ロックオン公表と中国脱出

 
今日も簡単に…

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2月15日、日本政府は中国海軍による火器管制レーダー照射問題での証拠開示について見送る方針を固めたようだ。その理由は、日本の情報収集能力を明かしてしまうことになるから、というもの。

まぁ、この問題については、日本がレーダー照射を発表後の中国の混乱振りをみれば、発表そのものに効果があったことは間違いなく、その後中国はそんなことはしていないと躍起になって否定したけれど、周りの国はそう思っていない。

2月11日、アメリカ国務省のヌーランド報道官は、照射問題について日本側から説明を受けたと指摘した上で、「アメリカは実際にあったようだと確信している」と、日本政府の発表を支持する発言をしている。

証拠を発表する云々は、元々、日本側の主張に説得力を持たせるために行うのが目的だったのだから、照射の証拠を出すまでもなく、確信してくれるのであれば、あえて余計なことをする必要もない。大方の目的は達成された。

それに、いくら日本が証拠を出したとて、あの中国はそれを認める筈もなく、捏造だと騒ぎ続けるだけだろう。であれば、証拠開示については、外交カードとして取っておくのが得策だろう。

さて、「ロックオン」発表後、しばらく大人しかった中国軍だけれど、また領海侵犯を初めてきた。

2月15日午前9時20分すぎ、尖閣諸島周辺の日本領海に、中国の海洋監視船「海監50」「海監66」「海監137」の3隻が侵入したのを海上保安庁の巡視船が確認した。海保の巡視船による「直ちに領海から出るように」との無線警告に対して、「釣魚島および付属の島々は古来、中国固有の領土だ」と中国語で続けているという。

ここまで執拗に挑発を繰り返すのは、やはり、中国は本気で戦争をしたがっているのではないのかという疑念が拭えない。ただ、その口実を得るためだけに先に、日本に手を出させたいだけなのだ、と。

戦争を避けるための努力は最大限するべきだけれど、それと同時に戦争に突入してしまうときのことも政府は考えておかなくちゃならない。

元警視庁通訳捜査官で、ノンフィクション作家の坂東忠信氏は、昨今の日中情勢について、「中国国内の意識調査などを見ていると、反日教育のせいか日本人に対する憎悪の気持ちが強い。軍事衝突発生時に、中国国内の日本人に危険が及ぶ可能性は高く、『敵国民』となれば出国どころか移動も禁じられ、汚染黄砂の中で国防動員法の人質となりかねない。3月の全人代後の新体制では、政・官・軍とも功を焦る。中国人でさえ自国から脱出する今、家族だけでも帰国させた方がいいのではないか」と述べている。

確かに、日中間で紛争が発生したときには、在中邦人がそのまま人質になってしまう可能性が高い。幸か不幸か、今の中国は毒大気に汚染されている。

2月6日には、北京の日本大使館で、現地に住む日本人駐在員やその家族、約150人に向けて説明会が行われたのだけれど、その中で、汚染が進んでいる北京に住むことを「壮大な動物実験のような状況に置かれている」と説明されたそうだ。更に、あまりにも劣悪な環境の為、日本政府が北京に医師団を派遣することを決定する事態となったという。

だから、汚染からの避難を口実に、日本政府も在中邦人やその家族を一時引きあげとかしたらどうか。今の状況で中国にいるというリスクについて真剣な対応を求む。




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この記事へのコメント

  • ちび・むぎ・みみ・はな

    これは今後の国政との連携を試す
    経団連に対する踏み絵.
    支那からの退避を進めるなら,
    TPP を進める大義名分が弱くなる.
    2015年08月10日 15:23

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