棚上げできない韓国と北朝鮮の策謀

  
今日は極々簡単に…

画像
 ブログランキングに参加しています。応援クリックお願いします。

7月29日、アメリカ太平洋軍のロックリア司令官は、国防総省で記者会見を行った。

その中で、ロックリア司令官は、「日韓の政治問題が軍事面での着実な連携を進める上で大きな影響を与えている。…政治問題のせいで情報共有が制限され、自らの領空や国を守る能力が低下している。…日韓は安保面で利害を共有していることを認識すべきだ。…政治的な違いを乗り越え、アジア地域の安全保障環境を向上させるよう促している」と述べ、更に、北朝鮮に対しても「『またか、たいしたことない』と鈍感になっていくことが心配だ。北朝鮮の核・ミサイル能力は着実に進展している」と警告した。

確かに、ロックリア司令の言うことは、誠に御尤もなことであるのだけれど、「政治的な違いを乗り越える」のは口でいう程簡単なことじゃない。

まぁ、何を持って乗り越えるとするかの定義は難しいけれど、違いを乗り越えるためには、その"違い"を無くすか、"違い"を"違い"としたまま脇に置くかのどちらかしかない。

つまり、和解か棚上げかの2つに一つ。日韓関係でいえば、これまで日本は韓国に和解しようと努力を重ねてきた。だけど、韓国は日本に対して、和解すると言っては、金を巻き上げて、自国の神棚に"棚上げ"していた。そして、国内事情がちょっと苦しくなると、また棚から下ろしてイチャモンを付けてくる。その繰り返し。

和解にしても、棚上げにしても、それを行うためには、今の相手の主張を認めなければならない。相手の言い分を理解し納得しないと和解なんてできないし、棚上げにしたって、相手の言い分は認められないまでも、相手の「立場」を認めてやれなければ、棚上げなんてできない。

韓国は日本の言い分も立場も決して認めて来なかったし、今もなお認めない。自分の言い分を日本が飲む以外の解は求めてない。逆に、日本は韓国の言い分にも立場にも理解を示してできる限りのことをしてきた。だけどそれが全く無駄だった。それが漸く、日本国民一般に知れ渡ってきた。

だから、日韓関係が今のようになるのは理の当然。



まぁ、アメリカがアメリカの立場で、日韓関係の改善を求めるのは理解できるけれど、それだけで日本人を納得させられる時期は最早過ぎたように思える。日本人はもう韓国という存在を見限っている。無くてもいい存在だと思い始めてる。何度も言っているけれど、やはり、李元大統領の天皇陛下侮辱発言がターニングポイントだったと思う。

我慢に我慢を重ねた日本人が一度切れてしまったら、もう元には戻らない。だから、今更、アメリカが何のかんの、日本に韓国に配慮を促す発言をしたとしても、何も知らない癖に勝手なことばかり言うな、という反発が先にでる。

昨年末、安倍総理が靖国参拝したときのアメリカ政府「失望した」発言に対して、猛烈な反発が出たことは記憶に新しい。舛添都知事の訪韓に対する国内世論の反応を見ても明らかなように、かの国に対する厳しい目線は少しも変っていない。少なくとも安倍政権である限り、対話の扉は空けていても、日本から韓国に近づいていくことはないだろう。

そうした状況にアメリカがやきもきしている構図。だけど、その日韓の溝が簡単に埋まらないとみて、更に手を突っ込んで、米韓の間を離間させようとする存在があるように見える。北朝鮮がそう。

ここのところ北朝鮮はしきりに短距離ミサイルを撃っている。30日も、西部の平安道から300ミリ放射砲とみられる砲弾を4発、東に向けて発射している。

これは、北朝鮮による米韓の離間工作だと思う。半島の緊張感を高めると、当然それに備えなければならない韓国はアメリカとの関係を強化しようとする。だけど、アメリカは、2015年に、戦時統帥権を韓国軍へ委譲するなど、半島からの引き上げを決めている。第一線から退こうとしている。※コメ欄ご指摘により8/1訂正

勿論、半島の安保の問題があるのだけれど、在日米軍含めて全体でサポートできるよう再編を進め、それに対応しようとしている。そして、日本の集団的自衛権行使容認もそこに絡んでくる。安倍総理が先日述べたように、在日米軍が半島有事に出撃するに際して、日本政府の許可がいる云々の話もある。

つまり、韓国が、安保の為にアメリカとの関係強化をするということは、必然的に日本とも仲良くしなければならないことを意味してる。

だけど、反日に凝り固まる、朴槿恵政権にはそれができない。それがまた、アメリカの苛立ちを募らせることになる。そうしたことを計算した上での、北朝鮮のミサイル発射ではないか、と。

何でも、7月28日に、アメリカのズムワルト米国務次官補代理が極秘訪韓して、李京秀外交省次官補や、大統領外交安保首席室関係者らと会談。日本の集団的自衛権行使に対して協力するよう、強い圧力を掛けてきたとの一部報道もある。

それでも朴槿恵大統領が折れず、米韓が離間したら、それこそ北朝鮮の思う壺。目先のことだけしか考えない政治は国を危うくする。韓国の命運は大きな曲り角を迎えている。




画像

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック