崩壊する河野談話

 
今日は雑談で…

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従軍慰安婦問題が動き出している。

10月15日、産経新聞は河野談話の根拠となった韓国での元慰安婦16人の聞き取り調査報告書を入手したと報道した。

報告書はA4判13枚で、調査対象の16人が慰安婦となった理由や経緯、慰安所での体験などが記されていて、騙されたり、無理やり連れて行かされるなどが描写されている。

だけど、元慰安婦の生年月日が記載されているのは半数の8人で空欄が6人。出身地についても、大半の13人が不明・不詳。氏名ですら、「呂」と名字だけのものや「白粉」と不完全なもの、「カン」などと漢字不明のものもある上に同一人物が複数の名前を使い分けているか、調査官が名前を記載ミスしたとみられる箇所も存在するという。

更には、慰安所はなかった地域で働いたとの証言もあるようで、杜撰もいいところ。少なくとも学術的には、資料として採用されるレベルにないことは確実と思われる。

橋下発言の余波と国益」のエントリーで、河野談話当時、官房副長官だった石原信雄氏の「日本側には証拠はないが、韓国の当事者はあると証言する。…全体の状況から判断して、強制に当たるものはあると謝罪した。」とのコメントを紹介したけれど、当時から証言を証拠としていた。

だけど、その肝心の証言がこの有り様では、産経新聞が河野談話の根拠が崩れると主張するのも無理はない。事実、産経新聞の取材を受けた石原信雄氏は「私は報告書は見ておらず、担当官の報告を聞いて判断したが、談話の大前提である証言内容が杜撰で真実性、信憑性を疑わせるとなると大変な問題だ。人選したのは韓国側であり、信頼関係が揺らいでくる」と述べている。

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産経のスクープから遡ること2ヶ月前の8月6日、アメリカのカリフォルニア州ミルピタス市議会が、「従軍慰安婦」の問題についてアメリカ政府に調査を依頼する決議を採択している。

この決議は、大阪市の橋下市長が、慰安婦制度は必要だったと発言したことを受け、橋下市長の言動に抗議すると同時に、戦時中、日本が「慰安婦制度と称して占領地で女性を強制的に性奴隷として扱い、さらに今日の日本政府がこのような非人道的行為の責任を認識していないことも非難する」というもの。

そして更に、オバマ大統領とアメリカ議会に対して、橋下発言に関するさらなる調査を徹底するよう要求し、事実が裏付けられた段階で橋下市長と日本政府に対して公式に抗議、謝罪を求めるとしている。
(The City Council calls on President Barack Obama and the United States Congress to conduct a thorough investigation of the facts alleged in the Resolution of the Board of Resolution No. )

決議は、議員による討論や市民の意見聴取もなく、採決さえ取らずに市長が署名し、議場に招かれた在米韓国大使と「米州韓人会総連合会」の代表者が、市長とともに決議文を手に持って記念写真に収まったという。

米州韓人会総連合会はアメリカ各州に慰安婦像を設置しようとしている団体。その代表者が態々招かれるということは、決議について、何らかの働きかけがあったのではないかと勘繰ってみたくなる。

だけど、橋下発言に関する更なる調査なんて行ったら、どうしたって、従軍慰安婦があったかなかったかの検証にまで踏み込まざるを得ない。決議が「慰安婦制度と称して占領地で女性を強制的に性奴隷として扱い、さらに今日の日本政府がこのような非人道的行為の責任を認識していないことも非難する」というものなのだから、慰安婦制度と称したものの実態は何であったのか、強制的に行ったものなのか、ということを明らかにしないと、決議そのものが成り立たない。

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既に、従軍慰安婦については、"テキサス親父"こと、トニー・マラーノ氏が、太平洋戦争当時のアメリカ側の内部報告書を入手・公開し、それが韓国の捏造であることを暴いている

更に、大戦中にビルマとシンガポールの慰安所で働き、その様子を綴った慶尚南道出身の朝鮮人男性の日記が、最近、韓国で見つかっている。

日記には、「航空隊所属の慰安所2カ所が兵站管理に委譲された」(43年7月19日)、「夫婦生活をするために出た春代、弘子は、兵站の命令で再び慰安婦として金泉館に戻ることになったという」(同29日)などの記述や、「鉄道部隊で映画があるといって、慰安婦たちが見物に行ってきた」(43年8月13日)、「慰安婦に頼まれた送金600円を本人の貯金から引き出して、中央郵便局から送った」(44年10月27日)など、日常生活の一端も記されている。

ミルピタス市の決議のように慰安婦が"性奴隷"の扱いを受けていたとして、そんな彼女らが、たとえ一時的であるにせよ、「夫婦生活をするために慰安所を出る」なんてことが出来たのか、また、「600円もの大金を貯金から引き出して送金を頼む」なんてことができたのか。この日記を精査するだけでも、果たして慰安婦が"性奴隷"だったのかどうか目安がつくのではないかと思う。

そして、今回日本側から河野談話の根拠となった証言が非常に信憑性が乏しいものであったことが明らかになった。

つまり、日米韓のそれぞれから従軍慰安婦に対する軍の強制があったかどうかの信憑性を疑わせる証拠が出てきたことになる。

だから、ミルピタス市のこの決議で、「従軍慰安婦」の問題についてアメリカ政府に調査を依頼しても、そんなものはなかった、と回答されるだけなのではないかと思う。

決議された8月6日時点では、既に"テキサス親父"氏による慰安婦の嘘を暴いた動画は絶賛拡散中だった。果たして、それを知った上で決議に踏み込んだのかどうかは分からないけれど、この決議は自爆というか墓穴を掘ったような気がしてならない。

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今回の日本側の資料にしても、政府はこれまで、「個人情報保護」などを理由に開示してこなかった。そんな資料をこのタイミングで産経新聞が入手したということは、公表してもよいと判断してリークした人がいるということを示している。

果たして、リークした先が、産経に対してだけなのか、他のマスコミ全般についてなのかは分からない。だけど、この産経の大スクープ報道を、他の各紙がほぼ黙殺しているところをみると、少なくとも産経にリークしたことは正解だったといえる。

この産経の報道に対して、案の定、韓国紙が激しく反応している。

聯合ニュースは、産経の報道を取り上げた上で、「こうした報道は、河野談話の破棄、修正を要求する日本国内の保守右翼勢力による執拗(しつよう)な河野談話の無力化攻勢にあたる」と報道。

朝鮮日報は「日本の保守メディアが韓国人慰安婦被害者の証言に信憑性がなくなったと報道した。…日本は河野談話が出たとき、最初に軍の慰安婦強制動員の事実を認めた。…このような報道は最近、談話の破棄、修正を求めている日本国内の保守、右翼勢力の動き」であると指摘し、「日本の右翼勢力は、慰安婦の強制動員の事実を見極める日本政府の資料はないとし、継続的に河野談話無力化への攻勢を展開している」と伝えている。

中でも、「ハンギョレ」は、報道の内容を「詭弁」とした上で、報告書の「曖昧さ」については、「当時の朝鮮人女性は9割が文盲であり、こうした高齢女性に何十年も前の経験を聞くということの『限界』と見るべきだろう」と述べている。文盲ということと、聞き取り調査に限界があるというのがどう結びつくのか分からないけれど、限界があるというのなら、その証言を元にした河野談話にも「限界」があることになる。

いずれにせよ、今回の産経の報道によって、「河野談話」とは、不確かな証言を元に、政治判断で謝罪したものだったということが明らかになった。であれば、これを撤回するのも政治判断で出来るということになる。

まぁ、政府は一旦、河野談話を出してしまった以上、そう安々と撤回はしにくいだろうけれど、少なくとも、慰安婦問題を焚き付けた朝日および、不十分な証拠で談話を出した河野一郎氏を証人喚問して質すことは必要だと思う。そうして、慰安婦問題などなかった、少なくとも"性奴隷"などではなかったという状況証拠を積み上げていく必要があると思う。

そして、それが、世界も含めて、広く認知されたときにようやく「河野談話」を撤回するチャンスが訪れるのではないかと思う。

慰安婦問題は静かに動き出している。




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この記事へのコメント

  • 雪観僧

    こんにちわ
    他のコメント欄でも書いたのですが、田中明氏の「物語韓国人」を読了しました。
    彼の国のやることなすことが、どうも杜撰で、脇が甘い訳がわかりました。

    清に臣従前後の朝鮮は、その場その場で心理的に勝利することを第一義としてきたようです…。

    かつてそのような国であったことは、恥じることではないのに、直視できない。
    直視してしまったら「小中華」の観念が崩壊し「蛮族」と同じと認めることになる。

    いまや、そのような時代ではないというのにそこから抜け出せない。

    お気の毒な国です。
    韓国のお若い方々が、慰安婦問題も含めたやり方の過ちを認め、
    時代を切り開いてくれるといいのですけど。
    2015年08月10日 15:22

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