上昇する安倍内閣と崩壊する民主党

 
2月8日から10日にかけて、読売新聞が実施した全国世論調査で、安倍内閣の支持率は71%と内閣発足から2回連続して上昇した。

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政権発足してから支持率が上昇するのは、実に細川内閣以来の20年振りで、経済重視の政策が評価されたと見られている。

ただ、こちらにもまとめられているように、安倍内閣は、発足以来、わずか2週間かそこらで、次々と実効ある政策を行なっている。このことも支持率に表れているのだろうと思う。

国会での閣僚の答弁を見ても、内閣は非常に纏まっていて、安倍総理を筆頭に、同じ方向を見ているように見える。内閣府一致に当たるような不規則発言などが殆どなく、安定感が半端ない。

先月スイスで行われた、ダボス会議でも、「アベノミクス」は世界各国から好意的に受け止められ、日本政府の代表団は確固たる自信に溢れていたという。とりわけ、1月24日に行われた日本の食文化を発信するイベント「ジャパン・ナイト」には、約700人の来場客が弁当箱を手に、日本各地の名酒を堪能するなど大成功を収めたようだ。

安倍総理もダボス会議に中継で参加して、「金融政策は政府と日銀が共有するが、日銀の独立性は保持される。…長年苦しんできたデフレ脱却に向け迅速に政策を実行していく」とメッセージを残した。

これまでの日本政府の対応を考えると随分と変わったもの。



やはり、それだけ民主党政権が酷すぎたということなのだろう。民主党との落差が余りにも大きく、政治なんて誰がやっても一緒ではないことが誰の目にも明らかになった。

かつて民主党は、2009年に政権交代をする折に、「政権交代こそが最大の景気対策だ」などと嘯いていたけれど、実際は、「民主党への政権交代は景気後退」であり、「自民党への政権交代が最大の景気対策」でだったというのが実際の姿だった。

民主党の藤田幸久参院議員は、プレジデントのインタビューに対し、今の民主党が置かれた状況について、「普通の負け方なら参院選での揺り戻しもあるでしょうが、昨年末の衆院選で民主党が受けたダメージは致命的。党名を変えるぐらいの思い切った対策を取らない限り、民主党の復活はありません。…政治を変えてくれると民主党に期待していた分、裏切られたという失望感や怨念が非常に強い。個々の議員とは付き合うが、もう民主党には期待しないという人が多い。…怨念の度合いがとても強く、今のままだと参院選で民主党に票は戻ってこない」という。

まぁ、それはそうだろう。民主党は、国民を裏切るどころか、日本を滅亡させる寸前にまで追いやった。第二次安倍内閣が矢継ぎ早やに実施している政策も、その多くは民主党政権が毀損した日本を取り戻すためのもの。

日本を破滅の淵にまで追いやっておきながら、党名を変えるのが「思い切った対策」とは片腹痛い。党名変更くらいでなんとかなるのなら、未来の党はあそこまで負けなかった筈。

それに、一部週刊誌は、民主党の野田・前原グループが離党して、自民或いは、維新とくっつくのではないかと報道している

まぁ、週刊誌の記事なので、どこまで本当なのか相当疑わしいところがあるのだけれど、仮にそうだとすると、民主党は出直すよりも、解党するほうが早いのではないかとさえ思ってしまう。

まぁ、民主党の行く末など、どうでもいいけれど、日本を崩壊させかけた議員達には、それなりの「報い」を受けて貰わないと、民主党に対する「怨念」は決して消えることはないだろう。




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この記事へのコメント

  • 日比野

    クマのプータロー様
    >。コントロール不能な原因を見抜いてその状況を消極的に活用した国と、積極的に活用した国があったのは皆さんもうすうす感じている通りです。

    そのとおりです。ここにきて、国民の多くも世界の現実を認識するようになってきた感があります。


    余震堂 主人様
    >森羅万象を分析して穏当なる指針は敬服して毎日楽しみに拝読いたしております。

    ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。」

    sdi様
    三度目の民主党は勘弁してほしいですね。

    ちび・むぎ・みみ・はな様
    維新の会は、国会での言動を見ていくうちに、段々と評価が固まっていくと思います。ただ、民主党との対比で、"民主党よりもマシ"と見られているような気がしないでもありませんが…。


    almanos様
    民主党政権を得て、国益の為に働く議員(党)とそうでない議員(党)が炙り出されてきた感がありますね。国防強化を考えると参院選での自公での過半数は最低でも欲しいですね。
    2015年08月10日 15:23
  • ちび・むぎ・みみ・はな

    利権屋氏が結局は落ちるのみだったように,
    道理を持たない嘘付党も落ちていくのみ,
    論評するに当たらない.

    これからの問題は橋下氏に代表される
    思い上がり政党を無害化することだ.
    煽てれば何でも高い所に登るが,
    素人は素人であり, 安倍晋三に代表される
    日本の国政に命をかける政治家が不在なら
    何の道理もはありはしない.

    日本は仁徳天皇の御世から, 為政者が
    国民の幸福を願って政治を行なう国だ.
    国民に不便を耐えさせる主張をする者は
    単なる勘違いに過ぎない. 建国の記念日に
    日本の元首が天皇である意味を良く考えよう.
    2015年08月10日 15:23
  • 余震堂 主人

    毎日これだけのブログを動画つきで掲載されている能力と見識に
    感服しています。森羅万象を分析して穏当なる指針は敬服して
    毎日楽しみに拝読いたしております。
    2015年08月10日 15:23
  • almanos

    安倍政権がまともに政治を行っている事と、民主党政権が如何に駄目であったのか? という証明で拗ね。で、民主党への恨みは半端ないから名前を変えてなんてなんて、底が浅いにも程がある。その伝で行くなら小沢氏の「未来の党」はもっと議席を取れた筈です。要は日本人の敵の政党と認識されているからでしょう。ですが、参院民主党議員の受け入れ先が果たしてあるのかどうか? はっきり言って、元民主党議員を抱えたら「あいつらを抱えた所なんて」と対立党に入れられるリスクが上がる事はあっても下がる事は無い。ここで、安倍政権で選挙法を改正して比例区での救済を出来なくしたらどうなるか? 参院選前にそういう手を打って共産、社民以外と「民主党狩り」をやるという線もあるかも知れないと思えます。案外、あの幸福実現党が参院議席を「民主に入れるよりマシだから」と初獲得したりするかも知れませんね。まあ、自民単独過半数獲得で安定した政治が出来れば一番良いのですけれど。
    2015年08月10日 15:23
  • クマのプータロー

    諸外国は、外電という形で「日本はコントロール不能な国だ」という認識を日本のマスコミを通じて日本国民に与え続けてきましたが、それは飽くまで自国の国益を考えてのこと。コントロール不能な原因を見抜いてその状況を消極的に活用した国と、積極的に活用した国があったのは皆さんもうすうす感じている通りです。
    ここで、日本をコントロール可能な政権が誕生したことは諸外国にとって歓迎すべき事かそうでないかは上記の消極的か積極的かの分類と重なります。ただ、ほとんどの国で歓迎すべき事なのを自覚すべきだと思います。
    2015年08月10日 15:23
  • sdi

    >党名を変えるぐらいの思い切った対策を取らない限り
    >民主党の野田・前原グループが離党して、自民或いは、維新とくっつくのではないかと報道している。
    この二つを無理やり関連づけるとすると、以下の二点ですかね。
    ・日本社会党(右派?)の復活。ちなみに左派は社民党として健在。
    ・自民党以外の第二の保守系(と呼んで良いか問題あり)政党の誕生
    でも、後者は「三度目の民主党」になってしまいそうですね。
    2015年08月10日 15:23

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