福島みずほ氏の慰安婦調査嘘疑惑と30年目の爆弾リレー

 
今日は簡単に…

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朝日新聞の慰安婦報道取り消しが益々波紋を読んでいる。

先日、フジテレビは、慰安婦強制連行について、韓国・済州島を取材し、当時を知る現地の人から「そんな話、今まで聞いたことないよ」とか、「村から50人も連れて行かれたら、わたしが知らないわけないでしょう」という証言を得て、それを放送した。

これについて、フジテレビの石原正人政治部長は「国連の報告書などが、慰安婦の強制連行を認定する重要な根拠として、吉田証言、河野談話を挙げている。さらにその後、日本の教科書にも、この慰安婦の記載がなされるなど、日本の外交、そして、教育に、大きな影響を与えたのは間違いない」と指摘し、更に、FNNが朝日新聞に対しても取材を行ったのだけれど、「紙面で詳しくお伝えした通りです。編集部門の責任者が『裏付け取材が不十分だった点は反省します』と述べています」とのコメントしか得られなかったとしている。

同業他社も、この問題で、自社に被害が及ばないよう、徐々に"掌返し"を始めたように見えなくもない。

何故、今になって、朝日がこんな記事の取り下げをしたのかについては、色々と憶測がされているようだけれど、人事コンサルティング「Joe's Labo」代表の城繁幸氏は、朝日新聞社内の年功序列制度によって、誤報記事を書いた本人が社内に残っている間は、間違いだと声を上げることが出来ず、彼らが退職してから漸く、記事の取り下げをできるようになっただけと指摘している。

いかにも"人事コンサルティング"的な視点ではないかと思う。

まぁ、この指摘が当たっているかどうかは脇におくとしても、結果として、朝日が自らの報道機関としての信用を失墜させたことは間違いない。

城繁幸氏は「30年間やり続けた爆弾リレーがいよいよ爆発したわけで、まるで30年間の無責任の当事者
みたいに見られている現経営陣には、筆者はちょっぴり同情している。とはいえ、そういう会社で禄を食んできた以上、きっちり責任はとらせるべきだ。 第三者機関を入れて調査報告書を作り、事後処理のめどが立った時点で経営トップが引責辞任するくらいのみそぎは、最低限必要だろう。それすらやらないようでは、これから朝日が紙面で、企業や政治のいかなる責任を追及しようと、もはやネタにしか見えないだろう」と述べているけれど、その通りだと思う。

今後、朝日が報道機関であり続けたいのか、単なる"ネタ新聞"扱いになってしまうのか。そうした分岐点にいる。余談だけれど、"ネタ新聞"であれば、虚構新聞のほうがずっと出来が良いと筆者は思う。

そして、慰安婦報道取り消しの波紋は、マスコミ界だけじゃない。それに加担した政治家にも当然及んでいる。

河野洋平氏を国会に証人喚問しろという声は勿論のこと、河野談話作成に関わった社民党の福島瑞穂氏に対する風当たりも変わってきた。



8月15日夜、福島瑞穂氏は、高円寺のバーで行われた「憲法バー」なる集いに呼ばれたのだけれど、シンパばかりの集いだったにも関わらず、慰安婦問題について福島瑞穂氏に直接質問する猛者が現れ、その場が凍り付いたそうだ。

その場の様子については、もうネットにいくつかの動画がアップされているのだけれど、大凡は次のとおり。
質問者:福島みずほさんがお若い時に、済州島に、チェジュ島っていうんですか、調査に行かれて、慰安婦のかたの調査をなさったようなんですね。

福島:いや、一切していません。

質問者: えっ? してないんですか!、「嬢ちゃん、嬢ちゃん、おいでおいで」なんていう映像を私は見たんですが。

福島:いや、それはありません。というか、行ったこともなければ、そういう映像もないはずですよ。
このやり取りがネットにアップされるや否や、当時のNHK「ワールドウォッチング」という番組の動画がアップされ、福島瑞穂氏の「嬢ちゃん、嬢ちゃん、おいでおいで」映像があると晒されていた。

これを見て、ネットでは、福島瑞穂氏が嘘をついていると話題になっているようなのだけれど、件の動画を見る限り、ここで福島瑞穂氏が述べているのは、河野談話作成前に当たっての聞き取り調査のことだと思われる。

これについては、今年2月のエントリー「石原信雄元官房副長官の河野談話に関する証言について」で、触れたけれど、石原信雄元官房副長官は、元慰安婦への聞き取り調査が太平洋戦争犠牲者遺族会という民間団体の事務所で行われ、その場に社民党の福島瑞穂氏がオブザーバーとして同席していたとコメントしている。

くだんのNHKの動画でも、このときの様子がちらっと映し出されていて、そのテロップに「ソウル」の文字が出ている。このテロップが本当であれば、確かに福島氏はソウルには行ったけれど、"済州島"には言っていないと思われる。その意味では、福島氏は"嘘"は言っていない。

だけど、これは最早、戦術レベルで勝った負けたという話であり、慰安婦強制連行という戦略レベルでは、敗北が確定している。どこで調査したかどうかより、慰安婦問題で韓国に肩入れして国益を損ねる片棒を担いだ事実は変わらない。今後、国民の厳しい目は福島氏にも向けられるだろう。

今となっては、くだんのNHKの動画は、筆者には番組そのものが"ネタ番組"にしかみえなかった。多くの人々が真実を知り、ネットによって公人の発言が、過去のものも含めて、瞬く間に検索され、拡散するようになった今、虚構をもって余人を騙すことは出来なくなった。

城繁幸氏ではないけれど、"30年間やり続けた爆弾リレー"はこれから次々と爆発するだろう。

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