プーチン大統領の危惧と仕掛け
今日も雑談です。
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8月26日、ロシアのプーチン大統領とウクライナのポロシェンコ大統領が、ベラルーシのミンスクで首脳会談を行いました。
タス通信によると、プーチン大統領は「ウクライナ危機は武力の強化で解決してはならず、それぞれの代表者による平和的な対話で解決すべきだ」と述べ、ポロシェンコ大統領は「ミンスク訪問の目的は、ウクライナ東部の流血を止め、政治的な妥協を探るプロセスを始めることだ」と答えています。
そしてポロシェンコ大統領は、地方分権化やロシアとの国境管理強化や、親露派の武装解除などの和平プランを提示し、プーチン大統領は「政府軍の攻撃で人道上の危機が生じている。…これ以上、武力的なシナリオを激化させることで事態を解決すべきではない」と応じています。
これは、唯の筆者の直観なのですけれども、プーチン大統領は、ウクライナの親ロシア派を中心とする勢力が、ウクライナ軍によって、蹂躙され殺されやしなかと警戒しているような気がしたんですね。
プーチン大統領は、クリミア併合この方、ずっと「人道上の危機」を述べています。実際、5月2日にウクライナ軍便意兵による偽旗攻撃によって住民の虐殺が行われた、という話(オデッサの虐殺)もあります。
勿論、プーチン大統領は現地で何が起こったのかを知っているのでしょう。それゆえに、ウクライナ政権が住民虐殺をやらないという保証というか感触を得たがっているのではないかとも思うのですね。
そして、もう一つ注目したい点があります。それは、EU代表とベラルーシ、カザフスタンの首脳も参加していることです。
一体、誰が今回の会談をセットしたのか分かりませんけれども、トップ会談に仲介役を立てるのは、まだ個別会談を行えるほど両者が緊密ではないか、或は、最早、事態が2国間の問題ではなくなっていることを意味します。
筆者は、両方あると思います。今回の会談の直前、ロシア軍が十数台の装甲車列ウクライナ南東部に侵入しています。
ロシア軍は今回の会談直前に、をロシア側からウクライナ南東部に侵入させています。これなんかも、虐殺したら唯で済むと思うなよ、という外交メッセージに聞こえなくもありません。
その状況下で、ロシアは日本にも手を伸ばしています。8月25日、ロシアのラブロフ外相は、日本側がプーチン大統領への招待を撤回しない限り、今秋の訪日計画に変更はないとの見解を示しています。
ただ、先日、ロシアは国後島と択捉島で大規模軍事演習を行っているんですね。あからさまに牽制なのですけれども、どうもロシアは会談前に強硬姿勢をみせる傾向があるように感じます。まるで、ポーカーか何かのカードゲームでチップを上乗せして相手を誘っているかのような…。これがロシア流の外交術なんでしょうか。
チップをレイズして、相手が合わせてチップを乗せればよし。乗せてこなかったら、そのまま放置か破談させても構わない。そんな印象です。
やはり、大物狙いなんでしょうかね。だとすれば、もしもプーチン大統領が秋に訪日できたとしたら、何にもなしで終わるとも思えない。あっと驚く案を出してくるか、或は、更にチップを上乗せして、さぁ勝負に乗ってこいと大仕掛けを仕掛けてきそうな予感すらします。少なくともオバマ大統領とは大分違いますね。
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