アオシマの「ひゅうが 離島防衛作戦」

 
参院選での自民圧勝を受けて、特亜が警戒している。

画像

 ブログランキングに参加しています。応援クリックお願いします。
参院選翌日の7月22日、「環球時報」は日本の参院選での与党の勝利を伝え、「安倍首相の安堵とは裏腹に国際社会は懸念を強くしている。タカ派と呼ばれるこの政治家は、侵略の歴史を否定しようとし、平和憲法を改正しようとし、靖国神社への参拝を肯定しているからだ。 政権の安定を得た安倍首相はさらにはばかることなく自らの「右傾的理想」を発揮し、日本や周辺国の平和を脅かすに違いない。」と警戒感をあらわにしている。

更に23日には、安倍総理の対中強硬姿勢はますます激化し、対立をさらに強めることも予測できるが、それを回避するために中国側がご機嫌をとる必要はないとした上で、「中国の指導者が今後長期にわたって安倍首相に会わず、日本に関する談話も中国外交部報道官レベルでしか行わないことを提案する」と、日本を冷たくあしらう「冷対抗」という対応をすべきとしている。

とまぁ、中国は、疎遠にするぞと言っているのだけれど、その割には日本国内世論や動向をチェックしていたりする。7月22日、中国のオンラインニュースサイト『華声在線』は、日本のプラモデルの箱絵を取り上げ、中国海軍を馬鹿にしていると噛みついた。

彼らが問題視したのは、日本のプラモデルメーカー「アオシマ」が今年5月に発売した、海上自衛隊の護衛艦「ひゅうが」のプラモデルの箱絵。

そこには、「ひゅうが」がF-15と協力して「遼寧」と思われる中国空母を撃沈し、中国戦闘機と思しきJ10も撃墜する姿が描かれている。この「遼寧」の撃沈とJ10の撃墜の絵を描いたことが、彼らにしてみれば、馬鹿にしているということのようだ。
画像

日本人の感覚からいけば、多寡がプラモの箱絵で、なにを目鯨立てているのか、そんなのにまでイチャモンをつけるなんてオカシイと思わなくもないのだけれど、そこはそれ、「情報戦」に長けた中国のこと。こんなちょっとしたところにでも意図があるに違いないと勘繰ってくるのだろう。

ただ、その「ひゅうが」のプラモにしても、本当に意図が全くないのかというと、そうとも言いかねるところがある。なぜならアオシマが発売している「ひゅうが」のプラモには、いくつかバージョンがあるから。

スタンダード版と呼ばれる「ひゅうが」は、単艦の「ひゅうが」がいる以外は、艦載機とおぼしきヘリがあるだけ。遼寧もJ10も影も形も見当たらない。

それに対して、中国が噛みついた「ひゅうが」は「ひゅうが 離島防衛作戦」という名称で、「離島を防衛する」という設定で、ひゅうがにアパッチやコブラ、水陸両用強襲車、オスプレイを新金型で再現したバージョン。もう、あからさまというかなんというか、はっきり狙って作ってる。

画像


それにしても、「ひゅうが」のプラモにオスプレイをつけたというのがとても秀逸。先日の日米合同訓練ドーンブリッジドーンブリッツで、「ひゅうが」にオスプレイが着艦した、と話題になったけれど、プラモの開発期間や金型起こしを考えると、ドーンブリッジドーンブリッツが行われるずっと前から、「ひゅうが」とオスプレイの組み合わせを考えていたわけで、あたかも現実を予言したかのような、見事なプラモとなっている。

アオシマは、飛行家でもあった青島次郎が、1935年に「青島模型飛行機」を創業したのがその始まり。「常に新しいものに挑む」を企業理念として、挑戦的な新ジャンル・新シリーズを度々発表し「ユニーク商品の常連」として知られている。

2011年には、尖閣沖衝突事件をもプラモ化しようとしたこともあったようで、その挑戦的な姿勢は中々面白い。

この「ひゅうが 離島防衛作戦」バージョンのプラモは、テレビでも取り上げられ、尖閣問題以降、若い人にも艦船プラモの人気が高まっているそうだ。

たかがプラモであったとしても、現実に即し、更に未来を予測したかのような商品ともなると、その影響力は中々侮れない。先見の明のアオシマ、今後も面白い商品を開発しつづけて欲しい。




画像

この記事へのコメント

  • 日比野

    (任意)様。ご指摘ありがとうございます。修正しました。m(__)m
    2015年08月10日 15:22
  • sdi

    この画だけだと、カナード付きデルタ翼の攻撃機がスキージャンプ台付きの空母を撃沈している傍らで、「ひゅうが」が揚陸作戦を実施しようとしているシーンに見えませんかね?www
    2015年08月10日 15:22
  • (任意)

    ×ドーンブリッジ
    ○ドーンブリッツ
    2015年08月10日 15:22

この記事へのトラックバック