
2月27日、民主党の海江田代表は、名古屋市内で講演し、安倍総理の外交姿勢に関して「一番肝心な中国、韓国には行っていない。懸案があり、首脳同士で話をしないとまとまらない」と述べた。
どこがどう"一番肝心"なのか、どういう文脈での発言なのか詳細が分からないので、なんともいえないけれど、正直いって、現状はとても首脳会談ができる状態ではない。
領海侵犯をつづける中国は元より、昨年来、韓国も日本を挑発するようになった。
2月15日、李前大統領は、昨年8月に竹島に上陸したのは、日本の右傾化に「誰かがブレーキをかけねばならないと考えた」ためだったと述べ、今上陛下への侮辱発言についても「実際よりも誇張されて伝えられた」と、大枠では問題なかったとしている。だけど、起こった結果は全く逆。
李前大統領の竹島上陸と今上陛下に対する侮辱発言を切っ掛けとして、日本の韓国に対する見方は大きく変わった。中国の尖閣挑発もそうだかえれど、あれから左に寄っていた日本が真ん中に向かって動き出したし、韓流も下火になった。右傾化にブレーキどころが加速したというのが事実。
もしかしたら、そのような発言をしなければならない事情があったのかもしれないけれど、李前大統領が本気で日本の右傾化にブレーキを掛けたかったのであれば、彼の行動は明らかに失敗であり、その意味では次の大統領に重いツケを回したことになる。
だけど、先日、大統領に就任した、朴槿恵大統領は、そのツケを払うどころか、日本に"支払え"と開きなおった。3月1日、朴大統領は1919年の「3・1独立運動」の94周年記念式典で演説し、その中で「加害者と被害者という歴史的立場は1000年の歴史が流れても変えることはできない。…日本政府は積極的な変化と責任ある行動をとらなければならない」と、1000年経っても許さないち述べた。
日本は韓国の実態を知ることで目覚め、韓国は日本の許す気はないと宣言した。筆者は、戦後60年以上経ち、両国がようやくにして、"誤魔化ナシ"で対面しようとしつつあるではないかと思う。
この現状を象徴的に示すような出来事がある。
昨年12月、ラジオ文化放送の番組「吉田照美 ソコダイジナトコ」内の10分間のコーナー「武田鉄矢・今朝の三枚おろし」で、俳優の武田鉄矢氏が、「日本人は変わったと思う」というテーマで話した内容がネットで話題となった。
武田氏は台湾人評論家の黄文雄氏の著書「日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか」を取り上げたのだけれど、昨年の中国の反日暴動や竹島問題で「日本人として魂が揺れた。日本人は変わったと思う」と話し、「我々は戦後、戦争のおわびを延々としなければって教育も受けた。それが、中韓に対していくらおわびしても同じじゃないか?…中国と韓国は日本を許す気はない。被害を受けた国は200年忘れないという。経済援助や橋を作るなどしたって、許してもらえるわけがない」と話した。
そして、「朝鮮半島は何かあるたびに、恨み、憎しみを忘れないために記念碑を建てる。…韓国は弱者を徹底的にいじめる。弱みを攻めるのが外交の手段。…勝つためには何でもやる」とし、韓国は日本を許してしまうと韓国ではなくなってしまうとう黄氏の見解を紹介している。
正にこのとおり。今回の朴大統領の発言は、武田鉄矢氏のコメントを見事に裏打ちしている。もっとも朴大統領によると、200年では足りず、1000年なのだそうだけれど。
今年になってから、韓国は国家レベルで反日の度を増していっている。昨年1月には、靖国神社の門に放火し、日本側が日韓犯罪人引き渡し条約に基づく身柄引き渡しを求めていた犯人を、日本に引き渡さないとする判断をソウル高裁が下しているし、2月26日には、長崎県対馬市の寺から盗まれ、韓国に運び込まれた仏像について、「寺が仏像を正当に取得したことが証明されるまで韓国政府は日本側に返還してはならない」とする仮処分決定を、韓国の大田地裁が下している。
過去に結んだ国家間の条約を、自分の都合で捻じ曲げ、無視するのが通用するのであれば、そもそも条約を結ぶ意味がない。
前衆議院議員で、民主党を離党し、自民党に入党した長尾敬氏は、この問題について次のように述べている。
私は、条約とは過去の清算。交通事故での示談のようなものと考えています。これで折り合いを付けて、もうお互いが何もいわない。条約で"過去を清算する"という双方の合意が大事なのであって、いくら条約を結んでも、千年恨まれるのみならず、謝罪と賠償を求め続けられるのであれば、条約なんて結ばないほうがいい。
そして新しい関係を結んでいこう、で、いいじゃないかと思うのが自然です。
だから、戦後保障についてもはや何も行う必要はありませんし、千年恨まれるならば、条約とは何だったのかという事にもなります。
条約とは何かを、父親が締結した日韓基本条約に学んで欲しいと思います。
韓国は大統領が代わるたびに、日本に対して「未来志向で関係を強化していきましょう」といつも言う。だけど、未来志向と度々強調するのは、逆にいえば"見たくない過去"があるからなのだろう。けれども、であるがゆえに、国家条約を結ぶことによって、その過去を清算し、国として、見たくない過去を「見なくてもいい」ようにしている。それが政治。たとえそれが建前でのことであったとしても、そうすることで、国家間の関係を築くことができるようになる。
その意味では、条約と未来志向はセットのものでもあり、未来志向で関係を築くというのは、過去に結んだ条約を尊守するという前提あってのこと。
その意味では、200年も1000年も、恨み、憎しみを忘れない韓国は、未来志向を口にしながらも、本当は"過去志向"で生きているとも言える。
これまでの韓国は、政権末期に反日ブーストを掛け、政権が変わると「未来志向で」といって、日韓関係を形の上でリセットしていた。条約を守ることさえしてくれれば、形の上だけでも未来志向は成立するから、日本もその限りにおいてリセットするのに付き合っていた。
だけど、それさえも"ちゃぶ台返し"されてしまったら、もうどうしようもない。韓国は、1000年は経たないと、未来志向を築けない国であることを宣言することになる。
本来、韓国は、大統領が変わるたびにリセットボタンを押させてくれたことを利用して、反日を和らげる方向にいくべきだった。そうして、形の上の未来志向を、本当に未来志向に切り替えていくべきだった。だけど、韓国は未だに過去志向のままでいて、未来を見ていない。
韓国が本当に未来を見る気があれば、北朝鮮との戦争を終わらせなければ、未来がないことくらい分かるはず。実際、2010年には韓国の延坪島を北朝鮮が砲撃する事件が起こっている。ただでさえ、緊迫しているのに、3度目の核実験を行なった北朝鮮は、今や名目上「核保有国」となった。
そんなときに、同盟国である日本との関係を悪化させて、韓国は一体どこにいきたいのか。
この記事へのコメント
あきつしま
無意識の内に彼らが選んでいる道は、中国・北朝鮮の属国ですね。
ちび・むぎ・みみ・はな
再現しようとしている.
米国における朝鮮人と支那人の行動は
支那事変の頃の支那人の行動と変わらない.
共産党が生き延びるために, 米国と日本を
離反させるためにやっている.
現在が自民党でしかも安倍晋三の
内閣で本当に良かった.
安倍晋三の熟慮の結果であれば
何がおきても甘んじるしかあるまい.
白なまず
嘘でも空元気でも、TPPは必ず阻止しましょう。
天からのメッセージは、
「未来のヨーロッパの状況や、世界的カルマの明確な目的により、全世界に大きな影響を及ぼす「世界崩壊」などを考えると、日本がTPPに加盟することは適切ではありません。 」
「日本がTPPに加盟しようとしていることは、全く意味のない大きな努力といえましょう。」
とあります。
【日本のTPP加盟についてどう思いますか。】
参照URL http://s-renaissance.com/cs/node/173