失言しない男・菅義偉


今日は簡単に…

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菅義偉官房長官の評価が高い。その理由の筆頭は、"失言しない男"との二つ名で言われるところの安定感。

何でも、官邸筋によると、菅官房長官は、「失言しないことを最も重視している。難しい問題は会見では『コメントを差し控える』と紋切り型でけむに巻き、オフレコ懇談でも『何て答えたらいいと思う?』とノラリクラリかわしている」という。

確かに、菅官房長官の発言についてマスコミが叩いた記憶はない。

かといって、菅官房長官が失言しないのは、何も話さないからだ、という訳でもない。言うべきは言っている。ここ2ヶ月くらいの菅官房長官の抗議や否定コメントをちょっと拾ってみると、次のとおり。
・7月9日  「尖閣外交問題」報道を否定=菅官房長官 
・8月15日 法人税率引き下げ報道を否定 菅官房長官 
・9月12日 官房長官、消費増税「首相が決断した事実はない」

・8月1日 「ナチス肯定、断じてない」 麻生発言で菅長官 
・9月6日 韓国水産物輸入禁止 菅官房長官「科学的根拠に基づき対応を」 
・9月12日 「不適切だ」菅長官、汚染水風刺画掲載の仏週刊紙抗議へ 「被災者傷つけ謝った印象与える」  
とまぁ、反論しなければならないことについては、間髪入れず即反論。だけど、余計なことはいわず、失言もない。反論のタイミングといい、内容といい、その時々で、マスコミから安倍政権に向かって撃たれる弾を全て弾き返すが如くの鉄壁の守り。

自民党内では「政治の師である梶山静六元官房長官を超える」とまで囁かれている。普通ここまで評価が高いと次期総理に、という野望も声もありそうなものなのだけれど、本人にはその気はないようだ。周辺からは、「菅氏に自民党総裁選に出るよう促してみたが、頑としてクビを縦に振らない。官房長官は首相への登竜門だが、安倍首相は野心がない点で菅氏を信頼しているのではないか」と見られている。

菅官房長官は、秋田県の農家に生まれ、高校を卒業すると農業では食べていけないと、集団就職で東京に上京。働きながら大学を卒業し、議員秘書、横浜市会議員を経て国会議員になった苦労人。

初の選挙であった昭和62年4月の横浜市会議員選挙では、前年10月にそれまで務めていた議員秘書を辞めた日から、ひとりで選挙区の家を一軒一軒まわり始めた。一日300軒、選挙前までに3万軒をまわり、6足の靴がダメにしたという。

ある日、昼に蕎麦屋に入ったとき、一度倒れ、一緒にいた人に休んだ方がいいと言われても、平気ですと言って、また一軒一軒、家をまわったというエピソードもある。



先にも述べたように、菅官房長官は、「大乱世の梶山」と謳われた、故・梶山静六氏を政治の師としている。1998年の総裁選では派閥を脱会して梶山氏を応援したこともある。

梶山静六氏は、1997年に消費税を5%に引きあげたときの橋本内閣で官房長官を務めていた。そして、今度は、菅氏が、消費税を更に引き上げるかどうかの課題を抱える安倍内閣で、官房長官を務めている。なんというか運命の巡り合わせを感じずにはいられない。

梶山静六氏は、5%への消費増税について、「大蔵省の説明を額面通りに受け取った結果、1990年代後半の日本の金融不安を防げなかった」と悔やんだといわれている。

ある酒の席で菅氏は、梶山静六氏から、「お前なんかすぐに官僚にだまされるぞ。学者や経済人の話を聞いた上で官僚の説明を受けろ」と忠告されたという。

菅官房長官は、この言葉をしっかりと受け止めているようで、7月に経済財政の中長期試算の説明に来た内閣府幹部の資料の中に"消費増税は既定路線"と読める表現があるのを指摘し、「やり直しだな」と突きかえている。

また、7月のテレビ番組で外添氏と議論した際にも、「橋本龍太郎政権のとき、当初消費税を上げたときは一番税収があったが、あとは全部下がった。このとき、対策はほとんどされていなかった。反省の上に立って勉強している。何か対策があればそうならなかったのかも検証している」と述べている。だから、少なくとも、何の対策もしないままでの消費税増税には反対なのだろうと思われる。

菅官房長官は、消費税増税の際の経済対策の規模について「具体的な数字は全く出ていない。規模や中身については麻生太郎副総理兼財務相と甘利明経済再生相との間で詰めていくということになる」と述べているけれど。或いは、これにも過去の反省が生かされているのかもしれない。

安倍総理との面会時間も菅官房長官が断トツに多いという。安倍総理の最終決断にいい助言をしてくれていることを望む。

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この記事へのコメント

  • opera

    ブレーキとアクセルを同時に踏めば、車はスピンします。しかもブレーキは恒久的でアクセルは一時的だとしたら、どうなるかは火を見るより明らかで、実に筋の悪い話です。
     また、直近のGDPデフレータでも、-0.0(四捨五入)でデフレから脱却していないことも判明しています。
     今回は、首相の最終判断に一任された形になっていますが、TPPの時のように、「まだ交渉参加だから」とか「アメリカの態度が」といった言い訳も効きません。安倍政権の評価に直結する問題となるでしょう。
     ただ、安倍首相は、第一次安倍政権の時に裏切ったり、邪魔をした部署(日銀と内閣法制局)に対する対応は果断で早いのですが、財務省に対してはどうなのか。
     最悪の事態も考えておく必要があるかもしれません。
    2015年08月10日 15:22
  • ちび・むぎ・みみ・はな

    > 野心がない点で菅氏を信頼している

    こう言う政治家はさっさと辞めて欲しいものだ.
    菅氏が信頼できるのは, 安倍首相と同じ目標を
    持っているためだ. 政治家は大臣になるのが
    目標ではなく, 日本を良くするのが目標の筈.
    それが分かっていない政治家がまだいる.
    2015年08月10日 15:22
  • 八目山人

    2%分の対策をして消費税を3%上げる方向に動いているように見えます。
    ただそれでうまくいくのかというと?です。
    2015年08月10日 15:22

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