朴槿恵陥落

 
今日も、簡単に…

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3月24日からオランダで開かれる核安全保障サミットで、日米韓首脳会談が行われる見通しとなった。

19日、韓国・大統領府は外交・安保関連閣僚らによる国家安全保障会議(NSC)を開催し、米国の要求を受け入れ日米韓3ヶ国首脳会談に応じるか討議したそうなのだけれど、同じく19日、韓国・聯合ニュースが「韓日首脳会談の開催は難しいが、米国の韓日和解の要請や日本の誠意ある態度などを勘案すると、韓米日首脳会談の開催は可能だ」と、韓国消息筋の話を伝えている。

また、韓国・中央日報も20日、 政府の核心関係者の話として、「核セキュリティ・サミットのテーマが核であり、米国が北核問題をテーマに韓日の首脳が会うことを強く希望すれば、われわれには拒否する名分がないと考える。…韓日米の首脳が顔を合わせる環境はある程度整っており、その方向に向かっている。…会談は米国が提案したが、われわれがこれに応じない場合、国際社会でも日本より韓国に対する良くない世論が形成されるおそれがある。…韓日米の実務外交ラインがすでに調整に入っていると理解している」と伝えている。

確かに、あれ程日本を糞味噌に言っていた韓国から"日本の誠意ある態度"なんてセリフが出てくること自体驚きだし、外交ラインで実務者協議が行われているのであれば、会談をする方向で動いていると見ていい。尤も、韓国外務省の報道官は20日の定例会見で、日米韓首脳会談について「決まったことはない」としているから最終決定まではまだということなのだろう。

あれ程頑なだった、韓国側が何故、会談に応じる動きを見せたかについては、色んな憶測があるけれど、やはりアメリカからの圧力説が有力だろうと思われる。

ジャーナリストの室谷克実氏も「米国の圧力だ。韓国は本音では『沈む米国』をバカにしているが、北朝鮮の脅威からは守ってほしい。だから、米国の強い要望をむげにできない」とアメリカ圧力説を述べているけれど、韓国の政府関係者が「米国が北核問題をテーマに韓日の首脳が会うことを強く希望すれば、われわれには拒否する名分がない」と述べていることからみて、その線は濃厚。

更に付け加えるならば、「会談は米国が提案したが、われわれがこれに応じない場合、国際社会でも日本より韓国に対する良くない世論が形成されるおそれがある」というコメントについても、先に安倍総理が国会で河野談話見直しをしない発言をして早々に譲歩の態度をみせ、ボールを韓国に渡したことも影響していると思われる。



さて、日米韓3ヶ国協議が行われるとして、その会談テーマが何になるかについては確たることは分からないけれど、メディア報道等を見る限りでは、やはり、北朝鮮の核問題がメインテーマの一つになると思われる。

3ヶ国の本音を考えてみると、アメリカは「東アジアの安定が第一、日韓双方波風を立てるな。韓国は二股外交を止めろ。」、韓国は「日本は慰安婦賠償で金を差し出せ、在韓米軍は撤退するな」、日本は「北朝鮮有事の際は日米と連携して対処にあたれ」辺りではないかと思われるけれど、果たして、これで話が噛み合うのかどうかは微妙なところ。

但し、安倍総理周辺は「会えるだけで外交上の1つの成果だ」と述べているという。

確かに振り返ってみれば、朴槿恵大統領が、告げ口外交を展開し、日韓首脳会談を拒否しつづけた1年の間に、安倍政権は韓国に対して、戦略的に反撃していた。

アベノミクスによる円安に日韓通貨スワップ停止。集団的自衛権容認推進、靖国参拝、「竹島の日」式典に政務官を派遣と、韓国の嫌がることを次々と進めた。

河野談話にしても、見直しはしないとしつつも、検証の余地を残して、韓国のジャパンディスカウントには反論する方針を打ち出している。

先日も外務省が日「未来志向の日韓関係を目指して」という動画を作成し、youtubeにアップしている。その内容は、「日韓基本条約で過去の請求権は解決済み」、「アジア通貨危機での韓国への100億ドルの支援」「慰安婦問題でもアジア女性基金を設立・謝罪していること」などを伝え、御丁寧に1998年に金大中大統領が「今後、韓国政府としては、過去の歴史についての問題は出さないようにしたい」 という発言まで載せている。

一部には、安倍総理は譲歩ばかりしているという主張も見られるけれど、気づいてみれば、わずか1年の間に、韓国の主張をものともせず、これほどのことをやっている。

細かいことを言えば、昨年8月の靖国参拝を止めたことや、今月26日に予定されていた教科書検定の結果発表を4月初めに延期するなど、小さな譲歩はしたりしているけれど、大枠でみれば、戦略的に韓国を押し込んだと見ていいと思う。しかも、今や日本国内では、嫌韓の世論が醸成され、安倍政権を後押ししている、

朴槿恵大統領は、告げ口外交にうつつを抜かしている間に、安倍総理にしてやられた。その状態で日米韓首脳会談なのだから、韓国は、今の踏み込まれた状態がスタート地点となってしまってる。

反日だけで支持率を持たせている朴槿恵大統領は、今回の3ヶ国首脳会談の結果如何で、下手をすれば、国内から猛烈な批判を浴びることだってないとはいえない。朴槿恵大統領は、韓国世論によって、自らの喉元に匕首を突きつけられてしまうかもしれない。




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この記事へのコメント

  • てっぷQ

    まあ朴大統領のことですし、国内で突き上げくらったら”日本が例の3条件を了承すると内々に打診してきたから韓米日会談に臨んだ”くらいは言うかもしれませんが。
    2015年08月10日 15:21
  • 深月

    「ロシアのクリミア併合が進んでいる」というタイミングと同時の、韓国の朴槿恵大統領の攻撃体勢の緩和がすごく気になりました。

    再びの日韓併合を狙うグループ(工作員のようなもの)が、日韓両国(&米国)の内部で再び蠢動しているのかも…と思うと、不吉な思いが湧き上がって来ます(冷や汗)

    経済的にも韓国は巨大な負債にあえいでいるという話ですし、(ロシアのクリミア併合よろしく)将来、日本が韓国を併合することで、その負債を全部肩代わりする羽目になってしまったら…それは、すごく嫌です。

    という訳で、朴槿恵大統領には、「陥落」してもらわないで、もっともっと、(この際、見境無くても良いので)反日活動に燃え上がって欲しい…と切実に思ってしまいました。

    毛色の異なるコメントで、誠に済みませんm(_ _)m
    2015年08月10日 15:21
  • opera

    こういう見方もあるようです。

    ◇米国とチキンゲーム戦う朴槿恵
    http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140311/260890/?P=1

     まぁ、今のオバマ政権ではハッキリしないかもしれませんが、アメリカが事実上韓国を切り捨てる政策をとった場合、日本はどう対応するのかをそろそろ準備する必要があるかもしれませんね。
    2015年08月10日 15:21
  • sdi

    「オランダで一体何を話し合うのか?」という点が一番の問題でしょう。日、米、韓の三国で「何を話し合い、何を決めるか」について合意が出来ていれば問題ないのですが、その辺を詰めずに「三カ国会談を開く」ことが目的化してしまっていたら会って終わりになってしまいます。
    韓国は中国と米国の間で(中国寄りの)二股外交を推進していることは周知の通りです。ですから、中国に対して「アメリカの顔を立てて会談には止む終えず参加した」といいつつ、アメリカに対して「『右傾化した反韓姿勢をくずさない安倍政権』に妥協するつもりはさらさらなかったから物別れに終った」といういつものレトリック使ってくるかもしれませんね。
    2015年08月10日 15:21
  • 泣き虫ウンモ

    米国の民主党に喧嘩を売るだけであれば、かわいいかなと。
    民主党自体が矛盾を押し付ける政党なので、矛盾で答えるというのは...
    日本は、できない芸当ですけども。
    米国の民主党も、これで自分達の正体が少しでも理解できればと。
    2015年08月10日 15:21

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