ISISは「約束の舟」なのか

 
今日も雑談エントリーですけれども、昨日の続きを簡単に…

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昨日のエントリーで、ISIS(イスラム国)は、ネットを使った宣伝工作が得意、という話をしましたけれども、ISISは、「アルハヤト・メディア・センター」と呼ぶ自らの報道組織も持っています。

「アルハヤト(Al-Hayat)」とは"人生"を意味するアラビア語らしいですけれども、向こうでは、割と一般的に使われているようで、いわゆるアラブ紙「アルハヤト」とは別のようです。ちょっと検索しても「アルハヤト・ホテル」だとか「アルハヤト・メディカルセンター」だとか、一杯ヒットします。

で、この「アルハヤト・メディア・センター」は自身ミッションとして「ムスリムを1つの旗の下に団結させるため、様々な言語でイスラム国のメッセージを伝えること」を掲げており、"インターネットのCNN"にも擬える人もいるほどです。

また、ISISは、コミュニティ形成のために、ツイッターやフェイスブックのアカウントを持つことを推奨し、個々人のアカウントには、攻撃の画像や内輪向けのジョーク、祝福のコメント等が掲載されていたり、交流イベントや公的業務に関するコメントにも利用しているそうです。

その他にもISISは、「ムジャツイート」と呼ばれる独自の動画を、世界に向けて発信しています。その中には、「おいしい!シリアのラッカ市でのISISのイスラム食。極上ケバブをはじめとするごちそうを召し上がれ!」といったキャプションを付け、イスラム国では若者がどれほど幸福かをアピールするものもあるそうです。

餌で若者を釣ろうなんてのは、よくある手ですけれども、生憎、筆者は、極上ケパブを頂く機会もなく、その"幸福"具合がどれ程のものか分かりません。それに唯でさえ、食に煩い日本人を「極上ケパブ」だけで釣るのは難しいと思います。そうでなくても、日本には、他にも美味しいものが沢山あり、世界中の有名料理が食べられる国だとも言われているほどです。

その一方、先日、アメリカ人のフリージャーナリスト1人を処刑し、もう1人を拘束しているとする動画を流すなど、残忍な面を見せています。なんでも、ISISのオンラインマガジン「Dabiq」の最近の号には、ノアの箱舟を取り上げ、ノアが「私か洪水か」と述べたとし、アラーの神が、"預言者ノア"の要請で世界に罰を送ったなどと指摘しているそうです。

ノアがアラーの神にお願いできるほど、凄い人だったとは知りませんでしたけれども、丁度、映画『ノア 約束の舟』もありましたし、ノアを持ってくる辺り、センスなのかもしれませんね。そのマガジンでは、ISISが勝利を収めた戦闘やメンバーの特集、支配地域での暮らしの写真なども掲載しているそうです。

ただ、それでも「イスラム国か洪水か」となどと、恐怖と脅しで持って、言うことを聞かそう的なやり方は、どうなんでしょうね。確かに日本にも"祟り神"というのもありますけれども、あまり日本ではウケないやり方ではないでしょうか。

こんなのをみると、やはりイスラム教って怖いねぇなどと思ってしまうのですけれども、こちらの日本ムスリム協会によると、多神教者、無神論者がイスラム教への入信するには「アッラーの他に神はない」と唱えればOKで、逆に「アッラー以外にも神々がいる」とか、偶像を崇拝するなど、イスラムの教義に反する言行をしたときには、背教したと見做されるそうです。随分とルーズな感じがしないでもないですけれども、世界に広がる宗教は、これくらいの"ユルさ"がないとダメなのかもしれませんね。

あぁ、今日も、本題に入る前の前フリで、力尽きました。この続きはまたの機会に…(あるのかな…^^;)




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