韓国を甘やかさなくなった日本

 
昨日のつづきから…

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いずもの進水については韓国も批判しているのだけれど、その内容は名前に文句をつけるという、"イチャモン"に近い。

何でも、出雲が島根県の旧国名であることから、韓国の強襲揚陸艦「独島」に対抗して造られたに違いないときた。8月7日、朝鮮日報は、元韓国海軍作戦司令官ユン・ヨン氏の「日本が進水した'DDH183いずも'号の艦首には日本軍国の象徴の旭日旗がはためいており、麻生太郎副総理は満面の笑顔で進水式の斧をとった。'いずも'という名前は独島領有権を主張する島根県の昔の地名だ。ここまでくれば日本の底意が伺える」というコメントを掲載している。

いくら自分達が政治的アピールを狙った命名をすることがあるからといって、日本も同じようにする、と決めつけるのはちょっと短絡に過ぎるし、想像力が否定的な方向に逞し過ぎる。

日本は、旧帝国海軍時代から、艦船の命名には、旧国名、山岳名、河川名、自然現象名等々の「優雅」な命名規則がある。韓国は「いずも」の名称について、韓国を挑発しているといっているようだけれど、それをいうなら、8月4日に航海写真を公表した、1800トン規模の214級潜水艦に「安重根」と命名するほうが、余程日本を挑発してる。

先のユン・ヨン氏は、また、「私たちの政治家と国民は北側だけ異常なければ大丈夫だと考えているようだ。…もはや日本は江華島よりもっと簡単に独島近海に空母を浮かべることができる。私たちはどうなのか?独島防御のためにどんな措置を取っているのか?遅れたが私たちも一日も早く航空母艦を建造しなければならない」と述べていて、今にも自衛隊が竹島に上陸奪還作戦を敢行するかのような発言。そんなに日本を恐れているのか。

その割には、朴政権は、発足以来、何度も反日・侮日発言を繰り返しては日本の感情を逆撫でしている。全く訳が分からない。

日本は安倍政権になってから、はっきりと韓国を甘やかさなくなった。

8月8日、自民党の鴻池元防災担当相ら国会議員4人は日韓協力委員会として訪韓し、姜国会議長と会談したのだけれど、姜議長が、ニーチェの言葉を引用しながら正しい歴史認識を促し、「実際にあった歴史は消そうとして消えるものではなく、われわれがそれを乗り越え若い議員らが互いに未来へと情熱を燃やすとき、過去はおのずから忘れられるという教訓的な話だと思う」と話したのに対し、鴻池氏は、昔からの韓国の友人たちが教えてくれ、自分も好きな韓国のことわざに「行く言葉が美しければ返ってくる言葉も美しい」があるとし、山積する両国間の問題も、この韓国のことわざのように互いに配慮し心情を理解することから始めるのが望ましいと思うと、ピシャリと返した。



日韓協力委員会とは、日本と韓国の協力、親善、友好及び相互理解を計ることを目的として1969年に発足した委員会で、毎年、日本と韓国にて相互に合同総会を開催し、両国間の懸案をテーマに討議を行っている。だけど、今年の5月20日に行われる予定だった「50周年記念合同総会・合同レセプション」は、昨今の両国関係を考慮してか、延期になっていた。

それがようやく、今回の会談の運びとなったのだけれど、その場での鴻池氏の「行く言葉が美しければ返ってくる言葉も美しい」発言。この発言の後、会談はすぐに非公開に切り替えられ、会談に同席した韓国側関係者は鴻池氏の発言に当惑したようだったというから、これまでの日韓協力委員会での会談では、日本側はあまり本音をぶつけてこなかったのかもしれない。

韓国世宗研究所の陳昌洙日本研究センター長は、「韓国は、安倍政権が日本の過去を何も反省していないとの認識を持っている。一方、日本では、これまで譲歩してきたのに文句ばかり言われ、やり方が間違っていたというイメージがこの1年間で固定化され、互いに相手を配慮しなくなった。…政府間も信頼がないので、互いに過剰反応し問題を大きくしている。両国のマスコミも相手に否定的なことばかり報じており、関係が良くなりようがない」と述べているけれど、そのとおり。日本の国民感情は明らかに変わっている。

内閣府の「外交に関する世論調査」でも、韓国に対して親しみを感じる人の割合が、2012年になって急降下。朴政権になっても韓国の反日はエスカレートするばかり。まぁ、あそこまであからさまな敵意を向けられて、それを知って尚、親しみを持てというのも難しい。堪忍袋の緒が切れた。

フリーライターの宮島理氏は、昨年秋、李明博前大統領の竹島上陸と陛下への侮辱発言によって「反日の作法」を破った為、多くの"鈍感"な日本人も、韓国の敵意に否応なしに気づかされることとなった、と指摘しているけれど、その通りだと思う。

宮島理氏の指摘するように、韓国の暴走は、長年の味方だった"リベラルな日本人"を敵に変えてしまった。もう「日本の右傾化」だとか、「一部極右勢力の妄言」だとかいう手は通用しない。

先の陳昌洙氏は、日韓関係の改善について、「互いの相手へのイメージが変わらない限り、関係改善は難しい。…朴大統領は、中国だけでなく日本や日米韓の協力の重要性をはっきりと述べ、安倍首相も村山談話や河野談話などを踏襲すると、具体的内容にも踏み込んで言明すべきだ。それにより互いの不信がある程度取り除かれ、関係改善のきっかけになると思う」と述べているけれど、そんなもので改善できると考えるのは甘い。

日本にしてみれば、韓国が日米韓の協力が重要であるという認識を示すのは、これまでやってきたことの確認にしか過ぎず、当然の前提。そんなことを今更言われたところで、何の意味もない。また、安倍総理が、村山談話や河野談話などを踏襲すると言ったところで、またぞろ文句を言ってくることはこれまでの韓国自身が証明している。故にこれも意味を持たない。よって、そんな程度で、日本の韓国に対する見方が変わるとは思えない。

もう手遅れかもしれないけれど、韓国は、日本の静かな変化に気付くべきだろう。

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この記事へのコメント

  • 三太夫

    「いずも」の次は「竹島」でしょ! 
    その次は「日本海」! 
    その次は「ひろふみ」!
    その次は「ひでよし」!
    きっと”風土病”を発症するでしょうが、知ったこっちゃねえ!!!
    2015年08月10日 15:22
  • って

    いずもの次の艦はいよいよ「やまと」「むさし」かな?
    期待が膨らみます!
    2015年08月10日 15:22

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