都知事選は衰退か維持か発展かの3択選挙
今日は極々簡単に…
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1月22日、細川護煕元首相が東京都知事選への出馬を正式表明した。注目された公約については、こちらの細川護煕公式ホームページで公開されているけれど、「原発ゼロ」「2020年五輪 東京・東北」「防災都市・景観都市・東京に水と緑の力をいかす」「都市基盤の整備をすすめ、美しく機能的な首都へ」「子供と高齢者にやさしい先見的都市モデル」の5つ。
これら公約は、一見、それっぽく政策を纏めてきたようにも見える。だけど、細川氏の出馬会見ではその殆どが原発ゼロの話ばかりだった。公式HPにある「政策資料ダウンロード」から資料をダウンロードしたのだけれど、その資料には原発の事しか書いてない。だから、おそらくは、細川氏の中では、公約の中で「原発ゼロ」の占める割合というか重要性が非常に高くなっているものと思われる。
細川氏の出馬については、なんで今頃でてくるのかとか、佐川急便の問題はどうなったんだとか色々とツッコミどころがあるのだけれど、やはり、細川氏サイドにもそうした声が届いていたようだ。公式HPでは、「よくあるご質問」として、次の質問を取り上げ、回答している。
Q.どうして、いまさら政界復帰なの?
Q.首相をつとめた人が、知事を目指す?
Q.脱原発は、知事の仕事?
Q.首相を「投げ出した」って本当?
Q.年齢的に大丈夫なの?
Q.1期しかやらないの?
Q.佐川問題について説明しないで辞めたというのは本当?
Q.佐川問題というのはどういうものだったの?
Q.証明する資料は?
とまぁ、このとおり。9つの"よくある質問"のうち3つが佐川急便問題ということは、それだけこの問題が細川氏にとって足枷になっていることを如実に示してる。
細川氏の政策の是非云々については、いろんな方々が論評するだろうから、あまり細かくは取り上げないけれど、筆者は、そうした政策の是非というよりは、細川氏のマインドというか、心が何を望んでいるか、どういうイメージを思い描いているかに着目してみたい。
勿論、まだ政策も出たばかりだし、細川氏の街頭演説も聞いたわけではないから、確たることはいえないのだけれど、細川氏の出馬会見を聞く限りでは、正直言って、筆者には物凄い"民主党臭"が感じられて仕方がない。かつて、鳩山ルーピー殿がのたまった「コンクリートから人へ」を思い起こさせるような、あのなんともいえない嫌な感じ。
話す内容も「経済成長至上主義ではやっていけない」だとか、「腹7分目の豊かさで良い」とか、発想が後ろ向きというか、縮み志向。名家の殿様の割には、話すことが貧乏臭い。誤解を恐れずにいえば、東京の"衰退"を願っているのではないかとさえ。
それでいて公式HPのURLを"東京・殿様.com"としてしまうあたり、なんともはや浮世離れしているというか、庶民・都民の暮らしをどこまで真剣に考えてくれているのだろうかと聊か心配になる。
「貧乏神の殿様」なんてちょっと聞いたことがないけれど、細川氏がそんなマインドを持っているとするならば、細川都政は衰退への道に繋がるのではないかと思う。
そこで、そうした視点で他の候補も、少し見てみたい。勿論、人の心の中なんて外から簡単に分かるものではないけれど、それでも、そのスローガンに選んだ言葉のイメージや打ち出す政策をみれば、その一端はある程度分かるのではないかと思っている。
ます、本命とされる舛添氏のマインドとは何だろうか。
舛添氏の公式HPはこちらにあるけれど、舛添氏は政策スローガンに「東京を世界一の都市に~オリンピック・パラリンピックで東京の魅力を世界に発信!」を打ち出している。
まぁ、世界一を目指すといえば、成長のイメージがあることはある。だけど、既に東京は、自他共に認める世界有数の都市だから、ここから世界一といわれても、一体何を目指すのか今一つピンとこないところもあるように思われる。ただ、副題として「オリンピック・パラリンピックで東京の魅力を世界に発信」とあり、ロンドンがオリンピックをやったお蔭で世界ランキングが上がったことも指摘しているから、或いは、この辺りでの「世界一」をアピールしようとしているのかもしれない。
だけど、東京の魅力を発信するだけで世界一になるのなら、逆に言えば、今のままでも世界一だと言っているのに等しい。その意味でいえば、舛添氏のマインドは「現状維持」にあると推測できなくもない。ただ、「現状維持」だったとしても、「衰退」よりは全然いい。
次に、最近注目を浴びつつある田母神氏のマインドはどうか。
田母神氏の公式HPはこちらなのだけれど、田母神氏のスローガンは「東京を守る!東京を育てる!東京を創る!強く、たくましく、優しい『心のふるさと東京』を!」となっている。
育てる、創るという言葉で明らかなように、田母神氏のスローガンには、成長のイメージが入っている。発展のマインドがある。田母神氏は「東京を創る」政策の一つとして、電柱電線の地中化やビル屋上等の緑化等のエコ化政策を掲げている。
このエコ化政策でやる内容だけをみれば、細川氏の「水と緑の力をいかす景観都市」政策とそう大差ないかもしれない。だけど、田母神氏のエコ化政策は、"東京を育てる"ためのエコ化政策、つまり発展マインドの中のエコ化なのであって、細川氏の腹7分目でいいとする衰退マインドの中でのエコ化政策とは、マインドのベクトルが180度違う。この差は果てしなく大きい。
類は友を呼ぶ。貧乏神は貧乏神を招き入れ、福の神は福の神を呼び寄せる。
ゆえに田母神氏のエコ政策と細川氏のエコ政策とでは、やることが同じであっても、その結果は全然違ったものになるだろう。
もちろん、実際の選挙は、候補者の政治手腕やバランス感覚や安定度といった候補者の知事としての適性は元より、各候補者の支持母体の大小や、知名度なども大きく関わってくるから、必ずしも政策だけで全てが決まるわけではないのだけれど、候補者のマインドに着目するならば、今回の都知事選は、実は、東京を「衰退」させるか、「現状維持」に留めるのか、それとも「発展」に向かって走り出すのかという3択選挙になっているのではないかと思う。
都民が如何なる選択をするのか。いよいよ都知事選が始まる。
この記事へのコメント
日比野
候補者を顔相で観る…ですか。意外とこれが一番正確なのかもしれませんね。細川氏に覇気がないというのは、まるっと同意します。
なんでも、街頭演説で「脱成長」と口をすべらせたとか。思わず本音が出たというところでしょうか。
ななし
都知事になったら、放射能汚染された作物を多量に入れる可能性が高い。そうなったら東京都民がみんな内部被曝してしまいます。
特に給食の食材に使われたら、放射能の影響が大きい子供達がことごとく被曝することになります。
泣き虫ウンモ
舛添さんは、打たれ強いほうかな。
田母神さんは、未知数かな。
細川さんは、弱そうだな、死に票ですね。
中松さんは、... 噛み合わないかな。
どうでしょうか^^;
sdi
当面、というか今春の消費税増税以後のことを考えると次の国政選挙はまたぞろ任期満了選挙になるであろうことを考えると、当分は有権者が国政に対して意思表示する場がない、という問題はわかりますがね。
「日本の首都の顔」とはいえ、一地方自治体の首長選挙の存在意義をそんなに高めてしまっていいのでしょうか?以前にもコメントしましたが、東京都知事は国政に対してなんら権限ももっておらず、同時に責任も負っていません。彼が責任を負うべきは東京都民に対して都政の結果の責任を負うのです。都知事選挙は都知事選挙でしかありませんよ。
都内自営業者
死相が出ている。覇気が全く無い。
こんな人をトップに戴いては栄えるべきものも枯れてしまう
②舛添氏
まるで品がない。損得計算だけで動きそうな気がする。
実務屋として大コケはしないだろうが時間が経つにつれ(損得に基づいた)内包する矛盾が表面化しそう
③宇都宮氏
人は良さそうであるが考えが良くない
トイチだろうが納得づくで借りたカネなら返さねばならぬという浮世の原則を詭弁を弄してひっくり返した人
この人の下では必ず不道徳者が出る
④田母神氏
面構えは最も良い
ただ、支持者が感情(感傷)的になっているのと、ご自身も知ってか知らずか天性の扇情家であるから一種の危険がつきまとう
本当に頭が痛いので人畜無害そうなDr.中松氏に投票しようかな・・・
おっち
舛添元厚労相 政治とカネの疑惑
http://ochimusya.at.webry.info/201401/article_14.html
都知事選 田母神氏インタビュー
http://ochimusya.at.webry.info/201401/article_13.html
都知事選の行方 青山繁晴
http://ochimusya.at.webry.info/201401/article_11.html
都知事選 田母神氏の街頭演説
http://ochimusya.at.webry.info/201401/article_10.html
都知事選 マスコミの偏向報道が顕著
http://ochimusya.at.webry.info/201401/article_9.html
都知事選 立候補者の評判
http://ochimusya.at.webry.info/201401/article_8.html