日本を評価する世界各国と評価しない中韓

 
イギリスのBBCが2005年から毎年行っている、各国が世界に与える影響について、最新の2013年度版が発表された。昨年、世界にもっともよい影響を与えている国として、一位だった日本は今年4位に急落、ドイツが1位になった。

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調査は、2012年12月10日から2013年4月9日にかけて、25か国の26299名に「世界に対してよい影響を与えている国」と「悪い影響を与えている国」をリストアップし集計した。

評価理由は明らかになっていないけれど、評価対象国22ヶ国中で4位なら上位といえるし、トータルで52%と過半数以上が日本に好印象を持っている。全然悪い結果じゃないし、去年一位で一昨年は三位だったから、安定の上位キープといえる。

まぁ、日本を悪く評価しているのが中国と韓国というのはお約束として、今回、ドイツから日本に対する評価が落ちているのが変化といえば変化。その理由は分からないけれど、アベノミクスによる円安について、「円安誘導だ」と批判したのは、ヨーロッパではドイツだけだったから、もしかしたら、この辺りも関係しているのかもしれない。

さて、毎年お約束の中韓の日本に対するネガティブ評価だけれど、別の評価でも同じ結果が出ている。

日本の非営利組織である言論NPOと韓国のシンクタンクであるEAI(東アジア研究院)は、日韓の両国民を対象とした共同世論調査を2013年3月から4月にかけてそれぞれ実施している。

詳細はこちらで公開されているのだけれど、はっきり言って、互いの互いに対する印象は良くない。韓国に対する印象を「良い」と回答する日本人は3割に過ぎず、日本に対する印象を「良い」とする韓国人は1割しかない。

相手国に対してマイナスイメージを持っている日本人の中で、その理由として最も多いのは、「歴史問題などで日本を批判するから」の55.8%で、「竹島をめぐり対立が続いているから」が50.1%。これに対して、韓国人は「独島問題があるから」が84.5%で、「侵略した歴史について正しく反省していないから」が77.0%となっている。

とりわけ注目に値するのは、韓国人で現在の日本を「軍国主義」と見る人は50.3%と半数を超え、日本を「平和主義」や「国際協調主義」と見る韓国人はそれぞれ1割もいないこと。逆に、日本人の約4割が今の韓国を「民族主義」と見ており、「軍国主義」も3割を超えている。

互いの認識のギャップは大きい。

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5月31日、韓国の新駐日大使となったイ・ビョンギ氏は、ソウルで日本人記者団と懇談し「パク・クネ大統領からは『日本との関係が安定するようにしてほしい』と言われた。難しい時期にあるが、駐在を終えて戻るときには『関係がよくなった』と言われるようにしたい」と述べ、歴史認識についても「両国で共有できるところがあるはずで、それを探していかなければならない」としている。

だけど、今回のNPOの調査で、韓国人の半数以上が、日本を「軍国主義」だと認識し、日本人の4割が韓国を「民族主義」と見ているという結果となった。歴史認識がどうこう言う前に、果たして、現在の認識は問題ないと言えるのか。

現在ただ今の認識すらきちんとできないのに、歴史認識に折り合いがつくとは思えない。今現在の相手の姿を正しく認識できた後で、ようやく歴史認識の話ができるのだと思う。

日韓の両国政府間では、よく"未来志向で"、とか"未来対話で"とか、"未来"という言葉が躍るけれど、これは裏を返せば、過去の歴史認識なんて、そう易々と一致することなんかあるわけがないから、まだ、何も決まってない未来を取り上げることで、"真っ白"の未来に注目して関係を作っていこうということ。いわば、過去の棚上げ。

その為には、まず現在ただ今のお互いの姿、すなわち「現在認識」を互いにきちんとやらなくちゃいけない。そこからスタートする必要がある。

具体的には、両国間の民間レベルでの文化交流などを通じて、互いの理解を深めるところから始めるのがまぁ一般的。

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実際、韓国は1998年の第一次開放を皮切りに、1999年、2000年、2004年と段階的に日本の大衆文化の開放を進めてきた。

ところが、韓国は、流入してきた日本文化が世界的に高い評価を受けていると知るにつれ、茶道や盆栽、日本食といった日本文化の起源は韓国にあると主張し始めた。そう思うのは韓国の勝手だけれど、そのような態度は、自分自分の目を曇らせ、日本の正しい姿を見えなくさせる

一方、日本は日本で、マスコミを中心に韓流だなんだと、今となっては、あったのかどうかもよく分からないブームを作っていたけれど、韓国が日本文化の韓国起源説を吹聴していることや、日本の番組やお菓子などをパクって、流通・販売していることなど、韓国の"影"の部分は隠していた。これも逆の意味で、日本の韓国に対する目を曇らせてしまったと思う。

要するに、光も影も含めて、日本も韓国も互いのありのままの姿を知らされることなく、あるいは見ようともしないまま交流を続けてきたわけで、出発点である筈の「現在認識」から歪んでしまってる。

未来志向が成立するためには、まず、現在ただ今の姿をきちんと認識しなくちゃ始まらない。今の姿が歪んでいれば、未来だって歪む。そんな未来志向は永遠に"未来"のままで、いつまで経っても交わることはない。

韓国は日本の姿を歪め、日本はマスコミが韓国の暗部を隠してきたため、互いの"生"の姿を知らない部分がまだまだあると思う。

現在ただ今の「現状認識」を正すことなくして、未来志向は有り得ない。




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この記事へのコメント

  • ちび・むぎ・みみ・はな

    ユーロの将来を混迷の極みに押し込む独が一位!
    アベノミクスの世界への貢献を考えれば日本が一位.
    日本だろうと世界だろうと見えない者は多い.
    この手の調査は話半分で良いね.
    2015年08月10日 15:22
  • 白なまず

    日本人の特徴として「好奇心」が浮かんだ。小さい子供ならともかく大人の好奇心には驚くばかりである。場合によっては人生を変える人も多いのではないか、、、老人はPCを使いこなし、インターネットを利用する数は断トツの世界一ではないだろうか。つまり日本人の印象として好奇心旺盛な所が外国人から見て好感を持たれるのかもしれない。興味がわけばトコトンのめり込み、まじめに研究する姿が外国人の心を捉えるのではないだろうか。

    そう言えば、最近の義務教育でストリートダンスが必修になるそうだが、見たことも聞いたことなかった黒人の踊りを目の当たりにした。それは何と少女2人のダンサーが2012世界大会で2位を取った実力者の物で、その動画を外国人が誉めているような物だった。実際動画をみるととても日本人とは思えない黒人ダンサーも道を開けるとは凄いと思えるパフォーマンスだと思う。日本人の好奇心、研究熱心は老若男女に共通と言う事なのだろう。だから、支那朝鮮人は日本人に対して劣等感しか感じないのかもしれない。その様な感情がどうしても日本人を認めたくない理由かもしれない。

    【日本では全てがより良くなる。日本人ダンサーのパフ
    2015年08月10日 15:22
  • とおる

    > 現在ただ今の「現状認識」を正すことなくして、未来志向は有り得ない。

    「現状認識」以前に、朝鮮人の「(小)中華思想」や「儒教思想」に基づいた思想と、「天皇」を国家の中心に置いている日本人の思想(認識)が、埋めようも無く異次元の世界。
    2015年08月10日 15:22
  • Melvina

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    2017年08月19日 17:36

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