今日は、漸くこの話題です。
8月14日、韓国の李明博大統領は今上陛下の韓国訪問に言及し「韓国を訪問したがっているが、独立運動をして亡くなった方たちを訪ねて、心から謝罪するというのならいいのだが。「痛惜の念」だとか、こんな単語一つで来るというなら、来る必要はない。」と述べた。
いくら反日とはいえ、この発言は有り得ない。非礼どころの騒ぎじゃない。憲法にも規定されているように、陛下は日本国の象徴であり国家元首。日本そのもの。それを心から謝罪しなければくる必要はないと言い放った。これは、日本人に対して、韓国にくるなと国交断絶を宣言したに等しい。
第一、李大統領は2008年4月に皇居で天皇、皇后両陛下と会見し、直接、韓国訪問を要請している。そして、大統領就任まもなくのころは「日本に謝罪、反省を求めることはない」とも発言していた。それが、来たいのなら謝罪しろとは倒錯もいいところ。
藤村長官は「我が国政府から韓国に対し天皇陛下のご訪問を取り上げたことはない」と反論。宮内庁幹部や政府関係者からも「理解不能だ」、「これで訪韓が１００年遠のいた」との声があがっている。
この発言に対して、日本国民は激怒している。ネットはもとよりマスコミでさえ批判一色だけれど、日本人にとって陛下を侮辱することがどれほど逆鱗に触れることなのか、李大統領は本当に分かっていたのか。
この発言は韓国にとって致命的となった。竹島上陸後の8月13日の段階では、政府は韓国と合意した金融協力を変更せず、維持する方針を明らかにしていたのだけれど、14日の陛下謝罪発言でそれも吹っ飛んだ。
8月15日、藤村官房長官は記者会見で、通貨危機などの緊急時に外貨を融通し合う日韓通貨スワップ協定の見直しについて「今後、様々な検討があり得る」と見直しを示唆する発言をし、17日には、安住財務相が、今月25日に開催予定だった日韓財務対話を延期することを発表し、日韓通貨スワップ協定についても、「日本国民の感情を逆なでする発言は、私としては看過ならない･･･当時の厳しい韓国側の経済状況を考慮し、さまざまな配慮をしたつもり･･･今後どうしていくかは、政府全体として考えねばならない･･･延長するかを含め、白紙の状態だ」と述べている。
完全に財務省コントロール下にあると見られている安住財務相をして、こう言わしめるのだから、もう韓国に対する経済制裁措置の構えは与野党を超えて政府の意思として既に固まっているのではないかと思えてならない。
更に、安住財務省は「われわれ自身が何らかの支援を差し伸べるとしても、それは国民の理解があってできる。一連の行動や発言が日本国民から見て、どうそれを考えるのか推移をよく見ないといけない。･･･まったくクールに切り離すことは難しいと思う」と述べていることから、世論の後押しが相当に影響しているものと思われる。
そして16日には、自民党は日韓通貨スワップ協定の更新見直しを含めた対韓国政策の総合的な見直しを求める声明を発表している。中には、菅原一秀衆院議員のように「日韓スワップ協定は即時停止、日本政府が持っている韓国国債も全部売るべきだ。それぐらいのことをやらないと国際世論には訴えられない」との声も上がっている。
通貨スワップ協定とは、各国の中央銀行が互いに協定を結んで、自国の通貨危機の際、自国通貨の預入や債券の担保等と引き換えに一定のレートで協定相手国の通貨を融通しあう協定のことなのだけれど、日本は韓国と2005年に日韓通貨スワップ協定を締結している。
この協定では、韓国の通過危機の際など、過去何度か引き出し限度額が引上げられたことがあり、2008年のリーマンショックのときは、引出限度額(円・ウォン)を30億ドル相当から200億ドル相当に増額。その後2010年には為替が安定したとして、限度額を30億ドル(円・ウォン)に戻したのだけれど、2011年10月、欧州金融市場の不安定化の中、引出限度額を30億ドル相当から300億ドル相当に増額し、更にドル・ウォンの300億ドルスワップも新設している。また、これ以外にもチェンマイ・イニシアティブの100億ドルがあり、これらをあわせると総額700億ドルにも及ぶ。
ところが、2011年に増額した600億ドル(円・ウォン300億ドル＋ドル・ウォン300億ドル)は2012年10月末までの時限措置であり、新たに増額等の延長がないと元の額まで戻すことになる。また、日韓通貨スワップ協定そのものも2013年7月までとなっている。
だから、日韓スワップ協定を見直しするということは、韓国が通過危機に陥っても日本は救済しないということを意味しているから、韓国にとっては日韓通貨スワップの見直しは通貨危機に対する耐性を大幅に弱体化させる。
韓国の対外債務は、韓国中央銀行と企画財政部が今年2月21日に公表した資料によると、2011年末現在で、総額3984億ドル(約31兆7760億円)。そのうち短期外債は、1361億ドルで10兆8552億円くらいある。韓国の外貨準備高は2月末時点で、3158億ドル(約25兆7977億円)。短期外債を全額償還したら、外貨準備高の４割くらいが無くなってしまう。
8月16日、韓国の3年国債の金利が年2.95％と前取引日より0.08％ポイント上昇し、年初来最高値を記録したのだけれど、これは、日本政府が日韓通貨スワップ協定の再検討のニュースを受けて、日韓スワップの中断の懸念から外国人が一斉に売りに出たためと見られている。
さすがに韓国もやばいと思ったのか、ここにきて火消しを始めた。
8月16日、韓国外交通商省の報道官は記者会見で「日本と日本国民がわれわれと共に両国関係発展のために努力してくれるよう頼みたい。･･･われわれにも妥協できる部分はある。歴史問題は妥協できないが、歴史を直視しながら両国関係を発展させていくとの従来の立場は変わっていない」コメントし、同じく16日、韓国大統領府高官が、李明博大統領の陛下謝罪発言に日本が抗議したことについて「大統領が言及した趣旨や文脈に対する誤解がある･･･日本側に十分に説明する用意がある」と述べている。
だけど、まぁ、これらは向こうの言い分であって、日本には日本の言い分がある。韓国が「われわれにも妥協できる部分はある」というのと同じように、日本にも「決して妥協できない部分」がある。日本人にとって、陛下を公然と侮辱することは天地がひっくり返っても妥協できないこと。
それに、李大統領の陛下謝罪発言についても、韓国は「誤解がある」「説明する用意がある」というだけで、決して自分が"謝罪"したわけじゃない。これまで日本に対して慰安婦だなんだとさんざん謝罪しろと言っておいて、いざ批判される立場に立たされると自分は"謝罪"しない。友好云々いうのであれば、まず謝罪発言についての謝罪が先だろう。これについて日本人は妥協しない。政府が裏で交渉して、なんとか事を収めようとしても、表立っての明確な謝罪がない限り、国民がそれを許さない。
ただ、日本人が怒りを露わにしている内は、まだ関係修復の可能性が残されている。だけど、これをも通り越してしまったら、もうどうにもならなくなる。
日本人は心底怒ると、相手の存在を自分の意識から消してしまう。元々ないものにしてしまう。心理的村八分というか村十分。日本人の頭の中には、"朝鮮半島がない"世界地図が形成される。つまり、嫌悪感を通り越して、意識しない段階になる。こうなるともう事実上の国交断絶状態と変わらない。韓国への旅行しようなんて日本人は居なくなるし、韓流番組をどんなに流したところでスルーされる。政府の思惑とは一切関係なく、個人レベルでかの国との関わりを断ってしまう方向に流れてゆく。
本当にそうなっていいのかどうかという判断は別にあると思うけれど、陛下謝罪発言について、韓国政府からの正式な謝罪がない限り、日韓関係はどんどん冷えてゆくだろう。下手をしたら、日本人の概念上の地図から、韓国がなくなる日がくるかもしれない。
←人気ブログランキングへ
この記事へのコメント
白なまず
、、、神の国は元のキの国、外国とは、幽界とは生れが違ふのぢゃ。神の国であるのに人民 近慾なから、渡りて来られんものが渡り来て、ワヤにいたしてしまふてゐるのに、まだ近慾ざから近慾ばかり申してゐるから、あまりわからねば、わかる様にい たすぞ。眼の玉 飛び出すぞ。近くは仏魔渡り来て、わからんことにされてゐるであらうがな。五度の岩戸開き一度にせなならんと申してあらうが、生れ赤児の心で神示読めと申 してあらうがな。二月十六日、ひつ九かミ。
ひふみ神示 第20巻 梅の巻 第十一帖
日本の上に立つ者に外国の教伝へて外国魂に致したのは今に始まった事ではないぞ、外国の性根入れたのが岩戸閉めであるぞ、五度ざぞ、判りたか。それを元 に戻すのであるから今度の御用中々であるぞ、中つ枝からの神々様には判らん事ざぞと申してあることもガッテン出来るであろがな。、、、
五十黙示録 第02巻 碧玉の巻 第十帖
岩戸しめの始めはナギ（伊邪那岐命）ナミ（伊邪那美命）の命の時であるぞ、、、、神武天皇の岩戸しめは、御自ら人皇を名乗り給ふよ り他に道なき迄の御働きをなされたか
とおる
日本の報道機関が報道できない「天皇陛下が、両足を縛って、跪いて謝罪」するという形式だけで韓国人が「心」を理解できるのでしょうか？
韓国人（朝鮮人）の特性からみて、常に韓国に従属し、韓国の言うことに従い、韓国に反論しないことくらいをみせないと「心からの謝罪」と認めないような気がします。
そうなったら、もう日本国は独立国でさえ無くなってしまいます。
妄想乙
陛下が侮辱された程度で韓国好きをやめる人はもう日本には少ないと思うよ。
見通しが甘すぎる。
てっぷＱ
野田内閣はあれこれ言ってはいますが、初動の鈍さからみて本音では韓国に具体的なダメージを与えるつもりはないんじゃないかとも思います。この問題をうまく利用し、対応しているポーズで時間を稼ぎ、解散を先送って延命を謀ろうとしている・・とまで言うといささか空想の域ですが。
sdi
韓国国内情勢から見ても、彼が大統領任期終了後の恒例行事の当事者となるのはもはや確定的です。今、彼がやろうとしているのは残り少ない任期中にどれだけ自分の名前を後世に刻めるか、ではないでしょうか？。
ちび・むぎ・みみ・はな
武力紛争が起きるよりはましだ.
しかし, 支那が支那であるように半島は半島で
しかないのだろう.
米国と中共の出方が問題だが, 米国と繋がりの
ある自民党議員は水面化で忙しいのではないか.
今後の方向性は米国次第だが,
そこに日本の関与がなければ大変にまずい.
嘘付政権の先も見えてきたことだから,
米国議会の保守派と自民党とでの連携をとる
のに良いチャンスかと思う. それは今後の
TPP問題の解決のためもある.
mayo5
自分で言い出したのだから、土下座だか、「両足を縛って、跪づく」のいずれかをする必要があります。そうしたら、韓国民の「恨」はますます募りますし、・・・日本国民も、許すわけではないでしょう。
それにしても、新大久保は快調ですよ
ス内パー
メディア統制して親日大統領つけられたとしても、とことん日本に貢ぐ発言繰り返さないと国際的に死ぬわんな発言ばれたら国内的に終わるわ…未来の貧乏くじ、もとい韓国大統領に合掌。
SAKAKI
ところが半島の先に浮かんだ・・ちっぽけな島国が、その騎馬民族以上の敵、清及びロシアに半島を飛び越えて勝っちゃったうえに、その満州まで支配していましたからね。半島の人々が考えもしなかったことをやっちゃいましたから、韓国人の劣等感は裏返されますよ。日本人より優秀だという確信を求め、いつまでもストーカーされます。日本人を蔑視、差別し続けるのです。
ちなみに韓国は貿易収支が悪化しています。サムスンもヒュンダイも、負債が増え、現金も増えるという決算です。さらにあの中国も資本逃避が始まっています。戦争どころか、両国とも国の崩壊を防ぐのが精一杯になるように思えますが・・・となると地図から消えないどころか赤く塗りつぶされて輝きを放つのではとぞっとしています。