籾井NHK新会長はマスコミに風穴を開けるか
今日も簡単に…
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1月25日、NHK新会長に就任した籾井勝人氏が就任記者会見を行った。会見の要旨は、こちらにあるのだけれど、一言でいえば、「NHKのボルトとナットを締め直して、放送法を遵守する」というもの。実に明快。
だけど、この会見の内容がマスコミによって問題視され、騒ぎとなっている。
騒ぎというのは、籾井氏が、従軍慰安婦について「戦争をしているどこの国にもあった」と述べた上で、日本に補償を求める韓国について「日本だけが強制連行したみたいなことを言っているから話がややこしい。お金をよこせ、補償しろと言っている。しかしすべて日韓条約で解決している。なぜ蒸し返されるんですか。おかしいでしょう」と述べたこと。
マスコミの報道では、籾井氏がさも、会見中に自分から話だしたかのように書かれているのだけれど、そんなことはなくて、記者からの質問に答えた部分。しかも、最初にコメントを控えては駄目なのかと前置きした上でのコメント。
特に、韓国についての不満を述べる前には「ここまでいうのは、会長として言い過ぎですから、会長の職はさておき、さておきですよ、これ忘れないでください」と断りを入れている。そうした前提で話した内容について記者が、ここは会長会見の場なので、と指摘し、それを受けて、籾井氏は「じゃあ今、全部取り消します」と述べている。それをマスコミが取り消せないだのなんだとして記事にしているのが騒ぎの発端。まぁ、マッチポンプとまでは言わないけれど、相当部分、マスコミ側が火をつけている部分があると感じる。
その籾井氏の会長の立場をさせおいて述べた個人的見解の部分は、保守からみれば極めて当たり前の内容で、特にどうということはない。ただ、筆者が見る限り、籾井氏の発言は、氏にとって分かりきった部分の説明を少し端折るきらいがあるように見受けられる。何というか、"四角い畳みを丸く掃く"というか、大筋は外していないけれど、多少大雑把な発言な印象を受けた。この種の発言は、揚げ足取りが大得意なマスコミの格好のターゲットにされそうな気がしなくもない。
発言の大雑把さについては、籾井氏自身自覚があるようで、昨年12月の会見では自らについて「語彙が不足している」と話している。当時、この発言を聞いたときには良く分からなかったのだけれど、今回の記者会見で、なるほどと得心した。
まぁ、もう少し精緻な発言ができればと思わなくもないけれど、籾井氏は今の"サヨク"マスコミの中では、明らかに"異分子"な存在と筆者には映る。
会見での籾井氏の様子を見ても、記者の質問に呆れ果てている感じさえ受ける。おそらく、籾井氏の見解と、質問している記者の見解には、相当なズレがあるのではないかと思う。
ただ、マスコミによって"着火"された籾井氏の発言は、直ぐに燃え広がった。
いつものように、韓国KBSテレビは「妄言で物議を醸している」と批判。韓国SBSテレビも、元慰安婦への補償問題は1965年の日韓請求権協定で解決済みだと表明したことを「日本政府の立場をそのまま代弁した。…安倍氏の考えと一致しているとの点で注目される」と報じている。
韓国与野党に至っては、籾井会長の謝罪と辞任を要求する始末。
更に、国内でも、1月26日、民主党の大畠章宏幹事長は、「不適切で偏向した発言だ。大きな影響力を与えるNHKの会長になった自覚がない」と述べ、 社民党の又市征治幹事長も「歴史認識がなっていないと言わざるを得ない」と批判した。
その一方、日本維新の会国会議員団の松野頼久幹事長は「目くじらを立てて、萎縮させるようなことを国会でやるべきではない」と静観の構えを示している。
だけど、27日、菅官房長官は「社会的使命を担う公共放送のトップとして、放送法に基づいて職務を遂行することを期待している」と
、問題視しない考えを示しているから、お咎めなしになるものと思われる。ただ、菅官房長官は、「会長としての記者会見の中で個人的なことを言っても、会長として取られる」とチクリと注意している。
既に、籾井会長自身も、27日朝、共同通信などの取材に対し、「個人的意見としても言うべきではなかった。…ああいう場は初めてでしたからね。よく、その辺のルールをわきまえていなかったことは私の不徳の致すところで、ああいうところで申し上げたことは非常に不適当だったと思います。」と述べているから、今後は、揚げ足取りチックな質問については、慎重にコメントしていくだろうと思われる。
まぁ、それよりもずっと大事なのか、籾井会長がNHKをちゃんとした報道機関として改革できるかどうか。自身が述べたように、ボルトとナットを締め直して、放送法を遵守するNHKにできるかどうか。
籾井氏の発言が報道されるや、ネットでは「NHK、どうした?」とか「NHKがまともなこと言っていいのかw」とか、果ては「会長が消されないか・・・」とか、まるで、韓国国内で親日発言をするくらいの扱いを受けている。それほど、国民のNHKに対する不信は根強い。
そんなNHKをどこまで変えることができるのか。籾井氏の手腕を見ていきたい。
この記事へのコメント
「正義」
泣き虫ウンモ
まぁ、おかしな会長が就任し日本を貶めるような放送を画策しても、周辺国との緊張により保守的にならざるを得ないので、いいかなと。
中国の現在の段階は、比国を例に取れば軍艦を尖閣諸島に向かわせるところにきてますのでね。左翼になりづらい状況が、展開しつつあるかな。
とおる
・朴元大統領の下での従軍慰安婦(米軍慰安婦)
・河野談話は、韓国政府の介入で作文
・ベトナムでの韓国軍が行ったライダイハン
・「従軍慰安婦」という言葉が出来るまでに活躍した人々
・「従軍慰安婦」の虚構をマスコミが事実かのように報道してきた責任
almanos
都内自営業者
事実を伝えることは立ち位置がどこにあっても出来るはずで、それをしない或いは出来ないというのはマスコミやその支配者にとって「不都合な事実」がその中にあるからです。
ですからNHKは不偏不党公正中立などという呪文で擬態せずに日本の放送局であることを堂々と主張すればよいのです。
第一、放送開始時に国旗映像と国家演奏を流しておいて何が中立かと(笑)。
あの映像を見た外国人はもれなくNHKのことを「国営放送」「日本政府の放送局」だと認識していますよ。
それでもNHKの評価が高かったのはまんべんなく選ばれた話題、余計な論評を加えず事実に寄り添った報道をしていたからです。
それは不偏不党公正中立というお題目を唱えなくても「事実を伝える」という本質を見失わなければ実現できることです。
テレビやラジオと言った速報性、瞬間性の高いメディアには余計な解説や注釈をしてはなりません。それは新聞やWeb記事など文字の仕事です。
我々のマスコミに対する不信感というのは事実を伝えな