浅尾慶一郎氏、みんなの党新代表に選出

 
今日も超簡単に…。

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4月11日、みんなの党の代表選が告示され、幹事長の浅尾慶一郎氏以外に立候補の届け出がなかった為、無投票での当選が決まった。当初は、松沢成文氏が立候補を模索したり、投票日前日の夕方に、薬師寺道代氏が出馬表明するなど、慌ただしかったのだけれど、松沢・薬師寺両氏は最終的に出馬を断念。浅尾慶一郎氏がみんなの党の新代表となった。

浅尾氏は、4月9日夜、国会内で杉本和巳、中島克仁両衆院議員から立候補の要請を受けた直後に会見し「国民の期待は市場重視の経済政策や行政改革、地方分権だ」と従来の改革路線を踏襲する考えを述べた上で、政策が一致した野党で連立政権を目指す「政党ブロック」構想の推進も継承するとした。

また、翌10日に、代表選出馬を正式に表明した記者会見では「政策が一致するなら、野党のみならず与党も含めた再編のほうを国民は望んでいる」と、渡辺喜美前代表が取っていた、安倍政権との連携路線も示唆する発言をしている。要するに、どっちでもいけるようなポジションを取りたいという態度。

浅尾代表は、民主党出身で、渡辺前代表のように安倍政権とのパイプを持ってはいない。その為、みんなの党内では、「政権にパイプがないなら、野党再編に参加しないと生き残れない」との懸念があり「参院で日本維新の会と統一会派を組むべきだ」との声まで上がっているそうだ。

さけど、そうだといって、維新と統一会派が組めなかった場合はダメージが大きい。折角渡辺前代表が安倍政権との距離を詰めていったのだから、それをむざむざと捨ててしまうのは勿体ない。この先の政界再編まで見据えると、いろんな選択肢を確保しておくのは悪いことじゃない。なんとなれば、安倍政権と連立を組もうとしていると考えているとしても驚かない。

実際、4月10日、菅官房長官は記者会見で「政策は代表の一存ではなく党の考え方だ。どなたが代表になっても継承していただけるだろう」と述べ、みんなとの協力関係を維持したい考えを述べている。

だけど、いくら協力といっても、その目指すところ、政策が全く噛み合っていなければ意味がない。特に今国会では集団的自衛権絡みで協力を得られるかどうかは気になるところ。

ただ、浅尾代表は、憲法改正論者であり、安全保障に関しては自衛権の憲法への明記を主張しているくらいだから、集団的自衛権の行使について特に反対はないものと思われる。

浅尾代表は、2010年に、民主党の長島明久氏と自民党の林芳正氏と安保・外交政策をテーマに対談しているのだけれど、その中で、中国の拡張主義について「大きくなり過ぎた中国に対して、単独1カ国ではとても対応できない。こうした状況では、われわれも諸国と連携して、安定化の要因を作っておくべきだと思います」と集団的自衛権行使に肯定的な発言をしている。

だから、安倍政権と何から何まで対立するということにはならないと思われる。尤も、みんなの党は、渡辺前代表が例の8億円問題で辞任した直後。「しがらみのない政党」をキャッチフレーズにしていただけに、まずはイメージの回復と、党内の立て直しが急務になる。政界再編等々はその後のこと。だから尚のこと、与党にも野党にもくっつくことができるような曖昧さを残しておかないと、たちまち他党からの草刈り場になる恐れもある。

浅尾代表は幹事長経験者とはいえ、みんなの党は、良くも悪くも「渡辺よしみ」の党だったことは否定できない。渡辺義美氏と8億円献金疑惑がセットで世間的イメージがついてしまった以上、みんなの党が「渡辺よしみ」のイメージをいち早く拭うことが、同時に8億円献金疑惑による党のマイナスイメージを消していくことにもなる。

故に、浅尾代表は、みんなの党を「渡辺よしみ」の党、ではなく、文字通り"みんな"の党であることをアピールする形で、そのイメージ回復を図るのではないかと思う。




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この記事へのコメント

  • ちび・むぎ・みみ・はな

    「軍事研究」に残念な記事があった.

    DARPAロボティクス・チャレンジの予選会を
    トップで日本のSHAFT社が開発した S-ONEが
    通過したのだそうだが, そのSHAFT社が
    既にGoogle社に買収されていたのだそうだ.
    SHAFT社は元東大助教の中西飛雄等ロボティクス研究者が
    立ち上げたベンチャー企業で, 3.11を教訓に
    災害ロボットの開発を目的としていたのだそうだ.

    知らなかったが, ネットでは既に大きなニュースに
    なっているらしい.
    2015年08月10日 15:20

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