今日はこの話題です。
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NHKの新会長に日本ユニシス特別顧問の籾井勝人が就任することが決まった。
昨年12月20日に行なわれた、NHK経営委員会は、全会一致で籾井氏を任命。任期は3年。籾井氏は、アメリカ三井物産社長や三井物産副社長などを歴任し、2005年から2011年迄、日本ユニシス社長を務め、相談役を経て特別顧問を務めていた人物。経営委員からは籾井氏の豊富な経営経験や国際感覚、放送と通信の融合といったNHKの課題への貢献などを期待する声が上がっていたそうだ。
NHK新会長選出にあたって、経営委員は籾井氏を含む4人を推薦していた。昨年12月13日に行われた指名部会で、多数決をとったのだけれど、所用で退席した1人を除く11人のうち、過半数の6票以上を集めたのは籾井氏だけだったそうだから、そのまま順当に選出されたということ。
任命後に行われた記者会見で、籾井新会長は、不偏不党を掲げ、「非常に重責のポジションであり、ぶれない経営をこころがけていきたいと思いますし、公正中立、不偏不党ということを確実に実行する必要があると思っております。常に原点回帰。それはつまり、放送法第1条、これに回帰することによって、NHK全体の力をそこに結集し、一丸となって公共のためにお役に立てるNHKにするという、こういう業界の文化をつくり出すことができれば大変に幸せだと思っている」と述べた。
籾井新会長が原点回帰するとした、放送法第1条は、その目的を記した条文で、次のとおり。
(目的) 第1条 この法律は、次に掲げる原則に従つて、放送を公共の福祉に適合するように規律し、その健全な発達を図ることを目的とする。とまぁ、至極当たり前の条文。これに原点回帰するとした時点で、今のNHKが不偏不党ではないと白状したようなもの。実際、籾井新会長は記者会見の場で「昔、NHKの言うことは正しいと信じていた。もっと信頼を高めるNHKにしたい」と述べているから、そのように認識しているものと思われる。
1.放送が国民に最大限に普及されて、その効用をもたらすことを保障すること。
2.放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによつて、放送による表現の自由を確保すること。
3.放送に携わる者の職責を明らかにすることによつて、放送が健全な民主主義の発達に資するようにすること。
では、籾井新会長は、どのように不偏不党なNHKにしようと考えているのか。
これについて、昨年、籾井新会長は週刊文春の取材を受け、「NHKに限らず、テレビの報道は皆おかしいですよ。例えば、『反対!』っていう人ばかり映して、『住民が反対している』と。じゃあ何人デモに来ていたか、というのを言わない。僕は言うべきだと思っている。賛成と反対があるならイーブンにやりなさい。安倍さんが言っているのはそういうことですよ。何も、左がかっているから右にしろと言っているわけではないと僕は理解しています」と答え、更に「中国が安倍さんのことを右傾化していると言っていたけど、何を言っているのかと。それで言うと中国なんかはもっと右じゃないか。そのへんのことを日本のメディアはもっと考えてもらわないと困る」と述べている。
やはり、籾井新会長は、これまでのNHKの報道内容は、一面的な報道が多いと認識していて、それらについて、定量的な報道も盛り込む積りのようだ。
まぁ、一つの番組で、賛成と反対を定量的に示すのは、番組として作りにくい上に、情報過多になってしまって見ていられない放送になるなんて指摘もあるようだけれど、見ていられるかどうかと、正確な報道とは別の話。それに見ていられるいられないは、視聴者が判断することであって、情報が多かろうが少なかろうが、見ていられない番組は、何をしたって見てくれない。
現に、今のNHKの放送が、偏向していると指摘され、「犬HK」だとか「シナ様のNHK」だとか陰口を叩かれていることを反省すべきだろう。賛成反対を番組に盛り込むのが嫌なのなら、災害時の放送のように、画面の一部をL字に分割して、L字の帯に賛成反対の情報を流せばいい。例えば、ニコ動なんかでは、リアルタイムで視聴者のコメントを流しているし、一部のテレビ番組ではツイッターの情報を帯に流したりする例もある。いくらでもやり方はある。
NHKの内部からは、論調は上からの号令によって決まるようなものではないという声があることから、籾井新会長になってもNHKの論調は変わらないという見方も一部にあるようなのだけれど、籾井新会長就任後、早くも小さな変化があった。
例えば、12月26日、中国最大手の検索サイト「百度」が、無償で提供している「BaiduIME」という日本語の入力ソフトが、パソコンに打ち込まれたほぼすべての情報などを利用者に無断で外部に送信していた問題を報道しているし、1月4日には、アメリカのグレンデール市に建てられた、慰安婦像の撤去を求める"テキサス親父"殿の署名が、ホワイトハウスの受理基準である10万件を突破したことを報道している。
これまでのNHKでは全く考えられなかったこと。
これらの放送について、ネット上での反応をみると、「NHK、まさかの中国批判を開始!!!!」とか、「テキサス親父の慰安婦像撤去署名をNHKが大々的に報道キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」とか、「なぜかNHKが、グレンデール市慰安婦像撤去署名10万超を報道」なんて、書き込まれているところをみると、如何にNHKが反日放送局だと思われていたかが良く分かる。
まぁ、そうは言っても、まだ一つ二つなので、これからもそうなのかどうかは、もうしばらく見ないと分からないけれど、もしも、不偏不党を打ち出したNHKの報道が、"右"になったようにみえるのなら、それだけこれまでのNHKが"左"だったということ。
筆者は今年は対特亜を中心とする情報戦、思想戦が活発になると予想しているけれど、であるからこそ、特亜に阿るマスコミばかりの現状は打開する必要がある。その旗手によもやNHKがなるとは思っていないけれど、少しでも左だけでない放送がされることは大きな意味がある。
この記事へのコメント
almanos
ちび・むぎ・みみ・はな
夜は歌舞伎や能の劇場中継をやっていた.
バライェティを止めて単純に, そのまま伝える
に専念すれば良い.
しかし, そうは単純ではない.
渡辺氏が指摘しているように,
支那様のNHKは, 他面で, ものすごい公金略奪機構でもある.
ここに手を付ける覚悟が経営委員会と会長にあれば良いが,
国鉄民営化なみの騒動になる可能性はある.
泣き虫ウンモ
政治が絡んでいないはずなのに、絡んでいるような放送をするからおかしいと言われるのです。
まぁ、左翼の声が大きいという要因もあったかもしれませんが、声が大きいほうだけ取り上げてるような感じもあるので、小さく感じるほうも取り上げないとね。
中国だけが商売相手ではないので、
マクロの視点を持ちつつ事業展開を考えたほうがいいのでは。
官僚のようになっているのであれば、変革の道のりは厳しいかな。
しょうちゃんのつぶやき
編集責任者が矜持さえしっかりして置けば間違った報道はなくなるでしょう。特亜3国受けの報道をする責任者が評価される仕組みがおかしいのだと思います。
アナウンサーに対しても報道した責任の一旦を負わせるべきでしょう。採用試験に日本の正しい歴史をしっかりと確認できる仕組み作りも期待したいですね。
視聴料のスクランブル化?も実施して経営が可能な会社にもしてもらいたいです。国民の税金で反日報道なんてナンセンスです。