今日はごく簡単に…
ブログランキングに参加しています。応援クリックお願いします。
7月4日、第23回参院選が公示され、選挙区271人、比例代表162人の計433人が立候補を届け出た。政党別の候補者数は次のとおり。
選挙区:自民党:49人、民主党:35人、日本維新の会:14人、公明党:4人、みんなの党:19人、立候補者数自体は前回の437人とほぼ同じ。競争率は3.6倍。各党はそれぞれの選挙戦略を立て、選挙戦を戦う。
生活の党:5人、共産党:46人、社民党:5人、みどりの風:5人、新党大地:2人、
社大党:1人、幸福実現党:47人、緑の党:1人、その他:38人
比例代表:みんなの党:15人、民主党:20人、新党大地:9人、社民党:4人、生活の党:6人、
みどりの風:3人、自民党:29人、共産党が17人、公明党が17人、緑の党が9人、
日本維新の会:30人、幸福実現党:3人
1人区での全勝を目指す自民党は、安倍総理、石破幹事長、小泉進次郎青年局長を「3枚看板」として押し立てる。自民党は、「アベノミクス」が地方に浸透していないとみて、安倍総理は首都圏中心に遊説し、石破・小泉両氏は地方中心に遊説と、役割分担を明確化。1人区で劣勢か接戦の区に党幹部を集中投入する。
また、複数区での2人擁立については、各都道府県で確実に1議席ずつ取りたい、と、2人擁立は東京
一方、先の都議選で大敗した民主党は、都議選で2人擁立した6選挙区のうち5選挙区で共倒れとなったことで、複数候補者の一本化を迫られるというドタバタぶり。
7月2日、海江田代表と細野幹事長が会談し、独自の情勢調査で優勢だった現職の鈴木寛氏に一本化することを決定した。だけど、こちらのほうは自民と違って、党内の調整ができてない。
公認を剥奪された大河原候補の陣営は強く反発していて、選対本部長の小川敏夫元法相も記者会見で「民主党の党籍のまま大河原さんを全力で応援する」と表明。民主党議員で構成される選対態勢も変えないという。
また、菅元首相も自身のブログで「『原発ゼロ』を鮮明にしてきた大河原さんを支援してきたが、党の公認がなくても全力で応援する。…原発ゼロに本気で取り組んでいる候補だけを応援する」とおおっぴらに反旗を翻しているから、実際は2人擁立しているのと変わらない。
まぁ、菅元首相に応援されても、かえって票が逃げるのではないかとも思えなくもないけれど、折角候補者を一本化して、議席を獲得しようとしているのに、実態は分裂選挙では、何のために一本化したのか分からない。
そして、同じく都議選に惨敗した維新の会も苦しい。7月4日、石原慎太郎共同代表は、東京・有楽町で演説し、例の慰安婦問題をめぐる橋下氏の発言について「河野談話は国家がやったことにしている。橋下君はそれを言っただけなんだ」と擁護。ただ、かつては世論調査で十数%あった支持率も最新の調査では、数%と低迷。巻き返しは厳しい。
それに、維新の会は足元の大阪で、自民による切り崩し工作にあっているのだという。何でも、自民党からの鞍替えした、維新の府議や市議に対して、「参院選でこっそり自民党候補を応援してくれたら、選挙後に復党を認める」という誘いがかかっていて、揺れている議員が多いらしい。
ある維新の市議は、「低下したといっても大阪ではまだ求心力が残っている。橋下さんが辞任すれば参院選、堺市長選とドミノ倒しで維新が敗れかねない。どんなに厳しい見通しでも堺市長選までは代表に残ってもらわなければならない」と述べている。
筆者は、以前「参院選と橋下市長の決断」のエントリーで、橋下氏は参院選を前に共同代表を辞任するのではないかと述べていたけれど、どうやら、辞めたくても辞められないという、お家事情があるようだ。
あと、細かいところでは、新党大地の同姓同名作戦。新党大地は、元衆議院議員の鈴木宗男氏が代表を務める地域政治団体として知られているけれど、当の鈴木氏は2017年4月まで公民権停止中で出馬できない。そこで、なんと千葉県君津市在住の会社役員で、鈴木氏と同姓同名の「鈴木宗男」氏を擁立した。
鈴木氏は鈴木代表と数十年来の知人で、2005年から環境関係のNPO法人代表を務めているそうなのだけれど、よくもまぁ、そんな人を見つけてきたもの。「鈴木宗男」氏は比例代表で立候補するそうだから、これはもう、"スズキムネオ"の名前だけで票を集めようとしているのだろう。あざといというか、よくそんな手を思いつくというか、当選する為にはなりふり構わず感で目一杯。
苦戦する野党が多い中、鼻息が荒いのが共産党。先の都議選では、議席数を8から17に倍増、第三党に躍進した。最近は、選挙陣営に若者や女性から激励の電話やメッセージが寄せられるようになったというから、相当な追い風を感じているのではないか。
そして、都議選で善戦した、みんなの党は、維新の会との選挙協力を解消したのみならず、直前になって関西で次々と候補者を擁立。維新と全面対決の様相を呈している。みんなの党から大阪選挙区に立候補した安座間肇氏は記者会見で「維新への期待が失望に変わっている。受け皿になれるのはみんなの党だ」と述べているから、おそらく、橋下共同代表の例の慰安婦発言で逃げたであろう票を掬い取ろうという作戦だと思われる。
各党、それぞれの思惑を抱え、参院選の火蓋が切って落とされた。
この記事へのコメント
白なまず
、、、だそうです。ねじれが無くなると良いですね。兎に角、早く公共投資と自衛隊強化等の強靭化をやってもらわないと安心できないです。
今月の予報・ジョナサンケイナー
http://www.cainer.com/japan/monthly/
黒騎士
記事中、「東京5区」「千葉3区」という表現があって
東京と千葉には複数の選挙区があるのかと驚きました。
東京5人区、千葉3人区の事だったのですね
日比野
>東京5人区、千葉3人区の事だったのですね
タイプミスに気づきませんでした。御指摘ありがとうございます。訂正させていただきます。
ちび・むぎ・みみ・はな
いない様に見える. 何時もの調子で改革と
打ち上げると地方では苦しいだろう.
昔ながらの地方を支える, 改革よりは改善を
進める政治家が求められているのだが.
それにしても共産党, 候補者擁立の財源は
どこにあるか?少ない党員で賄えるか?
奇麗言を言う人ほどお金について調べた方が良い.
売国者ルーピーなぞ際たるものだ.
地方の社会保障費が最終的にどこへ消えるのか
調べるべきだ. 特に京都!
mohariza
政治に興味はありませんので、行くかどうかか?は、その日の気分次第ですが、
選挙とは戦術であり、うまく戦術を練り、最後の土壇場で、トンデモ ハップンの裏技を使わないと、選挙結果は分からないように思います。
人一人に死んでもらい、同情票を掻き集めるとか・・・、戦術は如何様にもあります。
参謀長の手腕に掛かっていると思います。
国民は、冷静に、与太や噂や、騙しの戦術に、乗らないことが 肝要と思います。