変化した安倍総理の演説
参院選も終盤戦に突入です。
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7月12日から14日にかけて時事通信が参院選についての世論調査を行い、それに取材情報を加味して終盤情勢を探ったところ、自民党は改選34議席からほぼ倍増し、公明党と合わせて与党で過半数122議席を超える見通しであることが分かった。
自民党は、全国31ある1人区のうち、岩手、沖縄を除く29選挙区で優勢。全国16の複数区でも全員当選が見えているという。公明党は、候補を立てた東京、神奈川など4選挙区で完勝の見込み。
7月6日、安倍総理は、大津市での街頭演説で、「たった1、2%の人たちが態度を変えるだけで1人区は逆転される。選挙区はまだまだ厳しい状況にある。危機感を持たなければ、私たちは負ける」と自民優勢の報道について、党内に緩みが出ないよう、引き締め発言をしていた。今の所、緩みらしきものはないようだ。
一方、野党は野党同士で潰し合いの様相を呈してる。民主党は1人区、複数区共に振るわず、共産党や維新の会、みんなの党と議席を争っている。
前回は、全国で10ある2人区では、自民と民主とで議席を分け合ったのだけれど、今回議席確保の目途が立ってきているのは、長野や静岡など4選挙区と半減。宮城や福岡など6選挙区では、2議席目を他の野党と争っている。
維新の会も、その勢いは、大阪限定のようで、大阪選挙区でこそ当選圏内入りするものの、兵庫、京都は当落線上と厳しい戦い。東京でも苦戦を強いられている。
唯一野党で元気なのは、先の都議選で躍進した共産党で、東京、愛知、京都、大阪で議席確保の可能性が出ているそうだ。
今回の参院選では、自民党の手堅い選挙戦が目立つ印象を受ける。ツッコミがありそうなネタはなるべく避け、無難な発言を意識的にしているように見受けられる。
例えば、「政治は結果なんです」のエントリーで取り上げているのだけれど、昨年末の衆院選当時、安倍総裁は街頭演説でも、経済・外交・教育と幅広く述べていた。ところが、今回の参院選では、景気の話題を中心に据えている。身近な話題で「アベノミクス」の効果を訴える路線を取っている。
民主党の海江田代表などは、「戦後レジームをひっくり返そうというのはまさにリスク」と、安倍総理に「右翼体質」のレッテルを貼って、票を削ろうと試みてはいるのだけれど、肝心の安倍総理が尻尾を出さないから空振りに終わっている。だから、選挙戦術として、このやり方は効果を挙げている。
ただ、安倍総理にしても、安全運転に徹する余り、参院選後の政策の方向性を有権者に示しきれていない部分も出てきているのではないかと思う。
今の日本は、憲法改正、外交安全保障、エネルギー問題、国家として大きな舵取りを迫られる問題が山積している。その辺り、国民はどう判断しているのか。勿論、野党は個別に、憲法やら、原発問題やらと訴えてはいる。だけど、民主党の無茶苦茶振りを体験した国民は、自民党以外に政権を託せる政党が存在しないことを身に染みて知っている。故にこそ、自民党は自ら、向かうべき姿を示さなければいけない。
石破幹事長は、東京都調布市での街頭演説で「憲法にしても、経済、外交、エネルギー問題にしても、安全保障にしても、もっと早く自民党が答えを出しておかねばならなかった。これを訴えれば票が減る、選挙に落ちるとか言って、やらねばならないことを先送りしてきたのではないか」と述べたそうだけれど、であるならば、尚更、現在只今の参院選挙で、その答えを詳らかにする必要があるのではないか。
確かに、政策集や公約では、そうしたことを謳っているのだとは思う。だけど、街頭演説しか聞いていない、或いは、聞く機会しかない人にとっては、街頭演説の内容が全て。それも有権者の責任だ、といえばそれまでだけれど、それでは、あの民主党政権を生んでしまった構図と何も変わらなくなってしまう。
今は選挙で互いに協力している自公だけれど、その政策にはやはり隔たりがある。集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈の変更についても、自民は容認の姿勢でいるのに対して、公明は断固反対。原発政策にしても、原発ゼロを否定する自民に対して、公明は「いずれゼロ」と主張。
7月9日、公明党の山口代表は、新潟県燕市の街頭演説で「風に帆を受けて進んでいるのは自民党。しかしバランスが取れないと変な方向に曲がっちゃう。舵取りをやるのが公明党の役割」だとのべ、公明党を政権内のバランサーになると宣言している。
これでは、参院選で折角勝利して、ねじれが解消したとしても、その後の調整が大変になるのではないか。選挙に勝たなきゃ始まらないというのは分かるけれど、言うべきときに、言わないでその場を繕うのも、度が過ぎるとしっぺ返しがやってくる。
いままでは、ねじれ国会だから、という言い訳もしようと思えばできたけれど、参院選で過半数を取れば、それも終わる。安倍政権の本当の実力が試されるのは、参院選後からになるのではないかと思う。
この記事へのコメント
nisimiyu(西川美幸、前・日本物理学会代議員
http://nisimiyu.web.fc2.com/alertmails/ManifestSuggestion.htm
3/11震災の前日朝、宏観異常レポート掲示板に月の角度異常を報告、その半年前から日本地震学会公式ML「なゐふる」で「すゑのまつやま」を警告していたのは、世界で私だけです。できた人の意見をこそ優先してください。できれば、科学技術に理解ある女性に投票してください。
ちび・むぎ・みみ・はな
しかも, まずは経済建て直しは国の根幹でもある.
もし, 安倍晋三の主張のように日本経済の建て直しが
成功したなら, 野党で自民党に正面から戦いを挑める
党はなくなるし, 真っ赤な(嘘の)朝日とて普段の
勢いはなくなる.
原則論は時の勢いをそぐことがある.
カル党の教祖はいずれ永遠の世界に入るし,
この様な連中の常として二番目を用意していないから
消えざるを得ない.
重要なことは, 自民党での絶対多数を確保して,
尖閣防衛に柔軟に立ち向かうことだ.
それにしても H3, 自ら檻の中に飛び込むとは.
官僚と科学者に国家観はないのか.
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マレーシアで15~25日に開かれる環太平洋連携協定(TPP)交渉会合で、日本の合流が、工業品や農産品の関税撤廃を扱う「市場アクセス」分野の協議に間に合わないことが11日、政府関係者への取材で分かった。合流する見通しの23日午後の段階で「市場アクセス」の協議日程が終わっているためだ。日本は初めて臨む交渉会合で、最大の焦点である関税撤廃の議論に加わることができない。参加の出遅れが実際の交渉に大きく響く形となった。
ttp://www.47news.jp/CN/201307/CN2013071101001873.html
TPPではこの有様になり、国内のアベノミクスは金融緩和と成長戦略の新自由主義的な構造改革に舵を切るのでしょうどんどん不安になっていきます(´;ω;`)