今日はごく簡単に…
ブログランキングに参加しています。応援クリックお願いします。
1月23日告示、2月9日投開票の都知事選に向けて、何人かの候補が名乗りを上げた。
1月6日に、前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏が立候補。翌7日には元航空幕僚長の田母神俊雄氏が立候補を表明。続く8日にはドクター・中松氏も出馬表明し、舛添氏も出馬の意向を固めたと報道されている。
支持母体はというと、宇都宮健児氏は共産党と社民党が推薦。田母神俊雄氏は、維新の会の石原慎太郎氏、平沼赳夫氏が支援を表明したものの、維新の会としては自主投票。舛添氏は自公が推薦を検討しているから、あとは民主がこれらの誰かを支持するか、独自候補を出してくれば、大体の有力候補は出揃うことになるかと思う。
この中で、宇都宮健児氏は、2012年12月の都知事選に無所属で出馬。共産、社民と日本未来の党、緑の党等々の支持を取りつけ、猪瀬氏の約433万票に次ぐ96万票余りを獲得している。2012年の都知事選での各有力候補の得票は次のとおり。
2012年 東京都知事選とまぁ、前回の都知事選は、自公と維新の支援を受けた猪瀬氏が圧勝したのだけれど、この4候補について、その政策スタンスのチャートは次のとおり。
◎猪瀬 直樹 4338936票 得票率 67.3% 自民維新公明支援
宇都宮健児 968960票 得票率 15.0% 共.社.未.緑生活ネ
松沢 成文 621278票 得票率 9.6% 民主都議会支援
笹川 堯 179180票 得票率 2.8% (元自民党代議士)
こうしてチャートにしてみると、各候補者の求める方向性が良く分かる。このうち、右のチャートは、横軸に石原都政の継承か否か、縦軸に原発推進か反対かをとって各候補をプロットしているのだけれど、当選を果たした猪瀬氏と次点の宇都宮氏とでは、そのスタンスが正反対であることがはっきりと分かる。そしてこの時の都民は、石原都政の継承と脱原発の否定を選択した。
それを踏まえた上で、今回の都知事選を考えてみると、前回の都知事選はわずか1年前のこと。だから、都政の政策課題が何か劇的に変化したとは考えにくい。変化があったとすると、東京オリンピックが決まったくらいで、その他、別の大きな争点は今の所見当たらない。アベノミクスや消費増税、秘密保護法なんかは国政に準じるもので、都知事選の争点にするには違和感がある。
例えば、宇都宮氏は、都知事選に向けた基本政策として、次の5つを挙げている。
1 世界一働きやすく、くらしやすい希望のまち東京をつくります。1から4までは、まぁ普通に分かるとしても、5の「安倍政権の暴走をストップし、憲法を守り、東京からアジアに平和を発信します」なんてのは、他の4つと比べて明らかに浮いている。都が脱原発をして、情報公開を進めれば、"安倍政権の暴走"とやらをストップすることになるのか。国と都では、エネルギー政策にしても機密にしても、その扱う範囲も内容も違うのに、一緒くたに語れるものなのか。意味が分からない。
2 環境重視、防災・減災重視のまち東京をつくります。
3 原発再稼働・原発輸出を認めず、原発のない社会と経済を東京からめざします。
4 教育現場への押し付けをなくし、いじめのない、子どもたちが生き生きと学べる学校をつくります。
5 安倍政権の暴走をストップし、憲法を守り、東京からアジアに平和を発信します
ちょっと脱線したけれど、今回の都知事選の争点が前回と殆ど同じと仮定した場合。今回の候補者は先の政策スタンスのチャートの何処に位置づけられるのか。
まず、宇都宮氏については、掲げる基本政策をみても、前回と同じく、石原都政の否定と脱原発で左上になるだろうというのはいいとして、田母神氏はどこに当たるのか。
田母神氏は、都知事選出馬会見で、東京の強靭化対策や安全を中心に述べたようなのだけれど、石原慎太郎氏が、会見に同席して、支援を表明しているところをみると、石原氏は田母神氏を石原都政の後継者に据えようとしているのではないかと思われる。勿論、政策全部を見てみないと分からないけれど、石原都政の後継者になるということであれば、その政策スタンスは猪瀬氏のポジションだった右下になるだろう。
あと、舛添氏の政策スタンスがどうかについては、具体的な政策を見ないと何ともいえないけれど、かつて代表を務めた新党改革が脱原発志向だということである一方、自民と政策協定を模索していることを考えると、完全に脱原発ではなくて、中立近い辺りを落とし所として、石原都政継承にやや傾いた当たりになるのではないかと予想する。
このように、筆者なりに、大雑把に各候補の位置づけを仮定してみたのだけれど、実際、都民がそれぞれの候補者をどのように位置づけていくのか。田母神氏を石原都政の後継者だと認知してくれるのか。それだけの行政能力があるのか。そうしたことが一つのポイントになるように思う。
また、それ以前に、都民があれから1年経って、石原氏、猪瀬氏と続いた石原都政の流れに対して、今度はどういう判定を下すのかという問題がある。つまり石原都政の継続を求めるのか、求めないのかということ。石原都政を否定したい気持ちが強ければ、宇都宮氏に票が流れるだろうし、ちょっとだけ変えたい程度なら、舛添氏あたりで止まるかもしれない。
筆者は、今度の都知事選は、各候補者の政策スタンスのポジションと、石原都政の継続の賛否という2つのパラメータがその結果を左右するのではないかと思っている。
この記事へのコメント
白なまず
sdi
原発ドカーン
三号機ドカーン
二号機バーン
四号機ボー
泣き虫ウンモ
原発反対などという輩は、話にならないのでペケ。
うん、前回の選挙の話ですか。
今回も、TOKMAさんに出て欲しいし、でるべきだと思います。
もうね、日本を守るイコール東京ということで。
東京の重要性が理解できない候補者は、論外です。
almanos