想を尽かされるのが一番ダメージが深い。
マスコミの一部などは、双方冷静に冷静にと繰り返して、何とか収めようとしているみたいだけれど、冷静になればなるほど、政府の制裁措置は、遅く弱いものになってゆく。だけど、その裏で民間レベルでの制裁措置はどんどん進むことになるから、マスコミが冷静にと火消しに回れば回るほど、韓国にダメージを与えることになる。
元々、喧嘩を売ってきたのは韓国なのであって、日本が喧嘩を吹っかけた訳じゃない。それを冷静にというのは、黙って殴られろ、というのに等しい。
まぁ、この譬えが適切なのかどうか分からないけれど、先の大津イジメ自殺事件で、自殺した生徒が担任にイジメの相談をしたとき、担任から「君が我慢したら丸く収まるから」と耳を疑う発言をしていたことが明らかになっている。
さしずめ、日本のマスコミが冷静になれというのは、これに似ていて、要するに「日本が我慢したら丸く収まるから」というのがマスコミの主張。
そして、実際にこれまでは"日本が我慢して"丸く収めていただけだった。そのことが今回明らかになった。それだけのこと。
だから、マスコミが日本国民に冷静になって欲しいのなら、竹島についても、慰安婦についても、これまで自分達が報道しなかったことや誤報していたことを含めて、すべて洗いざらい包み隠さず報道することから始めなくちゃいけない。
特に、朝日新聞などは、慰安婦について「強制連行」などなかったと謝罪する必要があるだろう。
今回の政府の制裁措置という対応は、韓国の外交非礼を考えれば、ごく普通の対応で、冷静過ぎて遅いくらい。しかも、今現在、表に出ている措置は、スワップ延長するかしないか白紙に戻すだとか、10月から始める予定だった韓国国債の購入を止めるといった、韓国に対する支援を止めるといったもので、まだ制裁ですらない。
それでも韓国は、日本が報復手段を総動員し、尋常でない報復対応だと右往左往している。これまで、どんなに難癖をつけられても反撃一つせず、「お前ら言うこと聞かないなら話し合うぞ」と、まるで「話し合い協会」の人みたいな対応しかしてこなかった日本が、喧嘩をすると自分よりずっと強いのだということを、果たして韓国は自覚しているのだろうか。
日本が本格的な経済制裁に踏み切る前に謝罪し、関係回復に務め無い限り、韓国の未来は暗い。
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この記事へのコメント
ＹＴ
理由は、これから、日米は本格的に北朝鮮との経済交渉にはいります（当然、拉致交渉もあります）。そうなると、韓国は面白くないから、中国カードを使って邪魔をしてきます。日米としてはうざいから、しばらくＩＭＦに管理されておとなしくしていろということです。サムソンやヒュンダイの訴訟もこの流れでしょう。
だから、竹島とか慰安婦とか、（心情的には許せないでしょうが）陛下への侮辱発言というのは、今回は解決する気のない陽動作戦であって、本丸は長期的に韓国経済を追い詰めて、仮に中国側に寝返っても、無害化することです。
そのあたりの現実外交を森元首相などの戦前世代は見抜きましたが、団塊の谷垣さんと、自民のボンボン（石原、石破、河野など）は理解していないでしょうね。
八目山人
韓流もありますが、ウオン安で、低額で行けるというのが最大の理由でしょうが、残念な事です。
此れが、前年比50％減になれば韓国は泡食います。
でも誰も韓国旅行をやめようといわないんですよね。
日比野
連投部分は消させていただきました。まぁ始まったばかりですから、韓国旅行前年比30%増云々も年度後半で見た方がいいかもしれません。確かに50%減なら泡食うでしょうね。
SAKAKI
そこに震災があって、日本が、産業力低下、外交・領土どころではないと見計らって、慰安婦、戦後賠償を蒸し返し、領土問題の既成事実化まで計り、サムスン、現代が好決算のうちに・・政治的な対日勝利を宣言するつもりだったようです。さらに、衰えつつある日本が東北復興にカネを使う必要以前に、慰安婦と戦後賠償に廻せって彼らアメリカで主張しています。もう凄くショックでした。
韓流？韓国旅行？？そんなに面白いですかね。タクシーで日本円払った方が喜ばれる韓国で、キチガイのような反日デモ。ソウルくらいでは時間のない人のためにプチ海外体験レベルですよね。これから年末にかけて・・韓国旅行が激減する可能性は高いと思います。