ロビー活動する安倍総理とケネディ次期駐日大使
安倍総理の活発な外交が続いてます。
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9月2日、安倍総理は総理官邸で、アメリカのダナ・ローラバッカー下院外交委員会小委員長を団長とするアメリカ超党派議員団の表敬を受け、会談を行った。訪れたのは、共和党からはダナ・ローラバッカー氏、スティーブ・キング氏、ミシェル・バックマン氏、スティーブ・ストックマン氏、ロバート・ピッテンガー氏、民主党からは、ミシェル・バックマン氏、ロイス・フランケル氏の計7人。
安倍総理は、「厳しさを増すアジア太平洋地域の戦略環境の中で、日米同盟の重要性はより一層増している。同盟の強さが地域の平和と安定を保っていく」と、同盟強化を呼び掛けたのに対して、ローラバッカー氏は「過去、日本は米国のジュニアパートナーだったが、今日では平等なパートナーとなって世界の平和と繁栄を確保していく。…中国は世界の安全保障の脅威になっており、安倍首相と米国はこれに立ち向かい、抑え込んでいかないといけない」と強調した。
ローラバッカー氏は、北朝鮮による日本人拉致事件にも取り組むなど知日派として知られる一方、2011年に主要中国メディア記者のアメリカ入国を制限する「中国メディア相互法案」を議会に提出するなどの経歴を持つ人物。
安倍総理は、尖閣沖での中国公船の実態や、中韓両国の姿勢やその背景などを直接説明し、アメリカ議会の理解を得たいとしている。先日、安倍総理は、メネンデス外交委員長に書簡を送って、アメリカ上院で中国非難決議の可決に結び付けるなどしているけれど、この間のマケイン上院議員との会談といい、今回といい、アメリカ上院・下院それぞれの議員にダイレクトに働きかけをしている。いわゆるロビー活動。
総理周辺からは、日米同盟の基盤を堅固にすることで、中韓に対し、「時間がかかっても、前提条件なしの対話の場に引きずり出す」という狙いがあるという。
これまで、対外広報に力をいれず、中韓のロビー活動に好き放題されていた日本にしてみれば、トップ自ら乗り出してのロビー活動は悪い選択じゃないし、その輪をもっと広げておきたいところ。その意味では、この秋にも交代するアメリカの駐日大使へのアプローチも面白いかもしれない。
先般、オバマ大統領は、次期駐日大使にキャロライン・ケネディ氏を指名した。その名からお分かりのとおり、キャロライン氏は、ケネディ元大統領の長女で、アメリカ政界における名門中の名門の家柄。初の女性駐日大使となる。
これまで、アメリカは、駐日大使に政財界の大物を当ててきた。ウォルター・モンデール氏は副大統領経験者だし、マンスフィールド氏とベーカー氏は、元上院院内代表、フォーリー氏は下院議長の経験がある。
ところが、現駐日大使のルース氏もそうだったのだけれど、キャロライン氏はこれまで外交経験がなく、その手腕は未知数。ただ、ルース氏よりも圧倒的に知名度がある。
キャロライン氏はコロンビア大学法科大学院を卒業後、弁護士資格を取得。結婚後は専業主婦として3人の子どもを育て、ケネディ財団の仕事や著述活動をしていた。2009年には、上院議員に立候補しようとしたこともあったそうなのだけれど、「ケネディ家の七光」との批判を受けて自主的に断念している。
今回、オバマ大統領がキャロライン氏を駐日大使に指名した理由については、大統領選でオバマ大統領を支持した論功行賞という見方が強い。
2008年に当時上院議員だったオバマ氏が大統領選に名乗りを上げた時、キャロライン氏は「父のようになれる人」と支持を表明した。一説には、これが決定打となったとも言われている。先の大統領選でもキャロライン氏は、オバマ陣営に上限ギリギリの2250ドル(約21万円)を送ったほか、彼女のひと声で、友人のセレブから相当な献金が集まったという。
オバマ大統領にしてみれば、知名度抜群のキャロライン氏を駐日大使に据えることで、 オバマ政権が日米関係を重視していることをアピールできる上に、大統領にしてくれた恩返しもできるという一石二鳥。
また、キャロライン氏の方にも、ケネディ家が抱える事情から、論功行賞人事は願ったり叶ったりという見方もある。というのも、名門ケネディ家といえど、一族の顔となるようなカリスマを持った人物がいなくなってきているとうお家事情が囁かれているから。
弟のジョン氏は99年に飛行機事故により38歳の若さで死去。3年前には叔父で家長を務めたエドワード上院議員も亡くなっている。現在、ケネディ一族の政治家はケネディ元大統領の弟でロバート元司法長官の孫であるジョゼフ下院議員だけなのだけれど、強烈なカリスマの持ち主ではないという。そこで、キャロライン氏が大使の箔をつければ、一族の顔になって、今年20歳になる息子の成長を待てるのではないかと見る向きがあるそうだ。
だけど、尖閣を巡る日中領土紛争や北朝鮮の核の脅威、TPPといった懸案を抱える日本に対して、そんな論功行賞だけで指名して大丈夫なのかという気はしないでもない。
ただ、実際のところ、駐日大使は対日外交を取り仕切るわけでもなく、名誉職的な扱いで務まるとも言われている。キャロライン氏の駐日大使指名について、カート・キャンベル前米国務次官補は、「大使に求めるものは、大統領と電話で話せる人物かどうかだ。米国内で、電話で最も早くオバマを捕まえられるのは、彼女しか思いつかない」と述べているから、オバマ大統領としては、実務は他の人に任せて、キャロライン氏には、日米間のホットライン的な役割を第一に考えているのかもしれない。また、政治経験に乏しいキャロライン氏を駐日大使にして、「箔」がつけられると考えているとするならば、オバマ大統領は、キャロライン氏の任期中は、日米関係は悪化しないと読んでいるのではないかと思われる。
もし、そうだとすれば、日本としては、キャロライン氏を日本贔屓になるように取り込んだほうがよいことになる。
キャロライン氏は、有名なリベラリストの人権派とされているのだけれど、8月28日、キング牧師演説から50年を記念するワシントンでの行事での基調演説で、「どの世代も自由で公正なアメリカを実現するため、終わりのない作業に対して再び貢献しなければならない。…われわれの兄弟や姉妹が人種差別による犯罪と銃の犠牲者となっている。…日本の格言に"水は流れても川は残る"という言葉がある。今度はわれわれが、人種差別をなくすという親の世代の夢をひきつぐ番だ」と、人種差別の解消に向けて努力を続ける重要性を訴えた。
水は流れても川は残るという諺なんてあったかな、と思ったのだけれど、ネットその他では、これは方丈記の「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」のことじゃないかと指摘されていた。確かに直訳すればそうなってしまうかもしれないけれど、本当にそうだとすれば、あまり日本のことは知らないかも、と思ってしまう。
ただ、仮にそうだったとしても、そうであるがゆえに、逆に、日本に対して"素"である可能性はある。下手に中韓のプロパガンダに毒された人を送りこまれるよりは、真っ白な状態から日本を知って貰ったほうがいいかもしれない。
果たして日本は中韓がプロパガンダするように邪悪で危険な存在なのか。普通に日本を見れば、おそらくそんな答えにはならない。それに、キャロライン氏が人権派で、人種差別の撤廃に熱心だというのであれば、戦前の日本が"五族協和"を目指して、人種差別を撤廃しようとしていたことや、1919年にパリ講和会議で、世界で初めて人種的差別撤廃を提案したことなどについても何某かの見解を持っているだろう。誤解引用なのかもしれない"水は流れても川は残る"とて、或いは、そうした戦前からの日本の取組を知った上でのことかもしれない。
代表作「JFK」で知られるオリバー・ストーン監督は先日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見し「日本はまず中国に謝罪することから始めるべきだ。中国で多くの罪を犯したことや多くの人を殺害したことに対して。そうすれば、中国は自ずとこれまでとは違った目で日本を見るようになる」などとコメントし、一部で騒然となったことがあったけれど、一方、長崎を訪れ平和集会に出席したストーン監督は、「私が出会う日本人はみんな優しいのに、なぜそれほど朝鮮人や中国人に残酷になれたのか。日本人の気性が分からない。教えてほしい」と参加者に問い掛けている。
中国に謝罪せよという監督をして、「日本人はみんな優しい」と言わしめるのだから、キャロライン氏も、素の心で日本をみれば、他国を侵略するような民族ではないと悟る可能性があるのではないかと期待したい。そのとき、日本はオバマ大統領にホットラインを持つ"親日家”を得ることになるだろう。
この記事へのコメント
ちび・むぎ・みみ・はな
今の米国で人種平等をいう政治家は嘘臭い.
注意が必要.
米国の保守的なグループが来日するのは決して
安倍首相のロビー活動のためではなく,
彼らが日本との連携を必要としているからだと思う.
10年後にはシナ系大統領登場が予想されている米国.
保守派の影響力が維持できるか否かは, 多分,
日本次第なのだろう.
我々は真っ赤な(嘘の)朝日やシナ様のNHKに
洗脳されていて中々気が付かないが, 世界における
日本の潜在的影響力には多大なものがある.
アベノミクスが成功すれば, 世界の国々は
安倍首相の判断を仰ぎに続々と来日することになる.
勿論, 現米国政権とグローバル資本はそれが
嫌だからアベノミクスを潰そうとしている.
財務省や真っ赤な(嘘の)朝日の後ろに米国がいる
のはほぼ明らかなようだ. 真っ赤な(嘘の)朝日が
支那の奴隷だといわれているが, 戦前から支那の
反日の後ろにはソ連や米国があったのだから,
現在でもそれは米国が許す限りである. なにしろ
GHQに服従を誓ったメディアである.
くをん
白なまず
【ケネディ家最後の直系、キャロラインが歩んだ道
JFKの長女が女性初の駐日米大使としてついに大舞台に】
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130729/251660/?rt=nocnt