劣化するアメリカとケネディ大使の誘い水

 
更に昨日のエントリーの続きです。 

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2月19日、衛藤晟一首相補佐官は、自身の発言を撤回する意向を表明した。

これは、昨年末の安倍総理の靖国参拝に対して、アメリカが例の失望表明を出した件について、衛藤報道官が「むしろわれわれが失望だ。…安倍政権は、民主党政権で崩れた日米関係修復に非常に大きな力を割いてきた。米国は同盟関係にある日本をなぜ大事にしないのか。…米国はちゃんと中国にものが言えないようになりつつある。米国の声明は、中国に対する言い訳に過ぎない」とYoutubeへの投稿動画で批判した発言について。

衛藤補佐官は、撤回の理由を、「発言が政府見解であるとの誤解を与えるため」とし、動画も削除している。ただ、この撤回は、官邸からの指示があったようだ。

2月19日、菅官房長官から衛藤氏のくだんの発言と報道対応の報告を受けた安倍総理は、「個人的見解と言っても通用しないな」と、即座に撤回させるように指示を出した。菅官房長官は「補佐官は内閣の一員だ。誤解を与える」と衛藤補佐官に注意した上で撤回させたということのようだ。

これについて、アメリカ国務省のハーフ副報道官が同じく19日の記者会見で、「日本政府は個人的見解であり政府見解ではないと説明している」と述べ、くだんの投稿を削除したことも指摘しているから、日本政府からアメリカへ即座に説明があったものと思われる。

アメリカに対する批判という意味では、先日、NHK経営委員を務める小説家の百田尚樹氏が、都知事選にて田母神氏の応援演説で、東京大空襲や原爆投下を「大虐殺」と批判したことがあったけれど、安倍総理は、この発言については撤回を求めたり、何の批判もしていない。

勿論、そんなことをすれば、言論弾圧になってしまう可能性があるから、やらないのは当然なのだけれど、安倍総理は内閣の一員と民間人との間にしっかりと線引きをして、政府見解になると受け取られかねない部分については、官邸でコントロールしているように思われる。

それに対して、アメリカはその"民間人"のコメントに噛みついている。在日米大使館の報道担当官が、百田氏の発言について「非常識だ。米政府は、責任ある地位にある人物が地域の緊張をあおるような発言を控えるよう努めることを望む」とコメントしている。

百田氏は2月3日の応援演説でこの発言をしたのだけれど、新聞等で報道されたのが翌4日。そして、在日米大使館の報道担当官が「非常識だ」とコメントしたのが2月8日。一応、4日のタイムラグがあるから、在日米大使館の発言は条件反射的なものではなく、おそらく、ホワイトハウスに確認を取った上での発言だろうと思われる。

だけど、在日米大使館の発言が、"地域の緊張を煽るような発言に対して非常識"と思っているのか、百田氏の認識が"非常識"としているのかで、当然、その受け止め方も変わってくる。報道の文脈を見る限りでは、前者のニュアンスが強いように思えるのだけれど、例の靖国参拝失望発言で、靖国参拝そのものは否定していないと後でフォローしたのと同じロジックの匂いがしないでもない。



ただ、民間人のコメントにまで噛みついてくる以上、アメリカにとっても、これは触れられたくない部分であることは間違いない。今回の百田氏の発言は、相当、アメリカの気に障ったようで、先日、NHKがケネディ駐日米大使にインタビュー取材を申し込んだのだけれど、米大使館は、籾井会長や、百田尚樹氏の発言を理由に難色を示したと伝えられている。

アメリカは、今現在拗れている日韓関係について、対話によって解決しろという一方で、日本との対話は拒否している。日米の懸け橋となるべき立場の駐日大使がインタビューに応じないのであれば、日本との対話は拒否していると受け取られても仕方ない。

それにしても、例の米大使館の「失望」発言以来、日本の世論の空気は明らかに変わった。反米だとは言わないまでも、アメリカにも遠慮しなくなった。米大使館のFBは未だに炎上を続けている。

米大使館のFBの記事は定期的に更新されているのだけれど、各記事につくコメントは、それとは全く関係なく、アメリカに対する批判と失望が書き込まれ続けている。飽きっぽく忘れやすい日本人がこれほど批判を続けるのは珍しい。75日で収まるようにはとても思えない。

FBでの書き込みをみていても、ケネディ大使の評判は芳しくない。いや、頗る悪いといっても過言ではない。「キャロライン・ケネディにはがっかりした。日本が嫌いならアメリカへ帰れ」とかもう荒れまくってる。

確かに、本国の意向を日本に伝えるという意味では、忠実にその役目を果たしているといえるのかもしれない。だけど、そうであるならば、逆に、日本の民意をもきちんと掬い上げて本国に伝えて貰わなくちゃいけない。それでこそ懸け橋の役目が果たせるというもの。

ただ、現時点で、ケネディ大使が日本人に、反米感情以外で影響を与えているものがあるとするならば、それは、日本人が、アメリカに対しても、はっきりと声を上げるようになったことだろう。物言わぬ日本人が、物を申すようになった、そういう変化を齎したという意味では、ケネディ大使は、日米の懸け橋ではないにせよ、一種の「誘い水」の役目を果たしているのかもしれない。

だけど、その日本という井戸から誘って汲み上げた水は、アメリカにとって「苦い水」。それを飲み干す度量をアメリカが見せたとき、日米関係は次の新たなステージに移れるのかもしれない。




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この記事へのコメント

  • 国賓オバマ大統領とケネディ駐日大使が警察公安から迫

    国賓オバマ大統領とケネディ駐日大使が警察公安から迫害を受ける

    日本にはびこり、天皇家を弾圧するソ連KGB官房機密費公安のゼロ(官邸では「お化け」と呼ばれている)
    http://www.youtube.com/watch?v=QhF6CAdySxI#t=58
    http://www.asyura.us/bigdata/up1/source/23858.jpg
    http://www.asyura.us/bigdata/up1/source/23867.jpg
    http://www.asyura.us/bigdata/up1/source/23868.jpg
    http://livedoor.blogimg.jp/ja8119__/imgs/d/1/d168b852.png
    2015年08月10日 15:21
  • 白なまず

    下記のBlogに採点の詳しい内容があります。下記Blogによると、採点に【出来栄え点(GEO)】と【演技点】が思いっきりテンコ盛りされた!とあり、この出来栄、演技は採点者の主観であり、素人目の出来栄と演技とは違うようだ。だから、この主観の部分で順位が決定されている事が問題で、朝鮮人のつけ込む隙があると思います。そこで、主観ではなく、単純な技術点と言える基礎点を見てみると、本当の技術の順位が分かります。男子の採点では基礎点に重きを置き採点しているので、難易度の高い技ほど高得点です。だから、男子フィギュアスケートの実力者達のコメントでは浅田選手の演技に感動したとあり、メダルと現実の乖離を思わせます。今後の対処は採点方法の公正化しかないと思います。

    【正しい歴史認識・国益重視外交・核武装実現 】
    http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-5363.html
    2015年08月10日 15:21
  • ちび・むぎ・みみ・はな

    > 衛藤晟一首相補佐官は、自身の発言を撤回

    安倍内閣としては当然の処置であろう.
    緩みから安倍内閣攻撃が侵入してくるのであり,
    今の体制としては衛藤氏が軽率であったと思う.
    同氏は首相や菅氏と良く相談して民間人を活用して
    意見を出すべきであった.

    > それを飲み干す度量をアメリカが見せたとき、

    それがあるなら大東亜戦争はなかった.
    度量がないとして考えるべきだろう.

    議論は少ないようだが, 真央の不振の原因は
    日本フィギュアスケート連盟(?)の無作為あるだろう.
    彼女の談話からすれば, 睡眠不即が主因の様だ.
    彼女に対する半島記者団の圧力があったのではないか.
    ロンドン・オリンピックでの半島選手団の振舞には
    かなりの問題が指摘されていることもある.

    フィギュアは南朝鮮の国家プロジェクトである.
    慰安婦問題の経緯を見れば, この種の国家プロジェクトに
    彼らがどれほど異常になるかは容易に想像できる.
    競技が終るまでは記者団や一般人から遮断する
    などの処置を考えなかったのだろうか.
    2015年08月10日 15:21
  • 泣き虫ウンモ

    狙い撃ちという表現はしたくないですが、オバマ大統領に対するものであれば効き目があると思います。
    周辺の親中派とか、日和見主義者に言う形になるので効果がないのです。
    まぁ、支持率の問題とかもありますが、大統領狙いでいいのかなと。
    信じられないほど支持がなければ、直接的な方法よりも間接的な方法が有効かと。
    情報戦でしょうね。中国の真実を知らせる報道をガンガンやって、親中派自身もおかしい、あるいは利益にならないというより損だということを認識させるということでしょうか。
    2015年08月10日 15:21
  • almanos

    オバマ政権で特に顕著なのは、選挙時の寄付金額で大使を割り振っているという悪評ですね。赴任先のことに無知な大使が赴任するなど深刻みたいです。そこら辺もあってオバマ大統領はもはやレームダックという表現すら生ぬるい程の状態に陥っているというのがアメリカ議会内部の評価みたいです。死に体大統領だからまともに相手するのもばからしい感もありますが、まだ任期途中だからなぁ。訪日時の国賓待遇はそう言う意味では誘い水としては上出来だったのでしょう。まあ、韓国のおかげで台無しになりつつありますが。まあ、国防総省などは日本の反応にホッとしているかもしれません。日本でこの反応と云うことは相当に駄目だと評価されたに等しいでしょうから。今まで沈黙していた日本でです。国務省の実務の面子も相当慌てているでしょうね。オバマ暗殺も視野に入れないといけないかもしれません。
    2015年08月10日 15:21
  • とおる

    上記の修正と詳細。

    昨日(20日)国会、石関貴史(日本維新の会)の質問「東京大空襲は、戦争犯罪か?」に対し、菅官房長官の答弁「人道主義に合致しないものと考えている」。
    http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=43544&media_type=fp
    国会初めから、6時間14分~16分30秒
    2015年08月10日 15:21
  • sdi

    誘い水ならまだしも、祖父のジョセフ・P・ケネディみたいなことをやらかして日米間の障壁になるようなことにならなければいいんですがね。
    2015年08月10日 15:21

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