消費増税にともなう便乗値上げ
今日は極々簡単に…
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4月11日、消費者庁は11日、消費税率引き上げ後の商品の価格動向を把握するために実施した物価モニター調査の速報結果を発表した。
調査期間は、4月4日から8日までの間で、調査品目は、食料品18 品目、耐久消費財4品目、雑貨・衣料等10品目、サービス等8品目の計40品目。
これらについて、モニター店舗で、店頭表示価格を調査。前回調査(3月7日から11日まで)と税抜価格同士を比較して、価格変動率を出している。
それによると、税抜き、価格変動率は調査対象全体の平均0.1%の上昇で、これをもって消費者庁は「確実に便乗値上げがあったとは言えない」としているようだ。
ただ、この消費者庁の調査は各品目について1000個程度のデータを元に集計した結果であって、何万、何十万とある商品全体を見ての結果ではない。中でも、食料品といった、普段買わざるを得ないものが便乗値上げされると、消費者は特に便乗値上げが印象づけられてしまいがち。
筆者は、去年の5月に「東大日次物価指数」のエントリーで、スーパーのPOSシステムを利用して全国約300店舗で販売される商品の日々の価格、販売数量を原データとして使用する東大日次物価指数を取り上げたことがあるけれど、それでみると便乗値上げされている傾向が出ている。
東大日次物価指数はこちらで公開されているけれど、日時指数(直近)でみると4月1日以降、指数がハネ上がっていることが分かる。
東大日次物価指数は4月1日以降は消費税率引き上げの影響を除くベースで指数を算出しているそうなのだけれど、これは消費者庁の0.1%という発表とは大きく異なっている。
但し、東大日次物価指数は1年前の指数との比較なので、消費者庁の発表とはその比較のベースが異なっていることには注意しないといけないけれど、物価上昇の傾向そのものには大きな差は出てこないだろうと思われる。
本記事最後につけたグラフは東大日次物価指数のデータから2月20日から4月9日までの物価指数を作成したものだけれど、こちらをみても明らかに4月1日から物価が2ポイント以上上昇していることが分かる。
しかも、これは消費増税分をキャンセルして算出している値だから、それで2ポイントも上昇していれば、便乗値上げがされているとみるべきだと思う。
東大日次物価指数を開発した渡辺努教授は、この指数の動きについて、「予想外の数字だ。…消費税率引き上げ分を商品価格に転嫁した上に、さらに値上げする動きがみられる」と指摘している。
消費増税に便乗値上げ。消費者の負担感は倍増する。しばらくは消費の冷え込みは避けられないだろう。
この記事へのコメント
mony
状況ですから財布はがっちり固くなります。
泣き虫ウンモ
少しグレードダウンさせてワンコインで販売すれば、急場は凌げるかのと考えたんですが。
もともと、ワンコインが売りのものはコストぎりぎりだと思うので、どうせだったら、高くて自信があるものを別物として出す方法もあるかなと。
というか、自分から言わせたら大したことのない商品も多いので、過信というか驕りを捨てたら何とかなるかもしれません。
都内自営業者
長引くデフレでとにかくモノやサービスの値段が下がって収益性が低くなって困っていたところへ税率アップでしょう?
値上げの言い訳はしやすいし昨今の原材料費の高騰分もこの際だから乗っけちゃえって考えるんですよ。原材料費の高騰分については無理してずっと抑えていた側面もありますからね。
そういう心理になるということは供給側(製造側)にかなり前から限界が来ていたということでしょう。
消費者から見ればとんでもない話なのでしょうが消費財の供給側の端くれとしては非難しづらいものがありますね・・・。
日比野
>値上げの言い訳はしやすいし昨今の原材料費の高騰分もこの際だから乗っけちゃえって考えるんですよ。原材料費の高騰分については無理してずっと抑えていた側面もありますからね。
なるほど、供給サイドからだとそうなるのですね。消費者庁は便乗値上げはない、と言ってますけれども、品目別にみれば、ガソリン代値上げしているところが多いんですよね。無論、原発停止による燃料代高騰なんでしょうけど、ガソリン或いは灯油は、食糧や、飼料代にも効いてきますから、原材料高騰にも響いているかもしれませんね。原発再稼働してガソリン、灯油代が落ち着けば、少しは楽になるのでしょうか?
ちび・むぎ・みみ・はな
を調査するなどは行なう必要はない.
便上値上げ大賛成.
価格破壊もう御面.
popper